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第三部
おくにださないで
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背中を木に預け、片足をユーリの腕にかけるように持ち上げられた格好で、僕はユーリの熱を受け入れていた。残った片足に力を入れて、なんとか立とうとしてみるけれど、腰をガクガクと揺さぶられては上手く力も入らない。
「ユー、リっ。だめ、んあぁっ」
「んー、ちょっとキツいかな……。俺の肩にしがみついて。身体預ければいいから」
「ぇ、ぁ……?」
言われた通りに首に手を回して、力いっぱいユーリにしがみつく。するとユーリは「っと」と軽く声を出して、僕の残ったもう片足も腕にかけて、さらに自身を僕の深い場所へと押し進めてきた。
「や、やだ、ふかいの、やだあ」
「でもリヒトが俺を離さないんだよ? ほら、ここ、わかる?」
「わか、わがる、わがるがらっ」
「じゃ、もうちょっと頑張ろっか」
自重がかかり更に深いところをつつかれ、僕の口からは嗚咽混じりの声が漏れ出していく。奥に捩じ込むような動きをされるたび「ひうっ」と悲鳴に近い声が闇に吸い込まれていった。
「んあっ、あ、あ、ぁ……っ」
「ちょっと、俺まだイッてないんだけど。先にリヒトだけが気持ちよくなりすぎじゃない?」
「そんな、ことっ、いわれて……もっ」
たった一日触れ合っていなかっただけなのに、僕の身体はユーリを欲してたまらない。奥を突かれても、浅いところを擦られても、僕の身体はそのどれもを快楽として拾い上げた。
「こんな顔して、上とかないでしょ」
ユーリが僕の唇を軽く舐めた。
「う、え……?」
なんだっけ、お友達も言っていた気がする。
どういう意味だと聞いたつもりで繰り返せば、ユーリは「んー」と軽く唇を重ねてから、
「なーんか今日言われたんだよね。ま、別に俺はそれでも構わないっちゃ構わないけど」
と前置きしつつも、ぐりっと内臓を押し上げるように腰を突き上げた。僕の口から蛙の潰れたような声が出て、それが恥ずかしくて、ユーリに捕まる力を少しだけ強くする。
「リヒトはもう俺のが入ってないとイけないでしょ。それに」
「ふあぁっ、やだ、おぐ、ぐりぐりしな、い、でっ」
目の前がチカチカする。だけどこんなところで意識を飛ばしたくなくて、僕はユーリの名前をうわ言のように何度も繰り返す。
「こんな蕩けた顔するやつが、今さら誰かに突っ込めるわけないしね」
そうユーリが笑った気がしたけれど、そんなのもうどうでもよかった。
「や、まって、おく、おくださないで」
「は? 今さら無理に決まって……っ」
中にいるユーリが強く脈打って、熱いモノが広がっていく。それがすごく気持ちよくて、僕はユーリにしがみつく手に力を込めた。
ユーリが自身を引き抜いて、持ち上げていた足をゆっくり片足ずつ降ろしていく。力が入らなくてふらつけば、すぐに腰に手を回して支えてくれた。その優しさに胸が熱くなるのを感じつつも、僕は内股を伝う感触に眉をしかめてユーリを睨みつけた。
「……中、出すなって言っただろ」
「いやリヒトさん、あのタイミングと状況で言われても……」
「歩くたびにお前のが出ていくんだけど」
脱ぎ捨てられた下着とジャージを手に取る。下着は最初に僕が出したもので汚れているし、ジャージも下着ほどではないにしろ、同じような状態になってしまっている。
「俺おぶるよ?」
流石に何も着ないわけにはいかないし、仕方なく下着とジャージに足を通した。自分のとはいえ、ぬるりとした感覚と少し冷たいそれに身体が震えた。
「歩く。おぶらなくていい」
「でもリヒト」
「おぶったら、足、広げないと駄目だろ」
「ん? まぁ、そう、かも?」
「そっちのが出るから、いい」
肌寒いはずなのに、顔が熱い。パーカーのフードをすっぽりと被ってそれを隠せば、ユーリは「はは」と軽く笑って、指を絡めてきた。
「そうしてると、本当に前世みたいだね。なんだっけ、太陽が眩しくて目が痛いとかでさ」
「……忘れた」
「じゃあ、帰りながら話してあげるよ。思い出せるまで」
「勝手にしろよ」
僕も指を絡めて、バレないように、少しだけ視線を上げる。変わらない太陽は、本当に明るすぎて、あれからどれだけ経ったかもわからないのに、やっぱり眩しかった。
「ユー、リっ。だめ、んあぁっ」
「んー、ちょっとキツいかな……。俺の肩にしがみついて。身体預ければいいから」
「ぇ、ぁ……?」
言われた通りに首に手を回して、力いっぱいユーリにしがみつく。するとユーリは「っと」と軽く声を出して、僕の残ったもう片足も腕にかけて、さらに自身を僕の深い場所へと押し進めてきた。
「や、やだ、ふかいの、やだあ」
「でもリヒトが俺を離さないんだよ? ほら、ここ、わかる?」
「わか、わがる、わがるがらっ」
「じゃ、もうちょっと頑張ろっか」
自重がかかり更に深いところをつつかれ、僕の口からは嗚咽混じりの声が漏れ出していく。奥に捩じ込むような動きをされるたび「ひうっ」と悲鳴に近い声が闇に吸い込まれていった。
「んあっ、あ、あ、ぁ……っ」
「ちょっと、俺まだイッてないんだけど。先にリヒトだけが気持ちよくなりすぎじゃない?」
「そんな、ことっ、いわれて……もっ」
たった一日触れ合っていなかっただけなのに、僕の身体はユーリを欲してたまらない。奥を突かれても、浅いところを擦られても、僕の身体はそのどれもを快楽として拾い上げた。
「こんな顔して、上とかないでしょ」
ユーリが僕の唇を軽く舐めた。
「う、え……?」
なんだっけ、お友達も言っていた気がする。
どういう意味だと聞いたつもりで繰り返せば、ユーリは「んー」と軽く唇を重ねてから、
「なーんか今日言われたんだよね。ま、別に俺はそれでも構わないっちゃ構わないけど」
と前置きしつつも、ぐりっと内臓を押し上げるように腰を突き上げた。僕の口から蛙の潰れたような声が出て、それが恥ずかしくて、ユーリに捕まる力を少しだけ強くする。
「リヒトはもう俺のが入ってないとイけないでしょ。それに」
「ふあぁっ、やだ、おぐ、ぐりぐりしな、い、でっ」
目の前がチカチカする。だけどこんなところで意識を飛ばしたくなくて、僕はユーリの名前をうわ言のように何度も繰り返す。
「こんな蕩けた顔するやつが、今さら誰かに突っ込めるわけないしね」
そうユーリが笑った気がしたけれど、そんなのもうどうでもよかった。
「や、まって、おく、おくださないで」
「は? 今さら無理に決まって……っ」
中にいるユーリが強く脈打って、熱いモノが広がっていく。それがすごく気持ちよくて、僕はユーリにしがみつく手に力を込めた。
ユーリが自身を引き抜いて、持ち上げていた足をゆっくり片足ずつ降ろしていく。力が入らなくてふらつけば、すぐに腰に手を回して支えてくれた。その優しさに胸が熱くなるのを感じつつも、僕は内股を伝う感触に眉をしかめてユーリを睨みつけた。
「……中、出すなって言っただろ」
「いやリヒトさん、あのタイミングと状況で言われても……」
「歩くたびにお前のが出ていくんだけど」
脱ぎ捨てられた下着とジャージを手に取る。下着は最初に僕が出したもので汚れているし、ジャージも下着ほどではないにしろ、同じような状態になってしまっている。
「俺おぶるよ?」
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「歩く。おぶらなくていい」
「でもリヒト」
「おぶったら、足、広げないと駄目だろ」
「ん? まぁ、そう、かも?」
「そっちのが出るから、いい」
肌寒いはずなのに、顔が熱い。パーカーのフードをすっぽりと被ってそれを隠せば、ユーリは「はは」と軽く笑って、指を絡めてきた。
「そうしてると、本当に前世みたいだね。なんだっけ、太陽が眩しくて目が痛いとかでさ」
「……忘れた」
「じゃあ、帰りながら話してあげるよ。思い出せるまで」
「勝手にしろよ」
僕も指を絡めて、バレないように、少しだけ視線を上げる。変わらない太陽は、本当に明るすぎて、あれからどれだけ経ったかもわからないのに、やっぱり眩しかった。
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