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「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
文字数 78,246
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.01.14
冒険者パーティー「暁の剣」の雑用係、ラウル。彼のスキル【模倣】は、戦闘中に見た敵や仲間の技を一瞬でコピーできる規格外の力を持つが、そのたびに己の大切な記憶が一片ずつ消えていく呪いも併せ持っていた。周囲には「何も覚えられない無能」としか映らず、ある日「戦力にならない」と理由をつけられパーティーを追放される。
行き場を失ったラウルは辺境の街で静かに暮らそうとするが、彼の中に眠る力——歴代最強と謳われた賢者、剣聖、暗殺者……数えきれない強者たちの技術の集合体が、この街を狙う脅威によって否応なく目覚めていく。忘れていくのは記憶。積み上がるのは力。「自分が何者だったか」を失いながら「何者にでもなれる」男の、静かで痛みを伴う成り上がり譚。
文字数 15,552
最終更新日 2026.08.17
登録日 2026.08.09
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