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17話 ロリ魔王、お風呂回、友達を家に招待する。

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班別対抗戦が終わり、放課後となった。


今日の授業も特に聞くことなく寝てたら終わった。

ティナも他のみんなもどうやら先に帰っているようだ。

眠たいだけの魔法や魔法技術の説明だけの授業と違い
この間の班別対抗試験は軽い運動になっててよかったなあ。

ずっと戦える内容の授業ならいいのになあ。



しかし、この一週間、通い続けているが
数年間、あの未来人達による襲撃も小細工も陰謀さえ、まるで兆候がない。

あの未来人の力は文字通り住んでいる世界からして
技術や次元が違う少々厄介な強さだ。

襲撃されればこの魔界はひとたまりもないであろう。


いざとなれば、奴ら同様に強さの次元が違う
私達がダークネストを守らなければと 
一応の警戒はしていたのだが、拍子抜けしてしまう。

まあ、これだけ弱くなった魔族が今日まで繁栄してこれたのだ。
私達が動くまでもないのだろう。

まさか魔族の国にこれだけの平穏が訪れるとは。
平和というのは退屈ではあるが、悪いものではない。




「そういえばさ、ウチの喫茶店の看板
リニューアルしたからさ?
ジャンヌちゃんまたうちに寄ってかない?
というか、泊まっていかないか?二人とも」

「………ん………いいの?………」

「いいの?…私、昨日出会ったばかりよ…?」

「かまわんっ。
一緒に友達の為に戦ってくれた仲間だし
貴様は既に私の配下となったのだ。問答無用で来てもらうぜ~」

「はあ、まあいいわ。」





「はあ!?そんな看板いつ作ってたのよ!?
シャルロット…!私にはそんな話してなかったわよね!? 」

「そりゃ、対抗戦終わった後の
サプライズだもの言うわけ無いじゃん?」

「サプライズなのにもう言っちゃってるじゃないのよ!?」

「おっとぉ…?これはやらかしたか?」

「まあ、いいや、転移の魔法使うから
二人とも、手を握って~」


「転移魔法……!?そんなのも使えるの……?」

「……んゆ………」

アリスもジャンヌもその手を握り返した。

心なしか、いつも無表情な彼女の顔が嬉しそうにしているような気がした。

アリスは照れて顔を反らしている。

よかった…と思っていたらジャンヌが目でありがとうと訴えてきた。

気にするな、と笑ってみる。



「ねえ。あなたたち、なに目で会話してるのよ?」


じとー、とモルドレッドが睨んできた。



「なんだ?なんだ?お姉ちゃんも混ざりたいのか?」

ニヤけながらお姉ちゃんに目を合わせてやる。
すると、かーっと彼女の顔が赤くなった。

「な……そ、そんなわけ……ないわ…………」


語尾は今にも消え入りそうだった。

図星か。




転移の魔法を使う。視界が真っ白に染まり
次の瞬間、目の前には私達の家である
喫茶店『白狐の喫茶店 キュービー・ハウス』があった。 


前は来たときには無かった看板が付いてある。
私が描いた九尾のキツネに虹色のキツネのイラストや

ルミナが描いた
雪のように真っ白な可愛らしいウサギや猫のイラスト

ローザお姉ちゃんが描いた
お肉を美味しそうに食べてる紫色の牛さんに

ティナが描いた
刀や宝石を大切そうに持ってる緑色の狸

久遠零が描いた
時計盤の前で寝ているライオンさんに

ネムリンが描いた
マジシャンのような帽子を被ってる黒猫、といった
色んな動物が描かれている可愛らしいデザインの看板となっている。


「わあー………すごくいい……かわいい………」

「……かわいい…………」

「な………なかなかセンスいいじゃないのよ……」

「なかなかイカすでしょ~?」


「今の魔法…やっぱり失われた魔法……転移魔法…?」

なにやらアリスが魔力の残滓から
転移の魔法を解析しようとしているが

そんな芸当が可能なのは
私とローザお姉ちゃんの二人しか存在しない。
なのでまあ、不可能だろう。



私がドアを開けると、カランカランと音が鳴る。

店番をしていた母さんがこちらに気がつき、小走りに寄ってくる。



「おえかりなさ~い、シャルちゃん。
今日の班別対抗試験、どうだった?」


母さんは緊張した面持ちで訊いてくる。



「お母さん心配しすぎ、当然勝ったよ」


途端に、母さんはキラキラした笑みを顔に貼りつけて
私にぎゅーっと抱きついてきた。



「すごいわっ、シャルちゃんっ!天才っ!
大きいお友達に勝っちゃうなんて凄いわああああああ~~~っ!
今夜はご馳走にするわねえ!」

頬から煙が出そうな程
ローザお姉ちゃんの頬ずりにも負けないぐらい
めちゃくちゃ頬ずりされて、私としたことが戸惑ってしまった。


「お、おう……」


相変わらず母さんの勢いはすごい。


「ああ、それと、またお客さんを連れてきたんだけど……?」



「あらー?またジャンヌちゃん?もう~
シャルちゃんたちってラブラブなんだからぁ
モテモテね~このこの~」


がしがしと母さんが肘で脇腹をつついてくる。

それから、私の後ろにいたジャンヌに言った。




「いらっしゃい、ジャンヌちゃん……と、あれ?」


予想外にも二人いたので母さんの頭には疑問が浮かんでいるようだ。



「初めまして、お母様。
わたしはアリス・ネクロノーム。以後お見知りおきを」



アリスがスカートの裾を持ち上げ、優雅にお辞儀をする。



「……お義母様って……そんな……!?」



お母さんはなにやら壮大な勘違いをして衝撃を受けているようだ。



「あ、シャルちゃんが……シャルちゃんが……」



お母さんが顔色を真っ青にして叫んだ。



「シャルちゃんが、二人目のお嫁さんをつれてきちゃったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!」



母さんのあまりの取り乱しように、私達もただ呆然と見るばかりだ。



「ええと……どういうことかしら?」



「あのね、あのね、アリスちゃん、落ちついて聞いてくれる?」



アリスの両肩をがしっとつかみ、母さんは切実な表情で訴える。



「大丈夫。わたしは落ちついてるわ」


アリスは母さんの方が落ちついていないと言いたげだ。

そんな彼女に、まるで言い聞かせるような言葉がかけられた。



「シャルちゃんはまだ13歳だから、なにも知らないの。悪気はなかったのよ。
でもね、もうジャンヌちゃんっていうお嫁さんがいるのよ」



「ふーん。そ。でも、わたしには関係ないわ」



さすがアリス、冷静な返しだな。

これならさすがの母さんも我に返るだろう。



「関係ないって……関係ないって……愛人でも良いってことぉぉっ!
シャルロットちゃんってば、シャルロットちゃんってば、
中性的なイケメン王子様フェイスしてるとはいえ
どうしてそんなにモテモテなのぉぉぉぉぉっ!?」



さすが母さん、斜め上の返しには定評がある。



「ちょっと待ってくれるかしら。そんなわけないでしょ」



「ええぇぇぇぇっ、じゃ、略奪愛狙いってことぉぉっ!?」



「…………」



アリスは困ったように私の方を見る。

面白いからこのままもう少し放置してみよう。



「だから、その、ジャンヌの姓を知ってるかしら?」



「ネクロノームよね?」



「わたしは、アリス・ネクロノーム」



「あ、じゃあ……」



母さんははっとした。



「そ。姉妹だから、たまたま知り合っただけで――」



「姉妹でシャルロットちゃんを奪い合っちゃってるんだぁぁぁぁぁっ!!??
どうしよう?どうしようーっ!?
シャルちゃんがイケメン王子様系女子すぎて
仲良し姉妹の絆を引き裂いちゃうよぉぉぉっ!!」



そのとき、バタンとドアが開き、また面倒な男がやってきた。

バラン父さんだ。



「シャルロットッ。父さんはな
父さんは昔これでもお母さんと出会うまでは
けっこうやんちゃだったんだ。
騎士団長の団長になるまでは
荒々しい外道な剣術なんかも使ったりしてな。ははっ」



ふむ。父さんも初っ端から全開だな。

いきなり、なぜ昔話を始めているのだ?



「だから、お前の気持ちはよくわかる。
俺の子だから多少のやんちゃはするだろうし、
父さん、同性愛とか大抵のことは理解してやれるつもりだった。でもな」



バラン父さんは真剣そのものの表情で言った。



「お前、既にモルドレッドにローザちゃんにティナちゃんとお嫁さんが三人もいるのに
更に二人もお嫁さんが出来るなんて、そんなの羨ましいぞっっっ!」



ふむ。父よ。本音が駄々漏れではないか。

モルお姉ちゃんとは確かに 
小さい頃に私がお姉ちゃんにお姉ちゃんと結婚する~って言ってしまったが
これを両親と兄は全員真に受けて本気にしやがったのである。
思えば、両親がこのようなおかしなテンションになったのは
この一件が全てのはじまりだった気がする。

 
ローザお姉ちゃんに関しては
この異常なテンションとなった両親に便乗して
マジで既成事実を作る為に画策しているかのような
陰謀を感じずにはいられない。


ティナに関しては三歳の頃から
私が娘同然として育ててきた。
確かにティナがまだ幼い頃に
口約束だが、大きくなったら結婚しようと行ったが
どうやら両親はこの冗談も真に受けているらしい。
ガチで結婚することになったら
ティナの天国にいる両親は許してくれるだろうか?

私達親子に呆れたような視線を注ぎ
はあ、とアリスはため息をついた。



「ちょっと、シャルロット。責任取りなさいよ!」



「ほう?結婚すればいいのか?
そういえば、同性婚はまだ経験したことがなかったな」


私が冗談を言うと両親みたくこの発言を真に受けているのか
アリスの顔が真っ赤になった。



「そ、そんなわけないでしょうが、馬鹿なのっ!!??」


「ちょっと、ジャンヌ。あなたもなにか言いなさいよ」


ジャンヌは考え、そして言った。



「……アリスはシャルロットが好き……?」



「馬鹿なのっ!!??」



ふむ。ジャンヌは仲が良いのか分からないと言っていたが
案外、姉妹の仲は悪くないようだ。


それからというもの、対抗戦に勝利した記念ということで
テーブルには入学祝いの時のように
豪勢な料理が並んでいた。

「さあさあ、いっぱい食べてねー」

私達はお母さんの絶品な数々にかぶりつき平らげる。

そして、それから

「あっ、ジャンヌちゃんとアリスちゃん今日はお泊りなのよね?
それならお風呂一緒に入っていかない?」

「…………ん……。」




ウチの風呂は入浴施設並みに広い。

私がモルドレッドお姉ちゃんとローザお姉ちゃんと
ゼロとティナと
いつものように全員で一緒にお風呂に入っていると
ジャンヌもお風呂に入っていた。
タオルも巻かずに全裸のままだが
まあ、温泉とかそういうわけではないし
私達も全員全裸だしいいだろう。


「……………ん………ダメだった……?」


「いや、全然いいぜ?むしろ眼福です…!」


ジャンヌの体は全体的に細身であるが乳が凄まじくデカイ。
僅かに動く度に乳房がプルンプルン触れている。




「…………ん………洗ってあげる。」

「ありがとうー」

そして、椅子に座り、スポンジの感覚を待っていると
ジャンヌは私の背中に胸を押し付けている。

「………おぅふ………」


「…………ん………間違ってた?」

これは……お父さんか…?お母さんの入れ知恵か…?


判断に困ったが……幸せなのでオーケーです。


「ううん………ま……ま……間違ってないよ…………?」


「前はお姉ちゃんも洗ってあげま~す」

「わーい!楽しそう~私もシャルロットちゃんと洗いっこする~!」

「師匠!私も洗い合いたいです!」

「おわぁ!?」

全身泡まみれのティナとローザとネムに抱きつかれて
全身が乳に包まれてしまい
私は思考が停止する寸前であった。

特にティナは幼く細腕だが体つきや肉付きは
日々の鍛錬で鍛え抜かれて引き締まっているが
子供らしい柔らかいフワフワなお肌で
二の腕とか腹部の触り心地は絶品で一生触っていたくなる。
そのぷにぷにとしたおなかや小さいが柔らかい胸を
私の二の腕にいつも擦り付けてくるのだ。

ティナをずっと抱きしめていたくなる母性を擽られる。

「ちょっ!なにやってるんじゃーー!!」

モルドレッドが飛び膝蹴りを食らわせて
ローザお姉ちゃんを無理矢理引き剥がす。

「ぐえぅ!!」

「私はシャルロットを変態から守るんだから!」

モルお姉ちゃんが私の左腕に抱きついてきた。

たまには、こんなのも良いのかもしれない。

すると次はアリス・ネクロノームが乱入してきた。


「……みんなだけズルイわよ!私も一緒に洗いっこしたいわ!」


「ちょっ…アリスまで………後悔することに………なるぞ……わお…」

すると、勢いに身を任せたのか
アリスは大胆にもタオルを脱ぎ捨てた。

彼女のスタイル抜群の肉体美と豊かな胸で視界が停止する。


見惚れていると私の首をモルちゃんが

凄まじい勢いでへし折ってきた。


「むう…何ジロジロ見てるのよ。」


「ほら…シャルロット……私も洗って………あげるわ。

ほら、ルミナも一緒に入るわよ……」


「ルミナはわたしの体を洗ってくれる…?」


「お姉ちゃん…!?」


ルミナは顔を真っ赤にさせながら

モルちゃんに抱きつき

その豊満な胸をスポンジのように擦りつける。

私もルミナと抱き合って体を洗ってあげる。

そして、体中を泡だらけにしたルミナが
くすぐったいのを我慢するような声を出しながら

モルちゃんと私の体を洗う。






吹き飛ばされたローザお姉ちゃんは
入浴中に眠っていた零を起こしながら
零の体を洗ってあげていた。




私達は巨乳の少女達の大きさとぺったんこな私達の胸を比べてしまう。

「うう……いつか絶対大きくなってやるんだから!」

「アハハハ……私は何度転生しても巨乳になれたことないんだよね……もう諦めてるわ…。

巨乳も貧乳も自由自在になれる我が半身が羨ましいわ。」



「むむむ………胸筋の鍛え方が足りないのでしょうか……?
でも師匠とお揃いのサイズなので小さくても気にしません!」


「……んゆ………?」



こうして、私達は入浴を終えてお風呂を上がったら

夜ふかしして夜遅くまで女子らしい会話をしてしまったのでした。



そして、久遠零とティナは寝相が悪く
寝間着が脱げて半裸となっている。

ジャンヌとアリスはどうやら寝ている時は服を着ないらしい。


眠っているとなにやらもぞもぞとした気配を感じる。
この感触からしてかなり豊胸な胸をされた女性で 
しかも格好が全裸なのでローザお姉ちゃんが夜這いにでも来たかとも思ったが
目を開けるとそこにいたのは寝ぼけているのか
私の布団に潜り込んできたのは
一糸纏わぬ姿をしたジャンヌとアリスだった。


「……………んゆ…………。」

「シャルロット…お姉ちゃん……ちゅき……
お姉ちゃん…の…匂い………安心する……ちゅき………」

「お姉ちゃん…?」

私には姉こそ何人もいるけど、妹なんていた記憶はないのだが……?


ちょっと記憶を覗いてみるか?



【アルティメット・アルビオン】で神眼と魔眼を極限まで強化し
全てを見通す神眼で二人の魂の行く先を辿っていくと。

彼女達の輪廻転生の魂の旅路のはじまりは
かつて、この魔界に存在していた
創造神と破壊神にまで遡った。


私が勇者レガリアと別れを告げて
魔界から転生していったあの光に包まれた
あの時、私だけでなく破壊神と創造神も転生していて
二千年後の世界にて、魔族となっていることが分かった。

それが、アリスとジャンヌというわけか。


そういえば、魔界にまだ太陽と呼べる光が存在せず
死の権能の光を撒き散らしながら
毎日、この星の生物の半分を消滅させていった
破壊神そのものであった破滅の太陽

夜は白い満月の姿をしている創造神そのものである
創造の月が登り朝と昼に破壊神が滅ぼした生命を作り直す。

毎日このサイクルを繰り返していた。

私がこの破滅の太陽を魅力的に感じて我が物にしようとし
その時、一人ぼっちだったとある少女
破壊神と出会い、彼女の過酷な運命を変えて
死の匂いと暗闇しか無かったこの魔界で太陽を手に入れるまでは……

この時代の魔族にしては桁違いの魔力量や
破壊神の魔眼や創造神の魔眼が得意だったのも頷ける。

ジャンヌの精神構造が天使や月の女神に近いのも
この世界の創造主である創造神がまさにそうだったからな。

転生してもその特性が受け継がれていたというわけか。



アリスが私をお姉ちゃんと呼んでいるのは……
まだ子供で幼かった破壊神と私は仲良くなり
破滅の太陽の核となる小さな牢獄のような場所で
一緒にしばらく過ごしていくうちに自然とそう呼ばれたのである。




私は謎を解いてスッキリしたら激しい睡魔が襲ってきたので
そのまま寝てしまった。

そして、翌日、お母さんの絶叫から清々しい朝を迎えたのである。




「ギャアアアアアアアアアアッ!!!!
アナターーーーッッッ!!!
シャルちゃんとモルちゃんとティナちゃんと
ジャンヌちゃんとアリスちゃんとローザちゃん達が
裸で抱き合って添い寝しているわーーーーーーーーーー!!
今夜はお赤飯よおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっーーーーーー!!!!!!」

「なあああああああにいいいい!?!?!?
シャルロットお前おまえおまえおまえ!?羨ましいすぎるぞおおおおおっ!!!!!」



相変わらず、騒がしい両親だ。






そして、親睦を深める為に
ジャンヌやアリスに私の強さの秘訣として
かつて、モルドレッド達に話したように
私の出自や私達や仲間の全てを話してみた。

二人には創造神や破壊神の時の記憶はほとんど無かったらしいが
神話の時代の破壊神や創造神との話もしてやると
すると、二人は脳の処理能力を超えてしまったのか
頭から煙を出して魘されていた。


「うむ、一気に話しすぎたか…?」


「…………ん…………あんまり理解出来なかった………?」

「アババ???アハハハ??あはらー??」

「はっ!ここは!?」

アホ面を晒していたアリスだったが、正気に戻ったようだ。

「まあ、私の虚言か…狐に摘まれた……とでも思っておけばいいさ。」

「そ……そうね!アンタが魔王の始祖とかはいつものことだけど。
世界の創造主とか二千年年転生しまくってるとか
ここにいるみんなが世界を単独で百個も一億個も壊せるぐらい強いとか…
私達が神様の生まれ変わりなんて……
そんなわけあるはずないわよね~
あっはっはっは………………」

「でも…………そうだとしたら…みんなの強さにも……納得する………。」


「はあっ!?ジャンヌあなた信じるの!?
こんな嘘みたいな話を!?」

「…………………うん……シャルは嘘はついてない………
私は………信じたいと思う。」

「はあ……はあ……ねええ…ほんとう…なの……?」

「まあ、信じるも信じなくても好きにすればいいよ。
そうだな~?アリス、改めて聞くけど
もしも今の話の全てが、ジャンヌの言う通り、全て真実だ……と言ったら
この言葉…………二人は信じられるか?」

「……………信じる。」

「はあ………滅茶苦茶過ぎるわ………信じるわよ!」


「そっか…信じてくれるのか………
ありがとう。私を信じてくれて。」





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