69 / 281
1学年 後期
第69話
しおりを挟む
「突然呼び出してすいません」
「いや、君が気にする事じゃない」
文化祭でテロのようなことを計画していた犯人を捕まえた伸は、柊家当主の俊夫に連絡を取った。
娘の綾愛に会いに来ているということを聞いていたので、学園に来ているのを知っていたからだ。
スマホで一部始終を説明を受けた俊夫は、柊家の者たちを連れて伸の下へと来てくれた。
彼の部下たちによって、犯人たちは魔力封じの手錠をかけられて拘束されて連れていかれた。
伸は文化祭の途中で呼び出してしまったことを謝罪し、俊夫はその謝罪に首を振った。
「いくら学園生でも場合によっちゃ死ぬかもしれなかったんだ。未然に防いでくれて感謝する」
捕まえた3人は、液体爆弾なんてものを用意していた。
もしもこの爆弾が生徒の多くいる場所で爆発していたら、死人が出ていた可能性もある。
怪我で済んだなら、回復魔術をかけることで完治を見込めるが、死んでしまったらどうすることもできない。
最悪な結果になるどころか誰も怪我をさせずに済んだのだから、俊夫は逆に伸へ感謝を述べた。
「赤烏を名乗っちゃいるが、どうせただの馬鹿どもだろ」
3人組の犯人たちは赤烏の一員を名乗り、胸に組織のバッジを付けているが、赤烏は幹部が捕まってバラバラの状態。
勝手に名乗っているというのが関の山だろう。
「ご当主!」
「んっ?」
伸と話していた俊夫に、柊家の人が話しかけてきてタブレットを渡す。
そのタブレットを見て、俊夫はため息を吐いた。
「どうやら奴ら魔闘組合の試験に落ちて、卒業さえすれば入れる学生に目を付けたみたいだな」
「うわっ! ……完全な八つ当たりっすね」
俊夫がタブレットを見つつ説明をしてくれる。
どうやら、あの3人のことを調べてくれたらしい。
俊夫の説明によると、あの3人は私立の魔術学校の出らしい。
魔術学校は伸たちの通う国立以外にも、私立の魔術学校がある。
しかし、私立は国立とは違い、卒業しても魔闘組合に登録されるわけではなく、魔闘組合が開催している半年に1回の試験に合格することが条件になっている。
毎回その試験に合格する私立学校出身の魔術師は、10%といわれている。
試験資格は25歳未満までとなっていて、今回捕まえた3人は年齢的に最後の試験を落ちたそうだ。
そこで、彼らは試験もなく卒業すれば魔闘組合に登録される学園生のことを僻み、今回のようなことを起こしたと俊夫は判断した。
それを聞いて、伸は表情を歪める。
俊夫の言うことが当たっているとしたら、見当違いも甚だしいとしか言いようがない。
「まぁ、何もなくて良かったです」
「あぁ」
この学園の卒業生でも、魔物と戦うには微妙な戦力の人もいる。
そのため、彼らが国立の生徒だけ優遇しているのは不公平だと思うのも分からなくはない。
しかし、そう言った人は支援系の魔術が得意だったりする。
魔物を倒すには、そういった支援系の人の協力も重要になってくるため、魔闘組合の試験でもちゃんと評価されているはずだ。
つまり、合格できなかったのは、単純に彼らの能力と実力が足りなかったに過ぎない。
八つ当たりの爆弾で誰も怪我をせずにすみ、伸は俊夫と共に安堵した。
「それにしてもよく見つけたな」
「なんか探知に引っかかったもので……」
「……えっ?」
今日は文化祭で、いつもよりも多くの人間が学園内を出入りしている。
そんな中、犯人たちを見つけ出すのはかなり難しいだろう。
なのに、伸は見つけることに成功した。
それを不思議に思った俊夫は問いかけ、その返答に驚くことになった。
「……ということは、もしかしてこの校内全域を常に探知してるのか?」
「えぇ、まぁ……」
「……やっぱり規格外だな」
魔力を広げて、それに触れた物を探知するのが探知魔術だ。
探知魔術の特性として、触れた生物の感情がある程度知ることができるため、探知で見つけたということは分かる。
しかし、この広い学園の敷地全域を常に探知しているなんて、いくら探知魔術は魔力消費が少ない魔術だといっても、かなりの量を消費しているということになる。
それをさも当然と言うかのように答えた伸に、俊夫は呆れたように呟いた。
「今回のことは私から校長に言っておこう」
「お願いします」
捕まえたのが伸だとバレると色々と面倒なことになるため、今回も柊家の人間による解決という形でことを収めることになった。
面倒事を任せることになり、伸は感謝の言葉と共に頭を下げた。
「話は終わったかしら?」
「あぁ」「はい」
伸と俊夫が話しているのを側で見ていた静奈が、会話の終わりを見越して声をかけてきた。
彼女も俊夫と共に、文化祭を利用して娘の綾愛に会いに来ていたのだろう。
綾愛は伸と同様に寮暮らしだ。
しかし、土日や祝日には帰れる距離なので、そんなに懐かしいという感じでもないはずだ。
柊家の仕事を手伝うため、伸も休みの日には顔を合わせている。
優しいお母さんという印象だ。
「伸くんはこれからどうするの?」
「え~と、屋台まわりっすかね……」
爆弾事件を未然に防ぐという思わぬことになってしまったが、文化祭はまだ続いている。
昨日の選考会で魔力切れを起こしたため体を休めている了に、伸は屋台料理を買って帰ることを約束していた。
そのため、一通り屋台を巡ってみて、美味いのだけ買って帰るつもりでいた。
「そう、じゃあ彩愛と奈津希ちゃんをつけるわね」
「……はっ? 何でっすか?」
好きなように動くため、屋台まわりは1人でおこなうつもりでいた。
なのに、静奈は当然と言うかのように綾愛たちをつけることを提案してきた。
静奈は毎回のように自分と綾愛の行動を一緒にさせたがる。
どういった考えなのか分からないが、いつも理由を付けて断れないようにしてくるので、がなんとなく苦手だ。
それがまたも発動したことに、伸はすぐに理由を尋ねた。
「今回も手柄を譲ってくれたんだから、支払いは柊家持ちにするためよ」
「いや、別に今回のは……」
「よろしくね」
「……はい」
今回は未遂で済ませることができたため、大袈裟に感謝される必要はない。
それよりも、自分が関わっていないということにしてもらう方が手間だと言える。
だから伸は綾愛たちの同行を断ろうとしたのだが、静奈はそれよりも早く笑顔で念を押してきた。
この笑顔がよく分からない圧を放っているようで、何となく断りにくい。
そのため、伸は何故か頷くことしかできなかった。
「あの顔のお母さんには逆らえないでしょ?」
「……あぁ、なんでだろ?」
静奈によって電話で呼び出され、綾愛と奈津希はすぐにこの場へと来た。
そして、伸と同様に圧をかけられ、同行することに頷かされていた。
仕方がないので、屋台巡りを開始した3人だったが、綾愛は伸に静奈のよく分からない圧のことを話してきた。
伸としても、魔術でもないのにいつも静奈に従わされることが腑に落ちなく思っていたため、綾愛の言葉に頷く。
「母は強しってことよ」
「……なるほどね」
女性は妻になり母になると、魔術ではない不思議な力を使うようになるという話だ。
だから、自分が静奈のいうことを断れないのも、その訳も分からない力のせいなのだと、伸は何だか納得できてしまったのだった。
「いや、君が気にする事じゃない」
文化祭でテロのようなことを計画していた犯人を捕まえた伸は、柊家当主の俊夫に連絡を取った。
娘の綾愛に会いに来ているということを聞いていたので、学園に来ているのを知っていたからだ。
スマホで一部始終を説明を受けた俊夫は、柊家の者たちを連れて伸の下へと来てくれた。
彼の部下たちによって、犯人たちは魔力封じの手錠をかけられて拘束されて連れていかれた。
伸は文化祭の途中で呼び出してしまったことを謝罪し、俊夫はその謝罪に首を振った。
「いくら学園生でも場合によっちゃ死ぬかもしれなかったんだ。未然に防いでくれて感謝する」
捕まえた3人は、液体爆弾なんてものを用意していた。
もしもこの爆弾が生徒の多くいる場所で爆発していたら、死人が出ていた可能性もある。
怪我で済んだなら、回復魔術をかけることで完治を見込めるが、死んでしまったらどうすることもできない。
最悪な結果になるどころか誰も怪我をさせずに済んだのだから、俊夫は逆に伸へ感謝を述べた。
「赤烏を名乗っちゃいるが、どうせただの馬鹿どもだろ」
3人組の犯人たちは赤烏の一員を名乗り、胸に組織のバッジを付けているが、赤烏は幹部が捕まってバラバラの状態。
勝手に名乗っているというのが関の山だろう。
「ご当主!」
「んっ?」
伸と話していた俊夫に、柊家の人が話しかけてきてタブレットを渡す。
そのタブレットを見て、俊夫はため息を吐いた。
「どうやら奴ら魔闘組合の試験に落ちて、卒業さえすれば入れる学生に目を付けたみたいだな」
「うわっ! ……完全な八つ当たりっすね」
俊夫がタブレットを見つつ説明をしてくれる。
どうやら、あの3人のことを調べてくれたらしい。
俊夫の説明によると、あの3人は私立の魔術学校の出らしい。
魔術学校は伸たちの通う国立以外にも、私立の魔術学校がある。
しかし、私立は国立とは違い、卒業しても魔闘組合に登録されるわけではなく、魔闘組合が開催している半年に1回の試験に合格することが条件になっている。
毎回その試験に合格する私立学校出身の魔術師は、10%といわれている。
試験資格は25歳未満までとなっていて、今回捕まえた3人は年齢的に最後の試験を落ちたそうだ。
そこで、彼らは試験もなく卒業すれば魔闘組合に登録される学園生のことを僻み、今回のようなことを起こしたと俊夫は判断した。
それを聞いて、伸は表情を歪める。
俊夫の言うことが当たっているとしたら、見当違いも甚だしいとしか言いようがない。
「まぁ、何もなくて良かったです」
「あぁ」
この学園の卒業生でも、魔物と戦うには微妙な戦力の人もいる。
そのため、彼らが国立の生徒だけ優遇しているのは不公平だと思うのも分からなくはない。
しかし、そう言った人は支援系の魔術が得意だったりする。
魔物を倒すには、そういった支援系の人の協力も重要になってくるため、魔闘組合の試験でもちゃんと評価されているはずだ。
つまり、合格できなかったのは、単純に彼らの能力と実力が足りなかったに過ぎない。
八つ当たりの爆弾で誰も怪我をせずにすみ、伸は俊夫と共に安堵した。
「それにしてもよく見つけたな」
「なんか探知に引っかかったもので……」
「……えっ?」
今日は文化祭で、いつもよりも多くの人間が学園内を出入りしている。
そんな中、犯人たちを見つけ出すのはかなり難しいだろう。
なのに、伸は見つけることに成功した。
それを不思議に思った俊夫は問いかけ、その返答に驚くことになった。
「……ということは、もしかしてこの校内全域を常に探知してるのか?」
「えぇ、まぁ……」
「……やっぱり規格外だな」
魔力を広げて、それに触れた物を探知するのが探知魔術だ。
探知魔術の特性として、触れた生物の感情がある程度知ることができるため、探知で見つけたということは分かる。
しかし、この広い学園の敷地全域を常に探知しているなんて、いくら探知魔術は魔力消費が少ない魔術だといっても、かなりの量を消費しているということになる。
それをさも当然と言うかのように答えた伸に、俊夫は呆れたように呟いた。
「今回のことは私から校長に言っておこう」
「お願いします」
捕まえたのが伸だとバレると色々と面倒なことになるため、今回も柊家の人間による解決という形でことを収めることになった。
面倒事を任せることになり、伸は感謝の言葉と共に頭を下げた。
「話は終わったかしら?」
「あぁ」「はい」
伸と俊夫が話しているのを側で見ていた静奈が、会話の終わりを見越して声をかけてきた。
彼女も俊夫と共に、文化祭を利用して娘の綾愛に会いに来ていたのだろう。
綾愛は伸と同様に寮暮らしだ。
しかし、土日や祝日には帰れる距離なので、そんなに懐かしいという感じでもないはずだ。
柊家の仕事を手伝うため、伸も休みの日には顔を合わせている。
優しいお母さんという印象だ。
「伸くんはこれからどうするの?」
「え~と、屋台まわりっすかね……」
爆弾事件を未然に防ぐという思わぬことになってしまったが、文化祭はまだ続いている。
昨日の選考会で魔力切れを起こしたため体を休めている了に、伸は屋台料理を買って帰ることを約束していた。
そのため、一通り屋台を巡ってみて、美味いのだけ買って帰るつもりでいた。
「そう、じゃあ彩愛と奈津希ちゃんをつけるわね」
「……はっ? 何でっすか?」
好きなように動くため、屋台まわりは1人でおこなうつもりでいた。
なのに、静奈は当然と言うかのように綾愛たちをつけることを提案してきた。
静奈は毎回のように自分と綾愛の行動を一緒にさせたがる。
どういった考えなのか分からないが、いつも理由を付けて断れないようにしてくるので、がなんとなく苦手だ。
それがまたも発動したことに、伸はすぐに理由を尋ねた。
「今回も手柄を譲ってくれたんだから、支払いは柊家持ちにするためよ」
「いや、別に今回のは……」
「よろしくね」
「……はい」
今回は未遂で済ませることができたため、大袈裟に感謝される必要はない。
それよりも、自分が関わっていないということにしてもらう方が手間だと言える。
だから伸は綾愛たちの同行を断ろうとしたのだが、静奈はそれよりも早く笑顔で念を押してきた。
この笑顔がよく分からない圧を放っているようで、何となく断りにくい。
そのため、伸は何故か頷くことしかできなかった。
「あの顔のお母さんには逆らえないでしょ?」
「……あぁ、なんでだろ?」
静奈によって電話で呼び出され、綾愛と奈津希はすぐにこの場へと来た。
そして、伸と同様に圧をかけられ、同行することに頷かされていた。
仕方がないので、屋台巡りを開始した3人だったが、綾愛は伸に静奈のよく分からない圧のことを話してきた。
伸としても、魔術でもないのにいつも静奈に従わされることが腑に落ちなく思っていたため、綾愛の言葉に頷く。
「母は強しってことよ」
「……なるほどね」
女性は妻になり母になると、魔術ではない不思議な力を使うようになるという話だ。
だから、自分が静奈のいうことを断れないのも、その訳も分からない力のせいなのだと、伸は何だか納得できてしまったのだった。
1
あなたにおすすめの小説
プライベート・スペクタル
点一
ファンタジー
【星】(スターズ)。それは山河を変えるほどの膂力、千里を駆ける脚力、そして異形の術や能力を有する超人・怪人達。
この物語はそんな連中のひどく…ひどく個人的な物語群。
その中の一部、『龍王』と呼ばれた一人の男に焦点を当てたお話。
(※基本 隔週土曜日に更新予定)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる