1 / 1
小さな親切
しおりを挟む
女「・・・」
男「大丈夫ですか?」
女「くっ、苦しい」
男「救急車呼びましょうか?」
女「くっ、薬」
男「薬ですか。どこです?」
女「テッ、テーブル」
男「テーブルの上ですね。あった。すぐにお水もお持ちします」
女「ふう」
男「どうですか?」
女「お陰で楽になりました」
男「それは良かった。雨が降り出したんで洗濯物も取り込んでおきました」
女「どこのどなたか存じませんがご親切にありがとうございました」
男「人として当然の事をしただけです」
女「それにしても私が倒れてるってどうして分かったんですか?」
男「たまたま通りかかったんですよ。そのサッシの向こうを。カーテンが開いててあなたが倒れてるのが見えたんです」
女「通りかかったって、ベランダを? しかもここは五階ですよ。どこに行こうとしてたんですか?」
男「隣のベランダの下着・・・じゃなくて隣のベランダに用事がありまして」
女「ふーん、隣のベランダに用事ねえ。それからもう一つ聞いていい?」
男「大体予想はつきますが、どうぞ」
女「何で裸なの?」
男「これには事情がありまして、話せば長くなるので前だけ隠させてもらってます」
女「前だけ隠してるって、それ私の下着じゃない! 私の下着で前を隠すのはやめて!」
男「前を隠さない方が良かったですか。それじゃ」
女「あなた変態でしょ?」
男「分かります?」
女「そりゃ分かるわ! でも助けてもらったから警察は呼ばないわ。だからすぐに出てってちょうだい」
男「わかりました。出て行きます。お体を大切になさって下さい」
女「待って! 私の下着」
男「これは綺麗に洗ってお返しします。では」
女「って、履くなっ!」
男「大丈夫ですか?」
女「くっ、苦しい」
男「救急車呼びましょうか?」
女「くっ、薬」
男「薬ですか。どこです?」
女「テッ、テーブル」
男「テーブルの上ですね。あった。すぐにお水もお持ちします」
女「ふう」
男「どうですか?」
女「お陰で楽になりました」
男「それは良かった。雨が降り出したんで洗濯物も取り込んでおきました」
女「どこのどなたか存じませんがご親切にありがとうございました」
男「人として当然の事をしただけです」
女「それにしても私が倒れてるってどうして分かったんですか?」
男「たまたま通りかかったんですよ。そのサッシの向こうを。カーテンが開いててあなたが倒れてるのが見えたんです」
女「通りかかったって、ベランダを? しかもここは五階ですよ。どこに行こうとしてたんですか?」
男「隣のベランダの下着・・・じゃなくて隣のベランダに用事がありまして」
女「ふーん、隣のベランダに用事ねえ。それからもう一つ聞いていい?」
男「大体予想はつきますが、どうぞ」
女「何で裸なの?」
男「これには事情がありまして、話せば長くなるので前だけ隠させてもらってます」
女「前だけ隠してるって、それ私の下着じゃない! 私の下着で前を隠すのはやめて!」
男「前を隠さない方が良かったですか。それじゃ」
女「あなた変態でしょ?」
男「分かります?」
女「そりゃ分かるわ! でも助けてもらったから警察は呼ばないわ。だからすぐに出てってちょうだい」
男「わかりました。出て行きます。お体を大切になさって下さい」
女「待って! 私の下着」
男「これは綺麗に洗ってお返しします。では」
女「って、履くなっ!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる