慟哭の時

レクフル

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吹き付ける強い風。

間も無く強い寒気がやってくる。

なるべく早めにこの砂漠地帯を抜けないと、人など容易く凍え死ぬだろう。

もうすぐ食料も尽きる。
食料よりも水が心配か。

街まであとどの位か。
ここ何日も誰の姿も見えない。
動物も虫も、生きているモノの確認はできない。

ただひたすら歩く。

私はどこに行くのか。
向かっている場所に、目的に繋がるものはあるのか。

それすらも分からないのに、ただひたすらに求め歩く。

人探しの旅は、まだ続く……
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