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人を殺すのに理由が必要かしら?

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【帝都中央広場】

「あはっ!死ね!みんな死ねばいい!」

『いい調子です半分は死にましたね!』

「やめろ!ビゼン!」

そこにハルトがビゼンを止めに現れた

「あら?遅かったわね!もう半分の人間族が死んだわよ!帝都の破滅まで後少しね!」

「なぜこんな事をする?人間がお前に何をした!」

「あはっ!なぜこんな事するかって?
あなた面白いわね私に向かって言うセリフかしら!」

「なぜだ?」

「人間族は私になにもしてないわよ?
私は何もされてない!」

「え?じゃ何で?
何で関係のない人まで殺すんだ?」

「あはっ!あなた本当に面白いわね!人を殺すのに理由が必要かしら?」

「くっバケモノめ!こんなやつにメーディアは…」

「あ?!そこ言葉に気をつけて!私はバケモノでも魔物でもないそれとよく間違えられるのが魔族!
私はどの種族でもない亜人よ!下等な種族連中と一緒にしないでくれる?」

「亜人?」

「そう!亜人よ私はこの世界を新しく作り変えるの!人間族のいない世界!」

「だから人間を殺すのか?そんなくだらない理由で」

「くだらない?あなたがそれ言う?
あなたも魔物を殺しまくってる!魔物にも戦闘に向かない下級の魔物だっているのよ!何もしてない魔物を魔物ってだけでお前たち人間族は殺してるじゃない!私と何が違うの?教えてくれるかな?」

「それは…」

「あら?言い返せないの?
この世界の魔王様は寛大ね!人間族に次々と魔物が殺されているのに何もしてこないなんて!
それに人間族のあなたを助けるなんてどうかしてるあの人よ!誰だっけ?あの時あなたを助けた奴
あの人が魔王様?」

「シユミの事か?奴は魔王じゃない魔王の側近の四天王だ!」

「シユミって言うのね!彼は強そうね彼が魔王様じゃないなら魔王様はどんだけ強いのかしら!会うのが楽しみ~」

「会うのが楽しみ?お前はここで殺す!どこにも行かせない!」

「あはっ!私に勝つ気でいるの?」

ビゼンは魔力を最大限に上げた

「勝つ前に先に人間族を守ったらどうかしら?
毒魔法:ゲノムレイン」

魔力を最大限に上げた事でさっきまでの毒の雨よりさらに帝都を覆い尽くすほどの広範囲に毒の雨が降り注いだ
あまりにも魔力量の違いにハルトは一歩も動けない
毒の雨で視界が見えない息をするのさえ困難でいた

「くっ!」

「あら?あなたにはそれがあったわね残念」

ハルトはエルフから得た絶対防御で毒魔法を喰らうことはなかった
だがこの毒魔法の一撃で帝都の9割は壊滅した

『残り1割ですね賢者様あと一息です』

「後の生き残りは私のコピーに任せるわ」

『では次に参りましょう!次は王都を壊滅と行きましょうか!』

「それいいわね!楽しそう!」

「待てどこいく?」

「どうしようかな教えようかな?
うーんまぁ教えてあげる!あなたの故郷の王都壊滅よ!」

「待て!」

「待てって言われて待つ奴なんているの?あなたってバカね!」

ビゼンは自身をコピーし一体増やした

「じゃ後はよろしくね隅々まで雨を降らし続けてね私!」

本体のビゼンは転移魔法で消えた
コピーしたビゼンは勇者の動きを止める為生き残りを殺す為毒の雨を降らし続ける





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「ねぇ案内人さん王都の前に行きたいところがある」

『どこでしょうか?』

「魔王城よ!魔王城に行ってみたい!
魔王に会うの!」

『なりません!魔王城は人間族の殲滅には関係ありませんから』

「え~覗くだけ!すぐ帰るから!」

『わかりました!少しだけですよ!』

ビゼンは魔王城へ転移した
一瞬で魔王のいる王室へ

「あれ?シユミって奴いないね!」

『いませんね…ってちょっと何堂々と透明化にならずにいるのですか?バレたらどうするんですか!』

「あ!忘れてた!」

『それやめてくれませんか?忘れるの!
早く透明化で姿隠して下さい!』

「おや?客人か?今日は来訪者が来るのは予定にないのだが?」

「遅かったみたいバレた!あはっ!」

『魔王です……気をつけて下さい…』

「おお~貴様が魔王か!どれ顔を見せてみ!」

その言葉に魔王は立ち上がりビゼンに向かって腕を振り下ろした
その瞬間!ビゼンの体は木っ端微塵になり壁を突き破り遥かに彼方まで吹き飛んだ

「んなぁ~あ~あぇ~れ~~~???」

『賢者様~~~~~~~~~~~~~~~!!』







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