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3学年 後期
第261話
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「綾愛に近付くな!」
倒れている魔人の魔石を飲み込むことで、パワーアップを計ったオレガリオ。
それによって、筋肉が膨れ上がり、とんでもない圧力を醸し出している。
そんなオレガリオは、標的を綾愛に向けている。
父の俊夫からすればをれを見過ごすわけにはいかない。
俊夫はオレガリオの歩みを止めるため、距離を詰めて斬りかかろうとした。
「フンッ!」
「っっっ!?」
向かってくる俊夫に対し、オレガリオは刀を振るう。
筋肉が膨れ上がったからか、小さくなったように見える刀で高速で俊夫に迫る。
横薙ぎに振えられ刀のあまりの速さに、俊夫は咄嗟に攻撃を取りやめて防御に移行する。
その反応の良さが功をそうし、俊夫は攻撃を受け止めることに成功した。
「うっ!?」
止めたまでは良かったが、次の瞬間俊夫は驚きの声を漏らす。
何故なら、受け止めた俊夫はそのまま吹き飛ばされたからだ。
『くそっ! 何てパワーだ! この距離では……』
片手で振った攻撃を受け止めたら吹き飛ばされるなんて、予想以上にオレガリオのパワーが上昇しているらしく、かなりの距離飛ばされてしまった。
余裕からなのか、綾愛に向かって行くオレガリオの速度は遅い。
とはいっても、今から追いかけても綾愛がオレガリオの間合いに入ってしまう方が速い。
最悪の状況になってしまった俊夫は、考えるよりも先にオレガリオのことを全力で追いかけた。
「……くっ!!」
“バッ!!”
距離的に父の援護は期待できない。
そのことを理解した綾愛は、横へと移動することでオレガリオから距離を取ることを選択する。
筋肉が膨れ上がってパワーが上がったようだが、筋肉は重いもの。
スピード不足は否めないはず。
ならば、スピード自慢の自分なら距離を取り続けることができると考えたためだ。
“バッ!!”
「……逃がすと思うか?」
「っっっ!?」
オレガリオから距離を取った。
綾愛がそう安心した束の間、オレガリオが動く。
嫌いに足跡を付けるようにめり込ませるように地面を蹴り、あっという間に追いつき並走してきた。
あまりの速度に、綾愛は声を詰まらせ、目を見開いた。
「ハッ!!」
「くっ!!」
綾愛に追いついたオレガリオは、踏み込みと共に振り上げた刀を振り下ろしてきた。
攻撃を受け止めた俊夫が飛ばされるほどのパワーを秘めた一撃が迫る。
どれほどの衝撃が来るのかなんて考える余裕もなく、綾愛は必死に迫りくる攻撃を防ごうと刀を構える。
“パキンッ!!”
「っっっ!?」
オレガリオのパワーに、綾愛の刀がもたなかった。
受け止めたと思った次の瞬間刀が音を立てて折れ、オレガリオの刀が綾愛の体を斜めに斬りつけた。
「綾愛ーーっ!!」
「っと!!」
綾愛が斬られたすぐあと、俊夫がオレガリオに追いつき、斬るかかる。
しかし、その重そうな体に反し、オレガリオは素早い動きでその場から退避した。
「綾愛!! 大丈夫か!?」
「うぅ……」
背に庇うようにして声をかける俊夫。
それに反応するように、綾愛は服を赤く染めてうめき声を上げる。
「だ、大丈夫。き、傷は浅い……」
刀で受け止めても吹き飛ばされる。
そのことが分かっていたため、自ら後方へ跳ぶつもりでいたことが功を奏したのだろう。
斬られはしたが、傷は浅く済んだ。
とはいってもかなりの痛みに、綾愛は顔をしかめながら俊夫に返答する。
「こいつっ!!」
「フンッ!!」
「ぐっ!!」
浅いとはいえ娘に傷をつけたオレガリオに、俊夫は憤怒の表情で襲い掛かる。
俊夫の高速の突きに対し、オレガリオは薙ぎ払う。
刀同士がぶつかるが、オレガリオの方がパワーで優るため俊夫はまたも吹き飛ばされる。
「止めを刺してやる」
「くっ!! 貴様っ!!」
先程よりも飛ばされなかったとはいっても、また綾愛から離されてしまった。
その少しの時間を利用して、オレガリオは綾愛へと迫る。
あくまでもオレガリオの狙いは綾愛のようだ。
止めに入りたくても、間に合わない。
娘の窮地に、俊夫は声を荒げる。
「っ!?」
“ドンッ!!”
蹲っている綾愛の脳天に向かって刀を振り下ろそうとするオレガリオ。
しかし、それをする前にその場から飛び退く。
横から強力な火球が飛んできたからだ。
「…………」
止めを邪魔されたオレガリオは、火球が飛んできた方向に目を向ける。
「奈津希……?」
「綾愛ちゃんは殺させない!!」
火球を飛ばしてきた人間に綾愛が気付く。
それは、柊家に仕える杉山家の奈津希だった。
杉山家は柊家の配下ではあるが、綾愛にとって奈津希は幼馴染の親友でもある。
刀を届けた後に避難するように言っておいた奈津希が、どうしてここにいるのか。
「逃げろ!! 奈津希!!」
杉山家は柊家の配下とはいえ、俊夫にとっても特別な一族だ。
綾愛の幼馴染の奈津希は、もう一人の娘のように思っているため、そんな彼女を殺される訳にはいかない。
オレガリオに殺されないためにも、俊夫は奈津希に逃げるように指示をした。
“バッ!!”
「っっっ!?」
「死ねっ!!」
逃げるなら綾愛のことを連れてと言いたいところだが、 先程の火球の攻撃にほとんどの魔力を使用した。
これ以上自分がいると、ただの足手まといになる。
そう考えた奈津希は、俊夫の指示に従ってこの場から逃げようとする。
しかし、その逃走を許すはずもなく、オレガリオはあっという間に奈津希との距離を詰め、刀を振り上げた。
倒れている魔人の魔石を飲み込むことで、パワーアップを計ったオレガリオ。
それによって、筋肉が膨れ上がり、とんでもない圧力を醸し出している。
そんなオレガリオは、標的を綾愛に向けている。
父の俊夫からすればをれを見過ごすわけにはいかない。
俊夫はオレガリオの歩みを止めるため、距離を詰めて斬りかかろうとした。
「フンッ!」
「っっっ!?」
向かってくる俊夫に対し、オレガリオは刀を振るう。
筋肉が膨れ上がったからか、小さくなったように見える刀で高速で俊夫に迫る。
横薙ぎに振えられ刀のあまりの速さに、俊夫は咄嗟に攻撃を取りやめて防御に移行する。
その反応の良さが功をそうし、俊夫は攻撃を受け止めることに成功した。
「うっ!?」
止めたまでは良かったが、次の瞬間俊夫は驚きの声を漏らす。
何故なら、受け止めた俊夫はそのまま吹き飛ばされたからだ。
『くそっ! 何てパワーだ! この距離では……』
片手で振った攻撃を受け止めたら吹き飛ばされるなんて、予想以上にオレガリオのパワーが上昇しているらしく、かなりの距離飛ばされてしまった。
余裕からなのか、綾愛に向かって行くオレガリオの速度は遅い。
とはいっても、今から追いかけても綾愛がオレガリオの間合いに入ってしまう方が速い。
最悪の状況になってしまった俊夫は、考えるよりも先にオレガリオのことを全力で追いかけた。
「……くっ!!」
“バッ!!”
距離的に父の援護は期待できない。
そのことを理解した綾愛は、横へと移動することでオレガリオから距離を取ることを選択する。
筋肉が膨れ上がってパワーが上がったようだが、筋肉は重いもの。
スピード不足は否めないはず。
ならば、スピード自慢の自分なら距離を取り続けることができると考えたためだ。
“バッ!!”
「……逃がすと思うか?」
「っっっ!?」
オレガリオから距離を取った。
綾愛がそう安心した束の間、オレガリオが動く。
嫌いに足跡を付けるようにめり込ませるように地面を蹴り、あっという間に追いつき並走してきた。
あまりの速度に、綾愛は声を詰まらせ、目を見開いた。
「ハッ!!」
「くっ!!」
綾愛に追いついたオレガリオは、踏み込みと共に振り上げた刀を振り下ろしてきた。
攻撃を受け止めた俊夫が飛ばされるほどのパワーを秘めた一撃が迫る。
どれほどの衝撃が来るのかなんて考える余裕もなく、綾愛は必死に迫りくる攻撃を防ごうと刀を構える。
“パキンッ!!”
「っっっ!?」
オレガリオのパワーに、綾愛の刀がもたなかった。
受け止めたと思った次の瞬間刀が音を立てて折れ、オレガリオの刀が綾愛の体を斜めに斬りつけた。
「綾愛ーーっ!!」
「っと!!」
綾愛が斬られたすぐあと、俊夫がオレガリオに追いつき、斬るかかる。
しかし、その重そうな体に反し、オレガリオは素早い動きでその場から退避した。
「綾愛!! 大丈夫か!?」
「うぅ……」
背に庇うようにして声をかける俊夫。
それに反応するように、綾愛は服を赤く染めてうめき声を上げる。
「だ、大丈夫。き、傷は浅い……」
刀で受け止めても吹き飛ばされる。
そのことが分かっていたため、自ら後方へ跳ぶつもりでいたことが功を奏したのだろう。
斬られはしたが、傷は浅く済んだ。
とはいってもかなりの痛みに、綾愛は顔をしかめながら俊夫に返答する。
「こいつっ!!」
「フンッ!!」
「ぐっ!!」
浅いとはいえ娘に傷をつけたオレガリオに、俊夫は憤怒の表情で襲い掛かる。
俊夫の高速の突きに対し、オレガリオは薙ぎ払う。
刀同士がぶつかるが、オレガリオの方がパワーで優るため俊夫はまたも吹き飛ばされる。
「止めを刺してやる」
「くっ!! 貴様っ!!」
先程よりも飛ばされなかったとはいっても、また綾愛から離されてしまった。
その少しの時間を利用して、オレガリオは綾愛へと迫る。
あくまでもオレガリオの狙いは綾愛のようだ。
止めに入りたくても、間に合わない。
娘の窮地に、俊夫は声を荒げる。
「っ!?」
“ドンッ!!”
蹲っている綾愛の脳天に向かって刀を振り下ろそうとするオレガリオ。
しかし、それをする前にその場から飛び退く。
横から強力な火球が飛んできたからだ。
「…………」
止めを邪魔されたオレガリオは、火球が飛んできた方向に目を向ける。
「奈津希……?」
「綾愛ちゃんは殺させない!!」
火球を飛ばしてきた人間に綾愛が気付く。
それは、柊家に仕える杉山家の奈津希だった。
杉山家は柊家の配下ではあるが、綾愛にとって奈津希は幼馴染の親友でもある。
刀を届けた後に避難するように言っておいた奈津希が、どうしてここにいるのか。
「逃げろ!! 奈津希!!」
杉山家は柊家の配下とはいえ、俊夫にとっても特別な一族だ。
綾愛の幼馴染の奈津希は、もう一人の娘のように思っているため、そんな彼女を殺される訳にはいかない。
オレガリオに殺されないためにも、俊夫は奈津希に逃げるように指示をした。
“バッ!!”
「っっっ!?」
「死ねっ!!」
逃げるなら綾愛のことを連れてと言いたいところだが、 先程の火球の攻撃にほとんどの魔力を使用した。
これ以上自分がいると、ただの足手まといになる。
そう考えた奈津希は、俊夫の指示に従ってこの場から逃げようとする。
しかし、その逃走を許すはずもなく、オレガリオはあっという間に奈津希との距離を詰め、刀を振り上げた。
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