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第2章「仲間」
少数精鋭
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雄太郎:「そんなことが・・・でも政府が決めた決定は大丈夫なんですか?救助部隊を創るのは?」
いくら消防部署があっても活動ができないんじゃないか?それが一番疑問だった・・・政府の決定であり 現場への立ち入りすらままならないのではと
大神:「それなら大丈夫だ」
???:「それは私から話させてもらうか」
雄太郎:「貴方は・・・?」
災害予防庁長官:相楽「私は、災害予防庁長官を務めている相楽という者だ、初めまして」
(災害予防庁官)
総務省の管理に服し、災害予防庁の庁務を統括し、所部の職員を任免し、及びその服務についてこれを統督し、並びに消防庁の所掌事務について、自治体を指揮監督する。災害予防予備吏員や災害予防団員との直接の指揮命令系統にはない。 必要に応じ、災害予防に関する事項について都道府県又は市町村に対して助言を与え、勧告し、又は指導を行うことができる。
雄太郎:「さ・災害予防長庁官?!」
村岡:「まあまあ驚くだろうが お前の時代だと消防庁長官だからな(笑)」
雄太郎:「でも災害予防庁は消防を煙たがってるんじゃあ・・・?」
相楽:「君と同じで私も 彼に救助された1人でね命の恩人なんだよ 大規模災害の時私は生き埋めにあった 二日過ぎ 家族の安否もわからず 絶望に陥っている時彼の声が聴こえた 「よく頑張った 生きていてくれありがとう」 と彼は三日三晩、災害予防官の制止も聞かずに捜索し続けてくれたそうだ
その恩返しがしたくて
それで君の話を聞いて 彼の提案を受け入れたんだよ。もう一度、人が人を救う 命を糧とした救助部隊の設立にね、私からは以上だ これからの活躍に期待している
ただ予算の確保はできないがある人物に頼んである それは、大神隊長から聞いてくれ、頼んだよ雄太郎君」
雄太郎:「はい」
大神隊長:「今日はこれで引き上げる明日は退院して連れて行く所があるからなしっかり寝ておけよ」
大神隊長 根回しは完璧なんだなそれだけ強い想いがあるなら俺も信じてみたいと思った。
次の日は朝からあるところに連れて行かれた
大神隊長:「ここが、これから俺たちが造っていく場所だ!」
それは、簡単な造りのプレハブ小屋だった。
大神隊長:「看板は達筆な俺が書いた!」
雄太郎「災害特殊救難救急隊か・・・」
大神隊長:「ここから始まるんだ!早速だがDMAT候補の内海大輔に会いに行くぞ」
大神隊長と共に東京中央最先端医療機関に来た
大神隊長:「いたいた、内海! 」
そこには30歳代くらいの大柄な男性がいた 医師には見えない外見は災害現場で医療をするには逞しいほどに見えた
内海:「あんたか もう断ったはずだが」
大神隊長:「今の災害医療にはお前が必要だ」
内海:「あんたの言う 災害特殊救難救急隊は機能するとは思えないね それとそいつは誰だ?」
大神隊長:「こいつが 現場に進入し救助する雄太郎 救助隊員だ」
内海「知識や技術も訓練さえ受けてない救助隊員なんか聞いた事がない 死人を増やす隊なんか?」
大神隊長:「こいつは東京消防庁ハイパーレスキュー隊員だ」
内海:「はぁ?アホちゃうかハイパーレスキュー隊は解体されて存在せんわ あんた夢と現実の区別もつかへんのか?」
雄太郎「俺は、信じてもらえるかわからないが2016年からタイムスリップして来た東京消防庁ハイパーレスキューに所属している」
内海:「隊長が隊長なら部下も部下やな人を騙したいならもっとましな嘘言わんかい!」
内海は俺を睨むように俺を見つめ
なにかを悟るように口を開いた
内海:「わかった、俺と要救助者搬送耐久レースに勝てたら あんたらのふざけたチームに入ってやるよ!そのふざけた話もな」
大神隊長:「いいな、雄太郎」
雄太郎:「望むところだ」
内海:「この要救助者人形(要くん)を担いで先に脚が止まったほうが負けだ、 ただ歩き続けるどうだ簡単だろ?」
雄太郎:「あぁ、わかった」
大神隊長:「頼むぞ 」
役員「位置について・・・ヨーイ」
集中しろ いつも通りやればいい
内海さん 流石DMATなだけあるかなり鍛えられている 災害現場で医療をするんだ 当然か・・・
役員「ドン!」
・・・・・・・・・・・・・・
あれから何時間たった・・・
12時間は経ったか 以前二人は止まる事なく歩き続けている
これは、体力ではない自分自身で精神力の勝負だ
内海:「さすが、ハイパーさんやな今時これだけ動ける奴は中々おらん あんたが過去から来てハイパーに居たことは信じてやる だが実力は見せてもらうで過酷な現場でどれだけ活動し精神力を持てるかをな」
雄太郎:「俺も、内海さんの実力見せてもらいたいな DMATは体力・技術・精神力をも必要とする 医療のハイパーレスキューだから 俺に付いて来てもらわなきゃ困る」
内海:「言うな 負ける訳にはいかん」
もう体力では脚が前には出てない
気持ちだけで歩いている・・・
以前、内海さんは黙々と歩いている
終わりがないようにさえ思うてくる、この先からが勝負を決める
俺は、過去にあった火災現場を思い出していた・・・
ハイパーレスキュー隊員なって一年目になって慣れ馴染めてきた頃、駆けつけたデパート火災も過酷な現場だった
進入経路を確保するのだけでも難しいかった 建築法違反もあり倒壊が早く消防システムも機能しておらず 取り残された要救助者を救出するのは困難を極めた・・・・ なんとか進入経路を確保した時だった 倒れた少女を発見しかすかに意識はあったが一刻の猶予もないのは顔を見れば分かった
必ず、助けてやるからな!お母さんとこに帰ろうな!そう問いかけると
小さな手を握り返してきたその時、俺は既に限界だった あと一歩二歩でも早く救出していれば・・・
やっとの思いで救出して来た時には
俺の背中で少女は息を引き取っていた
救ってあげれなかった・・・ お母さんからは 娘は一人ぼっちで火災で亡くならず家族の元で亡くなる事ができました。ありがとうございますと言われた時、俺はその場で泣き崩れた事をよく覚えている
雄太郎(あんな思いはもう二度したくない一歩でも多く歩き 一歩でも速く歩くそう俺は誓ったんだ)
更に、何時間たっただろう辺りが明るくなり始めた
内海:「分かった 俺の負けだよ」
雄太郎:「・・・・・」
大神隊長:「雄太郎!雄太郎!」
俺は意識が飛びながら歩いていたらしい
雄太郎:「なぜ負けたって?」
内海:「実はなお前が背負っていた要救助者人形は俺のやつの倍の重さがあったからや、気絶しても尚歩き続け要救助者を落とさなかったお前に俺と同じだけ歩かれたんではな 俺も限界だったし認めざる得なかったんや」
雄太郎:「そうだったんですね」
大神隊長:「よくやったな、それで内海 DMATを頼めるか?」
内海:「男は二言は無い!あんたの創る救助部隊の医療は俺に任せろ」
大神隊長:「これでようやく一人目だな 次は災害予防庁にスカウトに行くとするか」
俺は、夢を観た・・・彼女が家族が泣いている夢だった・・・ 俺は此処だと叫んでいたが届いてはいなかった
目が覚め辺りを見渡し これも夢なんじゃないかと思うようになっていた・・・
大神隊長:「ここが、災害予防庁だ 大規模災害のあと消防庁だった場所をそのまま利用している感じだな 目星しい奴が居ればいいんだが」
色々、見て回ったが目星しい奴はいなかった 誰もが命に対し意識が低くとてもじゃないが求める人材が居るとは思えなかった
通行人「誰か!誰か来て 道で人が倒れてます! 」
野次馬:「やべーあれ観ろよ スゲぇ 写メ、写メ(笑)」
大神隊長:「なんの騒ぎだ?」
野次馬に駆け寄ると ホームレスだろか男が意識不明の状態だった 酒を呑んでいたのだろう酒臭さと体臭が混じり異臭を放っていた
???:「大丈夫ですか?! 」
通行人:「貴方は?」
???「災害予防官です。それより心肺が停止して呼吸をしていません 心肺蘇生するので手伝ってください!」
通行人「嫌だそんなのできないし分からない!」
火災予防官:「どなたか!手伝ってください! 」
野次馬A:「いや、無理しょ 吐きそうなくらいクセし(笑)」
野次馬B:「お前、行けよ(笑)てかホームレスだからいいんじゃね そのままで」
火災予防官「どうしよう 一人ではできない・・・ どなたか・・・」
雄太郎:「俺たちが手伝う! 心肺蘇生を開始する。大神隊長 救急車の手配を!」
大神隊長:「わかった、頼んだぞ」
災害予防官「あ・ありがとうございます! えぇっとああして気道を確保して心臓マッサージ(胸骨圧迫三十回・人工呼吸は二回だ や・やるぞ一・二・三・・・・ 」
野次馬:「ゲロォ~口つけてるぞ マジないわぁ~」
辺りが、騒めくなか 彼は真っ直ぐに命だけを見つめているような気がした
雄太郎「代わろ交替だ 一・二・三・・・ 君、名前は?災害予防官さん」
災害予防官「 良介です次代わります!」
雄太郎:「意識が戻らない まずいな
そろそろタイムリミットだ・・・一分立つにつれて生存確率が7%~10%にも下がる10分も過ぎればほぼ助からない 3分~4分も脳に酸素が送られていない状況が続けば、脳に重い後遺症がが残る可能性がある」
良介:「ハァ・ハァ・ハァ・・・もぅダメなんでしょうか・・・・」
雄太郎:「良介 命だけは諦めるな!」
良介:「・・・・・ハァ・ハァあ・諦めたくないです ハァ・ハァ・・・・」
辺りが静まり 2人の息遣いだけが響き
駆け付けた、災害予防官達が野次馬対応をしていた
良介:「嫌だ・・・帰ってきください」
雄太郎:「帰ってこい! 帰ってこい!」
良介:「?!」
ホームレス:「んぁ・・・はぁ・・ゴホゴホ!」
良介:「大丈夫ですか!聞こえますか?!」
言葉にはできていなかっが小さく頷くのがわかった、その眼には涙も見えた
あとにわかった事だが彼はリストラされその苦悩から家族の元を去っていて彷徨い酒に溺れている最中の発作だったようだ 心停止してる時に 家族の顔を思い出していたらしい 帰りたい 家族に会いたいと願うように
救急車のサイレンが野次馬を掻き分け
男性をストレッチャーに乗せかけた時かすかに 「ありがとう」と聞こえた気がした
救急隊員:「ご協力ありがとうございました」
俺と良 は救急車を見つめ 命 の尊さを噛み締めながら見送った
大神隊長:「ご苦労さん、よくやってくれた」
良介:「あの・・・すみませんでした
失礼な事を言ってしまい」
雄太郎「いや、必死だったんだ仕方ない それにしても的確な処置だったな
彼は良に、救われたんだ 最後まで諦めなかったろ君が繋いだ命だ」
大神隊長:「でも何故だ災害予防官が心肺蘇生法を知っている?災害予防学校では教えていないだろう?」
良介:「ハイ・・・災害予防官に心肺蘇生法なんか必要ないんですよねでも・・・
災害予防庁に入れば人が救えると思ってたんです・・・しかしその実態は助けられる命をも救出せずにそれ以上の犠牲者や感染者を出さないようにするだけ 先日、車の横転事故があり
車からは燃料が漏れいつ爆発するか分からない 野次馬に二次災害を防ぐ途中車内に子供が居るのが確認できたんです 動けなかった・・・怖かった
結局、爆発はする事なく
車に駆け寄った時には心肺停止した男の子を救出したが心肺蘇生法も知らずただただ見守り 救急車を待つしかできなかったんです 後に男の子は亡くなったと聞いて あの時駆け寄って 心肺蘇生を知って行なう事ができれば救ってあげれたのにと・・・」
俺は、似た経験していたからこそ良介の想いもよくわかった 彼がどれだけ辛い想いをしたかを
良介:「すみません・・・長話をしてしまい」
雄太郎:「大神隊長 俺は良介なら必ず良い救助隊員になれると思う」
大神隊長:「良介よ災害予防庁から災害特殊救難救急隊に来ないか?」
良介:「災害特殊救難救急隊・・・?」
大神隊長:「新設の救助部隊だ」
良介:「あの災害予防庁消防部ですか・・・?そこは人を救いますか?」
大神隊長・雄太郎「もちろん救難最前線だ!」
良介「分かりました! よろしくお願いします! その前に 大神さん ん?
災害予防監じゃないですか!すみません!馴れ馴れしく話してしまいました!」
大神隊長「いや、構わん
今は消防部、災害特殊救急救助隊の隊長だ」
これで、新しい仲間が二人 DMATの内海さん
救助隊員に 良介 が加わった
翌日、警視庁の村岡さんから呼ばれ、大神隊長と警視庁に向かう事になった
村岡「おぉ 来たか、例の件なんだが
彼女さん 過去の記録を調べたら、お前さんと同じく亡くなってはいるが遺体は出てきて居ないそうだ。それで、お前さんと同じようにタイムスリップしてこちら側に来ていないか 身元不明者名簿を調べたが今のところ情報はない すまんな」
雄太郎:「・・・そうですか・・・」
村岡刑事:「それと、一つ気になる事もある・・・・・」
大神隊長:「気になること?」
村岡刑事:「あぁ・・・最近多発している爆破事件 あの犯行と、あんたの時代に起きていた事件 全く同じやり方でな・・・」
雄太郎:「まさか・・・・」
村岡刑事:「可能性はあるだろ・・・事実、あんたみたいに実際にタイムスリップしてきているやつを目の当たりしていたらな」
俺は、正直怒りをを隠せなかった
人々を巻き込み苦しませ、なによりも彼女を・・・・
村岡刑事:「今のあんたには辛い話だが犯人は俺が必ず捕まえてやる 彼女の事は捜索及び情報収集は引き続き行う だからお前さんは、犯人に苦しませられた人々を そして 今この時代にない 人々を救う希望になってくれ 俺も応援しているからな」
人々を救う希望に・・・・
俺の心を強く握りしめた言葉だった
大神隊長:「お前の存在も奇跡なんだ、きっと彼女も無事だ まだこうと決まってはいないんだ 村岡を信じよう こいつは敏腕刑事だ 妻には逃げられたがな!」
村岡「イヤイヤ、それは今言うことじゃないから 大神」
香織、無事で居てくれ・・・もう一度だけでもいい 抱きしめたい 生きていてくれ そう願わずわいられなかった
数日後、隊長、良介と共に海外へ開発研究会に行っていたという笹木 匠さんに会いに来た
大神隊長:「今日はお前達の装備を開発してくれる笹木 匠に会いに行く。奴は災害予防庁最先端技術開発センターの開発研究員だったんだがな 今の救助・消火をしないと言う考えに対する反対論者でな 優秀なんで仲間に誘ったら即決だったから早急に 装備開発を頼んだ 奴だ」
雄太郎:「あの超小型携行インパルスの開発者ですね」
大神隊長:「あぁ、さあ着いたぞ!ここが最先端技術開発研究センターだ」
そこには、未来を感じさせるデザインと見たこともないセキュリティーを思わせる機会や監視カメラらしき物も沢山あった
良介:「すっごいですね!初めて来ました」
大神隊長:「そらそうだろうよ 全高828mもあり政府のお偉いさんか 俺の階級くらいなきゃ立ち入れない上に、世界一のセキュリティーシステムでガチガチだからな」
良介:「災害特殊救難救急隊に入ってよかった!」
雄太郎:「良介 遊びに来たんじゃないからな」
良介:「はい・・・
大神隊長:「受け付けはと 姉ちゃん 笹木と会いたいんだが?」
受け付け嬢:「御約束は?」
大神隊長:「大神が来たと伝えてもらえばわかる」
受け付け嬢:「かしこまりました、しばらくお待ちください・・・・・ では確認が取れましたので最上階へVIP専用高速エレベーターでお上がりください」
アナウンス「最上階VIPフロアです」
笹木:「やぁ、よく来たね」
大神隊長:「すまんな、海外からの帰りで疲れてるだろうが」
笹木:「かまいません、彼が例の?」
大神隊長:「ああそうだ 雄太郎 自己紹介だ」
雄太郎:「初めまして 雄・・・」
笹木:「いらないよ 自己紹介なんか興味があるのはタイムトラベラーの方だよ、私は人には興味がないでね」
雄太郎:「ああ・・・」
大神隊長:「すまんな こんな奴だが根は良い奴なんだ 笹木 やっと俺たちの署ができたんだ 」
笹木:「あのプレハブ小屋が?笑わしてくれるな(笑) 仕方ないか 災害予防庁からは予算が下りないからな こうして私が資金援助かつ君らの装備開発をしてやるんだ有難いと思ってくれ」
良介:「大神隊長 むちゃ性格悪いんですが大丈夫ですか・・・」
大神隊長:「大丈夫だ」
笹木:「これから装備の説明に入るからら・・・」
その時
熱を感じる程の大きな爆発がビル全体震わせた 衝撃とともに地響きが包み込んだ
笹木:「おい!どうした?どうなってる?」
警備室:「原因は不明です!配電盤からとの事ですが詳しくはわかりません!」
笹木:「お前達は速やかに避難誘導を行え!」
笹木:「ちょうどいい、お前らこれを着ろ 防火服だ!」
それは、俺が過去に着ていた防火服とは違い身体のラインにフィットしたタイプで あんなに重い防火服に比べかなり軽かった
笹木:「従来の防火服とは違い 耐熱性・耐久性・衝撃吸収素材を組み合わせ運動能力を失わせず補助する役割も果たす!完璧なまでの防火服だ 次はメットだ
右の赤ボタンを押せ
言われるがままにボタンを押すと
薄い膜のような画面が目の前に現れた
笹木:「それは、サーモグラフィーモード・暗視モードなどに切り替え、捜索できるようになる あとメットにはノイズを除去し人間の声だけを抽出し聞こえるようにするノイズシステムも内蔵してある」
いくら消防部署があっても活動ができないんじゃないか?それが一番疑問だった・・・政府の決定であり 現場への立ち入りすらままならないのではと
大神:「それなら大丈夫だ」
???:「それは私から話させてもらうか」
雄太郎:「貴方は・・・?」
災害予防庁長官:相楽「私は、災害予防庁長官を務めている相楽という者だ、初めまして」
(災害予防庁官)
総務省の管理に服し、災害予防庁の庁務を統括し、所部の職員を任免し、及びその服務についてこれを統督し、並びに消防庁の所掌事務について、自治体を指揮監督する。災害予防予備吏員や災害予防団員との直接の指揮命令系統にはない。 必要に応じ、災害予防に関する事項について都道府県又は市町村に対して助言を与え、勧告し、又は指導を行うことができる。
雄太郎:「さ・災害予防長庁官?!」
村岡:「まあまあ驚くだろうが お前の時代だと消防庁長官だからな(笑)」
雄太郎:「でも災害予防庁は消防を煙たがってるんじゃあ・・・?」
相楽:「君と同じで私も 彼に救助された1人でね命の恩人なんだよ 大規模災害の時私は生き埋めにあった 二日過ぎ 家族の安否もわからず 絶望に陥っている時彼の声が聴こえた 「よく頑張った 生きていてくれありがとう」 と彼は三日三晩、災害予防官の制止も聞かずに捜索し続けてくれたそうだ
その恩返しがしたくて
それで君の話を聞いて 彼の提案を受け入れたんだよ。もう一度、人が人を救う 命を糧とした救助部隊の設立にね、私からは以上だ これからの活躍に期待している
ただ予算の確保はできないがある人物に頼んである それは、大神隊長から聞いてくれ、頼んだよ雄太郎君」
雄太郎:「はい」
大神隊長:「今日はこれで引き上げる明日は退院して連れて行く所があるからなしっかり寝ておけよ」
大神隊長 根回しは完璧なんだなそれだけ強い想いがあるなら俺も信じてみたいと思った。
次の日は朝からあるところに連れて行かれた
大神隊長:「ここが、これから俺たちが造っていく場所だ!」
それは、簡単な造りのプレハブ小屋だった。
大神隊長:「看板は達筆な俺が書いた!」
雄太郎「災害特殊救難救急隊か・・・」
大神隊長:「ここから始まるんだ!早速だがDMAT候補の内海大輔に会いに行くぞ」
大神隊長と共に東京中央最先端医療機関に来た
大神隊長:「いたいた、内海! 」
そこには30歳代くらいの大柄な男性がいた 医師には見えない外見は災害現場で医療をするには逞しいほどに見えた
内海:「あんたか もう断ったはずだが」
大神隊長:「今の災害医療にはお前が必要だ」
内海:「あんたの言う 災害特殊救難救急隊は機能するとは思えないね それとそいつは誰だ?」
大神隊長:「こいつが 現場に進入し救助する雄太郎 救助隊員だ」
内海「知識や技術も訓練さえ受けてない救助隊員なんか聞いた事がない 死人を増やす隊なんか?」
大神隊長:「こいつは東京消防庁ハイパーレスキュー隊員だ」
内海:「はぁ?アホちゃうかハイパーレスキュー隊は解体されて存在せんわ あんた夢と現実の区別もつかへんのか?」
雄太郎「俺は、信じてもらえるかわからないが2016年からタイムスリップして来た東京消防庁ハイパーレスキューに所属している」
内海:「隊長が隊長なら部下も部下やな人を騙したいならもっとましな嘘言わんかい!」
内海は俺を睨むように俺を見つめ
なにかを悟るように口を開いた
内海:「わかった、俺と要救助者搬送耐久レースに勝てたら あんたらのふざけたチームに入ってやるよ!そのふざけた話もな」
大神隊長:「いいな、雄太郎」
雄太郎:「望むところだ」
内海:「この要救助者人形(要くん)を担いで先に脚が止まったほうが負けだ、 ただ歩き続けるどうだ簡単だろ?」
雄太郎:「あぁ、わかった」
大神隊長:「頼むぞ 」
役員「位置について・・・ヨーイ」
集中しろ いつも通りやればいい
内海さん 流石DMATなだけあるかなり鍛えられている 災害現場で医療をするんだ 当然か・・・
役員「ドン!」
・・・・・・・・・・・・・・
あれから何時間たった・・・
12時間は経ったか 以前二人は止まる事なく歩き続けている
これは、体力ではない自分自身で精神力の勝負だ
内海:「さすが、ハイパーさんやな今時これだけ動ける奴は中々おらん あんたが過去から来てハイパーに居たことは信じてやる だが実力は見せてもらうで過酷な現場でどれだけ活動し精神力を持てるかをな」
雄太郎:「俺も、内海さんの実力見せてもらいたいな DMATは体力・技術・精神力をも必要とする 医療のハイパーレスキューだから 俺に付いて来てもらわなきゃ困る」
内海:「言うな 負ける訳にはいかん」
もう体力では脚が前には出てない
気持ちだけで歩いている・・・
以前、内海さんは黙々と歩いている
終わりがないようにさえ思うてくる、この先からが勝負を決める
俺は、過去にあった火災現場を思い出していた・・・
ハイパーレスキュー隊員なって一年目になって慣れ馴染めてきた頃、駆けつけたデパート火災も過酷な現場だった
進入経路を確保するのだけでも難しいかった 建築法違反もあり倒壊が早く消防システムも機能しておらず 取り残された要救助者を救出するのは困難を極めた・・・・ なんとか進入経路を確保した時だった 倒れた少女を発見しかすかに意識はあったが一刻の猶予もないのは顔を見れば分かった
必ず、助けてやるからな!お母さんとこに帰ろうな!そう問いかけると
小さな手を握り返してきたその時、俺は既に限界だった あと一歩二歩でも早く救出していれば・・・
やっとの思いで救出して来た時には
俺の背中で少女は息を引き取っていた
救ってあげれなかった・・・ お母さんからは 娘は一人ぼっちで火災で亡くならず家族の元で亡くなる事ができました。ありがとうございますと言われた時、俺はその場で泣き崩れた事をよく覚えている
雄太郎(あんな思いはもう二度したくない一歩でも多く歩き 一歩でも速く歩くそう俺は誓ったんだ)
更に、何時間たっただろう辺りが明るくなり始めた
内海:「分かった 俺の負けだよ」
雄太郎:「・・・・・」
大神隊長:「雄太郎!雄太郎!」
俺は意識が飛びながら歩いていたらしい
雄太郎:「なぜ負けたって?」
内海:「実はなお前が背負っていた要救助者人形は俺のやつの倍の重さがあったからや、気絶しても尚歩き続け要救助者を落とさなかったお前に俺と同じだけ歩かれたんではな 俺も限界だったし認めざる得なかったんや」
雄太郎:「そうだったんですね」
大神隊長:「よくやったな、それで内海 DMATを頼めるか?」
内海:「男は二言は無い!あんたの創る救助部隊の医療は俺に任せろ」
大神隊長:「これでようやく一人目だな 次は災害予防庁にスカウトに行くとするか」
俺は、夢を観た・・・彼女が家族が泣いている夢だった・・・ 俺は此処だと叫んでいたが届いてはいなかった
目が覚め辺りを見渡し これも夢なんじゃないかと思うようになっていた・・・
大神隊長:「ここが、災害予防庁だ 大規模災害のあと消防庁だった場所をそのまま利用している感じだな 目星しい奴が居ればいいんだが」
色々、見て回ったが目星しい奴はいなかった 誰もが命に対し意識が低くとてもじゃないが求める人材が居るとは思えなかった
通行人「誰か!誰か来て 道で人が倒れてます! 」
野次馬:「やべーあれ観ろよ スゲぇ 写メ、写メ(笑)」
大神隊長:「なんの騒ぎだ?」
野次馬に駆け寄ると ホームレスだろか男が意識不明の状態だった 酒を呑んでいたのだろう酒臭さと体臭が混じり異臭を放っていた
???:「大丈夫ですか?! 」
通行人:「貴方は?」
???「災害予防官です。それより心肺が停止して呼吸をしていません 心肺蘇生するので手伝ってください!」
通行人「嫌だそんなのできないし分からない!」
火災予防官:「どなたか!手伝ってください! 」
野次馬A:「いや、無理しょ 吐きそうなくらいクセし(笑)」
野次馬B:「お前、行けよ(笑)てかホームレスだからいいんじゃね そのままで」
火災予防官「どうしよう 一人ではできない・・・ どなたか・・・」
雄太郎:「俺たちが手伝う! 心肺蘇生を開始する。大神隊長 救急車の手配を!」
大神隊長:「わかった、頼んだぞ」
災害予防官「あ・ありがとうございます! えぇっとああして気道を確保して心臓マッサージ(胸骨圧迫三十回・人工呼吸は二回だ や・やるぞ一・二・三・・・・ 」
野次馬:「ゲロォ~口つけてるぞ マジないわぁ~」
辺りが、騒めくなか 彼は真っ直ぐに命だけを見つめているような気がした
雄太郎「代わろ交替だ 一・二・三・・・ 君、名前は?災害予防官さん」
災害予防官「 良介です次代わります!」
雄太郎:「意識が戻らない まずいな
そろそろタイムリミットだ・・・一分立つにつれて生存確率が7%~10%にも下がる10分も過ぎればほぼ助からない 3分~4分も脳に酸素が送られていない状況が続けば、脳に重い後遺症がが残る可能性がある」
良介:「ハァ・ハァ・ハァ・・・もぅダメなんでしょうか・・・・」
雄太郎:「良介 命だけは諦めるな!」
良介:「・・・・・ハァ・ハァあ・諦めたくないです ハァ・ハァ・・・・」
辺りが静まり 2人の息遣いだけが響き
駆け付けた、災害予防官達が野次馬対応をしていた
良介:「嫌だ・・・帰ってきください」
雄太郎:「帰ってこい! 帰ってこい!」
良介:「?!」
ホームレス:「んぁ・・・はぁ・・ゴホゴホ!」
良介:「大丈夫ですか!聞こえますか?!」
言葉にはできていなかっが小さく頷くのがわかった、その眼には涙も見えた
あとにわかった事だが彼はリストラされその苦悩から家族の元を去っていて彷徨い酒に溺れている最中の発作だったようだ 心停止してる時に 家族の顔を思い出していたらしい 帰りたい 家族に会いたいと願うように
救急車のサイレンが野次馬を掻き分け
男性をストレッチャーに乗せかけた時かすかに 「ありがとう」と聞こえた気がした
救急隊員:「ご協力ありがとうございました」
俺と良 は救急車を見つめ 命 の尊さを噛み締めながら見送った
大神隊長:「ご苦労さん、よくやってくれた」
良介:「あの・・・すみませんでした
失礼な事を言ってしまい」
雄太郎「いや、必死だったんだ仕方ない それにしても的確な処置だったな
彼は良に、救われたんだ 最後まで諦めなかったろ君が繋いだ命だ」
大神隊長:「でも何故だ災害予防官が心肺蘇生法を知っている?災害予防学校では教えていないだろう?」
良介:「ハイ・・・災害予防官に心肺蘇生法なんか必要ないんですよねでも・・・
災害予防庁に入れば人が救えると思ってたんです・・・しかしその実態は助けられる命をも救出せずにそれ以上の犠牲者や感染者を出さないようにするだけ 先日、車の横転事故があり
車からは燃料が漏れいつ爆発するか分からない 野次馬に二次災害を防ぐ途中車内に子供が居るのが確認できたんです 動けなかった・・・怖かった
結局、爆発はする事なく
車に駆け寄った時には心肺停止した男の子を救出したが心肺蘇生法も知らずただただ見守り 救急車を待つしかできなかったんです 後に男の子は亡くなったと聞いて あの時駆け寄って 心肺蘇生を知って行なう事ができれば救ってあげれたのにと・・・」
俺は、似た経験していたからこそ良介の想いもよくわかった 彼がどれだけ辛い想いをしたかを
良介:「すみません・・・長話をしてしまい」
雄太郎:「大神隊長 俺は良介なら必ず良い救助隊員になれると思う」
大神隊長:「良介よ災害予防庁から災害特殊救難救急隊に来ないか?」
良介:「災害特殊救難救急隊・・・?」
大神隊長:「新設の救助部隊だ」
良介:「あの災害予防庁消防部ですか・・・?そこは人を救いますか?」
大神隊長・雄太郎「もちろん救難最前線だ!」
良介「分かりました! よろしくお願いします! その前に 大神さん ん?
災害予防監じゃないですか!すみません!馴れ馴れしく話してしまいました!」
大神隊長「いや、構わん
今は消防部、災害特殊救急救助隊の隊長だ」
これで、新しい仲間が二人 DMATの内海さん
救助隊員に 良介 が加わった
翌日、警視庁の村岡さんから呼ばれ、大神隊長と警視庁に向かう事になった
村岡「おぉ 来たか、例の件なんだが
彼女さん 過去の記録を調べたら、お前さんと同じく亡くなってはいるが遺体は出てきて居ないそうだ。それで、お前さんと同じようにタイムスリップしてこちら側に来ていないか 身元不明者名簿を調べたが今のところ情報はない すまんな」
雄太郎:「・・・そうですか・・・」
村岡刑事:「それと、一つ気になる事もある・・・・・」
大神隊長:「気になること?」
村岡刑事:「あぁ・・・最近多発している爆破事件 あの犯行と、あんたの時代に起きていた事件 全く同じやり方でな・・・」
雄太郎:「まさか・・・・」
村岡刑事:「可能性はあるだろ・・・事実、あんたみたいに実際にタイムスリップしてきているやつを目の当たりしていたらな」
俺は、正直怒りをを隠せなかった
人々を巻き込み苦しませ、なによりも彼女を・・・・
村岡刑事:「今のあんたには辛い話だが犯人は俺が必ず捕まえてやる 彼女の事は捜索及び情報収集は引き続き行う だからお前さんは、犯人に苦しませられた人々を そして 今この時代にない 人々を救う希望になってくれ 俺も応援しているからな」
人々を救う希望に・・・・
俺の心を強く握りしめた言葉だった
大神隊長:「お前の存在も奇跡なんだ、きっと彼女も無事だ まだこうと決まってはいないんだ 村岡を信じよう こいつは敏腕刑事だ 妻には逃げられたがな!」
村岡「イヤイヤ、それは今言うことじゃないから 大神」
香織、無事で居てくれ・・・もう一度だけでもいい 抱きしめたい 生きていてくれ そう願わずわいられなかった
数日後、隊長、良介と共に海外へ開発研究会に行っていたという笹木 匠さんに会いに来た
大神隊長:「今日はお前達の装備を開発してくれる笹木 匠に会いに行く。奴は災害予防庁最先端技術開発センターの開発研究員だったんだがな 今の救助・消火をしないと言う考えに対する反対論者でな 優秀なんで仲間に誘ったら即決だったから早急に 装備開発を頼んだ 奴だ」
雄太郎:「あの超小型携行インパルスの開発者ですね」
大神隊長:「あぁ、さあ着いたぞ!ここが最先端技術開発研究センターだ」
そこには、未来を感じさせるデザインと見たこともないセキュリティーを思わせる機会や監視カメラらしき物も沢山あった
良介:「すっごいですね!初めて来ました」
大神隊長:「そらそうだろうよ 全高828mもあり政府のお偉いさんか 俺の階級くらいなきゃ立ち入れない上に、世界一のセキュリティーシステムでガチガチだからな」
良介:「災害特殊救難救急隊に入ってよかった!」
雄太郎:「良介 遊びに来たんじゃないからな」
良介:「はい・・・
大神隊長:「受け付けはと 姉ちゃん 笹木と会いたいんだが?」
受け付け嬢:「御約束は?」
大神隊長:「大神が来たと伝えてもらえばわかる」
受け付け嬢:「かしこまりました、しばらくお待ちください・・・・・ では確認が取れましたので最上階へVIP専用高速エレベーターでお上がりください」
アナウンス「最上階VIPフロアです」
笹木:「やぁ、よく来たね」
大神隊長:「すまんな、海外からの帰りで疲れてるだろうが」
笹木:「かまいません、彼が例の?」
大神隊長:「ああそうだ 雄太郎 自己紹介だ」
雄太郎:「初めまして 雄・・・」
笹木:「いらないよ 自己紹介なんか興味があるのはタイムトラベラーの方だよ、私は人には興味がないでね」
雄太郎:「ああ・・・」
大神隊長:「すまんな こんな奴だが根は良い奴なんだ 笹木 やっと俺たちの署ができたんだ 」
笹木:「あのプレハブ小屋が?笑わしてくれるな(笑) 仕方ないか 災害予防庁からは予算が下りないからな こうして私が資金援助かつ君らの装備開発をしてやるんだ有難いと思ってくれ」
良介:「大神隊長 むちゃ性格悪いんですが大丈夫ですか・・・」
大神隊長:「大丈夫だ」
笹木:「これから装備の説明に入るからら・・・」
その時
熱を感じる程の大きな爆発がビル全体震わせた 衝撃とともに地響きが包み込んだ
笹木:「おい!どうした?どうなってる?」
警備室:「原因は不明です!配電盤からとの事ですが詳しくはわかりません!」
笹木:「お前達は速やかに避難誘導を行え!」
笹木:「ちょうどいい、お前らこれを着ろ 防火服だ!」
それは、俺が過去に着ていた防火服とは違い身体のラインにフィットしたタイプで あんなに重い防火服に比べかなり軽かった
笹木:「従来の防火服とは違い 耐熱性・耐久性・衝撃吸収素材を組み合わせ運動能力を失わせず補助する役割も果たす!完璧なまでの防火服だ 次はメットだ
右の赤ボタンを押せ
言われるがままにボタンを押すと
薄い膜のような画面が目の前に現れた
笹木:「それは、サーモグラフィーモード・暗視モードなどに切り替え、捜索できるようになる あとメットにはノイズを除去し人間の声だけを抽出し聞こえるようにするノイズシステムも内蔵してある」
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