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そうだ案内人でかした!

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「えーと竜王様お話はですね!
ククククククク!」

「何がおかしい?」

「あはははははははははウケるウケるぞ!
そうかそうだよ!案内人!私は誰だ?」

『賢者様です!』

「違う!生物的にって事だ」

『クラゲですがなにか?』

「だな!それだよ!あはっ!
すっかり忘れてたよ!私は擬人化になり過ぎていた!
案内人の言うとおりやはり私は元の姿クラゲの方が強いらしい!」

『今頃ですか?私はずっと元のクラゲで良いって言ってますが?』

「今から死ぬから気でも狂ったか?
独り言が過ぎるぞ?」

「あはっ!まぁ待て待てお前が死ぬと思うとニヤけてしまう!!」

「なに?!」

「貴様には今まで天敵がいなかったのだろう!陸上ではな!
だがお前の天敵はこの私だ!
いやもはや私に勝てる者はこの世にいない!案内人でかしたぞ!お前のおかげだ!笑いが止まらんぞ!」

『やはり賢者様勝てる見込みがあるんですね!』

「そうだ案内人でかしたぞお前の話でピンと来た!ピーンとな!!
『海があなたのベストな地です!』
これだよ海の地が私の領域!
あはっ!単純な事だ!魔法も効かない剣も通さぬ鱗!ではどうするか!」

「とうとう狂ったか!もう話は終いか?」

「あはっ!まぁ待て!!死に急ぐな!!!
お前は陸の王かもしれん!だが相手が悪かった私は海の王だ!私の姿を見せてやる!」

私は元のクラゲに戻った

「ジャーン!クラゲ様だ!!」

「ん?クラゲ?聞いた事ないし今まで見た事がない姿だが?」

「だろ?これが私だクラゲだ!
擬人化になれば強くなっていくと思っていたがそのままでよかったんだ!
あ!竜王よ一つアドバイスをやろう!
大きく息を吸い込め!」

ん~ちなみに案内人よ!
ベートーヴェン / 交響曲第3番『英雄』を流せるか?

『できる訳ないでしょ!!』

残念だ!私の好きな曲聴きながら殺したかったのだが!

「息を吸い込め??何の話をしている?」

「鈍い奴だ!では行くぞ!」
瞬間移動!

「な?早い!」

私は瞬間移動を使い竜王の懐に潜り込んだ
そしてすぐ転生魔法を使った
ここまで来たらもうピンとくるだろ?
そう私は南海岸ステージ深海に転移した


【深海1000M】

「あはっ!ドラゴンって海でも息できるか実験だ!」
『おお~すごいですよ!こんな卑怯な戦い方があるんですね!』

「おい!言葉選べよ!」

「ゴボッ!くっ貴様は海の生物だったのか…
離せ…息が……」

「ほう!たかが1000Mでもう息ができないのか?だから大きく息を吸い込めとアドバイスはちゃんと聞くもんだぞ!
ドラゴンって臓器はあるのかな?
実験しよう!」

瞬間移動!!

「な??さっきの瞬間移動より早い!!
やめろ!!!」





【超深海6700M】

「あはっ!自分でもびっくりだ!初めて気づいたぞ!こんなにも私は強くなっているんだな!体が軽過ぎる!軽いぞ!!
竜王よ特別教えてやる!
スティギオ・メデューサを知っているか?
まさにこの水深約6700メートル付近に生息している
私はクラゲの研究して一度も見た事が無いが
初めてスティギオ・メデューサが捕えられたのは1899年新種のクラゲと判明するまでに60年の月日を要しその後110年で目撃例が100回程度というめったにお目にかかれないレア種のクラゲだご存知ない?
もう一度言う私はクラゲだ海の王最強だ!
クラゲに臓器はない!それに私には脳もないから私に情は通じんぞ!助けを求めるな!死ぬのが悪い!」








「………」

「ん?反応しないぞ?おーい陸の王!聞いているのか?」
『うーんこれは内蔵が破裂してます死んでますね!』

「あはっ!実験は成功だドラゴンは海では息ができない!臓器あり!メモしておけ!」

『了解です』

「保険としてルナの破壊毒を取り込むつもりだったが用済みだな!」

『そうですね!』

“シルバよ!私の念話が聞こえるか?
そこのルナを殺せ!もう用済みだ!”

『お~なんか賢者らしくなりましたね!
やはり擬人化はやめましょう!人間の遺伝子に偏り過ぎます!賢者様はこうあるべきです!』

「そうだろ?ハルト達もこうして殺そうか?」

『そうしましょ!あんな面白くない長い戦い飽きましたよ!
それとドラゴンの遺伝子を取り込みましょう!陸の王と海の王になりましたよ!自称ですが!』

「ちょいちょい一言一言にトゲが多いのだが?!」

あはっ!にしても面白いな!
もっと苦しんで死ぬと思ったが何とあっけない!何が最強種族だ最強種族はクラゲだっつーの!
ではドラゴンの遺伝子をいただきまーす!

ん?おい!硬くて食べれないのだが?
どう削ぎ落とそうか?ドラゴンの肉?

『ドラゴンの肉は諦めましょう!』

「嘘でしょ?目の前にドラゴンの肉があるのよ?肉~!!」
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