20 / 25
悠人の優しさ
しおりを挟む悠斗は苦笑いし、凜に帰ろうか?と凜の顔を覗き込んだ。悠斗と目が合うと凜は大きく頷き、悠斗の手をギュッと掴んだ。
すると悠斗はクスっと笑い、「りーん…?ヤキモチ焼いてるん?」
悠斗に言われ、慌てて首を横にふる。
「麻美さん心配してアパートまで来るってきかないから、だったらカフェで会おうって言ったんだ。俺は、凜以外の女の人を家に入れるの嫌だし…」
そう話すと悠斗は優しく笑う。
機嫌なおせよ…というかのように…
「うん、わかってる…」
凜は泣きそうな困った様な表情をして笑う。
悠斗はいつもそう…誰がどう感じるとか、どう思うとか相手の事を考える。悠斗は昔からそうだった。
今回の麻美さんの事も考える間もなく自然に体が動いただけ。
凜は昔を思い出すと、いつも悠斗が側にいて助けてくれた。
自分が傷つこうがお構いなしで凜を守ってくれていた。自分だけのヒーローだと思ってた。
それが凜でなくても守ろうとするのが悠斗なんだ。
突如としてまたいいようのない切なさ、哀しさ、くやしさが大きな波となって心がもがいた。
悠斗の事が大好きすぎて苦しいくらい。私だけを見ていて欲しいと…
この想いを悠斗に伝えたい…
悲しいくらい大好きで、苦しいくらい愛しているそんな想いを…
凜は心から思う。
凜から新堂さんも心配して連絡をよこしていたと聞いて新堂さんに折り返し連絡をした。何日か大事をとってバイトを休んでいいという事だった。
ただ週末は麻美さんのピアノの演奏を一旦、終わらせるらしく店も忙しくなると思うから来て欲しいと言うことだった。
その事を凜に言うと休んでいい事をほっとしたようで喜んでいた。
さっき、俺と麻美さんが一緒にいただけで不安な顔をしていた。
自分の気持ちを心に押し込んで小さくなってしまう凜は昔から変わらない。もっと、もっと自分の気持ちを吐き出せばいいのにといつも思う。
そんな凜を不安にさせたくない。
いつも想うのは凜だけだよ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる