blue moon again

るう

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悠人の優しさ

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 悠斗は苦笑いし、凜に帰ろうか?と凜の顔を覗き込んだ。悠斗と目が合うと凜は大きく頷き、悠斗の手をギュッと掴んだ。

 すると悠斗はクスっと笑い、「りーん…?ヤキモチ焼いてるん?」

 悠斗に言われ、慌てて首を横にふる。

「麻美さん心配してアパートまで来るってきかないから、だったらカフェで会おうって言ったんだ。俺は、凜以外の女の人を家に入れるの嫌だし…」

 そう話すと悠斗は優しく笑う。

 機嫌なおせよ…というかのように…

「うん、わかってる…」

 凜は泣きそうな困った様な表情をして笑う。


 悠斗はいつもそう…誰がどう感じるとか、どう思うとか相手の事を考える。悠斗は昔からそうだった。

 今回の麻美さんの事も考える間もなく自然に体が動いただけ。

 凜は昔を思い出すと、いつも悠斗が側にいて助けてくれた。
自分が傷つこうがお構いなしで凜を守ってくれていた。自分だけのヒーローだと思ってた。

 それが凜でなくても守ろうとするのが悠斗なんだ。

 突如としてまたいいようのない切なさ、哀しさ、くやしさが大きな波となって心がもがいた。

 悠斗の事が大好きすぎて苦しいくらい。私だけを見ていて欲しいと…

この想いを悠斗に伝えたい…


 悲しいくらい大好きで、苦しいくらい愛しているそんな想いを…

凜は心から思う。


 凜から新堂さんも心配して連絡をよこしていたと聞いて新堂さんに折り返し連絡をした。何日か大事をとってバイトを休んでいいという事だった。

 ただ週末は麻美さんのピアノの演奏を一旦、終わらせるらしく店も忙しくなると思うから来て欲しいと言うことだった。

 その事を凜に言うと休んでいい事をほっとしたようで喜んでいた。

 さっき、俺と麻美さんが一緒にいただけで不安な顔をしていた。
 自分の気持ちを心に押し込んで小さくなってしまう凜は昔から変わらない。もっと、もっと自分の気持ちを吐き出せばいいのにといつも思う。

 そんな凜を不安にさせたくない。

  いつも想うのは凜だけだよ。





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