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冒険者編
305 考察
「ブライアン。どうしてエドアルドが命を狙われると思う?」
エドワード王子はまずは側近として仕えているブライアンの意見を聞く事にした。
「エドアルド様が命を狙われる理由ですか? 国王陛下は『王宮には迎えない』とおっしゃいましたよね。そうは言っても王家の血を継いでおられるわけですから、王位継承権が与えられる可能性もあるって事ですよね? つまり、エドワード王子にどうしても王位を継いで欲しい人物が犯人じゃないかと…」
「ちょっと待て! それだとエドワード王子も犯人の可能性があるという意味に取れるぞ!」
ブライアンの意見をクリフトンが遮る。
確かにそう取られてもおかしくはないなとエドワード王子は思った。
「落ち着け、クリフトン。ブライアンは単なる意見として述べただけだ。だが、私は犯人ではないし、エドアルドが王位を継ぎたいと望むなら喜んで明け渡すよ。もっともエドアルドは王位なんて望んでいないけどね」
エドワード王子に窘められてクリフトンは少し落ち着きを取り戻したようだ。
「私に王位を継いで欲しい人物って誰がいるかな? 父上ではないし、母上は私達息子に関心は持っていないし…」
エドワード王子は考え込むが、一向にそのような人物には思い当たらない。
ブライアン達も一様に考え込んでいるが、エドアルドを狙う人物には心当たりがないようだ。
エドワード王子も『犯人を捕まえる』と意気込んでみたものの、これといった手がかりすら掴めない。
それぞれが考え込んだまま、時間だけが過ぎていく。
「ああ、駄目だ! こうして考えていても一向に犯人に思い当たらない!」
最初に音を上げたのはエドワード王子だった。
「こうしていても始まらない。まずは各々で情報収集をしていこう。アーサー、今は何をやっているんだ?」
突然エドワード王子に問われて、アーサーは弾かれたように顔を上げた。
「い、今はソロの冒険者として活動をしていますが…」
「そうか。それならば、明日から私の仕事の補佐として王宮に来てくれないか? 王宮でクリフトンと手分けして情報収集をしてほしい。ブライアンも仕事の傍ら、エドアルドを狙いそうな人物を探ってくれないか? 勿論、私も探ってみる」
アーサーはエドワード王子の提案にポカンとしていたが、すぐに力強く頷いた。
「やります! ぜひともやらせてください!」
クリフトンはやれやれとばかりに肩をすくめた。
「私もですか? まあ、いいですけどね。これを機にエドワード王子の側近を目指しますよ」
こうしてエドワード王子達は王宮での情報収集に励むのだった。
エドワード王子はまずは側近として仕えているブライアンの意見を聞く事にした。
「エドアルド様が命を狙われる理由ですか? 国王陛下は『王宮には迎えない』とおっしゃいましたよね。そうは言っても王家の血を継いでおられるわけですから、王位継承権が与えられる可能性もあるって事ですよね? つまり、エドワード王子にどうしても王位を継いで欲しい人物が犯人じゃないかと…」
「ちょっと待て! それだとエドワード王子も犯人の可能性があるという意味に取れるぞ!」
ブライアンの意見をクリフトンが遮る。
確かにそう取られてもおかしくはないなとエドワード王子は思った。
「落ち着け、クリフトン。ブライアンは単なる意見として述べただけだ。だが、私は犯人ではないし、エドアルドが王位を継ぎたいと望むなら喜んで明け渡すよ。もっともエドアルドは王位なんて望んでいないけどね」
エドワード王子に窘められてクリフトンは少し落ち着きを取り戻したようだ。
「私に王位を継いで欲しい人物って誰がいるかな? 父上ではないし、母上は私達息子に関心は持っていないし…」
エドワード王子は考え込むが、一向にそのような人物には思い当たらない。
ブライアン達も一様に考え込んでいるが、エドアルドを狙う人物には心当たりがないようだ。
エドワード王子も『犯人を捕まえる』と意気込んでみたものの、これといった手がかりすら掴めない。
それぞれが考え込んだまま、時間だけが過ぎていく。
「ああ、駄目だ! こうして考えていても一向に犯人に思い当たらない!」
最初に音を上げたのはエドワード王子だった。
「こうしていても始まらない。まずは各々で情報収集をしていこう。アーサー、今は何をやっているんだ?」
突然エドワード王子に問われて、アーサーは弾かれたように顔を上げた。
「い、今はソロの冒険者として活動をしていますが…」
「そうか。それならば、明日から私の仕事の補佐として王宮に来てくれないか? 王宮でクリフトンと手分けして情報収集をしてほしい。ブライアンも仕事の傍ら、エドアルドを狙いそうな人物を探ってくれないか? 勿論、私も探ってみる」
アーサーはエドワード王子の提案にポカンとしていたが、すぐに力強く頷いた。
「やります! ぜひともやらせてください!」
クリフトンはやれやれとばかりに肩をすくめた。
「私もですか? まあ、いいですけどね。これを機にエドワード王子の側近を目指しますよ」
こうしてエドワード王子達は王宮での情報収集に励むのだった。
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