だらだらとした映画語り

因幡雄介

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映画コラム

『#フォロー・ミー』  誰も死なない優しい世界【40点】

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【あらすじ】



 死が待ち受けるデスゲームに挑む姿を自らSNSを通じて世界にライブ配信する主人公と仲間たちの姿を描いたショッキングスリラー。

 過激な動画を配信して人気を集めるブロガーのコールは、「究極のリアル脱出ゲーム」への参加招待を受けて仲間とともにロシアにやってくる。

 ゲームの舞台は、モスクワ郊外に建つ元監獄という不気味な廃墟で、そこに仕掛けられた数々のトラップをクリアし、さまざまな拷問装置にとらわれた仲間を制限時間内に救い出さなければならない。

 コールは全世界にライブ配信しながら、この前代未聞のスケールをもつ脱出ゲームの挑戦を開始する。

 しかし、やがてコールと仲間たちは、これが単なるゲームではないことに気づかされる。

「のむコレ2020」(20年10月9日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。



【冒頭紹介】



 コールは人気動画配信者であり、すでにそれは仕事になりつつあった。(「ガキども」と言っているので、低年齢層向け?)

 仲間にロシアにて、金持ちが主催する脱出ゲームがあるとのことで、さっそく動画配信へと向かう。

 彼女と充実したロシア観光をしたあと、いよいよ脱出ゲームに参加することとなった。

 全世界が注目するなか、仲間を助けるためにおちゃらけながらも奮闘するが・・・。



【因幡さんの映画語り】



 動画配信に、デスゲームを足した作品。

 通常デスゲームといえば、何者かに拉致されて、目覚めたら・・・から始まるのだが、今回は動画配信のために自らデスゲームに参戦する。

 そのためか、すぐにデスゲームが始まらず、動画配信映像や仲間たちとのリア充っぷりを見せつけられることになる。

 後半からやっとデスゲームが始まるのだが、これも一風変わった趣向がされている。



 いきなりデスゲームが始まらず、ロシア観光から始まるので、前半は退屈だ。

 伏線はあるものの、ほぼネタがわかってしまう。

 怒濤の展開は後半で、コールの仲間が「ゲームなんだから楽しもうぜ!」とデスゲームを遊びととらえているところだろう。

 ここで視聴者は、「デスゲームなんだから、ゲームと見せかけて、仲間が残忍な方法で死ぬんだろうな」と予測するが、実は本当に『誰も死なない』のである。(1人だけ不幸な事故死する)

 それからおもしろいストーリーになっていくのだが、やはりオチは予想の範囲内で、まあそうでしょうねで終わる。

 俺だけのやさしい世界だったはずが、みんなの笑いものにされるという恐ろしい結末に、主人公かわいそう感がはんぱなかった。(ヒロインがなかなかの悪)
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