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異世界なんかで協力なんてしたくないけど

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「バステト十夜くんの様子は?」

「今のところは神王教に対抗するためレベル上げをおこなっていますです」

「そうか、ありがとう」

「ところでメティスなぜそこまで十夜と言う男にこだわるのです?」

「彼はこの間違った神王教を変えてくれるかもしれないからな」

とん

「アイズこれで勝ちだ!」

「くそー!まけたー!」

十夜とアイズはボードゲームをしていた

「2人ともそろそろ寝ないとダメですよー」

「わかったよレイ。アイズ寝るぞ」

「がぁぁぁぁ」

もう寝てるし

「ダーリン一緒に寝ましょ!」

「ダメだベッドが2つしかないが1個のベッドで2人寝るのはきついだろう。だから俺は床で寝る」

「んーあっ!わかりました今日は諦めます」

レイは考えてから言った

今日はやけに素直だな

「じゃぁおやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」 

ごそごそ

ん?なんか腕の辺りがこしょばいな

「って!レイ!なに潜り込んでんだ!」

「起きちゃいました?」

「はー、今日だけだぞ」

呆れたように言ったが十夜は本当は嬉しい気持ちで溢れていた

「ダーリン大好きです!」

チュッ

「ん!んん!」

レイはいつもとは違い十夜の口にキスをした

ばっ!

「はーはー、なにしてんだ!」

「キスですけど」

「わかってるよ!急にキスなんてどう言うつもりだ!」

「ダメでしたか?」

レイが上目遣いで言った

「あー!もう寝るぞ!」

十夜は恥ずかしさのあまりレイの顔を見れなかった

「はーい!」 

結局十夜はレイに押し負けて一緒に寝る事になった

「ほほーん仲良いっすね」

「んっ?なんだ?誰か起きてるのか?」

「あら起きちゃいましたか」

「お前だれだ!」 

十夜の前にいたのは白服の女の子だった

「そんな警戒しないでくださいよー    私は神王教第七の子ヒュプノスっす!これを十夜くんに渡せとメティスからっす」

そう言われ渡されたのは文字が書かれた白い紙だった

「また3人で見ておいてくださいっす!ではスリープ」  

「何するんだ!」

あっなんか急に眠く‥

バタ

「ではまた」

チュッ

十夜のほっぺにヒュプノスがキスをした

「じゃーね十夜きゅん」

ヒュプノスは十夜達の部屋から姿を消した

「魔王またなんでいるんだ」

「神王教の事で言い忘れてた事があってな」  

今十夜は夢の中で魔王と話していた

「言い忘れた事?」

「あぁクロノスがたくらんでいる事なんだが、ゼウスを復活させて俺を倒すというなんともシンプルな目的なんだ」

ゼウス復活ってシンプルって言えるのか?

「じゃ!それだけだ!」

「また暇な時こいよー」

魔王は十夜の夢から戻っていった

「んっ!まぶし!もう朝か、」

そういや昨日ヒュプノスってやつがきたよな
この紙なんなんだ3人で見ろっていってたよな起こすか

「レーイ!アイズーおきろー!」

「んーおはよーございまーす」

「おはよう十夜今日は早いな」

「あぁ!今日は目覚めがいい!ところで2人とも昨日の夜俺の前にヒュプノスという女が現れたんだ」

「おんな!しかも夜に!」

レイが異常に反応している

そいつももしやダーリンを狙って、

「ヒュプノスがメティスがこれを渡して欲しいと言っていたと、この手紙をもらった」

「なんだこのメティスのやろー」

「ダーリンなんて書いてあるんですか?」

「読むぞ。十夜くん君達に頼みたいことがある私たちが嫌っているガーゴイルと言う魔物がいるんだ最近森で大量に現れると言う情報があってね、それで討伐隊を作ったんだ!だから君も今日の10時町の正門に集合だ。もちろん他にも人を呼んであるからきてくれたまえ。メティス だってさ」

「どうする十夜」

「私は何かあると思いますけど行きますか」

「メティスは嘘はつかないだろうあいつは頭が良いだから神王教の真の目的も知っているだろう」

「なんですか?神王教の真の目的って」

「そういやレイとアイズにはまだ話してなかったな」

十夜はレイとアイズに魔王から聞いた神王教の事を話した

「魔王を倒すためゼウスを復活させるか」

「それじゃぁメティスは神王教にあまり協力的ではないという事ですか?」

「協力はしているだろうがどうにかして止めようともしているだろう」

「じゃとりあえずいってみるか」

「アイズさんそんな軽いノリでいいんですか?」

「もっと緊張感持った方がいいな」

「じゃ今日の夜10時正門に行ってみよう」

「わかった!」

「了解です!」

十夜達はメティスの誘いを受け夜の10時に町の正門に行く事にした

ざわざわ

「十夜結構来てるな」

「あぁ見たことない人も結構いるな」

「ダーリン怖い男の人ばかりです」

レイは十夜にくっついた

「大丈夫だ俺がレイを守ってやるから安心しろ!」

「ダーリンありがとうございます!」

「知ってる奴がいないか探しにいくか?」

「そうだな」

十夜達は正門の周りを少し歩いた

「おっ!十夜の兄ちゃんお前も来てたのか!」

「ゴウテツさん!なんでここに?」

「そりゃ神王教の奴に呼ばれてな」

神王教は他の人には名前を伏せて話していると思っていたが話していたのか

「十夜の兄ちゃんこないだはありがとな全員分は高かっただろ?」 

「おごった事なら気にしないでください僕がした事ですから」

「そうか、すまんな。今度は俺のおごりで食いに行くか!」

「マジかおっさん!いやー!太っ腹だねー」

「アイズ急に入ってくんじゃねー!」

アイズに少し怒った様子で言った

「あれ神王教の奴じゃないのか?」

「本当だ」

十夜がゴウテツと話していると周りがざわざわし始めた

「十夜!メティスの奴だ!」

「えっ!」

十夜がアイズの言葉に驚いた

「皆さん。今夜はガーゴイル討伐にお集まりいただき誠にありがとうございます。今回このクエストを依頼したメティスと言う物ですそれから」

「十夜きゅんだ!十夜きゅーん!」

ヒュプノスが十夜に手を振る

「えっ!あっちょっとそんな急に!」

「こら!ヒュプノスうるさいぞ」

「ごめんなさい」

ヒュプノスがメティスに誤った

「失礼いたしました。それでは今から森にガーゴイル討伐に向かいたいと思います。では行きましょう!」

こうしてメティスが討伐隊を率いて森に向かった
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