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異世界なんかで調査なんかしたくないけど

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「後は私に任せてください」

「ありがとうございます」

十夜達はおばあさんを連れて病院に来ていた

「全治1週間で済んでよかったよ」

「あのお婆さんは凄いです」

「あぁ本当あのばばぁは凄いよ。ところで
アイズ、レイ」

「なんだ」

「なんでしょう」 
 
「神王教はこれからどうする」

「まだ知識も全然ないしとりあえず調査してみよう」

「だが奴らに調査してる事がバレたらどうなるかわからない。だからなるべく単純な事だけでも良いから手っ取り早く調べれる何かはないか?」

「「んー」」

レイとアイズが考えこむ

「あっ!ダーリン町で1番大きな大図書館なんてどうでしょうあそこなら数多くの宗教の歴史本があるはずです!」

「そうしよう」

十夜達はレイが言っていた大図書館へと向かっていった

「十夜あったか?」

「いや全くそれらしき物は見つかってない」

「そうか」

「ダーリン!アイズさん!ありましたよ!」

「レイ!声がでかい!」

「ごめんなさい」

十夜に怒られてレイは少ししょんぼりした

「はい」

「サンキュー!レイちゃん!」

レイがアイズに渡したのは真っ白の本に金色の文字が入った本だっ

「いかにもって感じだな」

「あぁ、十夜レイちゃん開けるぞ」

ペラ

「なんだこれ何も書いてないな」

「それはある魔法を使わないと読めないんですよ」

十夜達の前に現れたのは白い服を着た青年だった

「誰だ!まさかその白い服は神王教か!」

「まあまあ、そんな警戒しないでくださいよ十夜くん」

「お前!なんで俺の名前を!」

「細かい事は良いんですよ。まずは自己紹介からしないと。
私は神王教、第六の子メティス気軽にメティスと呼んでください」

「てめー!なめてんのか!」

「あなたは口を閉じておいてください」

ピン!

「ん!んん!んー!」

メティスが指を鳴らした瞬間アイズの口が開けれなくなった

「アイズさんになにしたんですか!」

「私が話したいのは十夜くんだけです!」

「んんんー!」

「お前レイにもその魔法を!」

「私はただあなたと話したいだけですよ。私にも他の仕事があるので早く済ませましょうあなたはその魔剣をどこで入手したのですか?」

あいつこの魔剣の事を知っているのか!

「私は剣の事ならなんでもわかります。私に嘘は通じませんよ。」

「お前はそれを知ってどうするつもりだ」

「もちろん潰します」

「てめー!」

バシュ!

十夜は剣を出しメティスの所に飛んで行った

カキーン!

「おやおや剣を潰されると何かまずい事でもあるのですか?」

「こっちにもいろいろあるからな」

この剣がなければ俺は魔王を倒せないかもしれない。今潰されてたまるか!

「ここは場所が悪いですし変えましょうか」

「そうしてくれ」

「では、テレポート」

しゅ!

一瞬のうちに周りの景色が闘技場へと変わった

「すごいな」

「相手から褒められるなんてはじめてです」

「こっちも初めて褒めたぜ。てか、おまえも剣を使うのか」

「はい。私の剣はフラッシュソード別名
閃光の剣 といいます。呼び方はどちらでもかまいません」

「そうかじゃぁ良い勝負になりそうだ」

「なりませんよ、私が圧倒的力の差を見せつけますから!」

バッ!

十夜とメティスが同時にかまえた

「いきまよ!」

「あぁ!」 

ばきーん!

剣の金属音が響く

キン!キン!キン!

連続で十夜とメティスの剣が音をたてる

「十夜くんなかなかやりますね」

「お前もな」

キーーーン

この音バステトの時と同じだ!

「おっと時間のようですそれではこの続きはまた」

「まて!」

しゅ!

メティスが消えると同時に周りの景色が元の大図書館へ戻っていた

「十夜!さっきのはなんだ!」

「ダーリン怪我はないですか!」

「2人ともストップ!ストツプ!聞きたいことはいっぱいあるだろうけどそれは帰ってからにしてくれないか」

「おう、わかった」

「わかりました」

やべーむっちゃ疲れた。あのメティスの剣裁きは本当にやばい何度かあたりかけた
あんな強さを持つ奴らがあと何人いるんだ
神王教は相手にしちゃいけない奴ランキング1位だ確実に。もっとレベルを上げないとこのままじゃやばい

「ダーリンダーリン」

「おっどうしたレイ」

チュッ

レイが十夜のほっぺにキスをした

「って!え!レイ!」

「ふふっ顔真っ赤にして可愛い」

「レイちゃん大胆だね」

「急に何するんだ!」

「だってダーリンが死んだような目をしてるから心配で」

「そっそうなのかありがとう」

パンパン!

十夜は自分の顔をたたいた

俺がちゃんとしなくてどうする!レイとアイズをちゃんと引っ張っていかないと!

「2人とも今の俺たちじゃ神王教には勝てないことくらいわかるだろ」

「認めたくはないがな」

「私たちのレベルじゃ勝てないでしょうね」

「そこで神王教に対抗するためダンジョンのでレベルをひたすら上げようと思うどうだ」

「別に俺はいいがレイちゃんはどうだ」

「私も大丈夫です」

「よし!じゃぁきまり‥だ」

バタ

「おい十夜!十夜!」

「ダーリン!大丈夫ですか!ダーリン!」

“十夜さーん生きてるかー”

この感じ久しぶりだな

「十夜!起きろー!」

「うるさいうるさいうるさい!耳元で叫ぶな!バカ魔王!」

「すまんすまん。俺の過去の話から行こう」

「いや待て待て展開が早すぎてのみこめん」

「そうだなすまん」

「ほんとだよ」

十夜はいつもながら魔王に呆れた

「どうせ今日は神王教の事だろ」

「あぁそうだ。神王教は俺が昔戦ったゼウスと言う神が作った物なんだが今とは違い昔は人を助ける存在だったんだが
今の第一の子神王教では1番偉い奴のことなんだが名を クロノス と言う。第一の子がそいつに変わった途端に神王教がおかしくなり始めたんだ」

「そうなのか。やっぱりあんたにとって神王教は邪魔なのか?」

「まぁ邪魔だが潰そうと思ったら簡単につぶせるよ。でもそれは面白くないからお前らに頼むわ!」

「頼むわってそんな簡単に」

「じゃ!後は頑張れ!」

「っておい!」

十夜の意識がだんだん無くなっていった

「んっもう朝か」

十夜が起きるとそこはベッドの上だった

フニュ

「ん?」

十夜は手に何かを握っているのを感じた

「ってレイずっと俺の隣にいてくれてたのか?」

十夜の手には座りながら十夜の隣で寝ていたレイの手があった
その隣ではアイズが酔い潰れていた

「ありがとよレイアイズ」

十夜がレイの頭をなでた

今日は俺が2人のの面倒しっかり見てやるか!

そう言って十夜は二度寝する事にした
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