小天使リフィエルのグダグダ転生記~どこにでもいるごく普通の高校生に異世界を救わせてみた~

もみじ

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第15話:キングオブチート

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                ~魔王城~

「ククククク・・・無様っスねぇ~魔王。勇者4人が相手じゃ手も足も出ないっスか?」

「おのれ小天使、4対1など卑怯だぞ!」

「魔王に卑怯とか言われたくないっスゥゥゥ~、それじゃあこれでジ・エンドっス」

「ちょっとリフィエル」

「なんスかレフィエル?」

「ボク達が戦ってあげてるのになに仕切ってるデスか?」

「そうデチュ、勇者一人育てられない無能が気取ってるんじゃないデチュ」

「うんうん」

「分かってるスよ~、天界パフェおごるから皆そんな事言わないでっス~」

「仕方ないニャ、とっとと倒して切り上げるニャ」

 小天使一同「おぉ~!」

 4人のチート勇者の技が一つに重なる。
 すると魔王の前にとてつもなく大きな力の塊が現れた。
 合体奥義である。異なる属性を同調させることで数万倍の威力を発揮できるのだ。
 ただでさえ一人一人がチート級なのに4人も合わせたら今の魔王に防ぐ手立てはない。

「余もこれまでか・・・」

 巨大なエネルギーが迫り、魔王は死期を悟る。

 ズオォォォン!!!!

 鼓膜が破けるほど大きな音、巨大な球体が全てを包み、衝撃で魔王城が消し飛ぶ。

「やったか!?」

 ・・・

 ・・・・・・

「『やったか』禁止だ三流勇者」

「なに!?」

 土煙の中に人影が映った。

 誰もが目を疑う、魔王すら唖然とする。

 そこにいたのは琥太郎、死んだはずの琥太郎だ!
 あの合体奥義をどうやって防いだのかは分からない。だが確かに琥太郎と魔王はそこにいた。

「ソ・・・ソチ、死んだはずではないのか!?」

「魔王様、あなたの横に立つため琥太郎は帰ってきました。
 あんなチート連中相手によく頑張りましたね。後は俺が・・・」

「なにを~!」

「どこのどいつか知らねぇがやっちまえ!」

 4人の勇者が俺に襲いかかる。

 ーピタッー

 俺は相手の大剣を指一本で受け止めた。

「なんだと!?」

 勇者は信じられないとばかりに目を白黒させる。どうやら強くなりすぎたせいで相手に俺の強さが伝わってないらしい。

 左右背後から残り3人の勇者たちが挟み込んだ。

 だから無駄だって言うのに。

「もらったぁー!」

 バキンッ!

 勇者たちの武器が俺の肌に当たって砕ける。

「嘘だろ!?エクスカリバーが折れちまった!!」

「心配すんな、俺に任せろ!スキル発動、『天地創造』ワールドクリエイト!」

 俺は呟く。

「クリエイト禁止」

 何も起こらない。相手のスキルが不発に終わる。

「ど・・・どどど、どうなってる!?」

「お前のスキルを禁止した。よって創造は起こらない」

「なにぃ~!!!?」

「ちくしょう、こうなりゃ俺のスキルで!」

「辞めておけ、お前達じゃ俺には勝てない」

「ふざけんな!俺達は異世界を救った勇者だぞ!?チートなんだぞ!?負けるはずがない!!」

「まずそこからして間違っている、俺のキングオブチートの前じゃお前等のチートなんて紙くず同然だ」

「こいつ生意気!」

 これ以上の対話は無駄と判断し、俺は4人の勇者にスキルを使った。

 『全知全能発動』チート能力没収。

 そして見せつける。

「ステータスオープン!」

【名前】タナカ アツシ
【職業】村人
【種族】人間
【レベル】1
【HP】1
【MP】1
【力】1
【耐久値】1
【素早さ】1
【魔力】1
【スキル】無し

【名前】サトウ ジュン
【職業】村人
【種族】人間
【レベル】1
【HP】1
【MP】1
【力】1
【耐久値】1
【素早さ】1
【魔力】1
【スキル】無し

【名前】クサカイ レン
【職業】村人
【種族】人間
【レベル】1
【HP】1
【MP】1
【力】1
【耐久値】1
【素早さ】1
【魔力】1
【スキル】無し

【名前】ワカバヤシ サトル
【職業】村人
【種族】人間
【レベル】1
【HP】1
【MP】1
【力】1
【耐久値】1
【素早さ】1
【魔力】1
【スキル】無し

「な、なんだ。俺達のステが最弱になってる?」

「俺のスキルでお前等のステをいじらせてもらった、
 他人が救う世界にしゃしゃり出てくるなんて100万年早いぜ。自分達の異世界に戻って1からやり直しな」

「体が消える、うわぁ~~!!」

 俺は4人の勇者も元の異世界に強制送還した。




 しばらく・・・
 5人の小天使達はアゴを外し、真っ白になって固まっていた。

「・・・いやぁ~琥太郎君。見違えたっス!一体どうしちゃったっスか?何をどうしたらそんなに強くなれるんスかねぇ~」

リフィが手を擦って寄ってきた。



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