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32.できること
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コッ
コッ
コッ
石畳と車輪がぶつかる間隔が空いてきた。馬車の速度が落ちてきている。もうそろそろ研究所に着くみたいだ。
「どうか、もう少しだけ力をお貸しください。」
アシュレー様がそう言った。もう少しだけ、と。
「殿下がありのままの街を見ることができたのはクー様のおかげです。貴方が信頼を得られたからこそ、殿下は進むことを決意された。」
もし公式に王子が街を視察するとしたら貧民街を視ることなんてできなかっただろう。視界に入らない様に、ゴミと一緒にそこに住んでいる人々もろとも処分されてキレイに片付けられるに違いない。
女学校に通い始めてから知った綺羅びやかな世界。その世界に閉じ込められて育った王子には下町や貧民街の様子など想像もできなかっただろう。
私と同じ目線で街を歩き市民の有様を見て、王子は何かを決意したようだった。あの時、襲撃されて聞きそびれてしまった言葉。それを知らなくてはいけない。
僅かに金属の軋む音。馬車が停まる。
取っ手に手をかけ出ようとした私にアシュレー様は言った。
「………どうか、殿下を助けて下さい。」
小さな震える声。
「自分が傷つくことを生まれたときから受け入れてしまっているあの人を、どうか………」
それはアシュレー様の心に秘められていた願いだったのかもしれない。
話すときはしっかりと目を合わせるこの人が、ぎゅと握りしめた両の手を見つめつぶやいている。
返す言葉がみつからないままドアを押し開いてしまった。そのままの流れで馬車を降りる。
振り返り、馬車の外から無言でアシュレー様にお辞儀をする。御者の合図で馬は走り出した。
そこは研究所では無かった。王立図書館。王子に初めて会った場所。
あの出会いは偶然じゃなかった。今はそう思う。
普段から常習してるとはいえ、なぜ王子はわざわざ図書館でエステル液を飲もうとしたのか。
教授が必要とした論文はリオンヌ家が用意して図書館に預けていた。なぜ直接研究所に届けられなかったか。
私に見せたかったんじゃないかな。
健康のためといわれ、エステル液を飲み続ける王子を。
薬として一部で使われるエステル液。
しかし常習することで、内蔵に炎症反応、骨の脆弱性、成長障害が起きるなどの危険性がある。それをお父さんは論文にしていた。
検証され論文の内容に問題は無かったのに、どこからかの圧力がかかり学会などで発表はされなかった。けれども図書館には保管されている。
それを、彼の令嬢は読んだのかもしれない。
内容も、筆者も。
アシュレー様は憂いていた。
何度も見ていた。エステル液を飲んで熱にうなされる王子を。エステル液だけじゃ無い。他の毒物も常時服用してる可能性も高い。
でも王子本人はそれを受入れてしまっている。生まれたときからの習慣として。自分の身体が毒に侵されていることに抵抗しない。
だから一縷の希望にかけて、エステル液の危険性を知っていたお父さんの子供である私を王子の下に導いた……のかもしれない。
でも、私はお父さんじゃない。医者じゃない。
少しは医学を齧ったけれど、独学だし知識には偏りがある。
アシュレー様もそこはわかってくれてる。だから婚約破棄を頼んできた。
『どうか、殿下を助けて下さい』
それでも呟いてしまった救いを求める声に、任せて、と言えなかった。
王立図書館の門に頭をぐりぐり押し付け自己嫌悪に陥っていると、覗き込む影があった。
「まさかと思ったが、お前か。」
影の正体はピエール・ド・ベル、キュレット様の婚約者。
王立図書館で降ろされたということは何か意図があったと思っていたけれど、王子の近衛であるこの人がいるということは…これから王子に会えるのか。
でもピエールは何に驚いてる?
ピエールの視線は、申し訳なさそうに頭から足先までを行き来している。
ん?
あ、女学校の帰りだったからドレスのままだった。
ピエールの前ではいつも男の子の格好だったから女装していると思って戸惑ってるのか。
否定も肯定もできないので堂々といこう。
左足に重心を移し、右足を斜めに引き左足の後ろに。背筋をのばしたまま軽くしゃがむ。
これぞ女学校仕込のカーテシー!!!
腰に負担をかけず、かつ優雅に目線を下げることができる。
下げた目線の端にある足が僅かに跳ねた。これはギョッという反応か。焼きつけ刃でも基本を抑えたカテーシーを見せられて困惑が深くなったのかも。
「ド・ベル様、本日もよろしくお願いします。どちらへ行けばよろしいでしょうか?」
本物の令嬢だったら自分から声をかけることは失礼なので黙っていなきゃいけないが、このままだとピエールがずっと考え込んでいそうなので早く案内を、と急かした。
「………すまない、こちらへ。」
図書館の裏側へ隠されたような道を使って案内された。王立なだけあって、王族専用の空間があるに違いない。
私を引き連れて歩く間ピエールは何かを問いたそうに何度か咳払いをするが、結局何も聞いてこなかった。けど歩調は少しゆっくりで、今の服装に配慮してくれているみたいだ。
進む廊下の先に大きな扉があり、きっとこの中に王子がいる。その扉の前には黒髪の衛兵が立っている。
………こいつか。
王子の近衛兵ガスパール。ジュリエット嬢が示唆した裏切り者がこいつだ。
図書館で暗殺されそうになった時、ガスパールだけが王子の護衛をしていた。そして王子が倒れた時は側にいなかった。
ボロン鉱とエステル液が反応し重合体を作る。気道を塞ぐほど反応が進むには十五分は必要だ。
王子のその後に障害が残ってないので、気道が塞がれ昏睡状態になったのは私が見つける少し前。
ジュリエット嬢と別れ、ガスパールはその後を追っていったというが……
ジュリエット嬢が去ってからエステル液を服用したとしても、王子は護衛もなく十五分も独りでいたことになる。
その日相方であるピエールが急用で任務から外れたとしても、代理をたてるのが普通だ。ピエールに聞くと、ガスパールが代理の手配をすると言われたらしい。けどあの場には王子とガスパールしかいなかった。
ジュリエット嬢が馬車に乗せられるのを確認してから、裏門から走っても五分もかからない。
徐々に反応が進み息ができなくなってもがき苦しむ王子を、こいつは、近くで見ていたにちがいない。
ピエールは部屋の前に立っていた黒髪のガスパールと交代を告げ、もう一度チラッと視線を寄越した。
ガスパールは胡散臭そうな物を見るように見下ろしてくるが、特に私が女装していることに突っ込む気はないらしい。
「殿下、よろしいでしょうか。」
ガスパールが私の到着を告げる。
扉の中から柔らかい許可をする声が聞こえて、部屋の中で王子が待っていた。
数歩進み、膝を地面につけるほど深いカーテシー王族バージョンをする。
まずい。
女学校の舞踏会での危険を告げないといけないのに、ガスパールが部屋の中にいたままだ。
今までにも報告の時そばにいた人に、今更出ていけとお願いしたら疑っていることがバレてしまう。
打開策を考えてカーテシーを続けていたら王子に頭をあげて、といわれてしまった。
近くに、と呼んでくれたものの困ったように美しい眉を少し下げる。
「よく来てくれたね、こちらに座って。と、言いたいところだけど、女性を一人で部屋に呼ぶのは礼儀に反する。侍女はどちらに?」
いるわけ、ないけど。
でも、だからこそアシュレー様は女装姿の私をここに寄越したのか。
私が閃いたと同時に入り口に一人の女性が現れた。
「殿下、失礼致します。遅れまして大変申し訳ありません。」
すらりと背の高い侍女服を着た女性。見たことがある。アシュレー様のお屋敷でお菓子を出してくれた人だ。
「あなたは確か…ド・リオンヌ家の者だね。
ガスパー、ここは彼女に任せて、君は部屋の外をお願いしよう。」
ガスパールは不満そうに眉を顰めたまま礼をして出ていった。
コッ
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石畳と車輪がぶつかる間隔が空いてきた。馬車の速度が落ちてきている。もうそろそろ研究所に着くみたいだ。
「どうか、もう少しだけ力をお貸しください。」
アシュレー様がそう言った。もう少しだけ、と。
「殿下がありのままの街を見ることができたのはクー様のおかげです。貴方が信頼を得られたからこそ、殿下は進むことを決意された。」
もし公式に王子が街を視察するとしたら貧民街を視ることなんてできなかっただろう。視界に入らない様に、ゴミと一緒にそこに住んでいる人々もろとも処分されてキレイに片付けられるに違いない。
女学校に通い始めてから知った綺羅びやかな世界。その世界に閉じ込められて育った王子には下町や貧民街の様子など想像もできなかっただろう。
私と同じ目線で街を歩き市民の有様を見て、王子は何かを決意したようだった。あの時、襲撃されて聞きそびれてしまった言葉。それを知らなくてはいけない。
僅かに金属の軋む音。馬車が停まる。
取っ手に手をかけ出ようとした私にアシュレー様は言った。
「………どうか、殿下を助けて下さい。」
小さな震える声。
「自分が傷つくことを生まれたときから受け入れてしまっているあの人を、どうか………」
それはアシュレー様の心に秘められていた願いだったのかもしれない。
話すときはしっかりと目を合わせるこの人が、ぎゅと握りしめた両の手を見つめつぶやいている。
返す言葉がみつからないままドアを押し開いてしまった。そのままの流れで馬車を降りる。
振り返り、馬車の外から無言でアシュレー様にお辞儀をする。御者の合図で馬は走り出した。
そこは研究所では無かった。王立図書館。王子に初めて会った場所。
あの出会いは偶然じゃなかった。今はそう思う。
普段から常習してるとはいえ、なぜ王子はわざわざ図書館でエステル液を飲もうとしたのか。
教授が必要とした論文はリオンヌ家が用意して図書館に預けていた。なぜ直接研究所に届けられなかったか。
私に見せたかったんじゃないかな。
健康のためといわれ、エステル液を飲み続ける王子を。
薬として一部で使われるエステル液。
しかし常習することで、内蔵に炎症反応、骨の脆弱性、成長障害が起きるなどの危険性がある。それをお父さんは論文にしていた。
検証され論文の内容に問題は無かったのに、どこからかの圧力がかかり学会などで発表はされなかった。けれども図書館には保管されている。
それを、彼の令嬢は読んだのかもしれない。
内容も、筆者も。
アシュレー様は憂いていた。
何度も見ていた。エステル液を飲んで熱にうなされる王子を。エステル液だけじゃ無い。他の毒物も常時服用してる可能性も高い。
でも王子本人はそれを受入れてしまっている。生まれたときからの習慣として。自分の身体が毒に侵されていることに抵抗しない。
だから一縷の希望にかけて、エステル液の危険性を知っていたお父さんの子供である私を王子の下に導いた……のかもしれない。
でも、私はお父さんじゃない。医者じゃない。
少しは医学を齧ったけれど、独学だし知識には偏りがある。
アシュレー様もそこはわかってくれてる。だから婚約破棄を頼んできた。
『どうか、殿下を助けて下さい』
それでも呟いてしまった救いを求める声に、任せて、と言えなかった。
王立図書館の門に頭をぐりぐり押し付け自己嫌悪に陥っていると、覗き込む影があった。
「まさかと思ったが、お前か。」
影の正体はピエール・ド・ベル、キュレット様の婚約者。
王立図書館で降ろされたということは何か意図があったと思っていたけれど、王子の近衛であるこの人がいるということは…これから王子に会えるのか。
でもピエールは何に驚いてる?
ピエールの視線は、申し訳なさそうに頭から足先までを行き来している。
ん?
あ、女学校の帰りだったからドレスのままだった。
ピエールの前ではいつも男の子の格好だったから女装していると思って戸惑ってるのか。
否定も肯定もできないので堂々といこう。
左足に重心を移し、右足を斜めに引き左足の後ろに。背筋をのばしたまま軽くしゃがむ。
これぞ女学校仕込のカーテシー!!!
腰に負担をかけず、かつ優雅に目線を下げることができる。
下げた目線の端にある足が僅かに跳ねた。これはギョッという反応か。焼きつけ刃でも基本を抑えたカテーシーを見せられて困惑が深くなったのかも。
「ド・ベル様、本日もよろしくお願いします。どちらへ行けばよろしいでしょうか?」
本物の令嬢だったら自分から声をかけることは失礼なので黙っていなきゃいけないが、このままだとピエールがずっと考え込んでいそうなので早く案内を、と急かした。
「………すまない、こちらへ。」
図書館の裏側へ隠されたような道を使って案内された。王立なだけあって、王族専用の空間があるに違いない。
私を引き連れて歩く間ピエールは何かを問いたそうに何度か咳払いをするが、結局何も聞いてこなかった。けど歩調は少しゆっくりで、今の服装に配慮してくれているみたいだ。
進む廊下の先に大きな扉があり、きっとこの中に王子がいる。その扉の前には黒髪の衛兵が立っている。
………こいつか。
王子の近衛兵ガスパール。ジュリエット嬢が示唆した裏切り者がこいつだ。
図書館で暗殺されそうになった時、ガスパールだけが王子の護衛をしていた。そして王子が倒れた時は側にいなかった。
ボロン鉱とエステル液が反応し重合体を作る。気道を塞ぐほど反応が進むには十五分は必要だ。
王子のその後に障害が残ってないので、気道が塞がれ昏睡状態になったのは私が見つける少し前。
ジュリエット嬢と別れ、ガスパールはその後を追っていったというが……
ジュリエット嬢が去ってからエステル液を服用したとしても、王子は護衛もなく十五分も独りでいたことになる。
その日相方であるピエールが急用で任務から外れたとしても、代理をたてるのが普通だ。ピエールに聞くと、ガスパールが代理の手配をすると言われたらしい。けどあの場には王子とガスパールしかいなかった。
ジュリエット嬢が馬車に乗せられるのを確認してから、裏門から走っても五分もかからない。
徐々に反応が進み息ができなくなってもがき苦しむ王子を、こいつは、近くで見ていたにちがいない。
ピエールは部屋の前に立っていた黒髪のガスパールと交代を告げ、もう一度チラッと視線を寄越した。
ガスパールは胡散臭そうな物を見るように見下ろしてくるが、特に私が女装していることに突っ込む気はないらしい。
「殿下、よろしいでしょうか。」
ガスパールが私の到着を告げる。
扉の中から柔らかい許可をする声が聞こえて、部屋の中で王子が待っていた。
数歩進み、膝を地面につけるほど深いカーテシー王族バージョンをする。
まずい。
女学校の舞踏会での危険を告げないといけないのに、ガスパールが部屋の中にいたままだ。
今までにも報告の時そばにいた人に、今更出ていけとお願いしたら疑っていることがバレてしまう。
打開策を考えてカーテシーを続けていたら王子に頭をあげて、といわれてしまった。
近くに、と呼んでくれたものの困ったように美しい眉を少し下げる。
「よく来てくれたね、こちらに座って。と、言いたいところだけど、女性を一人で部屋に呼ぶのは礼儀に反する。侍女はどちらに?」
いるわけ、ないけど。
でも、だからこそアシュレー様は女装姿の私をここに寄越したのか。
私が閃いたと同時に入り口に一人の女性が現れた。
「殿下、失礼致します。遅れまして大変申し訳ありません。」
すらりと背の高い侍女服を着た女性。見たことがある。アシュレー様のお屋敷でお菓子を出してくれた人だ。
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