女性用立ち小便器

犬童 幕

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女性用立ち小便器

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弟「姉ちゃん、頼みがあるんやけど」

姉「金なら貸さん!」

弟「金やないて」

姉「ほな何?」

弟「凄いものを発明したんよ」

姉「馬鹿が治る薬か。それならお前が飲め」

弟「違うよ。頼むから話を聞いてや」

姉「姉ちゃん忙しいんや。何を発明したか早よ言え」

弟「女性用立ち小便器」

姉「は?」

弟「だから、女性用の立ち小便器やて」

姉「いっぺん死ぬか」

弟「俺は大真面目なんや。もよおした時電信柱の陰で男みたいに立ちションできるんやで。便利やと思わへんか?」

姉「痛い目にあわな分からんみたいやな」

弟「傑作が出来たと思うとるんや。でも俺は男やし女の身体の事はよう分からん。それで姉ちゃんにいっぺん使うてみてほしいんや」

姉「誰がするか!」

弟「ほな、見るだけでも見てくれへんか?」

姉「しゃあないな、ほな持ってこい」

弟「これや」

姉「なんやこれ、ストローやないか。馬鹿に付き合うたあたしがアホやったわ。もう金輪際話しかけんといて」

弟「待って姉ちゃん。歩きながらウンコ出来る機械もあるんや」

姉「本当に死ね!」

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