神様とツンデレ吸血鬼と恥ずかしがり魔皇のトリニティデスティニー 〜神様と吸血鬼の姉妹が転生して、気まぐれに世界を救います〜

ネコトーニャ

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18.8話 ロリ魔王、バレンタインデーを満喫する。

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バレンタイン前日、魔界ではそこら中から
チョコレートの甘い香りが漂っている。


瞼を擦りながらシャルロットは目を覚ました。




「ぶわるぇんたぅぃん?」

「バレンタインよ。バレンタイン。
好きな人にチョコレートを贈るイベント…らしいわ。
ワタシは、はじめて聞いた」


「へえ、魔界でもそういうイベントがあるんだね~」

「シャルロットは知ってたの?」


「うん、まあ…まあ……なまえだけねー」

(身内以外から一個も貰ったことないんだけどね。)


「ねえ、シャルロット?」

「なーに?」

「アンタは…チョコレート貰ったら嬉しい?」

「まあ…誰でも貰えたら嬉しいんじゃないかな?」


「ふーん?」




モルドレッドは気がついたらチョコレートを売っている
店の前まで来てチョコレートを買っていた。


歩いていると背中から妹に抱きつかれた。


「お姉ちゃ~んっ!チョコレート買ったんだ~?
ねえねえ、誰に贈るつもりなの~?」


「な、なんであんたがこんなとこにいるのよ!!?
こ、ここ、これは別にあんたにあげる用じゃないから!
わ、私用なんだからッ!」


「ふ~ん?ほんとかな~?そういいつつ……」

「もしかして……ワタシちゃん用だっt」


「にゃああああああっ!!!」

「ねぶっ!?」

シャルロットは殴られて空まで飛ばされてしまった。







「あ…シャルロット明日は放課後、残っててよ!
べ、別に用ってわけじゃないんだけど…。
あ、いや、用があると言えばあるんだけど…。」


「どっちなの?」


「あー、もう!あんたは口答えせず、黙って
私の言うこと聞いてればいいのッ!」

「うん、わかったわ~」





シャルロットが帰ってくる前に帰宅した 

モルドレッドはお母さんのレシピ本を借りて
チョコレート作りを開始する。


「お湯でチョコを溶かしたら水っぽくなったわね。
こ、これはどういうこと…?」

「市販のチョコを湯煎して……
砂糖と塩を間違えないように……チェックして…
よし!ふっふっふっ、完璧、抜かり無いわ!」


「ふふふーん♪ふんふふ~ん♪るんたった♪
るんたった♪るんるん♪
…えっ!?、ぬぅぉぉおおおおおわああああああ!?
チョコが燃えてるぅぅぅッ!!???」


悪戦苦闘しながらもモルドレッドは手作りチョコを作っていく。








久遠零とティナもチョコレートをに来ていた。


「バレンタイン……ってなんですか?」

「バレンタイン……たしかお世話になっている人や
親愛なる者にチョコレートを贈る日……らしい?」

「それなら師匠に買っていきましょう
師匠確か甘い物も好きたったはずですし
きっと喜んでくれますよ。」

「………そうだね。」

二人は少々高そうなチョコレートを購入した。



「フフフ……わたしは手作りチョコレートにしましょう。」

ローザはシャルロットへの愛を込めて
黒魔術のような雰囲気があり
紫色の煙が出ている物体X……ダークマターのような
闇色のチョコレートを作っていた。



その時、ローザは初めてバレンタインで
チョコレートを渡した日を思い出していた。 









『そういえば今日はバレンタインでした…
うぅ…すっかり忘れてました…』

 

「料理は美緒ちゃんに任せっきりでしたが

たまにはお姉ちゃんとして頑張らないと…」


「それに美緒ちゃんが言ってましたね

料理を美味しくするコツは愛情だって…

ウフフフフ…お姉ちゃんの愛情を入れてあげましょう♡」
  



《数時間後…》



「お姉ちゃん? 渡したい物って何さ?

えっと……これは………なにこれ?」
  


「えっと…その…形は酷いですが…味は美味しい…ですよ?」




「え?…これって…チョコレートなの…?

そっか…今日ってバレンタインだったね

ありがとうお姉ちゃん」


「はむっ」



チョコレートを口に入れると





「ッッ!?ゲホッ!ゲホッ!?

オェッ…ナニコレ…味は普通だけど…

何入れたのお姉ちゃん…?」

 


「フフフフ…何を入れたか知りたいですか?」



「………遠慮しておくわ」


翌日、ワタシは激しい目眩と
吐血する程の体中の臓器を負傷し
死の呪いを受けて死にかけた。


どうやらあのチョコには異物が大量に混入していて
それはお姉ちゃんの血液や爪に髪の毛
それと愛液、汗、涙、臓器や肉片等…
どれもお姉ちゃんの入れた材料が
ダークマターと化したことで猛毒が発生していた物だった。


お姉ちゃん…たぶん無意識だろうけど
妹に向ける殺意が高すぎて恐ろしいなぁ…



「……なんてことがありましたが

前回は失敗しましたけど、今度こそは」






バレンタイン当日




「ほら、チョコレートだ、受け取れ。」

「師匠に日頃の感謝を込めて選びましたっ!」

「フフフ…妹への愛を込めて作りました。」

私は三人からチョコレートを贈られた。

二人から渡されたのは
可愛らしい茶色と灰色の網模様に
ブラウン色のリボンでラッピングされたハート型の箱。

開けてみると中には、一口サイズのチョコレートが幾つか入っている

その1つを口に運ぶ。

「あっ……結構美味しいやつだこれ。」


次にローザお姉ちゃんに渡されたチョコレートを開封する。

大きなハート型のチョコレート……だがコレは……

「ワーオ……これはこれは……」

ローザお姉ちゃんからは
まるで混沌から這い出た闇がハートの形を象ったような
なんか見た目からしてヤバそうなチョコレートであった。

意を決して口に運ぶ。
悶絶するかと思ったが食べてみたら案外イケた。

味はミルクチョコで甘く
中にはホワイトチョコレートのソースと
バニラとチョコレートのクリームが入っており
見た目と違いかなり美味しい。
先程の高級チョコレートに引けを取らない美味しさだ。

「わあ……見た目がヤバそうなだけで
凄く美味しいじゃんこれっ!?」


「フフフ…シャルロットちゃんへの
特大の愛を籠めた手作りチョコレートですからね。」


そして、三人からチョコレートを受け取り
満足していたがモルちゃんとの約束を思い出し

まだまだ放課後まで残ることにした。



放課後、シャルロットの所に行く前に


モルドレッド・レガリアはルミナに呼び止められていた

可愛い後輩の頼みを断れるわけがなく


モルちゃんはルミナの元へ急いだ。

教室にはルミナだけが残っている。

恥ずかしがり屋な彼女は顔を真っ赤にしながら

もじもじとしていて

まるでこれから告白でもするかのような雰囲気だ


「あ…あのっ!お姉ちゃんっ!」


「これ、日頃の感謝を込めて作りました!

私のチョコレート……受け取ってくださいっ!」


「わあっ!ルミナ…ありがとう、大切に食べるわね。」

「は…はいっ!よ…喜んだいただけたなら…よかったです~!」









生徒達が帰宅し夕焼けに照らされた
放課後の教室に二人の少女がまだ残っていた。



「か、勘違いしないでよね…
家族だから義理チョコよ義理チョコ。
しかも義理の中の、そのまた義理なんだから!」


「おお…義理をスゴい念押ししてくるねえ……」



「どうせシャルロットのことだから一個も貰えてないんでしょ?
だから……はい、これ。
へ、変な風にとらえないでよっ!?
と、特に深い意味なんてないんだからねッ!」






「あんたにはチョコなんて贅沢よ。だ、だからって!
これが特別なわけじゃないからねッ!
たまには贅沢させてあげようっていう、親切心なんだからねッ!!」


「ほ、他の子のなんて貰ったりしたら許さないんだからッ!」

「はいはい…
お姉ちゃんがヤキモチ焼いちゃうだろうから
誰にも貰ってないよ。」

(先にローザお姉ちゃん達からチョコレート貰ったなんていえないねえ……)


「ああーーっ!!その顔、ウソついてるでしょー!」

「バレたか……」

「べ、別にあんたが誰から貰おうと、か、関係ないわよッ」



「貰えて良かったわね!何処の誰か知らないけど
差出人不明でも大事に食べなさいよ。
そ、その子の気持ちとかも、こもってるんだからッ!」

「うん、大切にするよ。もちろんお姉ちゃんの気持ちもね
こんなに大きなハート貰っちゃったし。」



「ぐ、ぐぐ、偶然ハート型に出来ただけなんだからッ!」


「指の絆創膏を見れば分かるよ
私の為にこんなに大きなハートになるぐらい愛を込めて
頑張って作ってくれたんだよね。」


「この指の絆創膏は…な、なんでもない!
命がけで作ったんだから大事に食べなさいよッ!」





「ホワイトデーは3倍返しだからねッ!」

「きょ、今日はバレンタインじゃないから
これは特別な意味なんてないからねッ!」

「チョコ美味しかった?そうでしょ、そうでしょう。
私も本気を出せば、手作りだってチョチョイのチョイよッ!」


「お姉ちゃんと一緒に食べたかったからまだ食べてないよ?」

「もう…しょうがないわね…一緒に食べましょ」

「うんっ!」

大きなハート型のチョコレートに二人で噛みつき
口に入れた途端、塩辛さとチョコの甘味と炭のような苦味が襲った。
砂糖と塩を間違えたのかとても塩辛かったが
努力が伝わる優しい味だった。


「うぅ…失敗しちゃったわ………ごめんね…」

「わたしは…この味好きだよ、お姉ちゃんを感じられて」

「シャルロット……」



「フフフ…次のバレンタインが楽しみになってきたね
お姉ちゃん…また手作りチョコ作ってくれる?」



「うん……次こそは美味しく作ってみせるから…
楽しみにしてなさいよねっ!」





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