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2章 セカンドライブ
83話 マネージャー
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ー控え室ー
「3人とも、
今日のライブはどんな感じだった」
私の問いに3人は
「正直に言って満足はしてない。
俺たちならもっと輝けると思う」
きっぱり真剣な顔で言った類。
「こんなところで満足してられない」
少し悔しそうな顔で呟く蓮
「僕は、」
雪希が言い方瞬間、歓声が響いた後
建物が揺れる。
「さっきすれ違った人たちだよね。
確かcourage rain」
雪希の言葉に私は続ける
「courage rainってデビューライブの時
3位だったグループ」
「デビューは同時だったのに
ここまで差があるのか」
項垂れる私たちに類は手を叩き
「はいはい、落ち込むのはそこまで。
お客さんの反応はまぁまぁ。
なら次は上々にさせるまでだ」
(やっぱり類がリーダーでよかった)
「類、そうだね。私たちならまだ
上を目指せる」
「僕たちはまだ諦めちゃいけない」
ー翌日ー
レッスン場にいくと事務所で社長に会って
もらうと言われて
杏子さんの車で事務所に行くことに。
何気に事務所に行くのは久しぶりだ。
中に通されて椅子に座り待つ。
「雪希、落ち着きなよ。
キョロキョロしてみっともないよ」
類に軽く笑いながら諭された
雪希は押し黙る。
(まぁ気持ちは分かる)
社長、という言葉に私は内心
穏やかではない。
しばらくすると向かいの椅子に
1人の青年が座る。
「初めまして。Rainbow Roseの皆さん。
社長の七瀬です」
ニコニコした表情で自己紹介した七瀬さん。
一言で言うなら爽やかそう。
社長って貫禄のあるおじいさんみたいな
イメージだけど七瀬さんは真逆で
若く見えるし親しみやすい。
(なんかこう思っちゃっていいのかわからないけど拍子抜けしちゃった)
「自己紹介はしなくて大丈夫だよ。
知ってるからね。類くん、蓮くん、
舞ちゃん、雪希くん」
「あの、本日はどのような」
言いかけた類の言葉を七瀬さんは遮った
「いいよ、そんな硬くならないで。
僕は堅苦しいのは嫌いだからね。
学校の先輩と話すくらいの距離でいいよ」
静かに柔らかな口調だから私はどこかほっとした。
「わかりました。それで今日
俺たちを呼んだ理由ってなんですか?」
「まずは一つ目。君たちのマネージャーを
紹介しようと思ってね。」
「「「「マネージャー!?」」」」
(私たちにマネージャーっていたんだ。
でも会ったことない。)
「彼は君たちの受けたオーディションで
選抜されたチームのマネージャーになることを決めてたんだけどタイミング悪く一年の
育児休暇と被っちゃってね。その間は
京子たち2人でマネージャー兼ダンスの先生
歌の先生をしてもらってたんだ。」
「そうだったんですか」
「そろそろ彼が、」
不意にノックされ
「失礼します」
と声が聞こえ、入ってきたのは
眼鏡をかけた高身長の男性。
(なんか理系っぽい)
「初めまして、あなた達のマネージャーを
勤めることになった上野 千鶴(うえの
ちずる)です。よろしくお願いします」
(雰囲気的には涼太さんに似てるな)
「「「「よろしくお願いします」」」」
(私たちのマネージャー、か。
なんか感慨深いな)
「ここからはあなたの仕事だよ、
マネージャー」
七瀬さんは千鶴さんに視線を向ける
「わかってますよ、いきなりですが来週
レコーディングの予定を入れたいのですが」
「レコーディング、ですか?」
困惑する類をよそに
「はい。あなた達のCDを売り出そうと
しゃちょ、七瀬さんの意見なんです」
「「「「CD!?」」」」
「はい。
デビュー時の偶然と奇跡。
この前の新曲の流星に願いを。
シングルCDを2枚1組で。
どうでしょうか?」
「やります。やらせて下さい!」
力強く頷きながら言った類。
その後も細かな説明を聞き、事務所を後に
した。
(CD、か。夢みたいだ)
「3人とも、
今日のライブはどんな感じだった」
私の問いに3人は
「正直に言って満足はしてない。
俺たちならもっと輝けると思う」
きっぱり真剣な顔で言った類。
「こんなところで満足してられない」
少し悔しそうな顔で呟く蓮
「僕は、」
雪希が言い方瞬間、歓声が響いた後
建物が揺れる。
「さっきすれ違った人たちだよね。
確かcourage rain」
雪希の言葉に私は続ける
「courage rainってデビューライブの時
3位だったグループ」
「デビューは同時だったのに
ここまで差があるのか」
項垂れる私たちに類は手を叩き
「はいはい、落ち込むのはそこまで。
お客さんの反応はまぁまぁ。
なら次は上々にさせるまでだ」
(やっぱり類がリーダーでよかった)
「類、そうだね。私たちならまだ
上を目指せる」
「僕たちはまだ諦めちゃいけない」
ー翌日ー
レッスン場にいくと事務所で社長に会って
もらうと言われて
杏子さんの車で事務所に行くことに。
何気に事務所に行くのは久しぶりだ。
中に通されて椅子に座り待つ。
「雪希、落ち着きなよ。
キョロキョロしてみっともないよ」
類に軽く笑いながら諭された
雪希は押し黙る。
(まぁ気持ちは分かる)
社長、という言葉に私は内心
穏やかではない。
しばらくすると向かいの椅子に
1人の青年が座る。
「初めまして。Rainbow Roseの皆さん。
社長の七瀬です」
ニコニコした表情で自己紹介した七瀬さん。
一言で言うなら爽やかそう。
社長って貫禄のあるおじいさんみたいな
イメージだけど七瀬さんは真逆で
若く見えるし親しみやすい。
(なんかこう思っちゃっていいのかわからないけど拍子抜けしちゃった)
「自己紹介はしなくて大丈夫だよ。
知ってるからね。類くん、蓮くん、
舞ちゃん、雪希くん」
「あの、本日はどのような」
言いかけた類の言葉を七瀬さんは遮った
「いいよ、そんな硬くならないで。
僕は堅苦しいのは嫌いだからね。
学校の先輩と話すくらいの距離でいいよ」
静かに柔らかな口調だから私はどこかほっとした。
「わかりました。それで今日
俺たちを呼んだ理由ってなんですか?」
「まずは一つ目。君たちのマネージャーを
紹介しようと思ってね。」
「「「「マネージャー!?」」」」
(私たちにマネージャーっていたんだ。
でも会ったことない。)
「彼は君たちの受けたオーディションで
選抜されたチームのマネージャーになることを決めてたんだけどタイミング悪く一年の
育児休暇と被っちゃってね。その間は
京子たち2人でマネージャー兼ダンスの先生
歌の先生をしてもらってたんだ。」
「そうだったんですか」
「そろそろ彼が、」
不意にノックされ
「失礼します」
と声が聞こえ、入ってきたのは
眼鏡をかけた高身長の男性。
(なんか理系っぽい)
「初めまして、あなた達のマネージャーを
勤めることになった上野 千鶴(うえの
ちずる)です。よろしくお願いします」
(雰囲気的には涼太さんに似てるな)
「「「「よろしくお願いします」」」」
(私たちのマネージャー、か。
なんか感慨深いな)
「ここからはあなたの仕事だよ、
マネージャー」
七瀬さんは千鶴さんに視線を向ける
「わかってますよ、いきなりですが来週
レコーディングの予定を入れたいのですが」
「レコーディング、ですか?」
困惑する類をよそに
「はい。あなた達のCDを売り出そうと
しゃちょ、七瀬さんの意見なんです」
「「「「CD!?」」」」
「はい。
デビュー時の偶然と奇跡。
この前の新曲の流星に願いを。
シングルCDを2枚1組で。
どうでしょうか?」
「やります。やらせて下さい!」
力強く頷きながら言った類。
その後も細かな説明を聞き、事務所を後に
した。
(CD、か。夢みたいだ)
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