125 / 281
2学年 前期
第125話
しおりを挟む
「鷹藤家のボンクラ2人に柊家の娘……」
「俺たちが当たりを引いたようだな……」
木の魔人に次いで、緑色の魔人が呟く。
有力若手の集まりを狙ったようだが、一番の標的は鷹藤家の兄弟と綾愛のようだ。
3人を見た魔人たちは、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「くっ!! 鷹藤家を舐めるなよ!!」
「あっ!! 待って兄さん!」
舐められたのが気に入らなかったのか、文康は刀を剥き、怒りに任せて魔人たちに襲い掛かっていった。
いくら何でも、1人で魔人を相手にするのは危険だと判断したのか、弟の道康も兄の援護に続く。
「柊……」
「な、何?」
勝手に魔人たちに向かって行った鷹藤兄弟。
それを止めようかと思っていた綾愛に、伸が近付く。
“ボソボソ……ッ!”
「っ!! それで大丈夫なの?」
綾愛に近付いた伸は、あることを耳打ちする。
伸の言葉を聞いた綾愛は、思わず聞き返す。
「あぁ、なんとかするよ」
「……分かった」
聞き返された伸は、自信ありげに頷く。
それを見た綾愛は、伸の言った通りにすればきっとこの状況を収めることができると判断し、先程の言葉を受け入れることにした。
「ハッ!!」
「ガッ!」
魔人たちに襲い掛かった鷹藤兄弟。
文康が緑色の魔人と戦い始め、道康もその援護に向かった。
しかし、魔人は2人組。
文康の援護を阻止するように、木の魔人の方が道康の横っ腹へ蹴りを打ち込んだ。
道康は、その蹴りをギリギリ刀で防いだのだが、蹴りの威力を殺しきれずに吹き飛ばされた。
「チッ! バカが!」
吹き飛ばされた道康を、森川が受け止める。
考え無しに突っ込んだ当然の結果に、思わず舌打をして文句を呟いた。
本来なら、説教したいところだが、今はそれどころではないと分かっているので、それ以上言うのをやめた。
「敵を分断します!」
「柊さん?」
道康を受け止めた森川と、その友人の塩見も参戦するように刀を抜く。
そんな2人に対し、綾愛が声を張る。
「森川さんと塩見さんは2人の援護を! もう片方は我々が相手します!」
「えっ!?」「しかし……」
森川と塩見は、綾愛の言葉に戸惑う。
魔人たちに連携させないように分断するのは賛成だが、鷹藤家の兄弟がやろうとしていたことを考えると、一緒に戦うことに気が引ける。
「問答をしている場合ではありません! 早々に倒して、彼らの援護に向かうべきです!!」
「わ、分かった!」「りょ、了解!」
森川と塩見の言いたいことは分かる。
綾愛も、鷹藤家の兄弟がやろうとしていたことを許すつもりはないが、状況が状況だ。
しかも、先程魔人が言ったように、他にも魔人がいるということだ。
他の合宿メンバーも、有名一族関連の大学、高校生たちだ。
そう簡単に殺られるとは思えないが、相手は魔人。
時間が経てばたつほど危険になることは間違いないため、援護に向かわなければならない。
そのため、躊躇う2人の言葉を抑え、魔人の分断に動くことを指示した。
「奈津希!!」
「うん!! ハッ!!」
2人からの返事を聞いた綾愛は、すぐさま奈津希の名前を呼ぶ。
呼ばれた奈津希も、待っていたかのように風の魔術を発動させ、木の魔人の方に放った。
「なっ!!」
文康と戦う仲間の援護をするため、機を窺っていた木の魔人は、襲い掛かってきた風の刃に驚く。
「ふっ! こんなの……」
木の魔人は、迫り来る風の刃をステップを踏んで難なく躱す。
「ハーッ!!」
「っっっ!!」
奈津希の魔術を躱した木の魔人に、綾愛が襲い掛かる。
接近と同時に、刀による連撃を放った。
木の魔人は、その攻撃を懸命に回避する。
それにより、綾愛は緑の魔人から離すことに成功した。
「このまま行きます! そっちは任せました!」
「分かった!」
「そっちも気を付けてくれ!」
「フン!! 2体とも俺たちだけで充分だってのに……」
綾愛は連撃を繰り出し、どんどん魔人同士の距離を離していく。
そして、このまま緑の魔人の視界から消える所まで連れて行くことを告げ、鷹藤家の2人と森川たちに緑の魔人を任せた。
その綾愛の言葉に森川と塩見は返事をし、文康は小声で強がりを呟いた。
「へっ! 分断すれば勝てるとでも思ったか?」
連撃により、かなりの距離を取ることに成功した。
そのことに綾愛が一息ついたところを見て、木の魔人が問いかけて来た。
「あんたの方こそ私に勝てると思っているの?」
「なんだと……」
問いかけられた綾愛は、逆に問い返す。
嘲られたと感じた木の魔人は、余裕の笑みから眉間に皺を寄せた。
「殺す!」
「……やっぱりな」
綾愛の言葉と態度に腹を立てた木の魔人は、魔力を体に纏って身体強化を図る。
それを見た伸は、納得したように小さく呟いた。
「柊! さっき伝えた通りだ」
「本当? じゃあ……」
魔人たちを分断する前に、伸が綾愛に伝えた通りの実力をしている。
予想通りの身体強化を見て、伸は綾愛に話しかける。
「あぁ、こいつは任せた」
「うん! 分かった!」
伸の言葉を聞いて、綾愛は僅かに笑みを浮かべる。
どうやら伸は木の魔人と戦う気がなく、綾愛に任せるつもりのようだ。
そして、綾愛に告げた伸は、木の魔人に背を向けた。
「逃げるつもりか? 背中を見せるなんて隙だらけだぜ!」
「させないわ!」
伸の態度を見た木の魔人は腰を落とし、今にも襲い掛かりそうな態度で話しかけてくる。
攻撃をさせる訳にはいかないため、綾愛は伸へ向ける木の魔人の視線を遮った。
「あんたの相手は私たちよ!」
「何っ?」
3対1の戦いをするために分断したのかと思ったが、綾愛の言葉は伸を数に入れていない。
少女2人だけで相手すると言われた木の魔人は、侮られているとさらに感じ取ったらしく、鋭い目つきで綾愛を睨みつけた。
「じゃあ、俺は行く」
「うん。お願い」
一言告げると、伸はその場から動きだす。
綾愛は、その背中に向かって返事をした。
「さて、一番近いところは……」
綾愛たちから離れる伸は、周囲に魔力を薄く延ばし、生物の存在を探知する。
伸が木の魔人を綾愛に任せて移動した理由。
それは、他の合宿参加者たちが戦っているだろう魔人たちを始末するためだ。
「……見つけた」
山を東に進むと、魔人らしき魔力見つけた。
どうやら戦闘は始まっているようだ。
「よし。戦闘前だ」
先頭が開始される前なら、身バレせずに魔人を密かに始末してしまえる。
他の所にもまだいるかもしれないため、余計な手間をかけて時間をかけるわけにはいかない。
まずは、発見した魔人を始末するために、伸は移動速度を速めた。
「俺たちが当たりを引いたようだな……」
木の魔人に次いで、緑色の魔人が呟く。
有力若手の集まりを狙ったようだが、一番の標的は鷹藤家の兄弟と綾愛のようだ。
3人を見た魔人たちは、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「くっ!! 鷹藤家を舐めるなよ!!」
「あっ!! 待って兄さん!」
舐められたのが気に入らなかったのか、文康は刀を剥き、怒りに任せて魔人たちに襲い掛かっていった。
いくら何でも、1人で魔人を相手にするのは危険だと判断したのか、弟の道康も兄の援護に続く。
「柊……」
「な、何?」
勝手に魔人たちに向かって行った鷹藤兄弟。
それを止めようかと思っていた綾愛に、伸が近付く。
“ボソボソ……ッ!”
「っ!! それで大丈夫なの?」
綾愛に近付いた伸は、あることを耳打ちする。
伸の言葉を聞いた綾愛は、思わず聞き返す。
「あぁ、なんとかするよ」
「……分かった」
聞き返された伸は、自信ありげに頷く。
それを見た綾愛は、伸の言った通りにすればきっとこの状況を収めることができると判断し、先程の言葉を受け入れることにした。
「ハッ!!」
「ガッ!」
魔人たちに襲い掛かった鷹藤兄弟。
文康が緑色の魔人と戦い始め、道康もその援護に向かった。
しかし、魔人は2人組。
文康の援護を阻止するように、木の魔人の方が道康の横っ腹へ蹴りを打ち込んだ。
道康は、その蹴りをギリギリ刀で防いだのだが、蹴りの威力を殺しきれずに吹き飛ばされた。
「チッ! バカが!」
吹き飛ばされた道康を、森川が受け止める。
考え無しに突っ込んだ当然の結果に、思わず舌打をして文句を呟いた。
本来なら、説教したいところだが、今はそれどころではないと分かっているので、それ以上言うのをやめた。
「敵を分断します!」
「柊さん?」
道康を受け止めた森川と、その友人の塩見も参戦するように刀を抜く。
そんな2人に対し、綾愛が声を張る。
「森川さんと塩見さんは2人の援護を! もう片方は我々が相手します!」
「えっ!?」「しかし……」
森川と塩見は、綾愛の言葉に戸惑う。
魔人たちに連携させないように分断するのは賛成だが、鷹藤家の兄弟がやろうとしていたことを考えると、一緒に戦うことに気が引ける。
「問答をしている場合ではありません! 早々に倒して、彼らの援護に向かうべきです!!」
「わ、分かった!」「りょ、了解!」
森川と塩見の言いたいことは分かる。
綾愛も、鷹藤家の兄弟がやろうとしていたことを許すつもりはないが、状況が状況だ。
しかも、先程魔人が言ったように、他にも魔人がいるということだ。
他の合宿メンバーも、有名一族関連の大学、高校生たちだ。
そう簡単に殺られるとは思えないが、相手は魔人。
時間が経てばたつほど危険になることは間違いないため、援護に向かわなければならない。
そのため、躊躇う2人の言葉を抑え、魔人の分断に動くことを指示した。
「奈津希!!」
「うん!! ハッ!!」
2人からの返事を聞いた綾愛は、すぐさま奈津希の名前を呼ぶ。
呼ばれた奈津希も、待っていたかのように風の魔術を発動させ、木の魔人の方に放った。
「なっ!!」
文康と戦う仲間の援護をするため、機を窺っていた木の魔人は、襲い掛かってきた風の刃に驚く。
「ふっ! こんなの……」
木の魔人は、迫り来る風の刃をステップを踏んで難なく躱す。
「ハーッ!!」
「っっっ!!」
奈津希の魔術を躱した木の魔人に、綾愛が襲い掛かる。
接近と同時に、刀による連撃を放った。
木の魔人は、その攻撃を懸命に回避する。
それにより、綾愛は緑の魔人から離すことに成功した。
「このまま行きます! そっちは任せました!」
「分かった!」
「そっちも気を付けてくれ!」
「フン!! 2体とも俺たちだけで充分だってのに……」
綾愛は連撃を繰り出し、どんどん魔人同士の距離を離していく。
そして、このまま緑の魔人の視界から消える所まで連れて行くことを告げ、鷹藤家の2人と森川たちに緑の魔人を任せた。
その綾愛の言葉に森川と塩見は返事をし、文康は小声で強がりを呟いた。
「へっ! 分断すれば勝てるとでも思ったか?」
連撃により、かなりの距離を取ることに成功した。
そのことに綾愛が一息ついたところを見て、木の魔人が問いかけて来た。
「あんたの方こそ私に勝てると思っているの?」
「なんだと……」
問いかけられた綾愛は、逆に問い返す。
嘲られたと感じた木の魔人は、余裕の笑みから眉間に皺を寄せた。
「殺す!」
「……やっぱりな」
綾愛の言葉と態度に腹を立てた木の魔人は、魔力を体に纏って身体強化を図る。
それを見た伸は、納得したように小さく呟いた。
「柊! さっき伝えた通りだ」
「本当? じゃあ……」
魔人たちを分断する前に、伸が綾愛に伝えた通りの実力をしている。
予想通りの身体強化を見て、伸は綾愛に話しかける。
「あぁ、こいつは任せた」
「うん! 分かった!」
伸の言葉を聞いて、綾愛は僅かに笑みを浮かべる。
どうやら伸は木の魔人と戦う気がなく、綾愛に任せるつもりのようだ。
そして、綾愛に告げた伸は、木の魔人に背を向けた。
「逃げるつもりか? 背中を見せるなんて隙だらけだぜ!」
「させないわ!」
伸の態度を見た木の魔人は腰を落とし、今にも襲い掛かりそうな態度で話しかけてくる。
攻撃をさせる訳にはいかないため、綾愛は伸へ向ける木の魔人の視線を遮った。
「あんたの相手は私たちよ!」
「何っ?」
3対1の戦いをするために分断したのかと思ったが、綾愛の言葉は伸を数に入れていない。
少女2人だけで相手すると言われた木の魔人は、侮られているとさらに感じ取ったらしく、鋭い目つきで綾愛を睨みつけた。
「じゃあ、俺は行く」
「うん。お願い」
一言告げると、伸はその場から動きだす。
綾愛は、その背中に向かって返事をした。
「さて、一番近いところは……」
綾愛たちから離れる伸は、周囲に魔力を薄く延ばし、生物の存在を探知する。
伸が木の魔人を綾愛に任せて移動した理由。
それは、他の合宿参加者たちが戦っているだろう魔人たちを始末するためだ。
「……見つけた」
山を東に進むと、魔人らしき魔力見つけた。
どうやら戦闘は始まっているようだ。
「よし。戦闘前だ」
先頭が開始される前なら、身バレせずに魔人を密かに始末してしまえる。
他の所にもまだいるかもしれないため、余計な手間をかけて時間をかけるわけにはいかない。
まずは、発見した魔人を始末するために、伸は移動速度を速めた。
1
あなたにおすすめの小説
プライベート・スペクタル
点一
ファンタジー
【星】(スターズ)。それは山河を変えるほどの膂力、千里を駆ける脚力、そして異形の術や能力を有する超人・怪人達。
この物語はそんな連中のひどく…ひどく個人的な物語群。
その中の一部、『龍王』と呼ばれた一人の男に焦点を当てたお話。
(※基本 隔週土曜日に更新予定)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる