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願いが叶った朝
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カーテン越しに感じる明るい光で目が覚めた。
まだ重いまぶたを擦りながら携帯を見てみると、丁度12時を超えたところだった。
昨日は、私の隅から隅までを姫乃ちゃんに捧げた。
初めはとても興奮していた姫乃ちゃんだったけど、乱暴なことは全くされなかった。
むしろ、私のいろんな所にキスをしてきて、くすぐったかったり、…気持ちよくなったり。
いろんな反応を伝えるたびに嬉しそうにして、
「もっと色んな紗季さんを見せてください…」
そう言って、私の体で姫乃ちゃんの口が触れていない場所がないぐらいに私の身体中を愛してくれた。
初めての事でよくわからなかった私は姫乃ちゃんに終始リードされていた。
だけどそのせいで姫乃ちゃんの良いようにされ続けてしまった。
途中からの私は、ただ意味のない声を上げるばかりで、姫乃ちゃんは触れたい所に触れて私が声を抑えきれないのを心底嬉しそうにしていた。
そのせいで若干声が枯れ気味である。
少し恨めしそうな目で隣の女の子を見る。
私と同じように何も身につけていない状態で気持ちよさそうに寝ている。
昨日は散々好きなように私を弄んできた唇にそっと私の唇を重ねる。
「う~ん。なにしてるんですか紗季さん?」
姫乃ちゃんを起こしてしまった。
「大好きな姫乃ちゃんに目覚めのキスをしていたところかな?」
そう言うとちょっと不機嫌そうに姫乃ちゃんが返事をする。
「紗季さん、また呼び方が戻ってる」
「あっごめんね。香代」
そう言い直すと、ふんわりとした表情を返してくれた。
「姫乃ちゃんじゃなくて、香代って呼んでくださいね。紗季さん?」
昨日、同じことを言われたその時、私達はようやく付き合えることになったんだと実感した。
「うん、これからはずっと香代って言い続けるね」
そう言って、もう一度キスをする。
それを香代は当然のように受け止めてくれた。
「好きだよ…香代」
「私もですよ、紗季さん」
朝から昨日の続きをしてしまいそうな甘い雰囲気になる。
昨日の夜から私たちの関係は変わって、お互いの唇を重ね合わせる行為も自然とできるようになった。
でもこのままだと、昨日のように私がふらふらになるまで行為に及んでしまう。
「もうお昼になっちゃたけど何か食べる?」
そう言って雰囲気をフラットなものに無理やりに変える。
「そうですね、確かにお腹が減ったので何か食べ物があれば食べたいです」
それから服を着て、台所に向かい最後の食パンを2人分焼く。
焼き終わったパンを皿に乗せていると、牛乳をコップに注いだ香代が聞いてくる。
「紗季さんは、今日はご予定とかありますか?」
「私は香代と一緒に家でのんびりしたいな」
去年のあの時から、ずっと香代とこうして一緒にいたかった。
二人で食事をして、特に何をするでもない時間を味わいたかった。
離れていた時間があった反動から、今は香代とは片時も離れたくない。
「…紗季さんって結構甘えん坊ですよね」
「そんな事ないよ?香代にだからこんなことをするんじゃない」
当然といった顔で香代に笑いかけると、
「まったく!もう!突然そう言うことを言うんだから!」
そう言って久しぶりに年下らしく照れた反応を見せてくれた。
香代は照れたまま私の要望を叶えるような事を言ってくれる。
「それじゃあ夕方まで家でのんびりして、それから夕食の材料を買いにスーパーに行きましょうね」
「その後は?」
「その後は夕食を食べて、」
「帰っちゃうの?」
「…帰ってほしくないんですか?」
「うん…」
香代になら甘えても良いと思うと、これまでは素直に言えなかったことがスルスルと口から出ていく。
「可愛いなぁほんとに…」
そう呟く香代を見つめると、
「わかりました。買い物に行く途中で私の服を取りに行かせてくださいね。今日も紗季さんの家にお泊まりさせてもらいます」
「うん!ありがとう!」
そうして香代に感謝のキスを捧げた。
私と香代の関係はこれまで何度も変わってきた
最初はただの会社の後輩
次に仲の良い友人みたいな後輩になって
途中で仕事以外の話はしない他人になる
だけどようやく私たちは恋人になれた
今のままでも十分に香代は愛情を与えてくれる
私が感じたことがないような愛情を
でも欲張りになった私は思ってしまう
いつかは本当の家族になりたいなって
良いよね。香代?
まだ重いまぶたを擦りながら携帯を見てみると、丁度12時を超えたところだった。
昨日は、私の隅から隅までを姫乃ちゃんに捧げた。
初めはとても興奮していた姫乃ちゃんだったけど、乱暴なことは全くされなかった。
むしろ、私のいろんな所にキスをしてきて、くすぐったかったり、…気持ちよくなったり。
いろんな反応を伝えるたびに嬉しそうにして、
「もっと色んな紗季さんを見せてください…」
そう言って、私の体で姫乃ちゃんの口が触れていない場所がないぐらいに私の身体中を愛してくれた。
初めての事でよくわからなかった私は姫乃ちゃんに終始リードされていた。
だけどそのせいで姫乃ちゃんの良いようにされ続けてしまった。
途中からの私は、ただ意味のない声を上げるばかりで、姫乃ちゃんは触れたい所に触れて私が声を抑えきれないのを心底嬉しそうにしていた。
そのせいで若干声が枯れ気味である。
少し恨めしそうな目で隣の女の子を見る。
私と同じように何も身につけていない状態で気持ちよさそうに寝ている。
昨日は散々好きなように私を弄んできた唇にそっと私の唇を重ねる。
「う~ん。なにしてるんですか紗季さん?」
姫乃ちゃんを起こしてしまった。
「大好きな姫乃ちゃんに目覚めのキスをしていたところかな?」
そう言うとちょっと不機嫌そうに姫乃ちゃんが返事をする。
「紗季さん、また呼び方が戻ってる」
「あっごめんね。香代」
そう言い直すと、ふんわりとした表情を返してくれた。
「姫乃ちゃんじゃなくて、香代って呼んでくださいね。紗季さん?」
昨日、同じことを言われたその時、私達はようやく付き合えることになったんだと実感した。
「うん、これからはずっと香代って言い続けるね」
そう言って、もう一度キスをする。
それを香代は当然のように受け止めてくれた。
「好きだよ…香代」
「私もですよ、紗季さん」
朝から昨日の続きをしてしまいそうな甘い雰囲気になる。
昨日の夜から私たちの関係は変わって、お互いの唇を重ね合わせる行為も自然とできるようになった。
でもこのままだと、昨日のように私がふらふらになるまで行為に及んでしまう。
「もうお昼になっちゃたけど何か食べる?」
そう言って雰囲気をフラットなものに無理やりに変える。
「そうですね、確かにお腹が減ったので何か食べ物があれば食べたいです」
それから服を着て、台所に向かい最後の食パンを2人分焼く。
焼き終わったパンを皿に乗せていると、牛乳をコップに注いだ香代が聞いてくる。
「紗季さんは、今日はご予定とかありますか?」
「私は香代と一緒に家でのんびりしたいな」
去年のあの時から、ずっと香代とこうして一緒にいたかった。
二人で食事をして、特に何をするでもない時間を味わいたかった。
離れていた時間があった反動から、今は香代とは片時も離れたくない。
「…紗季さんって結構甘えん坊ですよね」
「そんな事ないよ?香代にだからこんなことをするんじゃない」
当然といった顔で香代に笑いかけると、
「まったく!もう!突然そう言うことを言うんだから!」
そう言って久しぶりに年下らしく照れた反応を見せてくれた。
香代は照れたまま私の要望を叶えるような事を言ってくれる。
「それじゃあ夕方まで家でのんびりして、それから夕食の材料を買いにスーパーに行きましょうね」
「その後は?」
「その後は夕食を食べて、」
「帰っちゃうの?」
「…帰ってほしくないんですか?」
「うん…」
香代になら甘えても良いと思うと、これまでは素直に言えなかったことがスルスルと口から出ていく。
「可愛いなぁほんとに…」
そう呟く香代を見つめると、
「わかりました。買い物に行く途中で私の服を取りに行かせてくださいね。今日も紗季さんの家にお泊まりさせてもらいます」
「うん!ありがとう!」
そうして香代に感謝のキスを捧げた。
私と香代の関係はこれまで何度も変わってきた
最初はただの会社の後輩
次に仲の良い友人みたいな後輩になって
途中で仕事以外の話はしない他人になる
だけどようやく私たちは恋人になれた
今のままでも十分に香代は愛情を与えてくれる
私が感じたことがないような愛情を
でも欲張りになった私は思ってしまう
いつかは本当の家族になりたいなって
良いよね。香代?
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