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真実の愛
しおりを挟む悠斗が告白した公園が見える頃、悠斗が凜が歩くのを引き止めて向かい合う。
「なぁ…抱き締めていい?」
いつもなら聞かないのに急にどうしたのだろうと凜は首をかしげた。
「俺が何を思っているのか、わからなくて不安になる事があるなら、凜に伝えるよ」
「凜を抱き締めて凜を感じたい」
「悠斗…」
凜はそっと悠斗に近寄り悠斗の胸に顔を寄せる。すると悠斗は優しく凜を抱きしめた。凜の耳元に唇を寄せて掠れた声でそっと囁く
「早く、凜を抱きたい」
掠れた声で、そんな事を言われると凜の鼓動は早くなる。
「お家帰ろう」
頬をピンクに染めて凜は悠斗の手を引いて歩きだした。
アパートに着いて玄関の鍵を開けると凜を引き入れ玄関のドアを閉めると靴を脱ぐ事もせず凜を壁に押し付け壁ドンをする。
凜の瞳を熱く見つめ頬に片手を添えるとゆっくり近づく悠斗に凜は「待って…ここ玄関」慌てて悠斗を押し返す。
「待たない」
色香のある掠れた声で言うと凜の唇を塞いだ。
優しく何度も角度を変えて唇が重なりあう、呼吸をするのも苦しいほど。凜は足に力が入らない。その状況を楽しむかのように悠斗はふっと笑い、凜を抱き上げてベッドの上にそっと寝かせる。
キスをしながら凜の着ている全ての物を器用に脱がせる。凜も悠斗の上着を脱ぐのに手を添えながら2人は生まれたままの姿になる。
お互いに急に恥ずかしくなったのかクスクスと笑った。
もう、言葉なんかいらない。想うことはただひとつ。
甘く漏れる吐息にシーツが乱れる音、悠斗の大きな手が凜の柔らかで艶やかな肌を優しく包み込む。しっとりと濡れてゆく凜は切なく泣いた。
「悠斗…」
何度も呼ぶ凜の甘い声や凜の甘い香りに陶酔しそうになりながら悠斗は揺れる。
何度も浅く、深く繋がる快感で2人の体温が溶け込んでいくようにひとつになってゆく。
「凜、大好きだよ」
悠斗の瞳の奥には凜しか見えない。
心も体も一つとなり、この幸せな時間が愛を育てていくのだろう。
カーテンを閉め忘れた小さな窓から月の柔らかな光が2人を見守るようにキラキラと照らしていた。
完結
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