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魔帝動乱編 白銀の少女
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白銀の少女は朝日に照らされパチっと目を覚ます。
窓を開けると、燦燦と煌めく太陽が今日も眩しい。
白銀の少女の指に小鳥が飛んできて止まる。
少し動いたら小鳥は飛んで行ってしまった
「ふふ…小鳥さん…可愛かったなあ…」
空へ飛び出す小鳥を見ながら白銀の少女は小さく呟く。
長い時間、入浴し身を清めて
シャワーを浴びてサッパリすると
少女は髪を乾かしている間に朝食を作る。
昨日、洋服を沢山汚しちゃったせいで
着れる服はほとんど洗濯機の中なので
唯一残っていた白くてふわふわとしたパーカーを着ることにしました。
白銀の少女は朝ご飯とデザートの林檎とプリンを
味わいながら、ゆっくりと食べる。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない退屈で大変な日常
今日も一日頑張ろうと意気込みながら
白銀の少女は身支度をしていく。
時計が八時であることを示す音楽を鳴らす。
「あわわ…どうしよう!?遅刻しちゃいます!?」
白銀の少女は焦りながら服を乱雑に脱ぎ捨てて
服を着替えようと下着姿になる。
その時、扉が開いたのだ。
「え?」
「え……?」
白銀の少女とモルドレッドの目が合い
二人の少女は見つめ合い、世界に静寂が訪れ
一秒が非常に長い時間に感じられた。
「にゃわああああああっ!?」
「わ……あああ………ぴゃああ…………!?!?!?」
金髪の吸血鬼と白銀の少女の絶叫が響き渡った。
何故、こうなったか………
時を遡ること、数十分前のことである。
オルガンティア魔帝国は私達が住んでいる国の隣にある大国で
片道2時間もあれば辿り着く。
馬車から降りて暫く歩いていると目的地に到着する。
馬車で揺られて酔ってしまい休んでいる間に
シャルロットは先に謁見の間に到着しているようだ。
初めて見た皇帝の居城である
宮殿は豪華過ぎて眩しい輝きを放ち
うちの家とは比べられない程巨大で
威圧感が凄い佇まいをしている。
わたしの顔を見た兵士達は何故か
目をハートにしながら悶絶し痙攣して倒れていく。
そのせいか道に迷うかと思った。
この宮殿広すぎるでしょ………
ここかしら?
道に迷ったわたしは
銀色や白い宝石で豪華に彩られた扉を見つけた。
鍵は開いていたので扉をあげてみた。
「え?」
「………え?」
わたしと彼女の目があった
少女は恐らく着替えている最中だったのだろう。
床には先程脱いだと思われる服が散乱していて
白い下着だけで服を何も身に着けていなかった。
「にゃわああああああっ!?」
「わ……あああ………ぴゃああ…………!?!?!?」
わたしと彼女の絶叫が宮殿に響き渡る。
「す…すみません!すみません!すみませんっ!」
白銀の少女は顔を真っ赤にしながら何度も頭を下げている。
「み…見苦しいモノをお見せしてしまいましたっ!」
「見苦しくなんかないわよっ!」
「とっても、その……綺麗な体だったし……」
「き…綺麗……!?す…すみません!?」
「べ…別に謝らなくてもいいわよっ!」
「いいえっ!なら、 お詫びさせてくださいっ!」
「…謁見の間に行きたいんだけど…分かるかしら?」
「謁見の間…ですか?…それなら」
わたしは白銀の少女に道を聞いて
なんとか謁見の間に辿り着いたけど
やばい、緊張してきた………。
進んで行くと私を見ている騎士達が
「なんて…美しい……んだ……」
「あれが………宇宙一…の………美少女……」
「眩し……過ぎる…………」
とか言葉を残してこと切れていく。
謁見の間の扉を開けて飛び込んできた光景は
とても、現実離れしていて
信じがたいものであった。
きっと馬車酔いと疲れてるせいであろう。
悪い夢でも見ているに違いない。
何故なら、この光景が真実なら
妹のシャルロットが皇帝陛下の玉座に座り
皇帝陛下と思わしき人を足蹴にし
皇帝陛下の背中に足を置き
フルーツジュース片手にくつろいでいるからだ。
お父様の顔は顔面蒼白で
この世の終わりのような顔をして放心していた。
「おっ、お姉ちゃん来たか~」
「にゃあああああああああああっ!!!!???」
「なにがどうなったらこうなるのよっーー!!!」
「アハハハハ!相変わらずナイスツッコミだな!」
皇帝陛下を踏み台にし玉座から軽やかに飛び降りた
シャルロットはわたしの元に着地してきやがった。
ヤバいよヤバいよヤバいよヤバいよヤバいよ
不敬罪で死刑にされちゃうよーっ!?
まだ死にたくないんですけどっ!?
「アハハっ!レガリア卿
君の娘達は昔の君に似てヤンチャだな~!」
お父様の口から魂が抜けていて
……反応がない。ただの屍のようだ。
「……まあ、いいだろう。」
「本日は遠い所からわざわざ足を運んで来てくれたことに感謝するよ。」
「ボクは皇帝、ジルグニール・オルガンティア・デスタメント・カンダルフ」
「一応、この国を統治している者だ。」
「気軽にボクのことはジルちゃんとでも呼びたまえ」
皇帝陛下は露出狂という噂があり
それはどうやら事実だったらしい。
いつも半裸のような格好をしているとは聞いていたけど
まるで踊り子のような衣装ではないか
美しい金髪に神々しい金色の瞳をした
幼い少女のような姿をしているが
噂では神話の時代から生きている不老長寿の存在で
実の年齢は1万歳以上だとかなんとか。
「今日はボクの国で好き勝手暴れてくれちゃってる
賊ネズミを殲滅する為の作戦会議として呼ばせてもらったよ。
君のことはそこの二人に聞かされてるが
霹靂の勢いで入り込んだネズミ共を殲滅するような大活躍を期待してるよ。
モルドレッド・レガリアくん。 」
「は…はいっ!」
「ががががが頑張らせていただきますっ!」
「てかさー私は阿呆だからよく分かんないけど
ジル君ちゃんが戦闘に出てきて
そいつらやっちゃえばすぐに解決するんじゃねえかな?」
皇帝陛下の異名は霹靂の神帝
彼女は世界最強の一人と言われていて
彼女の魔力は霹靂の神王ゼウスそのものであり
彼女の使う魔法は収納魔法と雷魔法のみだが
それを極めて最強へと登り詰めたお方だ。
皇帝陛下が扱う収納魔法は
宝物庫を召喚するというシンプルなモノだが
宝物庫の中身は、森羅万象、神々の遺産
一億を超える数の神器があり、その全てを操るという
生きる伝説と言われている存在なのだ。
たしかに、皇帝陛下が解決しちゃえばいいのではないか?
「んーーそうしたいのは山々なんだけど
ボクはいつも忙しくて手が離せないんだよね。」
「ふーん、その割にはそんなに忙しそうには見えねえな?」
「君達の見えない所で忙しくしてるんだよ。」
ちくしょーーーー!!
絶対そんなことないよっ!
絶対面倒くさがって私達に面倒事を押し付けてるんだー!
っていうか、シャルロットのせいじゃないのー!?
「まあ、いっか」
「それより、ジルちゃん
私とお姉ちゃんと、後もう一人来るんでしょ?」
「そうだ、今回は君達だけではなく
もう一人、作戦に同行してもらうことになっているよ。」
「わたしとシャルロットと一緒に組ませられる子って誰なの?」
「本来は、魔帝国と聖帝国の最強の猛者が来る予定だったんだけど
今回の作戦に参加したいが為に
シャルロットくんの説得に応じて
帝国最強の二人の枠に無理矢理捩じ込ませられたのが
シャルロットくんとモルドレッドくんというわけなのでっす。」
「ちなみにこれから来る最後の一人については
何も聞かせられてないから私はわからん。」
「ちょっ!?本当に大丈夫なのよねっ!?」
「わたし、メッチャクチャ弱いよっ!?」
「虫や蛇にも勝てないへなちょこなのよっ!」
「まあまあ、大丈夫だってなんとかなるよ」
「なんとかなるかああああああーーーー!?」
妹の肩を掴んでガクガク揺らしていると
謁見の間の柱から人の気配を感じる。
その人影は柱の影からこちらの様子を伺っている。
「わーはっはっはっ!恥ずかしがることはないぞっ!
隠れてないで出てくるといい、ルミナス」
皇帝陛下に呼ばれたら
びくりと肩を震わせた小動物のような少女は
暫くモジモジと戸惑う素振りを見せていたが
意を決したのであろう。柱の影から姿を見せた。
先程、着替えを覗いてしまった少女だった。
それは白く、まるで天使のようで
雪の妖精のような可憐な佇まいをしている
儚げな雰囲気のある白銀の美少女であった。
雪の結晶のようで視線が吸い込まれてしまうような
氷のように透き通っている綺麗な水色の瞳。
発育がいいのかこの年にしては胸がかなり膨らんでいる。
肩の辺りで切り揃えられている白銀の髪は
白雪のように美しく、十蓮氷の髪留めがよく目立つ。
魔法使いなのだろうか?背中には杖を背負っている。
帝国最強と謳われている割にかなり幼く
オドオドしているような態度で頼りないという
印象を思わず抱いてしまった。
「は…はじめまして」
「ルミナス・メモティック・フォールンナイト…です。」
自己紹介をする彼女は恥ずかしさのあまり
私のことを認識出来ていないようだ。
この間も思っていたが
それにしても、白い、本当に白い
まるで人形のように美しい造形をしている。
顔を真っ赤にさせながら己の自己紹介を終えると
彼女とようやく目があった。
彼女は恥ずかしがり屋なのだろうか
雪見大福のように白くもちもちとした
ほっぺたが朱色に染まっていく。
それにしても、この子本当に
「綺麗……」
わたしが言葉を発し終える前に
わたしと同じ言葉を彼女は発していた。
彼女はわたしを見て、綺麗と呟いた。
絶世の美少女である皇帝陛下や
わたしも宇宙一と認めている妹ではなく
わたしのことを綺麗だってさ。
「あっ…ご…ごめんなさいっ!」
「別に謝る必要なくない?
お姉ちゃんが美少女なのは事実なんだから」
「シャルロットは黙ってて」
「あいあいさー。」
「えっと……また会えたわね…ルミナ」
「あっ…!モルちゃん…さん…!?」
彼女はわたしの顔を見た途端、顔を赤くして俯いてしまった。
「なんだ?知り合いだったのか?
それなら話が早く済むな。」
「今回、百名の犠牲者が出ているがその中には
聖帝騎士団長ガウマ・マンソンを筆頭に
帝国が誇る屈指の実力者や帝国の戦士達
六天魔皇という魔帝国に属している
最強の六人の魔皇の一人が殺られた。
そして、元六天魔皇の一人であり
かつて聖帝国最強の剣士だったレガリア卿もいる。
相手は最強や武の頂点と謳われている人物を
多数殺害していることから分かると思うが並大抵の輩ではない。
三人で力を合わせ、心して挑むように。」
協力……この子と……?
ルミナを見ていると目を逸らされてしまった。
どうやらかなり恥ずかしがり屋のようだ。
恥ずかしがり屋にトラブルメーカーに劣等吸血鬼
とてもこれから凶悪犯罪者達を殲滅させる面々とは思えない
こんな調子で大丈夫なのかしら?
「……ジルちゃん、提案した私が言えることじゃないけどさあ
この子は流石に幼すぎるというか危なくない?」
「心配する必要はないよ。シャルロットくん
見た目や性格に反して実力は申し分ないし
なにより、彼女は復讐の炎に燃えている。
必ずテロリスト達を根絶やしにするという闘志に満ちているはずさ。」
「ふーん、復讐…ねえ。」
「とてもそんな風には見えないな~?」
「は…はい!わ…私は六天魔皇最弱なんですけど
殺された六天魔皇というのは実は私なんです…。
皇帝陛下を護らないといけない時に私だけ殺されてしまいまして…
汚名返上の為にも帝国の平和を護る為にも
頼りないとは思いますが頑張らせてくださいっ!」
ま…魔皇うぅぅぅぅ…!?と二人は驚愕してしまった。
彼女の雰囲気や立ち振る舞いは
帝国最強どころか、皇帝陛下と同格に扱われ
世界中の人々から尊敬の眼差しを受けている
世界最強の六人の強者と言われている
六天魔皇のイメージとかけ離れているモノだったからだ。
私達は彼女の顔を凝視する。
すると彼女は顔を真っ赤にしてしまう。
そんな彼女を見ていると母性や保護欲を刺激されてしまい
心を射止めてママになってしまいそうになる程
彼女の愛らしさは凄まじいが戦えるようには思えない。
……本当に大丈夫なのかしら?
「あっ……あのっ!わ…わたし、話すのがあまり得意ではないので
お手紙…書いてきました。う…受け取ってくださいっ!」
彼女は可愛らしいデザインの封筒を取り出す。
「は、恥ずかしいので、後で読んでくださいねっ!
そ…それでは私はこれで失礼します~!」
顔を茹で蛸のように真っ赤に染めた彼女は
顔を両手で覆いながら静止を聞かずに走り出した。
私は彼女に渡された手紙に目を通す。
ハート型で可愛らしくデフォルメされた動物のシールが貼られていて
赤いハート型のシールで封がされている。
彼女の恥ずかしがり屋な態度や手紙の形から
どう見てもラブレターのようにしか思えない手紙を受け取る。
「ピューピュー!ラブレターですかー?
あんな美少女から出会い頭にラブレターとか
お姉ちゃんモテモテだね~」
「そ…そんなことないわよっ!」
わたしは彼女の手紙を読んでみることにする。
モルドレッド・レガリア様
突然こんな手紙を渡してしまってごめんなさい。
私は喋るのがあまり得意ではないので
上手く伝えられる自身がありません。
ですから、お手紙で私の気持ちを伝えようと思います。
私の名前はルミナス・メモティック・フォールンナイトといいます。
気軽にルミナとお呼びくださると嬉しいです。
先に謝らなければいけないことがあります。
私は魔皇という肩書きを持っていますが
私はその肩書きに相応しいと言えるほど強くありません。
私に魔皇なんて肩書きは分不相応な物です。
私はつい最近、皇帝陛下によって決められて
理由も分からず無理矢理魔皇にされてしまいました。
一ヶ月前、帝国最強と言われている魔皇の人が死亡しました。
喧嘩をしていた際に氷の床で滑って頭を打ってしまい
どうやら打ちどころが悪かったようで、そのままご臨終という感じです。
その翌日でしょうか
私は何故か、皇帝陛下に突然宮殿へ呼ばれました。
皇帝は私を置いてけぼりにして勝手に話が進めて
あれやこれらの内に六天魔皇にさせられました。
どうして、選ばれたのが私だったのか………
いくら考えても分かりません。
私は急に空いた席を埋める為に用意させられた
数合わせぐらいしか存在意義が思いつかないような
新米の魔皇なのです。
他の魔皇の皆さんは本当に凄くて
こんな私なんかとは全然違って強くて皆に頼られて
私は戦うのが苦手です。
痛いのも…苦しいのも…嫌です。
死にたくないです。
魔皇として頑張って働くとお給料が支払われるんです。
私は帝国の外れにある小さな孤児院で暮らしていて
魔皇になるまで 、お金が全然ない苦しい生活をしてきました。
だから、辞めたくても辞められないんです。
世界を統べる六人の最強の存在、六天魔皇
そんなものが私に務まるとはとても思えないんですけど
必死に頑張って頑張って頑張るしかないです。
でも、私は前日、何者かに殺されてしまいました。
死んだ時の事も犯人の顔も覚えていませんけど。
蘇っても怖くてたまらなくて、足が震えて歩けなくなると思いました。
その時、死とはとても怖いものなのだと理解しました。
私は根性なしの腰抜け魔皇なのです。
ですが、私がまた死なない為には
その怖くて悪い人達をやっつけなければならないのです。
それに、こんな性格のせいで
友達だって今まで出来たこともありません。
でも、この間、モルドレッドさんと出会って
好きな事を共有してあんなに楽しく話せたのは
モルドレッドさんが初めてで、よろしければ
モルドレッドさんとお友達になりたい……なんて思っていました。
不束者ですが、これからよろしくお願いします。
手紙にまだ余白があるので
自己紹介させていただきます。
私の名前はルミナス・メモティック・フォールンナイトです。
出身は雪国で北方にある小さな国です。
戦う時は主に魔法を使います。
魔法使いです。(一応、杖を持ってます)
一応、氷魔法と回復魔法
それと一般的な攻撃魔法と防御魔法は使えますが
戦力になるとは思えませんが、なんとかお役に立ちたいです。
趣味は読書です。(好きなジャンルは恋愛物語)
好きな動物は猫
好きな食べ物はプリンとハンバーグ
嫌いな食べ物は柚子です。
この後、ヒューバウト街の三丁目にある
綺麗なレストランの近くに公園があるんですけど
そこの公園のベンチでモルドレッドさんと会って話がしたいです。
よろしくお願いします。
ルミナス・メモティック・フォールンナイトより。
「……やっぱりラブレターだった…?」
「そ…そんなんじゃないわよっ!」
「ただのお誘いよ。」
「ふーん、それで、お姉ちゃんはああいう子が好みな感じ?」
確かにあの容姿には惹かれるものがあったし
実際かなり可愛かったけど
「ん……そうね?好きかもしれないわ」
私と趣味も合うし穏やかで清楚って感じで
一緒にいても疲れなさそうだし。
なにより小動物のようで見ていて癒やされる。
この件が終わった後も彼女とは
友人として良好な関係を続けていきたいわね。
素直に答えると何故かシャルロットの顔はポカーンとしていて
サカバンバンバルピースという珍面魚を思い出すような
顔芸を披露していた。
わたしは、そんな妹を引っ張って
彼女に会うために宮殿の外へと向かった。
窓を開けると、燦燦と煌めく太陽が今日も眩しい。
白銀の少女の指に小鳥が飛んできて止まる。
少し動いたら小鳥は飛んで行ってしまった
「ふふ…小鳥さん…可愛かったなあ…」
空へ飛び出す小鳥を見ながら白銀の少女は小さく呟く。
長い時間、入浴し身を清めて
シャワーを浴びてサッパリすると
少女は髪を乾かしている間に朝食を作る。
昨日、洋服を沢山汚しちゃったせいで
着れる服はほとんど洗濯機の中なので
唯一残っていた白くてふわふわとしたパーカーを着ることにしました。
白銀の少女は朝ご飯とデザートの林檎とプリンを
味わいながら、ゆっくりと食べる。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない退屈で大変な日常
今日も一日頑張ろうと意気込みながら
白銀の少女は身支度をしていく。
時計が八時であることを示す音楽を鳴らす。
「あわわ…どうしよう!?遅刻しちゃいます!?」
白銀の少女は焦りながら服を乱雑に脱ぎ捨てて
服を着替えようと下着姿になる。
その時、扉が開いたのだ。
「え?」
「え……?」
白銀の少女とモルドレッドの目が合い
二人の少女は見つめ合い、世界に静寂が訪れ
一秒が非常に長い時間に感じられた。
「にゃわああああああっ!?」
「わ……あああ………ぴゃああ…………!?!?!?」
金髪の吸血鬼と白銀の少女の絶叫が響き渡った。
何故、こうなったか………
時を遡ること、数十分前のことである。
オルガンティア魔帝国は私達が住んでいる国の隣にある大国で
片道2時間もあれば辿り着く。
馬車から降りて暫く歩いていると目的地に到着する。
馬車で揺られて酔ってしまい休んでいる間に
シャルロットは先に謁見の間に到着しているようだ。
初めて見た皇帝の居城である
宮殿は豪華過ぎて眩しい輝きを放ち
うちの家とは比べられない程巨大で
威圧感が凄い佇まいをしている。
わたしの顔を見た兵士達は何故か
目をハートにしながら悶絶し痙攣して倒れていく。
そのせいか道に迷うかと思った。
この宮殿広すぎるでしょ………
ここかしら?
道に迷ったわたしは
銀色や白い宝石で豪華に彩られた扉を見つけた。
鍵は開いていたので扉をあげてみた。
「え?」
「………え?」
わたしと彼女の目があった
少女は恐らく着替えている最中だったのだろう。
床には先程脱いだと思われる服が散乱していて
白い下着だけで服を何も身に着けていなかった。
「にゃわああああああっ!?」
「わ……あああ………ぴゃああ…………!?!?!?」
わたしと彼女の絶叫が宮殿に響き渡る。
「す…すみません!すみません!すみませんっ!」
白銀の少女は顔を真っ赤にしながら何度も頭を下げている。
「み…見苦しいモノをお見せしてしまいましたっ!」
「見苦しくなんかないわよっ!」
「とっても、その……綺麗な体だったし……」
「き…綺麗……!?す…すみません!?」
「べ…別に謝らなくてもいいわよっ!」
「いいえっ!なら、 お詫びさせてくださいっ!」
「…謁見の間に行きたいんだけど…分かるかしら?」
「謁見の間…ですか?…それなら」
わたしは白銀の少女に道を聞いて
なんとか謁見の間に辿り着いたけど
やばい、緊張してきた………。
進んで行くと私を見ている騎士達が
「なんて…美しい……んだ……」
「あれが………宇宙一…の………美少女……」
「眩し……過ぎる…………」
とか言葉を残してこと切れていく。
謁見の間の扉を開けて飛び込んできた光景は
とても、現実離れしていて
信じがたいものであった。
きっと馬車酔いと疲れてるせいであろう。
悪い夢でも見ているに違いない。
何故なら、この光景が真実なら
妹のシャルロットが皇帝陛下の玉座に座り
皇帝陛下と思わしき人を足蹴にし
皇帝陛下の背中に足を置き
フルーツジュース片手にくつろいでいるからだ。
お父様の顔は顔面蒼白で
この世の終わりのような顔をして放心していた。
「おっ、お姉ちゃん来たか~」
「にゃあああああああああああっ!!!!???」
「なにがどうなったらこうなるのよっーー!!!」
「アハハハハ!相変わらずナイスツッコミだな!」
皇帝陛下を踏み台にし玉座から軽やかに飛び降りた
シャルロットはわたしの元に着地してきやがった。
ヤバいよヤバいよヤバいよヤバいよヤバいよ
不敬罪で死刑にされちゃうよーっ!?
まだ死にたくないんですけどっ!?
「アハハっ!レガリア卿
君の娘達は昔の君に似てヤンチャだな~!」
お父様の口から魂が抜けていて
……反応がない。ただの屍のようだ。
「……まあ、いいだろう。」
「本日は遠い所からわざわざ足を運んで来てくれたことに感謝するよ。」
「ボクは皇帝、ジルグニール・オルガンティア・デスタメント・カンダルフ」
「一応、この国を統治している者だ。」
「気軽にボクのことはジルちゃんとでも呼びたまえ」
皇帝陛下は露出狂という噂があり
それはどうやら事実だったらしい。
いつも半裸のような格好をしているとは聞いていたけど
まるで踊り子のような衣装ではないか
美しい金髪に神々しい金色の瞳をした
幼い少女のような姿をしているが
噂では神話の時代から生きている不老長寿の存在で
実の年齢は1万歳以上だとかなんとか。
「今日はボクの国で好き勝手暴れてくれちゃってる
賊ネズミを殲滅する為の作戦会議として呼ばせてもらったよ。
君のことはそこの二人に聞かされてるが
霹靂の勢いで入り込んだネズミ共を殲滅するような大活躍を期待してるよ。
モルドレッド・レガリアくん。 」
「は…はいっ!」
「ががががが頑張らせていただきますっ!」
「てかさー私は阿呆だからよく分かんないけど
ジル君ちゃんが戦闘に出てきて
そいつらやっちゃえばすぐに解決するんじゃねえかな?」
皇帝陛下の異名は霹靂の神帝
彼女は世界最強の一人と言われていて
彼女の魔力は霹靂の神王ゼウスそのものであり
彼女の使う魔法は収納魔法と雷魔法のみだが
それを極めて最強へと登り詰めたお方だ。
皇帝陛下が扱う収納魔法は
宝物庫を召喚するというシンプルなモノだが
宝物庫の中身は、森羅万象、神々の遺産
一億を超える数の神器があり、その全てを操るという
生きる伝説と言われている存在なのだ。
たしかに、皇帝陛下が解決しちゃえばいいのではないか?
「んーーそうしたいのは山々なんだけど
ボクはいつも忙しくて手が離せないんだよね。」
「ふーん、その割にはそんなに忙しそうには見えねえな?」
「君達の見えない所で忙しくしてるんだよ。」
ちくしょーーーー!!
絶対そんなことないよっ!
絶対面倒くさがって私達に面倒事を押し付けてるんだー!
っていうか、シャルロットのせいじゃないのー!?
「まあ、いっか」
「それより、ジルちゃん
私とお姉ちゃんと、後もう一人来るんでしょ?」
「そうだ、今回は君達だけではなく
もう一人、作戦に同行してもらうことになっているよ。」
「わたしとシャルロットと一緒に組ませられる子って誰なの?」
「本来は、魔帝国と聖帝国の最強の猛者が来る予定だったんだけど
今回の作戦に参加したいが為に
シャルロットくんの説得に応じて
帝国最強の二人の枠に無理矢理捩じ込ませられたのが
シャルロットくんとモルドレッドくんというわけなのでっす。」
「ちなみにこれから来る最後の一人については
何も聞かせられてないから私はわからん。」
「ちょっ!?本当に大丈夫なのよねっ!?」
「わたし、メッチャクチャ弱いよっ!?」
「虫や蛇にも勝てないへなちょこなのよっ!」
「まあまあ、大丈夫だってなんとかなるよ」
「なんとかなるかああああああーーーー!?」
妹の肩を掴んでガクガク揺らしていると
謁見の間の柱から人の気配を感じる。
その人影は柱の影からこちらの様子を伺っている。
「わーはっはっはっ!恥ずかしがることはないぞっ!
隠れてないで出てくるといい、ルミナス」
皇帝陛下に呼ばれたら
びくりと肩を震わせた小動物のような少女は
暫くモジモジと戸惑う素振りを見せていたが
意を決したのであろう。柱の影から姿を見せた。
先程、着替えを覗いてしまった少女だった。
それは白く、まるで天使のようで
雪の妖精のような可憐な佇まいをしている
儚げな雰囲気のある白銀の美少女であった。
雪の結晶のようで視線が吸い込まれてしまうような
氷のように透き通っている綺麗な水色の瞳。
発育がいいのかこの年にしては胸がかなり膨らんでいる。
肩の辺りで切り揃えられている白銀の髪は
白雪のように美しく、十蓮氷の髪留めがよく目立つ。
魔法使いなのだろうか?背中には杖を背負っている。
帝国最強と謳われている割にかなり幼く
オドオドしているような態度で頼りないという
印象を思わず抱いてしまった。
「は…はじめまして」
「ルミナス・メモティック・フォールンナイト…です。」
自己紹介をする彼女は恥ずかしさのあまり
私のことを認識出来ていないようだ。
この間も思っていたが
それにしても、白い、本当に白い
まるで人形のように美しい造形をしている。
顔を真っ赤にさせながら己の自己紹介を終えると
彼女とようやく目があった。
彼女は恥ずかしがり屋なのだろうか
雪見大福のように白くもちもちとした
ほっぺたが朱色に染まっていく。
それにしても、この子本当に
「綺麗……」
わたしが言葉を発し終える前に
わたしと同じ言葉を彼女は発していた。
彼女はわたしを見て、綺麗と呟いた。
絶世の美少女である皇帝陛下や
わたしも宇宙一と認めている妹ではなく
わたしのことを綺麗だってさ。
「あっ…ご…ごめんなさいっ!」
「別に謝る必要なくない?
お姉ちゃんが美少女なのは事実なんだから」
「シャルロットは黙ってて」
「あいあいさー。」
「えっと……また会えたわね…ルミナ」
「あっ…!モルちゃん…さん…!?」
彼女はわたしの顔を見た途端、顔を赤くして俯いてしまった。
「なんだ?知り合いだったのか?
それなら話が早く済むな。」
「今回、百名の犠牲者が出ているがその中には
聖帝騎士団長ガウマ・マンソンを筆頭に
帝国が誇る屈指の実力者や帝国の戦士達
六天魔皇という魔帝国に属している
最強の六人の魔皇の一人が殺られた。
そして、元六天魔皇の一人であり
かつて聖帝国最強の剣士だったレガリア卿もいる。
相手は最強や武の頂点と謳われている人物を
多数殺害していることから分かると思うが並大抵の輩ではない。
三人で力を合わせ、心して挑むように。」
協力……この子と……?
ルミナを見ていると目を逸らされてしまった。
どうやらかなり恥ずかしがり屋のようだ。
恥ずかしがり屋にトラブルメーカーに劣等吸血鬼
とてもこれから凶悪犯罪者達を殲滅させる面々とは思えない
こんな調子で大丈夫なのかしら?
「……ジルちゃん、提案した私が言えることじゃないけどさあ
この子は流石に幼すぎるというか危なくない?」
「心配する必要はないよ。シャルロットくん
見た目や性格に反して実力は申し分ないし
なにより、彼女は復讐の炎に燃えている。
必ずテロリスト達を根絶やしにするという闘志に満ちているはずさ。」
「ふーん、復讐…ねえ。」
「とてもそんな風には見えないな~?」
「は…はい!わ…私は六天魔皇最弱なんですけど
殺された六天魔皇というのは実は私なんです…。
皇帝陛下を護らないといけない時に私だけ殺されてしまいまして…
汚名返上の為にも帝国の平和を護る為にも
頼りないとは思いますが頑張らせてくださいっ!」
ま…魔皇うぅぅぅぅ…!?と二人は驚愕してしまった。
彼女の雰囲気や立ち振る舞いは
帝国最強どころか、皇帝陛下と同格に扱われ
世界中の人々から尊敬の眼差しを受けている
世界最強の六人の強者と言われている
六天魔皇のイメージとかけ離れているモノだったからだ。
私達は彼女の顔を凝視する。
すると彼女は顔を真っ赤にしてしまう。
そんな彼女を見ていると母性や保護欲を刺激されてしまい
心を射止めてママになってしまいそうになる程
彼女の愛らしさは凄まじいが戦えるようには思えない。
……本当に大丈夫なのかしら?
「あっ……あのっ!わ…わたし、話すのがあまり得意ではないので
お手紙…書いてきました。う…受け取ってくださいっ!」
彼女は可愛らしいデザインの封筒を取り出す。
「は、恥ずかしいので、後で読んでくださいねっ!
そ…それでは私はこれで失礼します~!」
顔を茹で蛸のように真っ赤に染めた彼女は
顔を両手で覆いながら静止を聞かずに走り出した。
私は彼女に渡された手紙に目を通す。
ハート型で可愛らしくデフォルメされた動物のシールが貼られていて
赤いハート型のシールで封がされている。
彼女の恥ずかしがり屋な態度や手紙の形から
どう見てもラブレターのようにしか思えない手紙を受け取る。
「ピューピュー!ラブレターですかー?
あんな美少女から出会い頭にラブレターとか
お姉ちゃんモテモテだね~」
「そ…そんなことないわよっ!」
わたしは彼女の手紙を読んでみることにする。
モルドレッド・レガリア様
突然こんな手紙を渡してしまってごめんなさい。
私は喋るのがあまり得意ではないので
上手く伝えられる自身がありません。
ですから、お手紙で私の気持ちを伝えようと思います。
私の名前はルミナス・メモティック・フォールンナイトといいます。
気軽にルミナとお呼びくださると嬉しいです。
先に謝らなければいけないことがあります。
私は魔皇という肩書きを持っていますが
私はその肩書きに相応しいと言えるほど強くありません。
私に魔皇なんて肩書きは分不相応な物です。
私はつい最近、皇帝陛下によって決められて
理由も分からず無理矢理魔皇にされてしまいました。
一ヶ月前、帝国最強と言われている魔皇の人が死亡しました。
喧嘩をしていた際に氷の床で滑って頭を打ってしまい
どうやら打ちどころが悪かったようで、そのままご臨終という感じです。
その翌日でしょうか
私は何故か、皇帝陛下に突然宮殿へ呼ばれました。
皇帝は私を置いてけぼりにして勝手に話が進めて
あれやこれらの内に六天魔皇にさせられました。
どうして、選ばれたのが私だったのか………
いくら考えても分かりません。
私は急に空いた席を埋める為に用意させられた
数合わせぐらいしか存在意義が思いつかないような
新米の魔皇なのです。
他の魔皇の皆さんは本当に凄くて
こんな私なんかとは全然違って強くて皆に頼られて
私は戦うのが苦手です。
痛いのも…苦しいのも…嫌です。
死にたくないです。
魔皇として頑張って働くとお給料が支払われるんです。
私は帝国の外れにある小さな孤児院で暮らしていて
魔皇になるまで 、お金が全然ない苦しい生活をしてきました。
だから、辞めたくても辞められないんです。
世界を統べる六人の最強の存在、六天魔皇
そんなものが私に務まるとはとても思えないんですけど
必死に頑張って頑張って頑張るしかないです。
でも、私は前日、何者かに殺されてしまいました。
死んだ時の事も犯人の顔も覚えていませんけど。
蘇っても怖くてたまらなくて、足が震えて歩けなくなると思いました。
その時、死とはとても怖いものなのだと理解しました。
私は根性なしの腰抜け魔皇なのです。
ですが、私がまた死なない為には
その怖くて悪い人達をやっつけなければならないのです。
それに、こんな性格のせいで
友達だって今まで出来たこともありません。
でも、この間、モルドレッドさんと出会って
好きな事を共有してあんなに楽しく話せたのは
モルドレッドさんが初めてで、よろしければ
モルドレッドさんとお友達になりたい……なんて思っていました。
不束者ですが、これからよろしくお願いします。
手紙にまだ余白があるので
自己紹介させていただきます。
私の名前はルミナス・メモティック・フォールンナイトです。
出身は雪国で北方にある小さな国です。
戦う時は主に魔法を使います。
魔法使いです。(一応、杖を持ってます)
一応、氷魔法と回復魔法
それと一般的な攻撃魔法と防御魔法は使えますが
戦力になるとは思えませんが、なんとかお役に立ちたいです。
趣味は読書です。(好きなジャンルは恋愛物語)
好きな動物は猫
好きな食べ物はプリンとハンバーグ
嫌いな食べ物は柚子です。
この後、ヒューバウト街の三丁目にある
綺麗なレストランの近くに公園があるんですけど
そこの公園のベンチでモルドレッドさんと会って話がしたいです。
よろしくお願いします。
ルミナス・メモティック・フォールンナイトより。
「……やっぱりラブレターだった…?」
「そ…そんなんじゃないわよっ!」
「ただのお誘いよ。」
「ふーん、それで、お姉ちゃんはああいう子が好みな感じ?」
確かにあの容姿には惹かれるものがあったし
実際かなり可愛かったけど
「ん……そうね?好きかもしれないわ」
私と趣味も合うし穏やかで清楚って感じで
一緒にいても疲れなさそうだし。
なにより小動物のようで見ていて癒やされる。
この件が終わった後も彼女とは
友人として良好な関係を続けていきたいわね。
素直に答えると何故かシャルロットの顔はポカーンとしていて
サカバンバンバルピースという珍面魚を思い出すような
顔芸を披露していた。
わたしは、そんな妹を引っ張って
彼女に会うために宮殿の外へと向かった。
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