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第一章:エルフの聖女と、生きてる家
第二節:魔導コンパニオンプランツ
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翌朝、シエラが目覚めると、昨日までの死を覚悟した絶望が嘘のように、全身に力がみなぎっていた。
アルトが施した植物治癒魔法の効果は凄まじく、ひび割れていた肌は瑞々しさを取り戻し、枯渇していた魔力回路には、エルフ特有の清廉な魔力が満ち満ちている。
「あ、アルト様……?」
シエラが「生きてる家」の寝台――柔らかな苔と弾力のある蔦で編まれた、最高級のソファのようなベッド――から這い出すと、家の中心部にあるリビングでは、すでにアルトが作業を始めていた。
アルトは、空中に浮かんだ複数の「水の球」を操りながら、その中に様々な植物の種を浸している。
彼の指先が動くたびに、水の球は複雑に回転し、種からは淡い光の粒子が溢れ出していた。
「おはよう、シエラ。よく眠れたかい?」
「はい……。信じられないほど体が軽いです。あの、アルト様。その……宙に浮いているのは?」
「これかい? これは種の『魔力同調(チューニング)』だよ。植物にはそれぞれ、好む魔力の波長があるんだ。このデス・バレーの地脈はまだ不安定だから、そのまま植えても土壌の毒素に負けてしまう。だから、僕の魔力で保護膜を作りながら、この土地の毒を『栄養』に変えるための遺伝情報を書き込んでいるのさ」
さらりと言ってのけるアルトだが、シエラは戦慄した。
エルフ族の中でも高名な賢者でさえ、植物の成長を促すのが精一杯だ。種の性質そのものを、魔力だけで書き換えるなど、もはや創造主の領域である。
「さて、シエラ。体が動くなら、今日は僕の仕事を手伝ってもらおうかな。これからこの場所を『国』として機能させるための、最初のインフラ整備だ」
「インフラ、ですか?」
「そう。人が住むには、水と食料、そして衛生が必要だ。僕たちは今、世界樹の恩恵で最低限の空気と水は確保できているけど、それだけじゃただの生存だ。僕は『生活』がしたいんだよ」
アルトはそう言って、数種類の種をシエラの手のひらに握らせた。
一つは、真珠のように白く輝く種。もう一つは、太陽のように真っ赤な種だ。
「さあ、表に出よう」
外に出ると、昨日の今日であるにもかかわらず、世界樹の周囲には変化が起きていた。
樹の下から湧き出した泉は、小さな小川となって荒野を削り、その川沿いには青々とした芝生が急速に広がっている。
「シエラ。まずはその白い種を、あの川の縁に蒔いてみてくれ。君の魔力を『優しく包み込むように』流しながらね」
「わ、わかりました……やってみます」
シエラは緊張で指先を震わせながら、川辺の土に膝をついた。
エルフにとって植物との対話は本能に近い。彼女が目を閉じ、自身の魔力を種へと注ぎ込むと、種が鼓動するようにドクンと跳ねた。
――瞬間。
土の中から、真っ白な大輪の蓮に似た花が、一斉に咲き誇った。
ただの花ではない。その花弁からは、清涼な霧が立ち上り、周囲の空気を洗っていく。
「これは……『浄化の白蓮(ピュア・ロータス)』……?」
「正解だ。でも僕が改良したこれは、ただ空気を綺麗にするだけじゃない。川の水を吸い上げ、茎の中で不純物を完全に濾過し、先端の雫から『極上の聖水』を滴らせる。これでもう、飲み水に困ることはないし、この周囲に病原菌が入り込むこともない」
シエラが花に触れると、指先に付いた雫は、帝国の高価な薬草酒よりも芳醇な香りがした。
「次は、その赤い種だ。これは僕の自信作、『魔導コンパニオンプランツ』の一種だよ」
「コンパニオンプランツ……。共生植物のことですか?」
「そう。単体でも機能するけど、他の植物や人間と共生することで真価を発揮する。さあ、家の壁際に植えてみて」
シエラが赤い種を植えると、今度は蛇のような太い蔓が家の外壁を這い上がり、屋根を覆うように広がった。
驚くべきことに、その蔓の先には、ランタンのような形をした小さな実がなり、夕闇でもないのにボウッと温かな光を放ち始めたのだ。
「これは『陽光灯(サン・ランプ)』。昼間に太陽光と大気中の魔力を貯蓄し、夜になれば明かりを灯す。さらに、冬になれば熱を放ち、夏になれば冷気を出す。つまり、天然のエアコンだね。家そのものが生きているから、壁の隙間から勝手に温度調整をしてくれるんだ」
「なんて……なんて贅沢な……」
シエラは立ち尽くした。
帝国では、魔法具を使って照明や温度管理をするのは、一握りの貴族だけの特権だ。それには膨大な維持費と、魔晶石が必要になる。
だがアルトは、それを「ただ植えるだけ」で実現してしまった。
「シエラ、驚くのはまだ早いよ。本当のインフラはこれからだ」
アルトが地面に手をかざすと、今度は地面がモコモコと盛り上がり、家の裏手に巨大な「樽」のような形をした植物が出現した。
「あれは『分解処理槽(リサイクル・ポット)』。排泄物やゴミを放り込めば、一瞬で分解して、高品質な液体肥料に変えて地脈に還してくれる。不衛生な環境とはこれでおさらばだ」
食・住・衛。
人が文明を築くために何世紀もかけて試行錯誤してきた課題を、アルトは半日で解決してしまった。
「アルト様。貴方は……なぜ、これほどの技術を、帝国で出さなかったのですか? これがあれば、帝国は飢えも病も克服できたはずです」
シエラの問いに、アルトは地面に生えたばかりの芝生に腰を下ろし、ふっと目を細めた。
「教えたさ。何度もね。でも、彼らは言ったんだ。『そんな地味な草に頼るより、魔導兵器を一つ作る方が国益になる』って。……あのアステリア帝国の本質は、奪うことだ。他国から奪い、大地から搾取し、力でねじ伏せる。僕の魔法は、育むこと。……根本的に、相性が最悪だったのさ」
アルトは空を見上げた。
昨日まで絶望の灰色だった空には、今や世界樹が放つ魔力によって、鮮やかな虹がかかっている。
「シエラ。僕は、あの大国を打ち負かそうなんて思ってない。ただ、彼らが切り捨てたこの『地味な魔法』が、どれほど豊かで、どれほど強固な世界を作るのか……それをここで証明したいんだ」
その言葉を聞いた時、シエラの心の中にあった「恐怖」は、完全に「尊敬」へと変わった。
この人は、復讐すらも、育むことで成し遂げようとしている。
しかし、平和な時間は長くは続かなかった。
世界樹が放つあまりにも強大な魔力の波動は、デス・バレーの深淵に潜む「招かれざる客」を呼び寄せていたのだ。
地面の下から、ズズズ……と不気味な振動が響き渡る。
シエラが顔を強張らせ、腰を浮かせた。
「アルト様、地下から何か……巨大な魔力が近づいています!」
「……ああ、気づいているよ。どうやら、この土地の先住民が、新しい大家さんにご挨拶に来たみたいだね」
アルトは慌てる様子もなく、むしろ「ちょうどいいテストになる」と言わんばかりの笑みを浮かべた。
地割れと共に姿を現したのは、全長二十メートルを超える巨大なミミズのような魔獣――デス・バレーの支配者『アース・イーター』だった。
アルトが施した植物治癒魔法の効果は凄まじく、ひび割れていた肌は瑞々しさを取り戻し、枯渇していた魔力回路には、エルフ特有の清廉な魔力が満ち満ちている。
「あ、アルト様……?」
シエラが「生きてる家」の寝台――柔らかな苔と弾力のある蔦で編まれた、最高級のソファのようなベッド――から這い出すと、家の中心部にあるリビングでは、すでにアルトが作業を始めていた。
アルトは、空中に浮かんだ複数の「水の球」を操りながら、その中に様々な植物の種を浸している。
彼の指先が動くたびに、水の球は複雑に回転し、種からは淡い光の粒子が溢れ出していた。
「おはよう、シエラ。よく眠れたかい?」
「はい……。信じられないほど体が軽いです。あの、アルト様。その……宙に浮いているのは?」
「これかい? これは種の『魔力同調(チューニング)』だよ。植物にはそれぞれ、好む魔力の波長があるんだ。このデス・バレーの地脈はまだ不安定だから、そのまま植えても土壌の毒素に負けてしまう。だから、僕の魔力で保護膜を作りながら、この土地の毒を『栄養』に変えるための遺伝情報を書き込んでいるのさ」
さらりと言ってのけるアルトだが、シエラは戦慄した。
エルフ族の中でも高名な賢者でさえ、植物の成長を促すのが精一杯だ。種の性質そのものを、魔力だけで書き換えるなど、もはや創造主の領域である。
「さて、シエラ。体が動くなら、今日は僕の仕事を手伝ってもらおうかな。これからこの場所を『国』として機能させるための、最初のインフラ整備だ」
「インフラ、ですか?」
「そう。人が住むには、水と食料、そして衛生が必要だ。僕たちは今、世界樹の恩恵で最低限の空気と水は確保できているけど、それだけじゃただの生存だ。僕は『生活』がしたいんだよ」
アルトはそう言って、数種類の種をシエラの手のひらに握らせた。
一つは、真珠のように白く輝く種。もう一つは、太陽のように真っ赤な種だ。
「さあ、表に出よう」
外に出ると、昨日の今日であるにもかかわらず、世界樹の周囲には変化が起きていた。
樹の下から湧き出した泉は、小さな小川となって荒野を削り、その川沿いには青々とした芝生が急速に広がっている。
「シエラ。まずはその白い種を、あの川の縁に蒔いてみてくれ。君の魔力を『優しく包み込むように』流しながらね」
「わ、わかりました……やってみます」
シエラは緊張で指先を震わせながら、川辺の土に膝をついた。
エルフにとって植物との対話は本能に近い。彼女が目を閉じ、自身の魔力を種へと注ぎ込むと、種が鼓動するようにドクンと跳ねた。
――瞬間。
土の中から、真っ白な大輪の蓮に似た花が、一斉に咲き誇った。
ただの花ではない。その花弁からは、清涼な霧が立ち上り、周囲の空気を洗っていく。
「これは……『浄化の白蓮(ピュア・ロータス)』……?」
「正解だ。でも僕が改良したこれは、ただ空気を綺麗にするだけじゃない。川の水を吸い上げ、茎の中で不純物を完全に濾過し、先端の雫から『極上の聖水』を滴らせる。これでもう、飲み水に困ることはないし、この周囲に病原菌が入り込むこともない」
シエラが花に触れると、指先に付いた雫は、帝国の高価な薬草酒よりも芳醇な香りがした。
「次は、その赤い種だ。これは僕の自信作、『魔導コンパニオンプランツ』の一種だよ」
「コンパニオンプランツ……。共生植物のことですか?」
「そう。単体でも機能するけど、他の植物や人間と共生することで真価を発揮する。さあ、家の壁際に植えてみて」
シエラが赤い種を植えると、今度は蛇のような太い蔓が家の外壁を這い上がり、屋根を覆うように広がった。
驚くべきことに、その蔓の先には、ランタンのような形をした小さな実がなり、夕闇でもないのにボウッと温かな光を放ち始めたのだ。
「これは『陽光灯(サン・ランプ)』。昼間に太陽光と大気中の魔力を貯蓄し、夜になれば明かりを灯す。さらに、冬になれば熱を放ち、夏になれば冷気を出す。つまり、天然のエアコンだね。家そのものが生きているから、壁の隙間から勝手に温度調整をしてくれるんだ」
「なんて……なんて贅沢な……」
シエラは立ち尽くした。
帝国では、魔法具を使って照明や温度管理をするのは、一握りの貴族だけの特権だ。それには膨大な維持費と、魔晶石が必要になる。
だがアルトは、それを「ただ植えるだけ」で実現してしまった。
「シエラ、驚くのはまだ早いよ。本当のインフラはこれからだ」
アルトが地面に手をかざすと、今度は地面がモコモコと盛り上がり、家の裏手に巨大な「樽」のような形をした植物が出現した。
「あれは『分解処理槽(リサイクル・ポット)』。排泄物やゴミを放り込めば、一瞬で分解して、高品質な液体肥料に変えて地脈に還してくれる。不衛生な環境とはこれでおさらばだ」
食・住・衛。
人が文明を築くために何世紀もかけて試行錯誤してきた課題を、アルトは半日で解決してしまった。
「アルト様。貴方は……なぜ、これほどの技術を、帝国で出さなかったのですか? これがあれば、帝国は飢えも病も克服できたはずです」
シエラの問いに、アルトは地面に生えたばかりの芝生に腰を下ろし、ふっと目を細めた。
「教えたさ。何度もね。でも、彼らは言ったんだ。『そんな地味な草に頼るより、魔導兵器を一つ作る方が国益になる』って。……あのアステリア帝国の本質は、奪うことだ。他国から奪い、大地から搾取し、力でねじ伏せる。僕の魔法は、育むこと。……根本的に、相性が最悪だったのさ」
アルトは空を見上げた。
昨日まで絶望の灰色だった空には、今や世界樹が放つ魔力によって、鮮やかな虹がかかっている。
「シエラ。僕は、あの大国を打ち負かそうなんて思ってない。ただ、彼らが切り捨てたこの『地味な魔法』が、どれほど豊かで、どれほど強固な世界を作るのか……それをここで証明したいんだ」
その言葉を聞いた時、シエラの心の中にあった「恐怖」は、完全に「尊敬」へと変わった。
この人は、復讐すらも、育むことで成し遂げようとしている。
しかし、平和な時間は長くは続かなかった。
世界樹が放つあまりにも強大な魔力の波動は、デス・バレーの深淵に潜む「招かれざる客」を呼び寄せていたのだ。
地面の下から、ズズズ……と不気味な振動が響き渡る。
シエラが顔を強張らせ、腰を浮かせた。
「アルト様、地下から何か……巨大な魔力が近づいています!」
「……ああ、気づいているよ。どうやら、この土地の先住民が、新しい大家さんにご挨拶に来たみたいだね」
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