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ここ二週間本当に動かないんですね!

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私がデイゴハナガサクラゲに進化して一週間が経った

『はぁ賢者様いつまでこの海に漂っているつもりですか?』

「やっぱりクラゲって気持ちいい!ぷかぷか浮いているだけでこんなに気持ちいいなんてもう動きたくない」

『出たよ!賢者様のこのやる気のなさ!
めんどくさがりの性格直してください!』

「だってさもう動けないものは動けなーい!
それにこの海に近寄る人間族はもういなくなってるしさ!」

『バカですか?地上に出るのですよ!
動かないのであればこれじゃポリプ期の賢者様と変わらないですよ!』

「知らなーい!動けないものは動けなーい!」

『はぁ…困りましたね…』

「ふん!困ってれば良いさ!そんなに慌てないで私にも考えがあるのよ!」

『おお~実は何か考えていたのですね!では次はどんな事を?』

「………次は…え~と」

『え?もしかして今考えてるじゃないですか?!
この一週間何も考えてないとかありえないですよ!』

「はぁ…このまま動かないで王都壊滅してくれないかしら?」

『そんな都合のいい事あるわけ……
あります!賢者様ありますよ!オキ様ですよ!
オキ様に賢者様の仲間を集めさせるんですよ!
その集めさせた仲間に王都を壊滅させるんです!』

「おお~それはいいね!私がわざわざ出向く必要がないってわけか!」

『そうです!オキ様の血を飲ませば飲んだ者は亜人になります!これで賢者様はぷかぷか浮いてれば良いんです!』

「おお~楽して王都壊滅いいじゃないの!
早速オキにコンタクト取るよ!」

私は心眼スキルを使いオキに話しかけた

「オキよ!聞こえるか?」

「この声はビゼン様!生きていたのですね!魔力が全然感じられないのですが?今どちらに?」

「私はもうビゼンではない!訳あって今は海を漂っている!動けないのだよ!」

『いやいや動けないってめんどくさいだけだろ』

「お前は黙ってろ!」

「ビゼン様?黙ってろ?」

「すまない君に言った訳じゃない!そこでだオキ!貴様に大事な任務を与える!貴様の血を飲ませ仲間を増やすのだ!選別は貴様に任せる!亜人を増やし王都壊滅するのだ!」

「おお~こんな大事な任務を俺に託して良いのですか?」

「良いぞ良いぞ!頑張れよ!」

「御意!直ちに仲間を増やし王都を壊滅してまいります!」

「ふぅ~これでひとまずなにかしら事が起きるだろさてと私はぷかぷか浮いてよう!あー気持ちいい」

『これでいいのですか?』

「これでいいのですかってあなたが提案したことよ?それに私が王都行って簡単に壊滅したら面白くないもう目標が無くなっちゃう!」

それからさらに一週間が経過した

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「ぐわぁ…いきなり何すんだよテメェ!」

「ハルトもう辞めよ!こんな事」

「何がこんな事だよ!大事な事だ!あのビゼンが居なくなって二週間!動きが全くない!魔力も感じられない!早く見つけないといけないんだ!」

「だからってなんでハルトが人間族を襲っているのよ!ビゼンは魔王が倒したって言ってた!」

「分からないのか?
ビゼンは人間に化けるんだぞ?こうして人間を切って確かめてるんだ!ビゼンならすぐ再生する!
“俺みたいにな”
王都の近くの街でまた“誰かに”化ける可能性があるこうして街の周辺を回っていれば」

「だからビゼンはもう」

「いや生きている俺にはわかる!」

ハルトとレイラはビゼンを探すため王都周辺の街を訪れては人間を切りつけていた

「心配するな!死なない程度に切りつけているだけだ死にはしない!」

「だからってこんなやり方間違ってる!」

「間違ってる?何言ってるんだ?じゃどうやって見分けるんだよ!見た目は人間と変わらない!早く見つけないと王都が壊滅する!」

「王都に異変が起きたとか侵入者が現れたらそいつがビゼン何んじゃ?その時に対応すればいい!」

「それじゃ間に合わないんだよ!お前も見ただろ?奴の魔法を!一瞬で死者が出た!魔法を使わせてしまえばもう終わりなんだよ!」

「だけど…」

「文句があるならついてくるな!」


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「ねぇあれから仲間増えたかしら?」

『ここ二週間本当に動かないんですね!
びっくりです!』

「そうよ私クラゲだしクラゲらしくぷかぷか浮いてるのよ!」

『逆に素晴らしいですよ!こうもダラダラしてるなんて!』

「そんな事より仲間はどれくらい増えた?」

『うーん今のところオキも含め4人ですね!』

「少なっ!何してんのよ!オキは!もう!」

『そんな簡単ではありませんよ!勇者様の侵食にも失敗もありましたし』

「まぁ気長に待つわ!暇だし!」

『暇なら動けよ!』










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