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青い星へ恋に落ちて
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天空に煌めく、星ぼしの彼方から、それは小さく、本当に極小さい少女が、小さな宇宙船に乗って、大宇宙を旅していた。
そして、丁度、その小さい宇宙船が、重力ワームジャンプの途中で、次元嵐に捉まり、重力加重変化加速が維持が出来ずに、加速体積変更効果が不安定化して実体化して仕舞い、
亜高速で太陽系の地球の軌道を、偶然に通り掛かり飛行していた。そんな時の事だった。
其処に、地球の種子島から上げたロケットの破片が、何と彼女の宇宙船にぶつかり、その塵のような小さな宇宙船は、コントロールを失い、地球へと墜落して仕舞った。
だが、運良く不時着した宇宙船は、ある家の庭に落ちていた。
そこで極小さい少女は、初めて人間の男の子と出会ったのだ。
そこで、極小さい少女、別名微 少女は、地球の男の子に恋をした。
そして、運が悪く微 少女に見初められて仕舞った少年の悲しい運命が始まった。
厚かましくも少年の部屋に忍び込む、自称、微 少女、そして、少年の枕元に植木鉢を持ち込むと、そこで、彼女は美しい花のつぼみに変化した。
こちらから観れば、只の逆立ちなのだが、それからが、この微 少女と少年の同棲生活が始まったのだった。
そう、それがこの物語の始まりのエピソードである。
窓から差す朝日がまぶしく、正人の顔を照らす。
朝起きると目の前には、見た事も無い植木鉢と鼻のつぼみが有ったのだ。
のけ反る正人、極 小さいとは言え、枕元には8号鉢は有ったからだ。
なんで8号鉢が?これは普段、毎日寝坊をしていて起きてこない為に、母親が嫌がらせで置いたのだろう、
母親は言う事を聞かない自分に対して、バチならぬ鉢を当てたんだろうと理解して、正人は顔が歪んだ。
でもやっぱり何で8号鉢なんだ?ああ、八つ当たりか!父親の働きが悪いのとサービスが悪いのと運が悪いのとタイミングが悪いのと、母親の話では長くなりそうなので、割愛する。
要するに夜の夫婦生活の問題らしい、誰もそこまで分析して要約しなくてもいいと思うが、
正人は、飛んだとばっちりだと膨れていた。
寝坊をしている自分の事は棚上げのようだ。
今度は、正人がふて腐れてまた寝てしまう、
それは理由を付けては寝ようとする育ちざかりの子供に良く見られるだらしない姿だった。
寝る子は育つが、寝過ぎは夜遊びの元に為り、悪い大人に早く為れる。
だが早起きも誰もお金までは呉れないのが現実だ。
だからと言ってふて腐れて寝るのはいけない事だ。
それが人生をダメにする始まりに為るからだ。
だから次の朝が来る前に人は起き出して来るのだ。
取り敢えず、個人的な意見を言えば、朝の食事は食べられるから起きるだけの価値は有ると思う、
そして母親が腕を振るって作った?インスタント食品でお腹を満たせば、一応、精神的には空腹が満たされる。
手間のかかる本物の手料理などは贅沢品だ。
だから手軽なインスタントがお袋の味として定番に為っている。
今時、どこの家庭でも、当然に朝は一緒の同じメニューが食卓に並んでいるのが当たり前のようだ。
ブーブーと文句など言わずに大人しく食べている。
だから互いに自然と話も合い、同じ団地や、集合マンションに雁首を並べて住んでいられるのだ。
然し、通勤通学と、同じ行動を長年飽きもせずに続けていて、良く発狂しないと感心する。
同じ事の繰り返しを、毎日毎晩と続けている。
まあ奥さんが毎晩違っていたら、大変な事に為るが、多分、奥さんの方は、喜ぶに違いない、
毎晩が歓楽街のフルコースだからだろうか?
兎に角、それを苦にせずに行えるのは、多分、強靭な強い精神力が有るのだろう!
私には、それが少し足りないのかも知れないが、電車を乗り電車を降りて、各々の会社へと向かう、
その姿、一糸乱れぬ団体行動を取っている、その忍耐と精神力は見上げた物だった。
どうも話が、可なり別な方に反れて仕舞ったが、ここで、微 少女の話に戻る事にする。
兎に角、その日から、正人の部屋の飾りのように置かれた一輪の花が、正人を夜な夜なと苦しめ始めたのだ。
毎晩見る悪夢は鮮烈で、夢とも現実とも区別のつかない 可なり リアルな夢らしく、正人は、段々と生気が無く為り、げっそりとし始めたのだ。
何か悪い物でも拾い食いでもしたのだろうか?最近は飼い犬も訓練を受けていて落ちている物など食わない事が多いのだが、
正人は犬以下では無い、犬以上サル以下だった。
子供で括ればイコールで等しくは為った。
要するに子供は偶に拾い食いをする事が有るらしい?
いい加減、悪夢を見ていれば、途中で起きだしトイレに行かなければ為らなくなる。
いかなければ、世界地図で地理の勉強をする事に為るからだ。
正人はそれほど勉強は好きではない、だからむしろ、その逆の方で、正人は夢の中でも遊んでいられると言う特技を持っているのだ。
正人が眼を覚まして、不図、目の前を見ると、一輪の花が正人の前をちょこまかと走り回って、羊の牧場を作っていた。
羊が一匹、羊が二匹と、数えている内に、夢の世界へまっしぐらに、レッツゴー!ゴーゴーといびきを掻いて、
次には夢の中で、頭がお花畑を走り回っているのだが、今夜は違っていた。
正人の目の前で蠢く一輪の花は逆さまで、その茎の先に頭が有り茎には両手まで有った。
そして、花の中心から足まで生えている。
それは正人の目の前を花弁のスカートを棚引かせて、黄色い、オホン!チラチラと見せ付けている。
チラリと見えれば見てしまうのは男の哀れな反射行動では有るのだが、正人は、その小さな化け物を見て、両手で払い除けてしまった。
「ばっちい!ばっちい!ああーーー、ばっちいー!」
手で叩かれた、微 少女は、床の上で気絶して伸びていた。
それを正人が覗き込む、ばっちいと言って踏み付ければ押し花に為っていただろう?
だが、正人は雑誌と丸めた紙を塵取りにして拾い上げ、机の上で顕微鏡を持ち出し、生物の観察を始めたのだ。
スコープを覗くと、何時も見ているうじゃうじゃとした?いや、花粉塗れの汚いおし・・オホン!が見えて、いかにもだらしない恰好をしていたのだ。
それが正人と微 少女との印象深い出逢いで有った。
まだ純真で無垢な正人の眼には花粉塗れの・・・オホン!が、眼と記憶に焼き付いてしまっていた。
意識を取りも出した、微 少女は 取り乱したが、直ぐ恋した男の子を前にモジモジと紙に文字を書いている。
そこには、(ふざけんなよ小僧!ブッころ・・)オホン!と書いていたので、正人がのけ反り驚いた。
外国では習慣と言葉の違いで苦しむが、この微 少女の使う言葉が怖かった。
それは、大好きな正人が寝ている時に、起き出して来ては、活動していた微 少女は、地球の言葉を学びに、繁華街に通っていたのだ。
特に路地裏辺りは、多くの言葉が聞けて大変に勉強に為り、直ぐに地球の言葉をマスターしていた。
一人で勝手に、マスターしなくてもいいのだが?誰かにちゃんと教えて貰えよと言う、読者からのコメントが届きそうであるが、
兎に角、微 少女は、上手く言葉が喋れたのだ。
恥ずかしげに、微 少女が、大好きな正人に、そっと話しかける。
「ようようー、あんちゃんよー、お前、どこの組のもんだ!あーん、」
と、まあー、子供の正人には、十分に恐ろしいのだ。
これは夢ではないのかと、バカな正人は、自分の頬を思いっきりにつねくった。
だが痛いだけで、目の前の微 少女は消えるどころか、そんな正人に近寄って来て、小さなお手てで、痛いの痛いの痛いの飛んでいけー!と言いたいのだろうが、
「オイコラ、てめーもっと痛い目に合う前に、さっさと消えろあーん、どたまと 金・・オホン!をかち割るどー!」
と、言っている。それを聞いた正人が、お漏らししそうに為る位にビビったのは言うまでもない、
金・・オホン!を反射的に両手で隠して身を守っていた。
言われた事をまともに聞いてしまう、正人も可なりアレだが、微 少女も話すのをやめない、
「おいおい、あんちゃん、名前をいいな、可愛がってやるからよう、俺は、お前みたいな頓馬な男が大好きだぜ!今すぐ、川か海で死ぬまで泳がせてやろうか?それとも山の中で土の中で永遠に冬眠でもするか?あーん、」
彼女は、必死に愛の告白をしているようなのだが、それが上手く伝わらない、
と、言う寄りも、それ以上に伝わっていて、正人の足がガクガクと震えている。
そんなに自分の事を好きに為って呉れたのか?
と、勘違いする微 少女、もうこの地球で愛する正人と暮らすのだと、正人のベットに、庭の中に隠してある宇宙船から、微 少女のペットのヘルベットを呼び寄せたのだ。
それを見た正人がのけ反った。
毛むくじゃらで牙が何本も口から生えていて、それが、微 少女のベット兼ペットで有るのだ。
正人は朝に為るまで、悪夢のような現実を見なければ為らなかった。
2024年1月17日 星屑
そして、丁度、その小さい宇宙船が、重力ワームジャンプの途中で、次元嵐に捉まり、重力加重変化加速が維持が出来ずに、加速体積変更効果が不安定化して実体化して仕舞い、
亜高速で太陽系の地球の軌道を、偶然に通り掛かり飛行していた。そんな時の事だった。
其処に、地球の種子島から上げたロケットの破片が、何と彼女の宇宙船にぶつかり、その塵のような小さな宇宙船は、コントロールを失い、地球へと墜落して仕舞った。
だが、運良く不時着した宇宙船は、ある家の庭に落ちていた。
そこで極小さい少女は、初めて人間の男の子と出会ったのだ。
そこで、極小さい少女、別名微 少女は、地球の男の子に恋をした。
そして、運が悪く微 少女に見初められて仕舞った少年の悲しい運命が始まった。
厚かましくも少年の部屋に忍び込む、自称、微 少女、そして、少年の枕元に植木鉢を持ち込むと、そこで、彼女は美しい花のつぼみに変化した。
こちらから観れば、只の逆立ちなのだが、それからが、この微 少女と少年の同棲生活が始まったのだった。
そう、それがこの物語の始まりのエピソードである。
窓から差す朝日がまぶしく、正人の顔を照らす。
朝起きると目の前には、見た事も無い植木鉢と鼻のつぼみが有ったのだ。
のけ反る正人、極 小さいとは言え、枕元には8号鉢は有ったからだ。
なんで8号鉢が?これは普段、毎日寝坊をしていて起きてこない為に、母親が嫌がらせで置いたのだろう、
母親は言う事を聞かない自分に対して、バチならぬ鉢を当てたんだろうと理解して、正人は顔が歪んだ。
でもやっぱり何で8号鉢なんだ?ああ、八つ当たりか!父親の働きが悪いのとサービスが悪いのと運が悪いのとタイミングが悪いのと、母親の話では長くなりそうなので、割愛する。
要するに夜の夫婦生活の問題らしい、誰もそこまで分析して要約しなくてもいいと思うが、
正人は、飛んだとばっちりだと膨れていた。
寝坊をしている自分の事は棚上げのようだ。
今度は、正人がふて腐れてまた寝てしまう、
それは理由を付けては寝ようとする育ちざかりの子供に良く見られるだらしない姿だった。
寝る子は育つが、寝過ぎは夜遊びの元に為り、悪い大人に早く為れる。
だが早起きも誰もお金までは呉れないのが現実だ。
だからと言ってふて腐れて寝るのはいけない事だ。
それが人生をダメにする始まりに為るからだ。
だから次の朝が来る前に人は起き出して来るのだ。
取り敢えず、個人的な意見を言えば、朝の食事は食べられるから起きるだけの価値は有ると思う、
そして母親が腕を振るって作った?インスタント食品でお腹を満たせば、一応、精神的には空腹が満たされる。
手間のかかる本物の手料理などは贅沢品だ。
だから手軽なインスタントがお袋の味として定番に為っている。
今時、どこの家庭でも、当然に朝は一緒の同じメニューが食卓に並んでいるのが当たり前のようだ。
ブーブーと文句など言わずに大人しく食べている。
だから互いに自然と話も合い、同じ団地や、集合マンションに雁首を並べて住んでいられるのだ。
然し、通勤通学と、同じ行動を長年飽きもせずに続けていて、良く発狂しないと感心する。
同じ事の繰り返しを、毎日毎晩と続けている。
まあ奥さんが毎晩違っていたら、大変な事に為るが、多分、奥さんの方は、喜ぶに違いない、
毎晩が歓楽街のフルコースだからだろうか?
兎に角、それを苦にせずに行えるのは、多分、強靭な強い精神力が有るのだろう!
私には、それが少し足りないのかも知れないが、電車を乗り電車を降りて、各々の会社へと向かう、
その姿、一糸乱れぬ団体行動を取っている、その忍耐と精神力は見上げた物だった。
どうも話が、可なり別な方に反れて仕舞ったが、ここで、微 少女の話に戻る事にする。
兎に角、その日から、正人の部屋の飾りのように置かれた一輪の花が、正人を夜な夜なと苦しめ始めたのだ。
毎晩見る悪夢は鮮烈で、夢とも現実とも区別のつかない 可なり リアルな夢らしく、正人は、段々と生気が無く為り、げっそりとし始めたのだ。
何か悪い物でも拾い食いでもしたのだろうか?最近は飼い犬も訓練を受けていて落ちている物など食わない事が多いのだが、
正人は犬以下では無い、犬以上サル以下だった。
子供で括ればイコールで等しくは為った。
要するに子供は偶に拾い食いをする事が有るらしい?
いい加減、悪夢を見ていれば、途中で起きだしトイレに行かなければ為らなくなる。
いかなければ、世界地図で地理の勉強をする事に為るからだ。
正人はそれほど勉強は好きではない、だからむしろ、その逆の方で、正人は夢の中でも遊んでいられると言う特技を持っているのだ。
正人が眼を覚まして、不図、目の前を見ると、一輪の花が正人の前をちょこまかと走り回って、羊の牧場を作っていた。
羊が一匹、羊が二匹と、数えている内に、夢の世界へまっしぐらに、レッツゴー!ゴーゴーといびきを掻いて、
次には夢の中で、頭がお花畑を走り回っているのだが、今夜は違っていた。
正人の目の前で蠢く一輪の花は逆さまで、その茎の先に頭が有り茎には両手まで有った。
そして、花の中心から足まで生えている。
それは正人の目の前を花弁のスカートを棚引かせて、黄色い、オホン!チラチラと見せ付けている。
チラリと見えれば見てしまうのは男の哀れな反射行動では有るのだが、正人は、その小さな化け物を見て、両手で払い除けてしまった。
「ばっちい!ばっちい!ああーーー、ばっちいー!」
手で叩かれた、微 少女は、床の上で気絶して伸びていた。
それを正人が覗き込む、ばっちいと言って踏み付ければ押し花に為っていただろう?
だが、正人は雑誌と丸めた紙を塵取りにして拾い上げ、机の上で顕微鏡を持ち出し、生物の観察を始めたのだ。
スコープを覗くと、何時も見ているうじゃうじゃとした?いや、花粉塗れの汚いおし・・オホン!が見えて、いかにもだらしない恰好をしていたのだ。
それが正人と微 少女との印象深い出逢いで有った。
まだ純真で無垢な正人の眼には花粉塗れの・・・オホン!が、眼と記憶に焼き付いてしまっていた。
意識を取りも出した、微 少女は 取り乱したが、直ぐ恋した男の子を前にモジモジと紙に文字を書いている。
そこには、(ふざけんなよ小僧!ブッころ・・)オホン!と書いていたので、正人がのけ反り驚いた。
外国では習慣と言葉の違いで苦しむが、この微 少女の使う言葉が怖かった。
それは、大好きな正人が寝ている時に、起き出して来ては、活動していた微 少女は、地球の言葉を学びに、繁華街に通っていたのだ。
特に路地裏辺りは、多くの言葉が聞けて大変に勉強に為り、直ぐに地球の言葉をマスターしていた。
一人で勝手に、マスターしなくてもいいのだが?誰かにちゃんと教えて貰えよと言う、読者からのコメントが届きそうであるが、
兎に角、微 少女は、上手く言葉が喋れたのだ。
恥ずかしげに、微 少女が、大好きな正人に、そっと話しかける。
「ようようー、あんちゃんよー、お前、どこの組のもんだ!あーん、」
と、まあー、子供の正人には、十分に恐ろしいのだ。
これは夢ではないのかと、バカな正人は、自分の頬を思いっきりにつねくった。
だが痛いだけで、目の前の微 少女は消えるどころか、そんな正人に近寄って来て、小さなお手てで、痛いの痛いの痛いの飛んでいけー!と言いたいのだろうが、
「オイコラ、てめーもっと痛い目に合う前に、さっさと消えろあーん、どたまと 金・・オホン!をかち割るどー!」
と、言っている。それを聞いた正人が、お漏らししそうに為る位にビビったのは言うまでもない、
金・・オホン!を反射的に両手で隠して身を守っていた。
言われた事をまともに聞いてしまう、正人も可なりアレだが、微 少女も話すのをやめない、
「おいおい、あんちゃん、名前をいいな、可愛がってやるからよう、俺は、お前みたいな頓馬な男が大好きだぜ!今すぐ、川か海で死ぬまで泳がせてやろうか?それとも山の中で土の中で永遠に冬眠でもするか?あーん、」
彼女は、必死に愛の告白をしているようなのだが、それが上手く伝わらない、
と、言う寄りも、それ以上に伝わっていて、正人の足がガクガクと震えている。
そんなに自分の事を好きに為って呉れたのか?
と、勘違いする微 少女、もうこの地球で愛する正人と暮らすのだと、正人のベットに、庭の中に隠してある宇宙船から、微 少女のペットのヘルベットを呼び寄せたのだ。
それを見た正人がのけ反った。
毛むくじゃらで牙が何本も口から生えていて、それが、微 少女のベット兼ペットで有るのだ。
正人は朝に為るまで、悪夢のような現実を見なければ為らなかった。
2024年1月17日 星屑
応援ありがとうございます!
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