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第15幕【血戦:カルヴァリの丘】
しおりを挟む「ライアー!!
貴様に会いに来たぞ-っ!!」
柄を捨てた!
〈柄(ツカ)を捨てるということは、もう後には戻れない。必ず決着をつける!という意味があるのだ〉
◆ガキー-ン!
剣と魔爪が触れ合った!
「まぁなんて嬉しいことをおっしゃるの
それに初めてわたしの名を呼んで頂きましたぇ
但し‥
欲しいのは
オマエの血だ!エステリオス!!」
◆キンッ!!
お互いの刃波が止まらない
不死の軍隊も迫ってくる
「任せい!!」
老婆は唱えた!†呪魔怨発動!!
†呪魔怨《レーレ・リステルン・サリク・モントワ・ゲヘナゲート・エーアト・ボーデン・エルトワ》!!!
(エルトワの大地よ 虚無の門を開き大気に囁け!!)
◆ドド===ッン!!!
虚無の空間が大地に穴を開け、骸骨の群れを一気に飲み込んだ!
上空を飛んでいたシェアトは引き込まれまいとするが空間は容赦なく引きずり込む
ギィヨゥォ-…‥‥
断末魔を残し穴は瞬時に閉じた
「えぇい!
アルターロイメンめ!!
スティヌージ!
エステリオスをやっておしまい!!」
◆ドシーン!!
振り下ろした拳がエステリオスの上で動かない!
エステリオスの身体から伸び出た太い腕は、しっかりと魔物の腕を握り締めていた
ゴゴゴゴゴォ
魔神がゆっくりと姿を現し魔人の腕を握り潰した!
「キ‥サマはあの時の!?」
ライアはランバールに命じる
「邪魔をするでない!
わらわは魔人界を征する者
魔界との盟約により闇に還りゃ!」
しかし何も起こらない
“…何を言っている‥
ワレを下級魔族と同等だと思っているのか…”
「何故わらわの命(メイ)が効かぬ!?オマエは一体…」
“…ワレはこの世界が生まれいづる時より‥
全てが無秩序に混じり合う無界の中で生を受けたモノである。魔人ではない、魔神だ!…”
「ま、まさかっ!?
混沌の王!!!?」
魔神は笑っている
“…ゆけ、エステリオス
コイツはワレが抑えよう…”
「ランバールっ!!済まぬ」
エステリオスは駆け抜けた!
―城内―
「どうしたのだ?外からの攻撃が止んだようだが‥?」
「申し上げます!援軍あり!
魔物はそれに向かった模様!」
「何!?援軍が来たのか?数は?」
「そ...それが」
兵士は躊躇した
「ええぃ、黙っていてはわからぬではないか!」
王は苛だち立ち上がった
「も、申し訳ございません!
援軍は確認した所、若者らしき人物が.......
1名」
「いちめぇい?」
「それと......」
「それと、何だ!?」
「その供らしき魔物が」
「ま、まものだとぉ?」
ハミルトラルの王は玉座に座り込みうなだれた
「あの.....」
報告に来た兵士は更に続けた
「なんだ?まだあると申すか」
顔を覆った手で苦悩の表情を浮かべる
「あと老婆が1人」
「ろうば......か」
王は苦味潰した顔で力なく笑った
また1人報告兵が走り込んできた
「伝令を申し上げます!」
「...もう何を聞いても驚かんぞ、今度は何だ?」
「はっ!
襲ってきた魔物が押され、今援軍に向かって集結中!
城門の前には一匹も居なくなくなりましたー」
「なぁにぃ~?!」
おもむろに立ち上がると王は古き言い伝えを思い出した
「まさか、伝説のお方が参られたのか」
王は一度言葉を飲み込み、意を決してみなに告げた
「よし!!我がハミルトラル軍も全軍出撃せよ!!」
お-!
兵士達は門前に溢れ出し残りのスケルトンと剣を交わす
◆キキン カシュン!
骸骨も消滅し始めた
「よおし!スケルトンも何度も打ち崩せば、復活せんぞー!
もう少しだ。押し返せ~!」
ライアは苛立っていた
「ええい!!
どいつもこいつも‥
いでよ!!
ベリス!!
オーマ!!」
更に2体の魔人を召喚!!!
〈ベリス【Berith】〉
[属性:闇]地獄の公爵。性格は残虐で拷問を好む。古傷に覆われた顔をして、黒いあごひげを蓄え、金の冠をかぶり、赤い鎧を着て、真紅の馬にまたがった騎士の姿で現れる。
彼は二重人格で、そのうえ二枚舌なので信用できないとも言われるが、召喚した者が上手く命じられれば、過去と未来また錬金術に関する正しい知識を授けてくれるという
〈オーマ【Ogma】〉
[属性:闇]ケルト神話における勇猛な戦士の神。神々の父ヌァザの弟で、アガートラームの片腕として戦場で活躍した。
ドルイドの使うオガム文字を発明したとされる
[[アルターロイメンVSべリス]]
ベリスが老婆の前に立ちふさがる
「ふぇっふぇふぇ
祈導師(チカラ)勝負といこうかねぇ」
[[ランバールVSオーマ]]
オーマがランバールの元へ向かう
「なかなかのパワーがありそうだナ
遊ばせてくれヨ!」
巨大な剣を抜きランバールめがけて突進した!!
◆ドシュー-!!
ランバールの脇腹にくい込んだ!
[[エステリオスVSライア]]
「ランバール!?」
◆ビュッ
「よそ見してていいのかぇ
オマエの相手はこのわらわだろっ!!」
◆ギンッ!!
[[ランバールVSオーマ]]
腹に刺さった剣を見ながら不敵に笑う
“…何の問題もなかろう…”
「ゥエ!?」
◆ぎゅるん
ランバールはオーマの顔面を掴み、ひねりながらそのまま地面に叩きつけた-!!
◆ドシ=ン!
がふっ
“…そのままじっとしておれ…”
オーマの首を踏みつけ、スティヌージを睨みつける
[[ランバールVSスティヌージ]]
ランバールが手を広げると、手のひらから目玉がギロリとむき出しノエル文字が出現!
“…闇に還れ、クソ野郎!…”
◆ドブシュ-=!!
スティヌージの顔面をえぐり貫く!
ノエル文字がリボンのように絡みつきズタズタに引き裂いた
ブブギュムム…
スティヌージ消滅!!
[[アルターロイメンVSべリス]]
双方とも魔法陣形成!!
互いに挑発しながら詠唱し合う!
[][べリス][]
Glut gulkan niederbrennen argerグルート・ヴァルカーン・ニーダーブレンネン・エルガー灼熱の火山よ・怒りとなりて全てを焼き払え!!
[][アルターロイメン][]
Qvell lied wogen ruf flvwelleグヴェル・リート・ヴォーゲン・ルーフ・フルートヴェレ泉の歌よ・津波を呼びさまし荒れ狂え!
ベリスの灼熱地獄に対し、老婆の津波の壁
◆ブシュー-!!
ジュージュー
熔岩は蒸発し水蒸気となり周りは霧と化す!
[なかなかやるな‥]
「どの古い原語でもよいぞぃ」
老婆はニタリと笑う
[[エステリオスVSライア]]
「エステリオス、今からでも遅くはない。わらわと組まぬか?」
「そうやって何人も騙してきたんだろ!?
ジークの恨み‥
レダの怨みをここで晴らすっ!」
◆キンッ!!
「フフフ、喰えぬオトコよのう」
エステリオスの放った剣先に魔爪を這わせ一瞬の隙をついた!
「うっ!」
右肩に魔爪が刺さる
目の前がぼんやりし膝をついた
「ほ~ほほっ
魔爪には魔界の毒が塗ってある
苦しみながら死ね!!
エステリオスッ!!」
ライアの高笑いの中、意識が薄れていった‥
[[アルターロイメンVSべリス]]
「エステリオースッ!?」
老婆が駆け寄ろうとするとベリスが立ちふさがった!
[おいおい、せっかく楽しんでるんだ
放ったらかしはいけないダロッ!!]
チッチッチと指を揺らす
「…どきなさい!」
[あン?聞こえねーなァ]
「貴方は‥」
「貴方は‥」
「私を怒らせましたねっ!!!」
≪†呪魔怨開放!!!!≫
◆バシ≡≡ン!!!
老婆の体内から鋭煌の光柱が出現!
その光の中にひときわ輝く女性が現れた!!
「えっ!?」
ライアは驚いた
彼女が初めて怒りをあらわにしたからだ!
その容姿は金色(コンジキ)に輝き溢れ‥
透き通る海ような青き髪に‥
まばゆいばかりの翼を持つ!
おおぉ‥
「白鳳天使‥」
ライアはその気高き姿に見とれ、自分が誕生した時のことを思い出していた
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