あなたなしでは【3P短編】

ジェリージュンジュン

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【3】

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――
 ―――
 ――――



「あら~、久美子ちゃん、久しぶり~」

 「あっ、愛子さんもこのスーパーに買い物ですか?」

 「そうなのよ。今は息子が学校に行ってるから、買い物はだいたいこのお昼の時間帯が多いのよ」

 「拓也くん、いくつになったんですか?」

 「8歳よ。いま、2年生なの。ところで、久美子ちゃんとこの里緒菜ちゃん、いま何ヶ月だっけ?」

 「もう少しで9ヶ月です。ねぇ、里緒菜~」


 《バブ、バブ~》


 「今日も車のチャイルドシートに乗って、一緒にスーパーに買い物に来たんだよね~」


 《バッブ~》


 「アハハ、車の中でぐっすり寝たからご機嫌さんだね~。日差しが眩しくても、今日は起きなかったね~」

 「ねえ、久美子ちゃん、もう、里緒菜ちゃんは離乳食始めてるの?」

 「はい。あっ、あれ便利ですよね」

 「あれって?」

 「お湯で温めて使うレトルトシリーズです。手軽で便利ですよね」

 「確かにね。色んな種類もあるし、忙しい朝には、助かるわよね~」

 「中でも里緒菜は、クリームチーズリゾットが好きみたいです」


 《バッブ~、バッブ~》


 「そうなんだ~、あっ、夜泣きはないの?」

 「それが、今までほとんどないんです。夜の9時に寝たら、朝の7時半までぐっすり」


 《バブバブ~》



「うっわ~、すっごい親孝行な子ね~」

 「でも、そう言いながら、なかなか寝つかない日も、たまにあるんですけどね。寝たかなと思ってベッドに置こうとしたら……また泣きだしたり……」

 「あれって、不思議よね。背中にスイッチでもあるみたいよね」

 「あと、たまに寝返りをうとうとして、そのままくるってうつぶせになったり、寝ぼけたまま、ボーッと天井を見てたこともあったんですよ」

 「アハハ、かわいいじゃない」

 「まあ、寝てくれない時は『大丈夫よ、ママは側にいるから』って言い聞かせながら抱っこしていますよ」


 《バブ、バブバ~》


 「その愛情、ちゃんと伝わってるわよ」

 「だといいんですけど」

 「あっ、そういえば、旦那さんは子育て手伝ってくれるの?」

 「う~ん、仕事が忙しくて帰りも遅いですからね……」

 「まあ、それじゃ、しょうがないわね」

 「今の家からは実家も遠いし、ちょっと大変ですよ」

 「1人で子育てしてる久美子ちゃん、かなり尊敬だわ~」

 「ありがとうございます。まあ、この子には私しかいないんでね」


 《バブバブ~》


 「そうよ。里緒菜ちゃんの成長は、久美子ちゃんにかかってるんだからね」

 「もう、そんな風に、プレッシャーかけないでくださいよ~」

 「アハハハ~、ごめん~」 



――――
 ―――
 ――






生きられない




今の私は





 あなたなしでは、生きられない









【END】



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