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第四章
第二十八話 後編
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「やっぱりコイツは蟲だ」
ジールバードが敵の頭に向かって弾丸を突き刺す。
リレラが負わせたその傷の隙間から、敵の食道らしい穴が見えていた。
弾丸はその穴の内側の浅いところで爆発を起こして頭部を丸々消し飛ばすと同時に、その口を大きく破り広げる。
「だとしたら狙うは胸部だ。マギク」
「うん」
ジールバードの言葉に頷くマギクの両手から放たれた魔力は穴を目掛けて進んでいったが、残った触手がそのゆくてを阻んで、生えている「鏡鱗」で吸収する。
さらには先程より速い速度で「空気弾」を連発し、ジールバードとマギクを弾き飛ばす。
腕の凍結していた傷口も再生し始める。
このままではまずい。
そう思った時、
「ごめん!」
リレラが手を放し、私は地面に落ちていく。
「あっ…!?」
死を覚悟したが、直後、背中には思いの外柔らかな感覚があった。
大きなクッションがそこにはあった。
そうか、さっきウロが袋の中身をぶちまけた時に出たんだろう。
安堵しながら視線を上げると、すっかり身軽になったリレラが残る触手を切断していた。
もう触手に邪魔されることはない。でも、腕はどんどん再生してきている。しかも、今までよりもずっと太く大きい。
その時、傷口にスライムに似た物体が張り付く。
「勝手に戦力外判定かよ」
敵の両腕が爆発する。
「クズ野郎らしく怪我人に追い打ちすれば良かったのに。マジで頭からっぽだな」
今度は敵とは対照的に五体満足になったウロが一矢報いた。
舞台は整った。
マギクの魔力が、敵の体内に注がれる。
「胸部…だったね」
胸の中で渦巻き、うねり、圧縮される。
「たとえ頭はからっぽでも、胸には大事なものが詰まっている」
無限大の「闇」は爆ぜ、「怪物」を内側から消し去る。
地面には斬られた腕だけが残った。
「だから、君はこんなにも執念深く居られたんだろうね」
「傷顔」は消滅した。
私もウロも「太陽」はもう使えなかったが、ありったけの治療薬を使い、一応全員が問題なく動ける状態にはなった。
幸いにして馬は無事だったので、そのまま出発の準備が始まった。
砂を払いながらラーラを抱き上げる。
傷は一つもなく、ただ穏やかに寝息を立てていた。
…あの時、テンは咄嗟の判断でラーラを投げた。
あの人は武術家だ。睡眠中の彼女の身体が弛緩し、衝撃を受け流すのに最適だって分かっていたに違いない。
そして、きっと自分が殺されるとも分かっていただろう。
それでもラーラを助けた。
自分の命を差し出してまで、助けてくれた。
どうして、優しい人から死んでいくのだろう。
悔やんでも悔やみきれない。
…でも、ただ前に進むしかない。
過去には戻れない。今は、「今」を全力で生きるしかない。
「そうだ」
肩に手が置かれた。
「オレたちには、それしかねえ」
少し震えているウロの言葉に、ただ頷いた。
戦いに勝利したのに、何故だか一向に明るい気持ちになれない。
気を紛らわそうと、ログラマトの本を一冊手に取った。
「おいおいおいおいおいおい!!」
その時、ウロが狼狽して叫ぶ。
ウロだけではない。車内全体の雰囲気が異様なのに気付いた。
恐る恐る振り返った時、思わず手から本を落とした。
「マジかよ!?」
そこには、つい先ほど死んだはずの生き物が居た。
背中の触手と両手足を蟲類のそれのように変化させて這いまわり、全身に大量の複眼が付いた姿で。
しかも、この高速で動く馬車との距離を今に詰めてきている。
その口が大きく開き、明るく光るものが見える。
後ろを振り返ってウロは激怒した。
「クソが!!」
「僕が受け止める!」
マギクが水の壁を作り出し、火球を受け止めて包み込み、無効化する。
だが殺しきれなかった僅かな衝撃による馬車の揺れが恐怖を搔き立てる。
こうしている間にも敵はどんどん近付いて来る。
「魔法は効かないんだろう? あたしがやる!」
リレラが立ち上がり、剣を抜く。
「待て馬鹿! 死ぬ気か!」
ウロが怒鳴り、リレラに爆弾を投げ渡す。
「こいつで最後だ! やるならぜってえ当てろ脳筋!」
リレラは頷くと、深呼吸した。
これが失敗したら、もう攻撃手段はない。
「投擲」は本業じゃない。
それでも、彼女は責務を全うした。
爆弾は静かに手から離れ、地面を跳ねながら転がっていくと、敵の腹の下で爆発した。
刹那、敵の巨体から吐き出された何かが、こちらに高速で飛んでくる。
それが馬車の上に着地したかと思った途端、私は首を絞められた。
「あ…が…」
「おイ、お前ラ…ヨく聞け」
どろどろに溶けた人型の敵は、私を人質に取る形で、車内の全員を睨みつけた。
「下手に動いタら、コいつをコロす。…オ前も抵抗しタラ、クビを千切ル」
どんどん呼吸が苦しくなる。
首を絞める指に生えた、鋭い爪が首に食い込み、血も出ている。
ただそんなことはどうでも良かった。
この声色や顔立ちには見覚えがあった。
「君は、テンさん…なのかい?」
マギクが出来るだけ平静を装った、丁寧な様子で問いかける。
敵はそれを聞くとそのとおりだとばかりに笑い、
「そウだ! ソうだ! ワタシはテンだ!」
そう言い放った。
私は我慢できなくなり、腰元の剣に手を伸ばした。
どんどん力を強める首を絞める手に向かって、剣を突き刺す。
今は首なんてどうでも良い。ただ、テンを愚弄するこのクズだけは、絶対に、絶対に許さない。
直後、敵がバラバラと崩れ落ち、その断片が口の中に入る。
その瞬間、咳が止まらなくなった。
「げほっ! げほっ!!」
思わず倒れこむ。
そんな中、薄れゆく意識の中で見えたのは紫色。
静かに片手を下ろすと、こちらに駆け寄って来た。
「遅くなりました。グレア様」
ジールバードが敵の頭に向かって弾丸を突き刺す。
リレラが負わせたその傷の隙間から、敵の食道らしい穴が見えていた。
弾丸はその穴の内側の浅いところで爆発を起こして頭部を丸々消し飛ばすと同時に、その口を大きく破り広げる。
「だとしたら狙うは胸部だ。マギク」
「うん」
ジールバードの言葉に頷くマギクの両手から放たれた魔力は穴を目掛けて進んでいったが、残った触手がそのゆくてを阻んで、生えている「鏡鱗」で吸収する。
さらには先程より速い速度で「空気弾」を連発し、ジールバードとマギクを弾き飛ばす。
腕の凍結していた傷口も再生し始める。
このままではまずい。
そう思った時、
「ごめん!」
リレラが手を放し、私は地面に落ちていく。
「あっ…!?」
死を覚悟したが、直後、背中には思いの外柔らかな感覚があった。
大きなクッションがそこにはあった。
そうか、さっきウロが袋の中身をぶちまけた時に出たんだろう。
安堵しながら視線を上げると、すっかり身軽になったリレラが残る触手を切断していた。
もう触手に邪魔されることはない。でも、腕はどんどん再生してきている。しかも、今までよりもずっと太く大きい。
その時、傷口にスライムに似た物体が張り付く。
「勝手に戦力外判定かよ」
敵の両腕が爆発する。
「クズ野郎らしく怪我人に追い打ちすれば良かったのに。マジで頭からっぽだな」
今度は敵とは対照的に五体満足になったウロが一矢報いた。
舞台は整った。
マギクの魔力が、敵の体内に注がれる。
「胸部…だったね」
胸の中で渦巻き、うねり、圧縮される。
「たとえ頭はからっぽでも、胸には大事なものが詰まっている」
無限大の「闇」は爆ぜ、「怪物」を内側から消し去る。
地面には斬られた腕だけが残った。
「だから、君はこんなにも執念深く居られたんだろうね」
「傷顔」は消滅した。
私もウロも「太陽」はもう使えなかったが、ありったけの治療薬を使い、一応全員が問題なく動ける状態にはなった。
幸いにして馬は無事だったので、そのまま出発の準備が始まった。
砂を払いながらラーラを抱き上げる。
傷は一つもなく、ただ穏やかに寝息を立てていた。
…あの時、テンは咄嗟の判断でラーラを投げた。
あの人は武術家だ。睡眠中の彼女の身体が弛緩し、衝撃を受け流すのに最適だって分かっていたに違いない。
そして、きっと自分が殺されるとも分かっていただろう。
それでもラーラを助けた。
自分の命を差し出してまで、助けてくれた。
どうして、優しい人から死んでいくのだろう。
悔やんでも悔やみきれない。
…でも、ただ前に進むしかない。
過去には戻れない。今は、「今」を全力で生きるしかない。
「そうだ」
肩に手が置かれた。
「オレたちには、それしかねえ」
少し震えているウロの言葉に、ただ頷いた。
戦いに勝利したのに、何故だか一向に明るい気持ちになれない。
気を紛らわそうと、ログラマトの本を一冊手に取った。
「おいおいおいおいおいおい!!」
その時、ウロが狼狽して叫ぶ。
ウロだけではない。車内全体の雰囲気が異様なのに気付いた。
恐る恐る振り返った時、思わず手から本を落とした。
「マジかよ!?」
そこには、つい先ほど死んだはずの生き物が居た。
背中の触手と両手足を蟲類のそれのように変化させて這いまわり、全身に大量の複眼が付いた姿で。
しかも、この高速で動く馬車との距離を今に詰めてきている。
その口が大きく開き、明るく光るものが見える。
後ろを振り返ってウロは激怒した。
「クソが!!」
「僕が受け止める!」
マギクが水の壁を作り出し、火球を受け止めて包み込み、無効化する。
だが殺しきれなかった僅かな衝撃による馬車の揺れが恐怖を搔き立てる。
こうしている間にも敵はどんどん近付いて来る。
「魔法は効かないんだろう? あたしがやる!」
リレラが立ち上がり、剣を抜く。
「待て馬鹿! 死ぬ気か!」
ウロが怒鳴り、リレラに爆弾を投げ渡す。
「こいつで最後だ! やるならぜってえ当てろ脳筋!」
リレラは頷くと、深呼吸した。
これが失敗したら、もう攻撃手段はない。
「投擲」は本業じゃない。
それでも、彼女は責務を全うした。
爆弾は静かに手から離れ、地面を跳ねながら転がっていくと、敵の腹の下で爆発した。
刹那、敵の巨体から吐き出された何かが、こちらに高速で飛んでくる。
それが馬車の上に着地したかと思った途端、私は首を絞められた。
「あ…が…」
「おイ、お前ラ…ヨく聞け」
どろどろに溶けた人型の敵は、私を人質に取る形で、車内の全員を睨みつけた。
「下手に動いタら、コいつをコロす。…オ前も抵抗しタラ、クビを千切ル」
どんどん呼吸が苦しくなる。
首を絞める指に生えた、鋭い爪が首に食い込み、血も出ている。
ただそんなことはどうでも良かった。
この声色や顔立ちには見覚えがあった。
「君は、テンさん…なのかい?」
マギクが出来るだけ平静を装った、丁寧な様子で問いかける。
敵はそれを聞くとそのとおりだとばかりに笑い、
「そウだ! ソうだ! ワタシはテンだ!」
そう言い放った。
私は我慢できなくなり、腰元の剣に手を伸ばした。
どんどん力を強める首を絞める手に向かって、剣を突き刺す。
今は首なんてどうでも良い。ただ、テンを愚弄するこのクズだけは、絶対に、絶対に許さない。
直後、敵がバラバラと崩れ落ち、その断片が口の中に入る。
その瞬間、咳が止まらなくなった。
「げほっ! げほっ!!」
思わず倒れこむ。
そんな中、薄れゆく意識の中で見えたのは紫色。
静かに片手を下ろすと、こちらに駆け寄って来た。
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