不屈の葵

ヌマサン

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第4章 苦海の章

第175話 馬頭原の戦い-one side game-

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 松平蔵人佐家康・水野下野守信元の連合軍と接敵したことを受けて、馬頭原まで逃げ落ちてきた土呂本宗寺の一揆勢でも慌てふためき南東の竜泉寺方面へ潰走する兵も現れだす。

 そんな中で、大将格の石川新九郎親綱、佐橋甚五郎吉実、波切孫七郎、大見藤六の四名は動転しながらも退路をいかにするかを協議し始める。

「某は道を他にとって退却すれば恥だと思うが、諸将はいかに思われるか」

 石川新九郎より発せられた道を変えて逃げるのは恥だという意見。恥をかいてでも生きることを選ぶ人間であれば、否と申すだろうが、その場に居合わせる者たちは武士である。生き恥を曝すことなど断じてできぬと申す者たちばかり。自ずと結論は当然の帰結を迎える。

「佐橋甚五郎、新九郎殿の意見に同意いたす!」

「波切孫七郎、右に同じく!」

「大見藤六も同じく!」

「よろしい!ならば、我らは真っ直ぐ土呂街道へ向かって退却しようと思うが、それでよろしゅうござるか!」

 石川新九郎の言葉に四名ともが首肯する。四名ともに道を変えて逃げることを良しとせず、まっすぐに土呂街道へ向かって退却することを決めたのであった。

 行きも通った土呂街道へは大谷坂を経由し、そこから西へ進んでいけば土呂本宗寺へもたどり着ける。そこまでの道のりは短いようで、長い。

 石川新九郎率いる一揆勢の中でも先頭にいた部隊が松平と水野の連合軍と交戦しながら退却を開始。だが、交戦するといってもまともな勝負にすらならなかった。

「主水助!」

「はっ!お呼びにございましょうか!」

「先ほどわしのもとを出奔した藤十郎と太郎作の奴らを見かけた」

「はっ、某もお見かけいたしました。お二方とも腕の立つ方々、まず不覚を取ることなどありますまい」

「たわけ!わしはあのような裏切り者どもを心配して申しておるのではないわ!あのような奴らに劣る手柄しか立てられなんだら沽券にかかわる!ゆえに、十六年前の小豆坂の戦いにて名を挙げたそなたが奮戦し、あ奴らよりも手柄を立てて参れと申したのだ!」

「なるほど、左様にございましたか!然らば、武功を稼いで参りまする!これにてご免!」

 四年前には石川与七郎数正とも互角以上に槍を合わせた水野信元麾下の猛将・高木主水助清秀。齢三十九ともなる猛将が馬を駆って戦場へ飛び込んでいくのを見届けると、水野下野守は目の前の一方的な殲滅戦を見て笑みをこぼす。

「ずいぶんと脆い備えじゃ。見たところ、すでに岡城攻略に失敗して退却途中といったところであろうが、そうであるならば武運の尽きよ。ここで土呂本宗寺の一揆勢を潰せれば、未だ主力が壊滅せずに残っておるのは野寺本證寺のみ。他にも、蔵人佐へ従わぬ者らはおるが、一向一揆勢があえなく壊滅となれば、たちまち降伏を願い出て来るであろう」

 甥っ子・家康の援軍へと赴いた水野下野守。彼としても想像以上に一揆勢との戦いは規模が大きいものであったが、家康方が徐々に優勢となりつつある状況に安堵していた。草の者から聞いた情報と比べれば、ずいぶんマシではないか、といった程度のものではあったが。

「伯父上!」

「おう、蔵人佐殿か。戦況は聞くまでもなく優勢ではないか」

「はい。現在は土呂街道へ退却しようと図る曲者どもを取り逃がすまいと追い討ちさせておるところ。その間に、馬頭原に残留する一揆勢を殲滅する所存」

「承知した。なに、当家の軍勢もおるのだ。案ずることは何一つないのだ。もっとそなたは胸を張れ」

 駒を並べる水野下野守に強く背中を叩かれ、強制的に背筋が伸びる家康。だが、彼が口では苛烈なことを言いながらも、背筋が伸ばせずにいたのは別な理由からだった。

「蔵人佐殿、そなたは優しすぎる」

「何を仰られまするか。某は優しくなど……!」

「いや、優しい。まあ、わしから言わせれば脇が甘いというほかない。よいか、裏切り者に情を抱くな」

「情けは無用、とかように仰られたいわけですか」

「そうじゃ。裏切り者に情けをかければ付け上がり、また裏切る。その時に犠牲となるのはお主だけではない。お主の愛する家族も、お主を支える家臣らも傷つけられる。禍根は断てるうちに断つべきじゃ。たとえ、目の前で殺し合っているのが双方ともにお主の見知った顔であったとしても、な」

 家康とは比べ物にならないほどの修羅場をくぐり抜けてきた国衆・水野下野守の言葉は家康の心に重くのしかかる。だが、言われたことそのものは言われるまでもなく、頭で理解できている。それを感情が受け付けようとしない、というのが家康の抱える苦しみであった。

「伯父上、某も土呂街道へ追い討ちに向かいまする。その間の指揮はお頼みいたします」

「おう、任せておけ。ここは水野勢が引き受けておくゆえ、松平勢は土呂街道まで追い討ちに向かうがよろしかろう」

 快く持ち場を分担することを許諾した水野下野守へ一礼すると、家康は残る旗本衆を率いて土呂街道へ逃走した石川新九郎らの追撃にあたるべく馬を走らせる。

 家康が馬を駆けさせて追撃を開始した頃、土呂本宗寺の一揆勢の大将格・石川新九郎はついに松平勢の追手に追いつかれる事態となっていた。

「その朱色の甲冑に金の団扇の旗指物!石川新九郎殿とお見受けいたす!」

「おう、いかにもわしが石川新九郎親綱なり!そう申すお主は何者じゃ!」

「わしは水野藤十郎忠重じゃ!」

「なにっ、水野藤十郎と申せば殿の叔父にあたる御仁ではないか!」

「故あって甥のもとで厄介になっておる身じゃ!この首取れば、誉れにもなろうぞ!」

 石川新九郎も水野藤十郎が何者であるかはよく知っていた。来援している水野下野守の異母弟であり、家康の生母・於大の方にとっては母を同じくする弟でもある。

 そんな松平家康の叔父の首級を挙げられれば、一矢報いられることはおろか、下がった兵の士気を回復することも叶う。そう判断した石川新九郎は手綱を引いて乗馬の脚を止め、方向を転じた。

「よしっ、ならば槍合わせ願おう!」

「望むところ!いざっ!」

 反転して繰り出される石川新九郎の長槍を、首を捻ってかわす水野藤十郎。上手く槍を交わすと、今度は馬上の石川新九郎目がけて鋭い刺突を見舞う。

 始めのうちは互角に見えた石川新九郎と水野藤十郎の槍合わせであったが、形勢は次第に水野藤十郎有利へと傾いていく。

「くそっ!」

 水野藤十郎の突きをかわせず、ついに石川新九郎は右大腿部を貫かれ、落馬してしまう。愛馬から転げ落ちた石川新九郎は騎馬対徒歩という優位性を奪われ、互いに地に足をつけての戦いともなれば、水野藤十郎の勝利は疑いなかった。

「覚悟っ!」

 刹那、石川新九郎の腹部を鋭い突きが貫く。裂帛の気合とともに繰り出された水野藤十郎の突きを受けた腹部からは赤い液体がたちまち漏れ出す。

「くっ、ここまでか――」

 ――無念。

 そう言い終える前に地面へ倒れ込んだ石川新九郎親綱はすでに事切れていた。

 目の前に転がる遺体を前に合掌すると、家康の一ツ年上の叔父・水野藤十郎は石川新九郎に死を与えた長槍を担ぎ、新たな敵を求めて再び戦場を闊歩し始める。

 そして大将格の石川新九郎が討たれた頃、水野太郎作正重は昨晩裏切ったばかりの大見藤六との対峙中であった。

「へっ、お主のような若造に討たれるほど、わしは間抜けではないわ!」

「それは分かりませぬぞ!さっ、大人しくその首を渡されい!」

 水野太郎作は大見藤六をなかなか討ち取ることが出来ず、苦戦していた。それもそのはず。彼が着用している鎧兜は並みの甲冑よりも硬く、その隙を突いて斬り伏せることは至難の業であった。

「へっ、水野一門の首を挙げれば大手柄じゃ!味方の士気を盛り返すのにも少しは使えようものぞ!」

 自慢の甲冑を身につけている大見藤六は無敵を自負していた。しかし、真正面から斬ることはできないと分かっていても諦めずに斬り込んでくる目の前の青年の存在は実に鬱陶しかった。

「無駄じゃ!お主の腕力ではこの鎧兜を抜いて、わしを斬ることなど到底敵わぬ!それが分かっていながら何故向かってくるのか!」

「ははは!無駄じゃと敵に言われて諦める奴がどこにおるか!何が何でも殿を裏切った罰当たりめを斬り捨てねば、腹の虫がおさまらぬ!」

 水野太郎作は鎧の隙間に刃を滑り込ませる戦法へ切り替えて応戦するも、そう上手く現状を打破するには至らなかった。なぜなら、真っ直ぐな気性の水野太郎作が鎧の隙間を狙ってくるであろうことは、対峙する大見藤六に看破されていたからだ。

 ゆえに、常に一手先を討たれ続ける形となり、水野太郎作の中で大見藤六を討てないことへの苛立ちが募っていく。

 そのうちに大見藤六からの反撃を受け、水野太郎作がかえって追い詰められていくことになる。

「お主の首、貰っていくぞ!」

 大上段に振りかぶる大見藤六に生じた一瞬の隙を水野太郎作は見逃さなかった。刀を大振りに振りかぶったことによってがら空きとなった喉元へ諸手突き、すなわち両手を用いた突き技を見舞ったのである。

「――っ!?」

 喉元を刺されたのでは大見藤六はもはや何もできなかった。刀で斬れる間合いとしては近すぎたのである。何より、振りかぶった刀を振り下ろすことすら、致命傷を与えられたままでは不可能に近かった。

 水野太郎作もそれを分かっていて、大見藤六が絶命するまでの数秒間を静止して動かなかった。そうして大見藤六が手にしていた刀が滑り落ちて地面に転がり、四肢の力が突如抜けた頃合いでようやく刀を引き抜いたのである。

「裏切り者の大見藤六、この水野太郎作正重が討ち取ったり!」

 刀を頭上に掲げ、勝利の雄たけびを上げる水野太郎作。そんな彼の手にかかって大見藤六が討たれたのを目の当たりにした佐橋甚五郎吉実であったが、それを見逃してくれるほど武功に飢えた青年は甘くはなかった。

「貴殿も名のある大将をお見受けいたした!拙者は水野太郎作正重じゃ!」

 水野太郎作に呼び止められ、逃げようと早足で移動していた佐橋甚五郎はぴたりと足を止めた。それは自分へ向けた明確な殺意と敬意を背後から感じ取ったためでもあった。

「拙者は佐橋甚五郎吉実と申す!水野太郎作殿とお見受けいたした!ここで手合わせ願おう!」

「降伏はせぬのか」

「ははは、そのようなことはもうよい!弟らも敵味方に分かれて討ち死にしておる!父や他の兄弟のこと、残してきた子息がことは気がかりではあるが、これも武士の定め。ここは命をかけて己の意志を貫き通すまで!」

「その覚悟、お見事にござる」

「これ以上言葉を交わすは無益。後のことは刃を交えて語り合おうぞ」

 両者ともそれ以上言葉を発することはなかった。

 互いの意地をぶつけ合うかのように激しく斬り合い、組み合った後に両の足で戦場に立っていたのは水野太郎作正重の方であった。

「佐橋甚五郎吉実殿。その名、しかと覚えておきましょうぞ」

 そう言い残すと、水野太郎作は目に涙を貯めながら再び愛刀を手に取り、戦へと身を投じていく。

 その頃、土呂街道へ逃れんとする一揆勢へ追いついた家康は大谷坂を越えるところまでやって来ると、長槍を小脇に抱えて周囲を見回す。すると、こそこそと逃げ走る波切孫七郎を発見した。

「おう、孫七郎ではないか!止まれっ!止まらぬかっ!」

 そう呼び掛けても振り返らない波切孫七郎の背中目がけ、家康は二度も槍を繰り出す。その突きは二度とも波切孫七郎に命中していたが、それでも逃走を諦めず、振り返ることなく走り去っていった。

「ちっ、取り逃がしたか」

「蔵人佐殿!これへおられたか!」

「おお、叔父上。その首級は石川新九郎の……」

「うむ。先ほど出会うた太郎作の奴は大見藤六と佐橋甚五郎吉実の首を持っておった」

「そうか、あの者らも討たれたか。わしは今、波切孫七郎を取り逃がしてしもうたわ」

「なんのそれしき。そのような小者を取り逃がしたとて、大局に障りはございませぬ。追い討ちはここまでとし、馬頭原へ戻りましょうぞ。まだ敵が四百か五百は残っておったはずですからな」

 家康は水野藤十郎の進言を容れ、追撃は大谷坂付近までで中断。追い討ちしてきた手勢をまとめると、馬頭原へ取って返していく。

 そうして馬頭原へ戻ってみれば、逃げ遅れた一揆勢四、五百人に対して、西からは水野下野守をはじめとする連合軍の本隊、北東からは生田原から突き進んできていた松平勢が攻めかかっていた。

 そして、南から家康率いる部隊が戻ったことにより、馬頭原の地は一揆勢にとっての無間地獄と化すのである――
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