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プロローグ
開幕早々フルチート
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『LV1から始める異世界チート』
静かな夜の海、暗闇に心地よいさざ波の音が溶ける。
タタタタタ・・・
遥か水平線の向こうから何かの連射音。
ドンドン・・・
小さな爆発音が鳴り響く。
「スレイプニル1、スレイプニル2、ファイア!!!」
空を飛ぶ少女、その肩から巨大なミサイルが放たれる。それは巨大な何かに当たると火球となって闇を照らした。
天をつくほど巨大な少女、と一羽の鳥が飛んでいるのが見える。
「くそ!足に砲火を集中しても全くびくともしない」
「大隊長、自分が飛んで奴の目を潰してきます!」
「待てスレイプニル7、迂闊だぞ!」
空高く飛翔する少女、だが巨大な手がそれを叩いた。
「!?」
一瞬の出来事に何が起きたかすらも分からない。
バシッ!とぶたれ夜空に歪んだ装甲板が散る。勢いよく吹き飛ばされた少女は投げられた小石のごとく海面を弾み、体をあらぬ方向に折り曲げながら見るも無残な肉塊と化す。
それを見たジト目の巨女がゲス顔を見せた。
「スレイプニル7~!!!」
そう、ここは戦場、まさに火と血の海だ。
~作戦司令部~
「敵魔法少女目視で確認・・・で、でかい。何メートルあるんだ?距離8000、なおも接近中!」
「ええい、スレイプニル隊は何をしている!たかが魔法少女一人止められんのか!?」
「ダメです、相手がデカすぎて攻撃が全く通じません!」
「くっ・・・アトランティスの巨女、魔法少女ネフィリム。変身しか取り柄のない奴にまさかこうも苦戦させられようとは」
「観測手から報告。敵魔法少女、グングニルの射程内に侵入せり!!」
「よし、海の向こうの蛮族共にヴァニルの恐ろしさを見せつけてやろうではないか。グングニル装填!」
海岸に設置された巨大な砲に、優に3メートルは超す大きな槍が差し込まれる。そしてその周りを8人の少女が取り囲んだ。
少女達が呪文を唱える。
すると体から電気が発せられ、稲妻がうねる。
「装填完了!全システムオールグリーン」
「魔槍グングニル、放てぇ~!!!」
電磁誘導、尖れた鉄塊が砲身の中で浮かぶ。そして撃鉄が鳴らされ槍は爆音を撒き散らしながら空を、海を裂く。
水平線上に浮かぶ巨大な影が僅かに揺らめいた。
「やったか!?」
「スレイプニル隊より報告、敵・・・グングニルを回避!避けられました!!」
「何・・・だと・・・あの巨体で避けただとぉぉぉ~!?」
「ネフィリム加速!」
「バカな、あの図体で走れるのか?次弾装填急げ!」
「次弾装填まであと10分、このままでは先に敵が上陸します!」
「スレイプニル隊は一体何をしている!?時間を稼がせろ!!」
「スレイプニル隊、疾走するネフィリムに追いつけません」
「そんな・・・退避、退避だ!」
「将軍、この砦を放棄されるおつもりですか!?」
「あ、あんな大きな魔法少女に勝てる訳ないだろ!」
「全く、これだから偉い奴は・・・」
男は振り向く。
「誰だ!今私を愚弄したのは」
そこにいたのは黒装の少女・・・と一人の美しい少年。
「貴様等一体・・・どこから入ってきた!?」
少年が見下すように言う。
「クラン=ローエル将軍、敵前逃亡は重罪、皇帝陛下を裏切ることに等しい。特務権限によりあなたの身柄を拘束させていただく」
「と、特務だと!?ぐあっ、何をする女!」
少女は男の右足を挫き、腕をひねって地面に押さえつけた。
「お、お前達何をしている。早く私を助けんか!」
「将軍は職務を放棄された、ならば彼等があなたを助ける義理はない。後任は私が引き継ぐので安心して軍法会議に出られるといい」
「ふざけた事を!どこの馬の骨とも知らん奴に誰が・・・」
少年の右胸につけた勲章が光る。
「いや待て、その若さでその魔導勲章・・・まさか、バニィ・クロムウェル=ティターニア伯爵、ヴァルハラの死神か!?そしてこの女はお前の魔法少女≪祟り神≫ヘイトリッド!」
「これはこれは、我が悪名も随分と遠くまで届くようになった。ヘイトリッド、その臆病者を縛り上げておけ。これよりここの指揮は私が預かる、異議のある者は前へ出よ」
指令室が静まる、誰一人として声を上げようとしない。
「よろしい、では反撃だ。陣形を立てなおせ、後方に控える敵揚陸船団をグングニルの投擲にて沈める」
「ハハ、バニィ卿。その前にあの巨大魔法少女をどうするつもりかね?
魔法少女ネフィリム
【レベル】70
【LP】6020
【MP】2515
【腕力】558
【熟練】467
【素早】185
【魔力】187
【ユニークスキル】変身レベルⅢ
一方ヘイトリッドは
【レベル】1
【LP】465
【MP】480
【腕力】40
【熟練】50
【素早】41
【魔力】44
【ユニークスキル】魔法複写レベルⅢ
力の差は歴然だ、ここの精鋭でも歯が立たない。大口はネフィリムを倒してから叩くんだな」
「無論倒しますよ」
「誰が倒すのかと聞いている!あれを倒さなければグングニルによる敵船団への攻撃はおろか、グングニルそのものが破壊されるぞ!」
「ヘイトリッド、出番だ」
「はい、マスター」
「貴様の魔法少女正気か?レベル1がレベル70に敵う訳ないだろ!?」
「クラン将軍、随分と頭がお堅いようで。ならば教えよう、なぜ私がヴァルハラの死神と呼ばれているか」
少年が“ポンッ”と煙を立てて黒い子ウサギの姿になる。ヘイトリッドはそれを肩に乗せテレポートした。瞬間移動した先は、なんと疾走するネフィリムの目の前だ。
ヘイトリッドは大きく息を吸い胸に空気を溜める。
「聞けぇ、ネフィリム!私はヴァニル帝国、ヴァルハラの魔法少女ヘイトリッド。またの名を≪祟り神≫。少しは通った名だ、もし私に殺されたくなければこの場は去れ、さもなくば命は無いぞ!」
ネフィリムは舐めた顔でその巨大な拳を振り上げる。
「メガトン、パンチ!」
「受け止めろ!」
果敢か、無謀か、ネフィリムの巨大な拳を素手で止める。
バシィッ!
拳圧でヘイトリッドの銀髪がなびく。
「な・・・に・・・?」
その場にいる全ての者が同じ言葉を発した。
“レベル1がレベル70の攻撃を受け止めたぁ~!?”
前代未聞、レベルの概念が崩れる。
「この!一体何をした!?」
「別に何も」
ネフィリムの眉間にしわが寄った。
「そんな訳ないだろ!なら・・・これならどうだ!」
巨大な魔法少女は数歩下がって助走をつける。
「メガトン~・・・キッッック!!!」
ドスゥゥゥン!!!
飛び蹴りを食らわせるも自分よりも遥かに小さな相手に弾かれる。ネフィリムはバランスを崩して海に大きく尻餅をついた。
「全然効かない」
「・・・バカな・・・そんなバカなぁ~!!!」
巨大な魔法少女が眼前の小さな魔法少女に恐れおののく。
「ヘイトリッド、やり返せ」
「はい」
「舐めるな!レベル1がアトランティス一の耐久力を誇るこの私を倒せる訳ないじゃないの!?」
「なら試してみる?もっとも試した時があなたの最後だけど」
「やれるものならやってみなさいよ!」
ヘイトリッドが詠唱する。
生きとし生けるもの、神に生を授かりしものー
開闢と終焉の名においてー
我は命ずる、我が与えるー
その全てに等しく死を、混沌に帰れー
“デス!”
その手に禍々しい球体が浮かび上がり、そして弾ける。
ドクン!・・・と、ゾッとするような悪寒が敵を襲った。
ネフィリムの意識が、飛ぶ!
巨大な魔法少女が突如として膝をつき、大きな水飛沫をあげて海へと沈む。巨体が起こした波紋が津波となって海岸に押し寄せる。
次第に静寂を取り戻していく海、ネフィリムは仰向けに倒れたまま一向に動かない。
“何が起きた!?”誰もがそう思う。そして次に思う事は“死んでる?”である。魔法が解けて元のサイズに戻っていくネフィリムを見たら誰でもそう思ってしまう。
まさか本当に倒すなんて・・・
クランは愕然とした。レベル1がレベル70を倒すなんて戦いの常識が根本から覆る。しかも自分達が束になっても敵わなかった相手を無傷で、一撃で仕留めた、信じられない。
皇帝直轄、国内最強のギルド、ヴァルハラ。そこに所属し、死神と呼ばれる妖精バニィと憎悪の名を持つ魔法少女ヘイトリッド。まるで化け物に化け物を上塗りしたような存在にただただ圧倒される。
当然敵も同じ気持ちだ。
「ヘイトリッド、何か見えるか?」
「いえ、真っ暗で何も」
「たぶんネフィリムも同じように見えなかったはずだ、こんな暗闇で高速で向かってくるグングニルを避けるのは不可能に近い、なのに避けた。考えられる理由は一つ、グングニルの発射を察知した奴が他にいる」
「観測手?でもこんな広い海のどこに」
「俺には聞こえる、ウサギの妖精である俺にはな。自慢の魔法少女を格下に倒されて、泡を食いながら本隊に連絡する間抜けの声が」
2時の方向を見る、距離500、どんどん声が遠ざかっていく。その移動速度から翼を持つ者と推測できる、おそらく鳥型、夜でも活動できるフクロウの妖精だろう、ネフィリムのパートナーである。
「ヘイトリッド、2時の方向構えろ。あと10センチ手を右に・・・よし撃て!」
魔力の弾が闇に消える。そして・・・
「グァッ!」
静けさを取り戻した夜の海に魂の消える音が木霊した。
静かな夜の海、暗闇に心地よいさざ波の音が溶ける。
タタタタタ・・・
遥か水平線の向こうから何かの連射音。
ドンドン・・・
小さな爆発音が鳴り響く。
「スレイプニル1、スレイプニル2、ファイア!!!」
空を飛ぶ少女、その肩から巨大なミサイルが放たれる。それは巨大な何かに当たると火球となって闇を照らした。
天をつくほど巨大な少女、と一羽の鳥が飛んでいるのが見える。
「くそ!足に砲火を集中しても全くびくともしない」
「大隊長、自分が飛んで奴の目を潰してきます!」
「待てスレイプニル7、迂闊だぞ!」
空高く飛翔する少女、だが巨大な手がそれを叩いた。
「!?」
一瞬の出来事に何が起きたかすらも分からない。
バシッ!とぶたれ夜空に歪んだ装甲板が散る。勢いよく吹き飛ばされた少女は投げられた小石のごとく海面を弾み、体をあらぬ方向に折り曲げながら見るも無残な肉塊と化す。
それを見たジト目の巨女がゲス顔を見せた。
「スレイプニル7~!!!」
そう、ここは戦場、まさに火と血の海だ。
~作戦司令部~
「敵魔法少女目視で確認・・・で、でかい。何メートルあるんだ?距離8000、なおも接近中!」
「ええい、スレイプニル隊は何をしている!たかが魔法少女一人止められんのか!?」
「ダメです、相手がデカすぎて攻撃が全く通じません!」
「くっ・・・アトランティスの巨女、魔法少女ネフィリム。変身しか取り柄のない奴にまさかこうも苦戦させられようとは」
「観測手から報告。敵魔法少女、グングニルの射程内に侵入せり!!」
「よし、海の向こうの蛮族共にヴァニルの恐ろしさを見せつけてやろうではないか。グングニル装填!」
海岸に設置された巨大な砲に、優に3メートルは超す大きな槍が差し込まれる。そしてその周りを8人の少女が取り囲んだ。
少女達が呪文を唱える。
すると体から電気が発せられ、稲妻がうねる。
「装填完了!全システムオールグリーン」
「魔槍グングニル、放てぇ~!!!」
電磁誘導、尖れた鉄塊が砲身の中で浮かぶ。そして撃鉄が鳴らされ槍は爆音を撒き散らしながら空を、海を裂く。
水平線上に浮かぶ巨大な影が僅かに揺らめいた。
「やったか!?」
「スレイプニル隊より報告、敵・・・グングニルを回避!避けられました!!」
「何・・・だと・・・あの巨体で避けただとぉぉぉ~!?」
「ネフィリム加速!」
「バカな、あの図体で走れるのか?次弾装填急げ!」
「次弾装填まであと10分、このままでは先に敵が上陸します!」
「スレイプニル隊は一体何をしている!?時間を稼がせろ!!」
「スレイプニル隊、疾走するネフィリムに追いつけません」
「そんな・・・退避、退避だ!」
「将軍、この砦を放棄されるおつもりですか!?」
「あ、あんな大きな魔法少女に勝てる訳ないだろ!」
「全く、これだから偉い奴は・・・」
男は振り向く。
「誰だ!今私を愚弄したのは」
そこにいたのは黒装の少女・・・と一人の美しい少年。
「貴様等一体・・・どこから入ってきた!?」
少年が見下すように言う。
「クラン=ローエル将軍、敵前逃亡は重罪、皇帝陛下を裏切ることに等しい。特務権限によりあなたの身柄を拘束させていただく」
「と、特務だと!?ぐあっ、何をする女!」
少女は男の右足を挫き、腕をひねって地面に押さえつけた。
「お、お前達何をしている。早く私を助けんか!」
「将軍は職務を放棄された、ならば彼等があなたを助ける義理はない。後任は私が引き継ぐので安心して軍法会議に出られるといい」
「ふざけた事を!どこの馬の骨とも知らん奴に誰が・・・」
少年の右胸につけた勲章が光る。
「いや待て、その若さでその魔導勲章・・・まさか、バニィ・クロムウェル=ティターニア伯爵、ヴァルハラの死神か!?そしてこの女はお前の魔法少女≪祟り神≫ヘイトリッド!」
「これはこれは、我が悪名も随分と遠くまで届くようになった。ヘイトリッド、その臆病者を縛り上げておけ。これよりここの指揮は私が預かる、異議のある者は前へ出よ」
指令室が静まる、誰一人として声を上げようとしない。
「よろしい、では反撃だ。陣形を立てなおせ、後方に控える敵揚陸船団をグングニルの投擲にて沈める」
「ハハ、バニィ卿。その前にあの巨大魔法少女をどうするつもりかね?
魔法少女ネフィリム
【レベル】70
【LP】6020
【MP】2515
【腕力】558
【熟練】467
【素早】185
【魔力】187
【ユニークスキル】変身レベルⅢ
一方ヘイトリッドは
【レベル】1
【LP】465
【MP】480
【腕力】40
【熟練】50
【素早】41
【魔力】44
【ユニークスキル】魔法複写レベルⅢ
力の差は歴然だ、ここの精鋭でも歯が立たない。大口はネフィリムを倒してから叩くんだな」
「無論倒しますよ」
「誰が倒すのかと聞いている!あれを倒さなければグングニルによる敵船団への攻撃はおろか、グングニルそのものが破壊されるぞ!」
「ヘイトリッド、出番だ」
「はい、マスター」
「貴様の魔法少女正気か?レベル1がレベル70に敵う訳ないだろ!?」
「クラン将軍、随分と頭がお堅いようで。ならば教えよう、なぜ私がヴァルハラの死神と呼ばれているか」
少年が“ポンッ”と煙を立てて黒い子ウサギの姿になる。ヘイトリッドはそれを肩に乗せテレポートした。瞬間移動した先は、なんと疾走するネフィリムの目の前だ。
ヘイトリッドは大きく息を吸い胸に空気を溜める。
「聞けぇ、ネフィリム!私はヴァニル帝国、ヴァルハラの魔法少女ヘイトリッド。またの名を≪祟り神≫。少しは通った名だ、もし私に殺されたくなければこの場は去れ、さもなくば命は無いぞ!」
ネフィリムは舐めた顔でその巨大な拳を振り上げる。
「メガトン、パンチ!」
「受け止めろ!」
果敢か、無謀か、ネフィリムの巨大な拳を素手で止める。
バシィッ!
拳圧でヘイトリッドの銀髪がなびく。
「な・・・に・・・?」
その場にいる全ての者が同じ言葉を発した。
“レベル1がレベル70の攻撃を受け止めたぁ~!?”
前代未聞、レベルの概念が崩れる。
「この!一体何をした!?」
「別に何も」
ネフィリムの眉間にしわが寄った。
「そんな訳ないだろ!なら・・・これならどうだ!」
巨大な魔法少女は数歩下がって助走をつける。
「メガトン~・・・キッッック!!!」
ドスゥゥゥン!!!
飛び蹴りを食らわせるも自分よりも遥かに小さな相手に弾かれる。ネフィリムはバランスを崩して海に大きく尻餅をついた。
「全然効かない」
「・・・バカな・・・そんなバカなぁ~!!!」
巨大な魔法少女が眼前の小さな魔法少女に恐れおののく。
「ヘイトリッド、やり返せ」
「はい」
「舐めるな!レベル1がアトランティス一の耐久力を誇るこの私を倒せる訳ないじゃないの!?」
「なら試してみる?もっとも試した時があなたの最後だけど」
「やれるものならやってみなさいよ!」
ヘイトリッドが詠唱する。
生きとし生けるもの、神に生を授かりしものー
開闢と終焉の名においてー
我は命ずる、我が与えるー
その全てに等しく死を、混沌に帰れー
“デス!”
その手に禍々しい球体が浮かび上がり、そして弾ける。
ドクン!・・・と、ゾッとするような悪寒が敵を襲った。
ネフィリムの意識が、飛ぶ!
巨大な魔法少女が突如として膝をつき、大きな水飛沫をあげて海へと沈む。巨体が起こした波紋が津波となって海岸に押し寄せる。
次第に静寂を取り戻していく海、ネフィリムは仰向けに倒れたまま一向に動かない。
“何が起きた!?”誰もがそう思う。そして次に思う事は“死んでる?”である。魔法が解けて元のサイズに戻っていくネフィリムを見たら誰でもそう思ってしまう。
まさか本当に倒すなんて・・・
クランは愕然とした。レベル1がレベル70を倒すなんて戦いの常識が根本から覆る。しかも自分達が束になっても敵わなかった相手を無傷で、一撃で仕留めた、信じられない。
皇帝直轄、国内最強のギルド、ヴァルハラ。そこに所属し、死神と呼ばれる妖精バニィと憎悪の名を持つ魔法少女ヘイトリッド。まるで化け物に化け物を上塗りしたような存在にただただ圧倒される。
当然敵も同じ気持ちだ。
「ヘイトリッド、何か見えるか?」
「いえ、真っ暗で何も」
「たぶんネフィリムも同じように見えなかったはずだ、こんな暗闇で高速で向かってくるグングニルを避けるのは不可能に近い、なのに避けた。考えられる理由は一つ、グングニルの発射を察知した奴が他にいる」
「観測手?でもこんな広い海のどこに」
「俺には聞こえる、ウサギの妖精である俺にはな。自慢の魔法少女を格下に倒されて、泡を食いながら本隊に連絡する間抜けの声が」
2時の方向を見る、距離500、どんどん声が遠ざかっていく。その移動速度から翼を持つ者と推測できる、おそらく鳥型、夜でも活動できるフクロウの妖精だろう、ネフィリムのパートナーである。
「ヘイトリッド、2時の方向構えろ。あと10センチ手を右に・・・よし撃て!」
魔力の弾が闇に消える。そして・・・
「グァッ!」
静けさを取り戻した夜の海に魂の消える音が木霊した。
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