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街
99金が無くなった
しおりを挟む「じゃ、じゃあ片方ずつラッピングして下さい。購入しますから……」
「畏まりました。お買い上げ有難う御座います」
そう言った店員さんは俺の耳から一旦ピアスを外してくれて、それをラッピングをする為に奥へと入っていった。
この店で安い買物と言っても俺にとっては普段買える様な金額ではなかった訳で……額から汗が止まらないよ。
でも我ながらとても良い買物をしたと思う。
俺にも妖精の羽根のモチーフは記念になったし、ランズに感謝の気持ちを伝えるのにもよかった。
これからランズとは口を聞いてくれないかもしれないけれど……。
「お待たせしました。此方の2点の包装になります。お会計が……」
お会計を済まして店を出てからもなんだかフワフワした気持ちでいた。
プレゼント用にラッピングされた箱はとて手が込んでいて、本当に俺が高級店の中で店員さんに丁寧に扱われた事に対して本当にフワフワした気持ちになる。
まあその分懐は涼しくなったけど……でも気持ちが高揚する様な素晴らしい体験をした。
俺って娼館に行くんだー!!って部屋を出た筈なのに結局に行くまでのお金は無くなっちゃったよ。はははっ
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