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27話 伝説の勇者覚醒、ロリ魔王は宇宙最狂の魔王と友達になる…?

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あーーーーーー退屈で倒れちゃいそ~う



ここは宇宙の最果てに存在する
星々を飲み込んでいる巨大なブラックホールを背後に
宇宙柄の玉座に心底退屈そうにしている少女
異世界バーミストの世界の宇宙を支配している外界の神にして
宇宙最狂の魔王として宇宙全土で恐れられている者がいた。






少女は暇を持て余し退屈を紛らわす為だけに
たった今、百の星々を滅ぼしていた。

そして、彼女は自身に匹敵する凄まじいエネルギーを発生させた
遠い遠い星の存在を感じ取る。



「おっ!面白そうな惑星オモチャがまだあるじゃんっ!
次はここ滅ぼそーーーーーーうっと!」


真の創造主にして宇宙最強の魔王
アザトス・カーヌゥオンスマーラ・デスは

異世界バーミストの宇宙の片隅に存在している
惑星へとやってきた。

突如として魔界の空を禍々しい闇が覆い
空には無数の魔物が覆い尽くすまさに世界の終幕のようである。

そして暗闇の中心から神々しい人型の光が顕現し
その余波だけで魔物達は全て塵となる。








「あーあー…ですです。お前達わたしの言葉分かるか~?」


「安心しろ聞こえているぞ。」


「そっか~!じゃあ…お願いがあるんだけど」

「わたしの名前はアザトス・カーヌゥオンンスマーラ・デス
宇宙最強の魔王様やってて暇潰しの為だけに
この星を壊しにいたからよろしく~」

軽く指を降ると流星群が降り注いだ。

隕石一つ一つが惑星を破壊するレベルだったが

シャルロットの創世の力により
流星群は青白いノイズとなり消え失せた。


「へえ…おもしろそうだねー君は。」


そして、その人型の神々しい光は
徐々に模していき、シャルロットのような姿になっていく。

そして、モルドレッド、ティナの元へ二体の分身と
ローザの元へ十体の分身を飛ばす。



「さあ、わたしを楽しませろ
わたしを退屈させた途端にこの星が滅ぶぞ~!」


「へえ…なかなか面白いことするね…」

「いいだろう。相手をしてやる。」


そうして宇宙最強の力を持っている
二人の神様と魔王はその少女に向かって駆け出す。











アザトスは禍々しい紅いブラックホールを顕現させて
モルドレッドにブラックホールをぶつけて
赤黒い光の柱を発生させながら大爆発を引き起こす。



「な…………なにすんのよっ!」


「私のお気に入りの服を消し飛ばすなんてっ!
アンタ……許されると思ってるわけ?」












モルドレッドの服が消し炭になってしまったが



怒りにより彼女の魔力と破壊神の力が増大し
モルドレッドはシャルロットの
破滅の魔王の魔力とダイレクトコネクトすることにより
破壊神の神核を解放する。

モルドレッドが空間に手を翳すと
空間に歪みが生じて空間をバグらせたのかのように
灰色のノイズが走る。
そして、その中から始祖の魔王の魔剣が出現し
モルドレッドは、その魔剣を掴み、魔剣の魔力を解放する。





そして、アザトスは禍々しい紅いブラックホールを
拳に顕現させて超重量の拳を放つが
破壊神の魔剣で軽々と受け止められてしまい


モルドレッドがアザトスとは関係ない所に刃を振るう。

「あはははっ!どこ攻撃してんぁだぅあよ??????」

喋ってる途中だったアザトスは気がついたら
モルドレッドの魔剣に滅多切りにされていて
肉体をバラバラにされていた。

「あはは…面白いね…君…きにいっゃちゃった……」

そして、分身であるアザトスは消滅していった。




そして、ティナの方では
刀を扱うアザトスが現れていた。




【武神覚醒】

赤黒い禍々しい魔力を纏うが


アザトスは指一本で刃を受け止める。


99.9%のダメージを受け流すアザトスが常時纏っている
多重多次元宇宙障壁により
どれだけ切り刻んでも一切傷つかず
ゴムのように体も自由自在で
全力で切り裂こうとしても
アザトスの肉体はゴムのようになり
RやCやUの字のように肉体が歪み弾むだけという
次元が違う強さを見せつけられる。


アザトスはティナに全方位からブラックホールを纏わせた
刀身から繰り出される超重量斬撃を浴びせると

フラッと仰け反った瞬間に

アザトスはブラックホールを生成し
ティナの眼前に瞬間移動しブラックホールの爆発させると
ティナはフラフラとなり倒れて地に伏せていた。



「ギャアアーーーッッッッ!!!!!」


「あははははっ!」


「はあ……はあ……はあ…どうやったら勝てる?」


こういう時は……師匠の言葉を思い出すんです……

きっと…………なにかこの状況を打開する方法を
師匠なら知っているはず…………なんです。


「こ……これですッッッ!!!」

「ふわぁぁぁ………ん?なにをするのかな?」


ティナは遊泳施設にて
シャルロットが話していたさり気ない会話から
自身の殻を破り更なる強さ高みへ登り
更に自分自身を神様に神化させる方法に辿り着いた
ティナの瞳には何かしたら決心したような
強い決意が現れている輝きを放っている。


「見て驚け…そして…理解を超えて恐怖しなさい………
これが…………私の覚悟ですッッッ!!!」

するとティナは衣服を全て脱ぎ去り一糸纏わぬ姿となった。

そして、魂の奥底に全ての魔力を集めて
彼女の血…魂の記憶の最果てに眠っている
伝説の勇者レガリアの力を呼び醒ます。

そして、ティナの体から凄まじい神々しい光が溢れ出る。




















【神人武神覚醒】

ティナの勇者として……神人としての力が覚醒し
潜在能力を最大まで引き出し
常に神人の光を纏うことにより、宇宙最強の力に匹敵する
凄まじき勇者の神光をその身に宿した。


更に限界を超えて全能力が一万倍強化されて
物理攻撃力は一億倍まで強化される。

そして、武神覚醒も併用して同時発動させることにより
ティナは伝説の勇者レガリアの力を完全に引き出し
世界最強の剣豪、武人之神と成り
二千年前の破滅の魔王アルビオンを超える凄まじい神化を遂げる。


神之刃武神の刀身が禍々しい魔力を纏いながら
赤雷と黒い稲妻をバチバチと弾けさせながら変化し
赤黒い色の刀と鞘と成る。



神人武神覚醒することにより
左目のみが紅い月のような瞳に変化し
宝石のような美しき瞳と禍々しい紅い瞳のオッドアイとなる。

そして、ティナの服は神の魔力の放出に伴い
服は全て光の粒子となり、完全に全裸となる。
神様としての格が極めて高い神格となった故の
シャルロットの話を真に受けて
強さの象徴として、ティナが選択した姿が
一糸纏わぬこの姿である。




アザトスは禍々しい紅いブラックホールを全身に纏わせながら
この星を容易く崩壊させる凄まじい威力の攻撃を連発するが

どれも勇者として完全覚醒したティナには通じず
指先一つで受け止められてしまう。

そして、ティナの禍々しい黒き刀が
アザトスの多重多次元宇宙障壁を切り裂き
アザトスの肉体を再生不可能レベルまで微塵切りにする。

「へえ……まさか…わたしよりこんなに強くなれるなんて…
この星の人間はおもしろいなー」

アザトスは黒い粒子となり消滅した。








「こういうのも…悪くないねえ……」

シャルロットの破壊の力を模倣した
アザトスはお尻から赤黒い九つの光の尾を出現させる。

「これでこの星ぶっ壊しちゃおっかなー?」









世界之終焉アポカリプス


その瞬間、世界の終焉を告げる
尊厳な祝福の鐘の音が闘技場に響き渡る。
ゼロの足元が時計状に割れ、禍々しい神の魔力を放ちながら
時計盤の長針と短針を模した二対の神の大剣
アポカリプス・キング・エクリプスが
動き、作動すると大地は更にヒビ割れる。
赤黒い時計盤のような姿をしている
機械仕掛けの終焉之神
デウス・エクス・マキナ・アポカリプスが
マグマと共に吹き上がり稲妻が迸る。
獄炎と暴風と衝撃波が魔界全土の大気を震わせる。


デウス・エクス・マキナ・アポカリプスの左右両端には
それぞれ、創世の神と破壊の神の権能が備え付けられている,


終焉神の左腕には
創世神の力を宿しているアポカリプス・クリエイザー
終焉神の右腕には
破壊神の力を宿しているアポカリプス・デストリューザー
終焉神の両腕を久遠零に叩きつけて挟み込み
久遠零の衣装を
竜鱗や翼や羽衣、日輪、ブースター等を無くした
創世神アルビオンの装甲を黒金にさせたような
ビキニアーマーのような、半裸のようで無骨なデザインの衣装に変化し
金色と黒の魔王鎧に変化させ粒子化させた魔王の魔力の装甲

終焉の魔王神装を身に纏う。

久遠零は地を這うような低い声で開戦の言葉を紡ぐ。


久遠零の周囲に時計盤のような魔法陣が無数発生し

そして、あらゆる世界の歴史上のありとあらゆる英雄の魂が
無数の色鮮やかな無数の闇や光の球体として
久遠零の前に浮かび上がり、久遠零はその全てを吸収して取り込む。


そしてその魔力の全てがゼロに収束し
究極にして絶対不可侵にして最強王者である
終焉の大魔王の力が魔王神装の更なる
金色の装飾となって、ゼロの体を包んでいく。


背後にデウス・エクス・マキナ・アポカリプスを顕現させ
そのままデウスエクスマキナ・アポカリプスは
ゼロの背中に接続される。
背中に終焉長針と創世短針の二対の神剣と神大剣
アポカリプス・キング・エクリプスを翼のように装着し
アポカリプス・キング・エクリプスは
接続されているゼロの放出している出力に常に連動し
ゼロの全力度が変動する度にその位置を常に変動させ時計の針のように回転する。
今は一切全力を出さずに1%以下の実力しか出していない為
終焉長針と創世短針はゼロの腰下のかなり低い位置にある。



そして、赤黒く禍々しい終焉の神眼を開眼させる。

彼女の瞳を見る者は本能的に怯え
過去・現在・未来、全ての記憶を宿している
魂の根源にして輪廻転生の核でもある
ありとあらゆる魂の記憶を畏怖させる。







【創世神竜覚醒・アルビオン・ジェネシス・FOR・メサイア】

シャルロットは九本の光の柱を自身を囲うように展開し

シャルロットの体を一瞬の合間に
虹色と金色と漆黒の三体の神竜の生体装甲が
シャルロットを上下から挟み込むように魔力装甲で包み込み
更にその装甲の上から無数の神々の神装が重なるように装着される。

光の柱が生物の尻尾、もしくは触手のようにユラユラと蠢き
デウス・エクス・マキナとシャルロットを包み込むと
光の柱は大爆発を引き起こしシャルロットは
完全な創世神の姿へと神化していく。
神の力を解放した爆発によって
黒と白の生体装甲は微粒子レベルにまで分解されて
鎧から人間へと姿を変えながら
シャルロットに取り込まれることで
神格化され創世の神という概念と成った
創世の神と人間としてのシャルロットの魂が同化する。

神々しい輝きを放ちながら世界の創造主が……
絶対的な力を振るう宇宙最強の創世神が降臨する。

髪は銀髪からより真っ白な白銀色に変化し
金色の輝きを放つ琥珀のような瞳は
更に金色の輝きを強め


シャルロットの姿は宇迦之御霊神の如く
神々しい神様そのものとしての姿へと変わり
獣のような耳を生やし
神々しい輝きを放ちながら世界之創造主が
創世神シャルロット・レガリアが降臨する。








ローザはヨグ、ジャンヌ、アリスを護りながら

アザトスとの相手をしていた。


十人の分身に囲まれているが
彼女に傷一つ付けることが出来ずにいた。

彼女の回りを旋回しながら
星々を葬れる破壊力の光弾を発射しているが
彼女は微動にもせず
全ての分身を同時に葬れるタイミングを測っており
その瞬間が訪れる。

そして、彼女のチェーンソーと
ダークネスレイジチェーンソークローを横薙ぎすると
分身達はたった一撃で滅ぼされた。


「宇宙最強の魔王といっても
わたしにかかれば雑草同然でしたか…。」




そして、シャルロットとゼロとアザトスとの戦いは



「あはははっ!お前まあまあ強いなっ!」

「…………うむ。」

アザトスの常時纏っている
多重多次元宇宙障壁により攻撃の99.9%を無に還されることにより
ほとんどダメージを与えられずに苦戦を強いられていた。


「ふわあ~退屈だな~~」

「どうやってこの星は滅ぼそうかなー?」

【アルティメット・アルビオン】

全能力を99倍にし
強化魔術術式を武器に接続し威力を数十倍まで跳ね上がらせるが
何度切り裂いてもアザトスは微動だにもせず
シャルロットの攻撃は眼中にもないように思えた。

「ぐぬぬぬぬぬっ硬いなーー!それっっ!」






「師匠っ!助けにきましたっ!」


転移魔法での背後に現れた
神人武神覚醒したティナが
拳だけでなく刀の刀身まで神々しい神光を纏った刃は
多重多次元宇宙障壁を打ち砕き
アザトスの肉体を大きく切り裂いた。





「うふふふふ……さあ…宇宙の魔王ちゃんは
ぶっ潰される覚悟はありますでしょうか?」


そして、アザトスは
ローザのダークネスレイジチェーンソークローの
重厚な五重の斬撃を食らったことにより
肉体に致命的なダメージが蓄積されていく。


「おっとと………おおーっこれが……痛み…ってやつ~?
はじめて感じた~!」


そして生まれた一瞬の隙に

転移魔法でアザトスの背後に転移した

ルミナが究極の極大消滅魔法を放つ


星命流転覇星激爆覇アストラル・ノヴァ!!!」


ルミナが放った星座の魔法陣から放たれた

超新星爆発のような白銀の輝きにも見える

究極の極大消滅魔法の力は

星の最期の煌きを彷彿とさせる、淡く美しい輝き。



その光の直撃を受けたモノは、何者だろうと例外なく

如何なる抵抗も許されず、ただ崩壊するのみである。

宇宙を支配している大魔王だろうが関係なく

平等に絶対的な死を与える極光がアザトスを襲う。

多重多次元宇宙障壁を展開し防ぐが

耐えられたのは、僅か数秒だけで

ガードしていたアザトスの左半身が音も無く消し飛ばされた。



アザトスの顔が意味が分からないといったように

はじめてアザトスの表情が苦痛で大きく歪む。

その隙に


終焉長針と創世短針を創世の金色の翼と終焉の漆黒の翼に変化させた
ゼロがアザトスの背中に全力の蹴りを食らわせて

アザトスの位置を因果律を操作し座標を完全に固定
いかに次元や時空間を操ろうが決して避けることが不可能となる。



【アルティメット・ジェネシス・アルビオン】



そして、世界の創造主の全力の一撃がに直撃する。

シャルロットとゼロの脚で前後で挟み込まれながら
アザトスは光の粒子となり消滅していった。


そして、その後、禍々しい黒い粒子が集まり

アザトスの肉体を再構成する。 

「へえー!今のが死……ってやつ?はじめて体験した!」



「へえ…それで、どうする?まだやるか?」

「……何度挑もうと私達には勝てないと思うよ。」



「う~ん…………どうしようかなーーー???
よし!この星を滅ぼすのや~めたっ!」


「はあーーーーーっ!?」

「ほえっ?」

「ええーーーっ !!」

「………うむ………そうきたか。」

「あははははっ!!!」

アザトスの突拍子のない発言に、5人は様々な反応を示した。



「私の退屈させずに、ここまで楽しませてくれる
面白い人間がこんなにいる星を壊すなんてもったいないわっ!
そうだ!シャルロット!アナタを
わたしの友達にしてあげるわっ!」

「友達か~………まあ、うん。それでいいよ~」


「そんじゃばいばーーい!」


そしてアザトスは宇宙の最果てへ帰っていった。

「やれやれ厄介な友達が出来てしまったぜ……」

「おん?」

不思議な因果を未来を見つめる神眼が捉えた。

「すまん、お前達、暫く魔界を留守にすることになるがいいか?」


「どうしたの?」


「異世界バーミストで…………勇者が現れた。」

「えっアレって私達の世界の勇者のこと?」


「ああ、どうやら、ティナの覚醒と呼応したのか
因果律が歪んで勇者誕生が早まったらしい。」

「それじゃ、わたしはその勇者がどんな奴なのか見てくる。
家のテレビを通して私達の動向を見れるようにしてやったから
後は頼んだぞぅ!
というわけで勇者の後輩に会いにいくぞ!
ティナちゃ~ん!」

「えっ!?ちょっまってください師匠
いきなりすぎま………ギャアアーーーッ!!??」



ティナとシャルロットは魔界の壁を超えて
異世界バーミストへとまた戻ってきたのである。

そして、シャルロットによるとある計画が始まろうとしていた。 

その名も幼女勇者育成計画


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