転生先:俺(コピー)

いつき

文字の大きさ
3 / 3

クイズで決めるな、勇者の座!!

しおりを挟む
「ご安心ください。片方はスペアです」

「お前が言うな!!」

俺Aと俺Bの声がハモる。が、その言葉に反応したのは、フードの少女ではなく――

「スペアとはどういう意味ですか?」

ピクリと眉を動かした銀髪エルフ少女が、じっと俺たちを見据えてきた。

「あっ、いえ、その……彼が勝手に……」

「ちょ、俺のせい!?」

「あなたたち……どちらが“真の勇者”か、まだ決まっていないのですね」

そう言うと、彼女はすっと指を差した。

「ならば、“導きの試練”を受けていただきます」

「試練!?」

「どこでやんの!? 魔王城!? 地底!? 天空遺跡とか来る!?」

テンションの上がる俺Bを尻目に、俺Aは冷静に聞いた。

「ちなみに、それって何系? バトル? 知恵? 運?」

少女は少し困ったように微笑んだ。

「――クイズです」

「お、おぉん?」



【導きの試練:勇者早押しクイズ大会】

ルールは簡単。
勇者にふさわしい知恵と判断力を問うため、全10問のクイズで勝負。
先に6問正解した方が“正式な勇者”として認定される!

「では第一問。異世界における基本通貨単位は?」

「ゴールド!」

「シルバー!」

「ブー。正解は“ユルド”です。この世界では最近レート改定がありました」

「マニアックすぎるだろ!!」

「第二問。“チート能力”の正しい定義を述べよ」

「え? なんかすごい力で無双するやつ?」

「ブブー。“理不尽な力により、物語のバランスを破壊する存在”。もしくは“作者の都合”です」

「メタすぎる!!」



そう、これはただのクイズではない。
メタと皮肉に満ちた、勇者の“自我と覚悟”を試す地味すぎる試練だったのだ!

そして――

「第六問。異世界転生作品において、最も多いタイトルのパターンは?」

「『○○したら××だった件』
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...