17 / 29
第三章:魔境でのんびり商売します。
フルボッコにされても商売します。(その2)
しおりを挟む
土竜もラグレスも凍ったように固まる。
なに?どうした??なんでそんな驚いてるんだ???
突然土竜が鳴きだす。
グォォォォ!!!・・・グォォォォ!!!
と何度も何度も吠える。
うっせぇな、こんな大声で鳴かれたら商売できないじゃねぇか?
すると遠くの方から同じ鳴き声が木霊した。決して山びこなどではない、この土竜に呼応して何かが鳴いている。そして巨大な砂柱が二つたち、猛スピードでこちらに向かってくる。
もしかしてこいつ、仲間呼んだ?
アーシェが俺達の前に立つ。
「ついに私の出番ですね?」
誇らしげに言う。
「ラグレスさん、私が三体のドラゴンを食い止めている間にその剣を買うかどうか決めて下さい、高い買い物ですからね、よく考えて。それと・・・」
アーシェは俺達に微笑んだ。
「勢い余って一、二体倒してしまっても許して下さいね?」
何この子!超カッコいいんだけど!?
すると後ろにいた土竜が尻尾で地面を抉り、イシツブテを飛ばしてきた。
大量の岩石が俺達を襲うがこの程度へでもない。
俺は突っ立ち、ラグレスは身を伏せて交わし、アーシェは後頭部に岩が当たって気絶する。
ちょっと待て!さっきまでの威勢はどうした?
弱っわ!魔力にばかりステ振ったせいで耐久が紙じゃねぇか!?
倒れるアーシェにあたふたしていると俺は二体目の土竜に高々と突き上げられた。そして三体目の土竜に体当たりされて吹っ飛び、一体目の土竜に叩かれる。
また地面にめり込んでしまう俺、三匹はそんな俺を交互に尻尾で叩いていく。
なんでこいつ等俺ばかり攻撃すんだろ?狙うならラグレスさんだろ?だって伝説の冒険者だよ?めっちゃ強いんだよ?先に倒さないと・・・
あ、そっか!
俺は気づいてしまう。こいつ等きっと俺をヒーラーだと思ってるんだ。さっきポーションかけてアーシェ回復させたもんね?だから狙ってくるんだ。
ゲームでも先にヒーラーを攻撃するのは定石、連携してそれを潰そうなんて結構頭良いじゃん。
ラグレスが叫ぶ。
「ゲンさん!このままじゃ君の体がもたない、早く俺にポーションをかけてくれ!!」
おっとドラゴンに感心してる場合じゃなかった。商売商売♪
俺がポーションを出すと土竜の一体がその長い体で俺を締め付ける。
お客様がポーションお買い求めなのに邪魔すんなよな?
フンッ!
と、力を入れ巻き付いた土竜を吹き飛ばす。
残り二体の土竜の口からまたドリルのような結晶体が出た。グルグル回転し始める。
その技はさっき見た。
吐き出されたそれを俺は素手で軽く弾く。
だから危ないって、商品壊れたらお前等弁償してくれんの?
「ゲンさん上!」
ラグレスに言われて上を見る。
土竜が大きな口を開けて俺に突っ込んでくるのが見えた。
え、まさかこいつ俺を食う気?
バクンッ!
逃げる間もなく丸飲みにされてしまう。
・・・
ゴゴゴゴと土を掘って高速で移動しているのが分かる。
俺は暗闇の中肉壁に揉みくちゃにされていた。
あぁ~食われちゃったよ。しかもヌメヌメして気持ち悪い。
すると段々エプロンが溶けてくる。
まさかこれって消化液!?
持っていたポーションまで溶け出す。
不味い不味い不味い!このままじゃ商品まで溶けちまう。
俺は慌てて肉壁にアッパーした。
山の頂上に噴火でもしたかのような巨大な砂柱が立つ。
そして大地に土竜の肉片がボタボタと降り注ぐ。
たく、危なかったじゃねぇか?
ちょっとイラつきながら俺が地上に出るとラグレスもアーシェも二体のドラゴンにやられていた。
二体のドラゴンは信じられないとばかりに俺の方を向く。
ラグレスは顔を上げ手を震わせて伸ばした。
「ポ・・・ポーションを・・・ポーションをくれ・・・」
俺は二匹のドラゴンを他所にラグレスの下まで歩いていく。そして小瓶を逆さにひっくり返し彼の体にポーションをかけた。
怒りに満ちた顔で言う。
「待たせたな、ご注文のポーションだ」
九死に一生を得たラグレスはまるで人ならざるものを見るかのような目で俺に問う。
「ゲンさん、君は一体何者だ?」
その問いに俺は答えた。
「俺はただのしがない商人です」
なに?どうした??なんでそんな驚いてるんだ???
突然土竜が鳴きだす。
グォォォォ!!!・・・グォォォォ!!!
と何度も何度も吠える。
うっせぇな、こんな大声で鳴かれたら商売できないじゃねぇか?
すると遠くの方から同じ鳴き声が木霊した。決して山びこなどではない、この土竜に呼応して何かが鳴いている。そして巨大な砂柱が二つたち、猛スピードでこちらに向かってくる。
もしかしてこいつ、仲間呼んだ?
アーシェが俺達の前に立つ。
「ついに私の出番ですね?」
誇らしげに言う。
「ラグレスさん、私が三体のドラゴンを食い止めている間にその剣を買うかどうか決めて下さい、高い買い物ですからね、よく考えて。それと・・・」
アーシェは俺達に微笑んだ。
「勢い余って一、二体倒してしまっても許して下さいね?」
何この子!超カッコいいんだけど!?
すると後ろにいた土竜が尻尾で地面を抉り、イシツブテを飛ばしてきた。
大量の岩石が俺達を襲うがこの程度へでもない。
俺は突っ立ち、ラグレスは身を伏せて交わし、アーシェは後頭部に岩が当たって気絶する。
ちょっと待て!さっきまでの威勢はどうした?
弱っわ!魔力にばかりステ振ったせいで耐久が紙じゃねぇか!?
倒れるアーシェにあたふたしていると俺は二体目の土竜に高々と突き上げられた。そして三体目の土竜に体当たりされて吹っ飛び、一体目の土竜に叩かれる。
また地面にめり込んでしまう俺、三匹はそんな俺を交互に尻尾で叩いていく。
なんでこいつ等俺ばかり攻撃すんだろ?狙うならラグレスさんだろ?だって伝説の冒険者だよ?めっちゃ強いんだよ?先に倒さないと・・・
あ、そっか!
俺は気づいてしまう。こいつ等きっと俺をヒーラーだと思ってるんだ。さっきポーションかけてアーシェ回復させたもんね?だから狙ってくるんだ。
ゲームでも先にヒーラーを攻撃するのは定石、連携してそれを潰そうなんて結構頭良いじゃん。
ラグレスが叫ぶ。
「ゲンさん!このままじゃ君の体がもたない、早く俺にポーションをかけてくれ!!」
おっとドラゴンに感心してる場合じゃなかった。商売商売♪
俺がポーションを出すと土竜の一体がその長い体で俺を締め付ける。
お客様がポーションお買い求めなのに邪魔すんなよな?
フンッ!
と、力を入れ巻き付いた土竜を吹き飛ばす。
残り二体の土竜の口からまたドリルのような結晶体が出た。グルグル回転し始める。
その技はさっき見た。
吐き出されたそれを俺は素手で軽く弾く。
だから危ないって、商品壊れたらお前等弁償してくれんの?
「ゲンさん上!」
ラグレスに言われて上を見る。
土竜が大きな口を開けて俺に突っ込んでくるのが見えた。
え、まさかこいつ俺を食う気?
バクンッ!
逃げる間もなく丸飲みにされてしまう。
・・・
ゴゴゴゴと土を掘って高速で移動しているのが分かる。
俺は暗闇の中肉壁に揉みくちゃにされていた。
あぁ~食われちゃったよ。しかもヌメヌメして気持ち悪い。
すると段々エプロンが溶けてくる。
まさかこれって消化液!?
持っていたポーションまで溶け出す。
不味い不味い不味い!このままじゃ商品まで溶けちまう。
俺は慌てて肉壁にアッパーした。
山の頂上に噴火でもしたかのような巨大な砂柱が立つ。
そして大地に土竜の肉片がボタボタと降り注ぐ。
たく、危なかったじゃねぇか?
ちょっとイラつきながら俺が地上に出るとラグレスもアーシェも二体のドラゴンにやられていた。
二体のドラゴンは信じられないとばかりに俺の方を向く。
ラグレスは顔を上げ手を震わせて伸ばした。
「ポ・・・ポーションを・・・ポーションをくれ・・・」
俺は二匹のドラゴンを他所にラグレスの下まで歩いていく。そして小瓶を逆さにひっくり返し彼の体にポーションをかけた。
怒りに満ちた顔で言う。
「待たせたな、ご注文のポーションだ」
九死に一生を得たラグレスはまるで人ならざるものを見るかのような目で俺に問う。
「ゲンさん、君は一体何者だ?」
その問いに俺は答えた。
「俺はただのしがない商人です」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる