闇バイトの行方

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闇バイトの行方

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後輩「先輩、今度のバイトって大丈夫なんですか?」

先輩「大丈夫って、何が?」

後輩「今流行ってる闇バイトってやつじゃないんですか?」

先輩「大丈夫さ。指示役が絶対捕まらないって言ったから」

後輩「ならいいけど」

先輩「人ん家に押し入る訳じゃないから。ここで待ってればターゲットが現れるって言ってたし」

後輩「来ましたよ。あれじゃないですか?」

先輩「真っ赤なジャージ姿、あいつに間違いない。捕まえろ」

後輩「おい、待ちな。金を出せ!」

男「出します、出します。だから乱暴にしないで」

先輩「指示役が服を脱がせろって言ってたな。おい、服を脱ぎな!」

後輩「言う前から脱ぎ出してますよ」

先輩「待て! パンツは脱がなくていいから、金を出しな」

男「お金の隠し場所の地図は私の体の何処かにあります」

後輩「こいつ両方の乳首にガムテープを貼ってますよ」

先輩「引っぺがしてみろ」

後輩「はい」

ベリッ!

男「いやーん、痛ーい。でも気持ちいい」

後輩「中に紙が入ってます。何か書いてあります」

先輩「読んでみな」

後輩「お金の隠し場所の地図はパン」

先輩「その先は?」

後輩「ここまでです」

先輩「パン? もう片方のガムテープも引っぺがせ!」

後輩「はい」

ベリッ!

男「イヤーン痛い。でもとっても気持ちいいーん」

先輩「気持ちの悪い奴だ。紙はあったか?」

後輩「有りました。読みます。・・・ツの中? ツの中って?」

先輩「さっきの紙と続けて読むんだ」

後輩「なるほど。お金の隠し場所の地図はパン・・・ツの中。パンツの中」

男「イヤーン。パンツを脱がせるのだけは止めてえ」

先輩「いやな予感がする」

後輩「しますね」

男「どうしても脱がなくちゃ駄目? それじゃ」

後輩「って脱いじゃいましたよ。今度はタマキンにガムテープが貼ってあります」

先輩「剥がしな」

後輩「無理ですよ。気持ち悪い」

先輩「あたいらにはどうしても金がいるんだ」

後輩「わかりました。やります」

男「イヤーン、イヤーン」

後輩「イヤーン、イヤーンって言いながら局部を突き出すのはやめろよ」

先輩「いいから早く剥がしな」

後輩「はーい」

ベリッ!

男「イヤーン痛ーい! でもとっても気持ちいいーん」

後輩「なんか臭いんですけど」

先輩「いいからはやく読みな」

後輩「はいはい、読みますよ。えーと、お金の隠し場所はこう・・・です」

先輩「こう?」

後輩「はい、こう・・・です」

先輩「嫌な予感がする」

後輩「しますね」

男「もう片方のテープも剥がしてえ」

後輩「もう無理」

先輩「おい」

後輩「ちえっ」

ベリッ!

男「あーん、左のタマキンも痛ーい」

後輩「読みますよ」

先輩「いや、読まなくていい」

後輩「何故ですか?」

先輩「奴を見てみろよ」

後輩「あーあ、あんなにケツを突き出して」

先輩「肛門の中だ。見ろケツから紐が出てる。あれを引っ張るんだ」

後輩「絶対に無理です」 

先輩「あたいらにはどうしても金がいるんだ」

後輩「わかりました。やります」

先輩「すまない」

後輩「引っ張ったら旗が出ました。字が書いてあります」

男「あーん、あーん。もっと引っ張ってえ」

後輩「キンって書いてあります」

先輩「キンじゃなくてカネだ。どんどん引っ張んな」

後輩「はい。読みますよ。の・・・あ・・・り・・・か・・・は」

男「おう、おう。もっと、もっと」

先輩「金のありかは・・・もっと引っ張んな」

後輩「ポ・・・コ・・・チ・・・ン」

先輩「ポコチンだ!」

後輩「よく見るとこいつポコチンのさおの部分にガムテープ巻いてますよ」

男「ポコチンだけは止めて!」

後輩「そう言いながらポコチン振る振る」

先輩「ポコチンのガムテープを剥がしな」

後輩「えーっ」

先輩「あたいらには」

後輩「わかってます。金がいるんですよね。剥がします」

バリバリ

男「あっ、あっ、あっ」

後輩「凄くたくさん巻いてますよ」

先輩「回すより真っ直ぐ引っ張った方が早いぞ。こんな事やってるとこ人に見られたらまずい」

男「いや! 人に見られたら恥ずかしいーん」

後輩「お前は見られたいんだろうが。引っ張りますよ」

グルグル

男「あっ、あっ、ポコチンがグルグル回って気持ちいいーん」

ベリッ

後輩「剥がれましたけど何もありません。因みにこいつ勃起してます」

先輩「言われなくても見りゃわかんだよ。指示役に電話してみる」

男「電話はダメダメ!」

後輩「うるせえ! お前は黙って勃起しとけ」

ピロピロ(着信音)

先輩「うん?」

後輩「こいつのジャージのポケットの携帯が鳴ってます」

先輩「出てみな」

後輩「もしもし」

先輩「やっぱり」

後輩「何で先輩はこいつの番号知ってるんすか?」

先輩「こいつが指示役だ」

後輩「タマキンのガムテープ剥がさせたり肛門の紐引っ張らせたこいつが指示役?」

先輩「あたいらに変態行為をさせる為にバイトを募集したんだ。そう言えばJKに限るって書いてあった」

後輩「こいつどうします?」

先輩「そこの木に縛り付けよう」

男「いやいや、全裸で縛り付けるのは止めて!」

後輩「お前は全裸が好きなんだろ」

先輩「ジャージを着せて縛り付けよう」

後輩「なるほど、いい考えっすね」

男「イヤイヤッ、服を着せないで!」

先輩「これで身動き出来ないだろ」

男「せめて下半身だけでも露出させて!」

後輩「まだ言ってますよ」

先輩「帰ろう」

後輩「先輩、この先どうします?」

先輩「真面目に働こう」

後輩「それがいいっすね」
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