小天使リフィエルのグダグダ転生記~どこにでもいるごく普通の高校生に異世界を救わせてみた~

もみじ

文字の大きさ
6 / 16

第6話:なんか皆バカだ

しおりを挟む
※前回までのあらすじ

 スライムトンネルを攻略し、さらにその先の泉で魔王軍四天王の一人アブラギッシュを辛くも撃破した勇者琥太郎、その後続けざまに魔王との死闘を繰り広げるが激戦に次ぐ激戦、疲労とダメージが蓄積し勇者琥太郎の体はすでに限界を越えていた。
 地に伏す琥太郎、守護天使リフィは身をていして彼を庇った。

『琥太郎君は自分が守るっス!』
『ほう、見上げた根性だな。面白い、手負いの勇者を倒してもつまらぬし、ソチの勇気にめんじて今しばらく生かしておいてやろう』

 こうして捕らわれの身となった琥太郎とリフィ、これから一体どうなってしまうのか?


「嘘書いてんじゃねぇよこのダメ天使!」
「痛いっス琥太郎君、転生記書いて天界に報告しないと自分の昇進に響くっスぅ~」
「報告もなにも、事実だいぶゆがめてるじゃねぇか?」
「あれ?もしかして自分が琥太郎君のこと見捨てようとしたのまだ怒ってるんスか?もういい加減許してほしいっスぅ~、琥太郎君だって自分を盾にしたじゃないっスか?お互い様っス。クズはクズ同士、仲良くするっス」
「たく、こんな牢屋ろうやに閉じ込められて明日すら見えない状況でよくそんな事書けるな?そもそもどうやって天界に送るんだよ?」
「そりゃこのエンジェルスマフォで・・・」
!!!!!!」
「これで助けを呼ぶっス!」
「そら呼べ、早く呼べ」

 プップップップッ・・・

「・・・リフィ?」
「圏外じゃねぇかド畜生が!あぁ~死にたくない死にたくない、こんな異世界で死にたくないっスぅ~」
「子供みたいにジタバタするな、俺まで気が滅入めいるだろ」
「どこかにwi-fiでも無いっスかね?」
「いや無いだろ、ここ地下だよ?異世界だよ??」
「あっ、誰か来たっス」
「二人とも出ろ、魔王様と謁見えっけんだ」

―魔王玉座―

「くるしゅうない、おもてを上げい」
「あのぉ~、裸見た事まだ怒ってるんですか?」
「バ、バカ!それを今ここで言うでない、皆が見ておるであろう!?」
「魔王様は寛大かんだいなお方だ、例え乳房を見られようと、例えまたの奥まで覗かれようと決して取り乱したりはしない」
「黙れアブラギ、まずソチから消してやろうか?」
「あんた死んだと思ったのに生きてたんスね?」
「あんたではない、魔王四天王にして魔界一の知将、軍師、アブラァァァ~、ギィィィッシュッ!!!・・・だ」
「知恵の方はともかく力量は本物ぞ、余もアブラギの戦闘力には一目置いておる」
「おほめに預かり光栄です、魔王様」
「いや、あんた褒められてないよ、一番自負している事さらっと否定されたよ?」
「ところでソチら、一体何者ぞ?見慣れぬ顔立ち、見慣れぬ容姿、国王軍の差し金にしてはやけに異彩を放っておる」
「琥太郎君は勇者っス、魔王をぶっ殺」
「待て待て待て、お前何言ってんだ?」
「ホントの事っス」
「こんな時だけホント語ってんじゃねぇよ!」
「勇者とな?幾度となく余の命を狙ってきたあれか」
「幾度となくって、俺の前にも何人かいたんですか?」
「ああ、どれもこれも他愛なかったがこう毎回来られるとうんざりする」
「こいつです!この天使が全ての元凶なんです!!こいつが勇者を送り込んで」
「ちょ!?お前何言ってんだゴラァ!自分だけ助かろうなんてそうはいかねぇっス」
「ええい、喧嘩は辞めんか見苦しい。魔王様の御前であるぞ!魔王様、もう良いでしょう。さっさと判決を」
「フム、では言い渡そう。ソチらは奴隷として魔王城の食堂で働いてもらう、一生だ。以上」
「フン、当然の判決だな。貴様らは一生奴隷として・・・って、えぇぇぇ~!!!!?魔王様、私の聞き間違えですよね?暗殺者に食堂で働いてもらうとかありえないですよね?」
「しかと聞こえておるではないか?それとも余の判決に不服かアブラギ」
「いえ、そのような事は」
「殺すのは容易い、だがそれでは不利益をこうむるのは常に我等ぞ。ならば少しでも利になるよう仕向ける。我ながら名判決だ。ではこれにて閉廷とする」

「琥太郎君、現在のアルファポイントは1307っス、前回殺されかけた時は1522あったからそれくらいあると多少の窮地は大丈夫みたいっス」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

異世界に無一文投下!?鑑定士ナギの至福拠点作り

花垣 雷
ファンタジー
「何もないなら、創ればいい。等価交換(ルール)は俺が書き換える!」 一文無しで異世界へ放り出された日本人・ナギ。 彼が持つ唯一の武器は、万物を解析し組み替える【鑑定】と【等価交換】のスキルだった。 ナギは行き倒れ寸前で出会った、最強の女騎士エリスと出会う。現代知識とチート能力を駆使して愛する家族と仲間たちのために「至福の居場所」を築き上げる、異世界拠点ファンタジーストーリー!

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...