彼と彼女の十月十日 ~冷徹社長は初恋に溺れる~

幸村真桜

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小舅襲来と不穏な影

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「わ、私ばっかり……冬磨さんも……ああっ、熱っ」

 陰核が熱い粘膜に包まれて、秋良は大きく背中を仰け反らせた。久しぶりに感じる快楽にぶるりと身体が震える。

 それにしても、冬磨の舌が熱い。熱でもあるのではないかと、冬磨の額に手を伸ばす。汗ばんだそこは、やはりいつもより温かい気がする。

「冬磨さん、身体が熱いです。熱でもあるんじゃ……」

「ないよ、興奮してるだけだ。ああ……こんなに溢れさせて。秋良の愛液、美味い。もう一度こうするのを、何度夢に見たか。近くにいるのに、触れられなくてずっと恋しかった」

「ひあぁっ、そんな……吸ちゃ、やっ……ああっ」

 秘部に顔を埋めるようにして蜜を吸い上げる冬磨に秋良は嫌々と首を横に振った。頭を押しても、冬磨はそこから離れず蜜壺に舌を差し入れて、愛液を掻き出すようにピストンさせる。

「もうダメェ……あ、あ、吸わないでぇ」

「無理だ。だってどんどん出てくる。一滴たりとも無駄にできない。感染症が心配? 大丈夫だ、後で俺が隅々まで洗ってあげよう」

 そんな心配はしていない。真面目な顔をしてそう言った冬磨が秘部を食らうように吸いついた。どうやら本気でそう思っているらしい。

 秘裂を何度も行き来した舌が陰核を転がす。するとまた愛液が溢れて、それを冬磨が卑猥な音をたてながら吸い上げる。与えられる快楽に、秋良はただただ翻弄され続ける。

「はあ、あぁ⋯⋯勃ちすぎて痛い。風呂で一回抜いたのに、まずいな」

 どれくらいそうしていたのか、冬磨が熱い息を吐きながら陰茎を取り出した。腹につきそうなほど勃ち上がったそれは、血管が浮き上がり先走りで濡れて光っている。以前目にしたときより凶悪に見えるそれを、冬磨が数回擦り上げた。

「秋良を抱いたあの日は、俺にとって人生最高の夜だった。秋良の中は温かくてぬるぬるしていて⋯⋯俺のものを懸命に咥えて喘ぐ姿を思い出して何度ひとりでしたか分からない」

 つぶりと、彼の指が秘口に埋まる。浅いところをかき回されて、あの夜のことを否応なしに思い出す。あれで最奥を突かれて、何度も達した。太く傘を張った場所で膣壁を抉られて、我を忘れるほど乱れた。

 過去の記憶に愛液がトロリと溢れ、きゅっと肉壁が彼の指を締めつける。息を乱す秋良を見て、冬磨は口元を緩めた。

「欲望のままに突っ込めたらいいが、そうもいかない。もし、これでなにかあったら秋良はきっと今日のことを後悔するだろう?」

 冬磨の言葉に胸がきゅっとする。それを否定することはできない。問題はないと言っても、何事にも百パーセントということはないのだ。ひとり暴走してしまったようで、少しそれが恥ずかしくなる。

「その可能性がある限り、やはり挿入は控えた方がいいだろう。本当は思いっきりイカせてやりたいが……それも良くないんだろう。俺は秋良のことがなによりも大事だから、不安になるようなことはしたくないんだ。だが、久しぶりに秋良に触れられて嬉しかった。身体を洗ってあげたいが、少し待っていてくれ」

「あ……ちょっと待って」

 ベッドを下りようとする冬磨に気づいて、秋良は慌てて起き上がった。きっとひとりで処理するつもりなのだろう。そうはさせまいと、秋良は冬磨に抱きついてベッドに押し倒した。

「うわっ、こら、秋良。そんな無茶をしては⋯⋯」

「してないもん。ひとりでなんて、させないんだから」

 パジャマと下着をずらすと、勢いよく彼の陰茎が飛び出してきた。それを口に含むと、冬磨の身体がビクリと震える。彼のものは大きくて秋良の口に入りきらないが、その分は手で扱く。

「う⋯⋯ぁ、秋良っ。そんな⋯⋯無理しないでくれ」

「ふ⋯⋯んっ、私がしたくてしてるの。私に触られるの、嫌?」

 くびれに舌を這わせながらそう聞くと、ピクピクと腰を揺らした冬磨が困ったように眉尻を下げて首を横に振った。

「嫌な訳ない⋯⋯だが、これでは俺ばかり得をしているようで、申し訳ない」

「それは⋯⋯できるようになったらいっぱいしてもらうから。私だって冬磨さんのこと気持ち良くしたい」

 上目遣いでそう言うと、冬磨が低いうめき声をあげた。それから諦めたように身体の力を抜いて、秋良の頭を優しく撫でた。

「君は、意外と頑固だ」

「そうかもしれない。そんな私は嫌?」

「まさか。俺は秋良のすべてが愛おしくてたまらないよ」

 秋良も彼のすべてが愛おしい。言葉にする代わりに、秋良は彼ものを口に含み愛撫を始めた。ちゅぷちゅぷと音をたてて顔を上下させると、陰茎の硬さが増す。

 溢れた唾液を潤滑油にして手で扱くと、冬磨の口から艶めかしい声が漏れた。彼が感じてくれているのが嬉しくて、秋良は必死に愛撫を続ける。

 徐々に冬磨の息遣いが荒くなってくる。膨らんだ部分を舌で丁寧に舐め回しながら手の動きを速めると、彼の太股がビクビク震えた。

「⋯⋯っ、秋良、あぁ⋯⋯ダメだ、もう、出るから⋯⋯離してくれ、うぁっ」

 限界が近いことを悟って彼のものを吸い上げると、彼の腰がぶるりと震える。口の中ある陰茎が膨れたと思うと、熱い液体が放たれた。濃い雄の匂いが広がって、じわりと秘奥から蜜が溢れる。

「はあ、あぁ⋯⋯秋良、すまない。口に出してしまって⋯⋯」

 焦ったように起き上がる彼の前で口腔内いっぱいになった精液を飲み込む。なんだかそうしたかったのだが、冬磨が驚いたように目を見開いた。

「まさか、飲んだのか? 吐き出して良かったのに。そんなもの、まずいだろう」

「ん、美味しくはないけど⋯⋯冬磨さんのだから、平気」

 そう本音を漏らすと、一瞬目を見開いた冬磨が小さくため息をついた。それから秋良の身体を優しく抱きしめる。

「まったく。どれだけ俺を夢中にさせれば気が済むんだ。ありがとう、気持ち良かった」

「もうひとりでしちゃダメだよ」

 そう言うと、冬磨が困ったように笑みを浮かべた。秋良は彼にもらっている愛情を返したいのだ。彼が秋良に欲情してくれるなら、それを発散する手伝いをしたい。

 秋良の思いが伝わったのか、根負けしたように冬磨が頷いた。それにほっとして、秋良も笑みを浮かべる。

「⋯⋯あの、もう一回する?」

 いつの間にか再び勃ち上がっている陰茎を見ながらそう言うと、冬磨が恥ずかしそうな顔をする。

 その様子がかわいくて、胸がときめく。そしてこの表情を見せるのは自分だけであってほしいと、秋良は思うのだった。 

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