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異世界なんかでレベル上げなんてしたくないけど

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「エアカッティング!」

バーーン!

「十夜そっちは大丈夫か!」

「あぁ!レイがいるから大丈夫だ!アイズこそ大丈夫か!」

「当たり前だ!」

十夜達は今神王教に対抗するためダンジョンでゴブリンを倒しレベル上げをしていた

「グラァァァ!」

ガブ!

「グワーー!」

「レイ!アクセルをかけてくれ!」

「はい!わかりましたダーリン!アクセル」

「サンキューレイ!」

シュッ!

「いくぜダーインスレイブ!爆炎斬!」

「グワーー!」

「ゴブリンはこれくらいで良いだろう。命の石もこんなに手に入れたし今日はごちそうだな!」

「アイズさん!今はそんな事より神王教に対抗するためのレベル上げですよ!」

「そうだなすまんすまん」

これだけ倒してもまだダメだもっとレベルを上げないと神王教には勝てない

チュッ

「ってレイ!急に何するんだ!」

「また怖い顔してましたから」

「その事あるごとにキスするのやめてくれないか」

「私のキスは嫌ですか?」

レイが上目使いで十夜に言った

「いやそう言うわけじゃないけど」

「じゃぁ良いですよね!もっとしても!」

チュッ

「レイちゃんやっぱり大胆だね」

「レイ!今はダンジョンの中だぞ!とにかくそう言うのは帰ってからにしてくれ」

「帰ったらいっぱいしていいんですか!」

「ダメだ!」

十夜が顔を赤くしていった

「えー、ケチ」

「とりあえずあと10匹ぐらいで帰ろう」 

「そうするか」

十夜達は魔物を倒しギルドへ戻った

カランカラン

「十夜さん!」

「ニーベさんどうしたんですか?」

「聞きましたよイフリートの事」

もう噂が広まってるのかニーベさんやフラネさんには神王教とはあまり関わってほしくないし神王教の事は伏せておこう

「もう知ってるんですね」

「大丈夫だったんですか?」 

「火傷を負っただけなので大丈夫です」

「まだ動かない方が良いのでは?」

「大丈夫ですよ!」

「こらこらニーベさん!ダーリンが困ってますよ!」

レイが十夜とニーベの間に割って入った

「十夜さんは困ってませんよ!」

「なんですってー!」

「十夜さんは私が好きなんです!だから会いに来てくれたんですよ!」

「ダーリンは私が好きに決まってます!しかも今日は命の石を交換しに来たんです!」

「十夜さんは私が好きなんです!」

「ダーリンは私が好きなの!」

「十夜さん!」

「ダーリン!」

「「どっちが好きですか」」

レイとニーベが同時に十夜の方を見た

「あれ?」

「ダーリン?」

さっきまで立っていた十夜とアイズの姿がそこにはなかった

「これ交換お願いします」

「わかりました十夜様!」

「フラネさん!抜け駆けは良くないですよ」

「はい?」

「そうですよフラネ」

「はい?」

フラネは2人の言ってる意味がわからなく凄く困っていた

「こーら2人とも、フラネさんが困ってるだろ!やめなさい。」

「「はい、ごめんなさい」」

2人は少し落ち込んだ

「お待たせしました十夜様」

「ありがとうございます」

カランカラン

「十夜さーんまたきてくださいねー!」

「はーい!」

「私も待ってますので十夜様ー!」

十夜達はギルドを出てご飯を食べに行く事にした

「いらっしゃーい!」

「十夜あそこ見てみろよ」

「ん?」 

店に入った途端にアイズが十夜に言った

「十夜あれって斧のおっさんだよな」

そこには以前十夜が戦った斧を持った男が仲間と飲んでいた

「あっ!あの人は!」

チームの1人が十夜に気づき他のメンバーの2人もこちらに向かってきた

「この間は助けていただきありがとうございます!」

「えっあっはい」

「ほらリーダーもこっち来てください!」

「俺は助けてくれなんて一言も言ってない」

「てめー!」

「アイズ落ち着け!もういいから」

「本当すいません。リーダーがんこなんで」

「大丈夫ですよ。それじゃぁ」  

相手は申し訳なさそうにこっちを見ていた

「すいませんお姉さーんビールくださーい」

「アイズ早速飲むのか?」

「アイズさん体には気をつけてくださいよ」

「心配すんなって」 

アイズはニコニコしながら言った

これからもっと神王教と戦う事が増えてくるかもしれないしもっとレベルを上げないとダメだ今の俺たちじゃ神王教には勝てない

チュッ

「ってレイ!またかよ!」

「ダーリンここはどこですか?」

「急に何言うんだレイ」

「ここは楽しくご飯を食べる所です!不安なんて持ってこないでくださいね!」

「そうだなすまんレイ。よし!今日は食べるぞー!」

「「おーう!」」

十夜の後にレイとアイズが言った

「兄ちゃん!」

「はい、って!え!」

そこに立っていたのは斧男だった

「おっさん!」

アイズが驚いたように言う

「俺はおっさんじゃない!ゴウテツだ!」

「ゴウテツのおっさんかー!よろしくな」

アイズが酔っているのもあって少しなれなれしい

「おう、おい兄ちゃん十夜とか言ったか」

「はい、そうですけど」

「これまでいろいろとすまねぇ」

ゴウテツが十夜に頭を下げた

「ゴウテツのおっちゃん急にどうしたんだよ!」

アイズがゴウテツに聞いた

「なんかお前らに負けたような気がして正直に謝れなかったんだ、だけど他の仲間たちが礼を言ってる中リーダーである俺が謝らなくてどうする!って思って」

「そんなの別に良いですよ」

「あとフラネさんの時も迷惑かけちまったんだ!酔ってたとは言え悪い事をしたのは事実だ!本当にすまねぇ!」

ゴウテツは十夜に土下座をした

「ゴウテツさん自分の罪を間違いだったと認めてるならこれからは同じ事を繰り返さないようにしていきましょうフラネさんも許してましたから」

「ありがとう!本当にありがとう!」

「今日は十夜のおごりだ!飲め飲め!」

「アイズ勝手になにを!」

「「「ごちそうさまです!」」」

ゴウテツの仲間たちが十夜にお礼を言った

「もういいよ!飲め飲め!」

こうして十夜達は楽しい食事をした
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