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本編7
90エディside12
しおりを挟むアンドルの身体の確認が終わってホッとしていると、シーツの向こう側では沢山の怒鳴り声が上がっている事にようやく気づいた。が、とりあえずシーツ越しで協力してくれたご先祖様達に確認が終わった事を伝えないと。
(シーツ越しにいるアンドルの身体を支えて下さった皆さん有難う御座いました。お陰でしっかり確認する事ができましたので、皆さんアンドルの脚を下ろして貰っても大丈夫です)
そう言うと、シーツ越しの黒猫達は私に労いの言葉を掛けてくれながらゆっくりとアンドルの脚をシーツ越しに戻してくれた。
(エドワード、さっきも言ったがアンドルの身体の報告などは不要だ。エドワードの心の中にでも留めておけよ)
(エドワードはアンドルさんを何があっても守るんだろう?幸せになるんだぞ!!)
アンドルの身体や気持ちまで考えてくれて私は本当に優しい黒猫のご先祖達に恵まれたんだな。
(有難う御座います。アンドルの身体はどうであろうとアンドルに対する私の気持ちは変わらないので心配は不要です)
そうは言ってもアンドルは汚されていなかったし、アンドルの身体は何もかも美しくて可愛くて、いつか……1つになってみたいものだ。
人間の姿に戻ったら今度は私がアンドルの身体を包み込んであげて顔いっぱいに舐めまわし、アンドルの呼吸がハフハフした所で乳首を転がしてキュッとしまった腰を撫で回してと……
それから小さなアンドルにも改めてプロポーズをして……シャインマスカットの様に皮まで美味しく頂きたい。
(エドワード!!それよりも早くシーツから出てみろ!!魔石が見つかったんだ!!)
(え!!魔石がっ!!)
驚いた!!私がアンドルの身体の確認をしている最中に魔石が見つかったのか!!
だから先ほどからシーツの外が騒がしくなっているのか!!
こうしてはおられない。
私もシーツから出て今の状況を把握しなければ!!
私はアンドルの上半身の方に戻る途中で小さなアンドルにはもう1度だけ会いに行った。
(小さなアンドル、きっと元気になれるから。もう暫くの辛抱だからね!!)
(…………)
(大好きだよ!!)
(…………)
返事はなくても、小さなアンドルに一つキスを落としてからアンドルの上半身の方まで戻り、ようやくシーツから顔を出せた。
(魔石は何処だ!!)
私は魔石を探した。エドも重要な鍵となる人物だが、魔石さえなければこれ以上何もできない筈だし他の黒猫達もそう思っている事だろう。
しかし皆はエドの方ばかり見ていて、羽交い締めにされていたエドは今は座った状態で身動きが取れなくなっている。
そこに皆が集団リンチしているかのごとく攻撃している所だった。
(どうなっている??魔石は何処にあるんだ?)
(エドワードかっ!ほらっエドの身体をみろっ!!胸に魔石を埋め込んでいるみたいで、皆がそれを壊そうとしたり取り出そうと必死になっているんだ)
(何だって!!)
そう言われてアンドルの見守りを他の黒猫に頼み、エドに近寄ってよく見てみると、なんと胸の真ん中に大きくて赤い魔石が本当に埋め込まれていた。
それを何とか傷つけようと黒猫達が引っ掻いたり、マスターやアンが魔石を取り出そうと試みているが全く変化はない。
「アンディ……じゃないエド!!酷いわ!!ずっと騙して……私をもう解放してちょうだい!!貴方の事はご縁が無かったんだと……エドの幸せも祈っていたのにっ今は永遠に大嫌いだわ!!アンドルのエネルギーも返して!!」
1番声を荒げているのはアンだった。
状況を見ていた黒猫達の話によると、暫く泣いていたアンは意識の無くなった子孫のアンドルの事が心配で悲しみが怒りに変わり、今はエドにその怒りをぶつけているのだとか。
あのエドの胸についている大きくて真っ赤な魔石……確か王族が巨大な力を得られる魔石だった筈だ。だから私も含めて、王族の黒猫達にも使える筈なんだ。だがどうやって使っているんだ……
本を思い出せ。エドと兄の話を思い出せ!!
エドは魂を縛ったと言ってたがどうやって……エドは……死ぬ直前自分の血を使ったのかっ!!
(血だ!!王族の血でその魔石を動かしているんじゃないのかっ!!)
(そうかっエドワード!!王族の血かっ!!)
私が大きな声でそう叫ぶと、エドから1番近くに居たエドマイヤ叔父様が1番に反応して下さり、魔石の前で躊躇なく自分の手首を切った。
血がダラダラと出てその血を魔石につけるが全く反応は無い……
それを見ていたエドはニヤッと笑って呟いたが、他の黒猫達はもうエドの言葉にはいちいち反応していると惑わされる為に無視をしている。
特にエドマイヤ叔父様は手首から血をダラダラ流しながらもいちいち落ち込む事はなく、何か別の方法がないかまた考えている。
「……ばっかだね。みんな死んでるのに」
だが……エドがそう呟いたのを私は聞き逃さなかった。
エドは自分の呪いを完成させる為に自分の生きる血を全部魔石に捧げて自死したんだ。
今この場にいる他の王族は確かに全員死んでいる。
私以外は………
と、いう事は私の血ならいけるんじゃないのか……
そう思ったが小さな黒猫なのにやる事がいちいちカッコいいエドマイヤ叔父様みたいに、あんな潔く手首を切るのは痛そうだし怖くて出来ない。
だが物は試しにと自分の指を牙でカリッと噛んで、少しだけ血が滲んだ自分の指をこっそり魔石に触れさせてみた。
ピトッ
ーーーーーーーー
明日も投稿予定です。
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