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王都
113俺達の将来の行方
しおりを挟む「そっか……ランズ……ちょっと寂しいな……でも……今まで短い間だったけど……」
「えっ?ロジェはそれでいいのか?」
ランズが信じられない様な驚いた顔をしていた。
俺だって本当はランズと一緒にいたいよ。でも……どうしたってランズとは釣り合わないじゃないか……。
「えっ?俺は……冒険者としてはまだまだだし……」
「ロジェ、私は聖騎士は辞めたから王宮に行ったらそのまま騎士として志願する予定だよ。」
はは……ランズはやっぱり凄いや。俺と違って将来の事も考えていたんだ。王宮の騎士に志願するなんて元々聖騎士だったんだから大丈夫なんだろう。
ランズは王都にこのまま住む予定なんだ……。
俺は?
……ランズと一緒に王都に居て何ができる?
お宝の報酬でお金があっても俺は自分の人生をどうしたかった?
俺が王都にいて出来る事ってあんまりなさそうだし、何も浮かばない……
「ランズ……そっか……ランズは先の事までしっかり考えて行動していて凄いや。それに比べて俺なんか……」
そうだよね……俺は……ただたまたま童貞だっただけで……自分とは住む世界が違うランズに声をかけてもらっただけなんだから……。
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