48 / 115
白銀の魔皇と真紅の魔王編 中二病堕天使の憧れ
しおりを挟む
クルル・ヘル・ルシファー
六天魔皇最強を名乗っている
ルミナの次に魔皇になった新米寄りの魔皇でありながら
その実力は未知数ながらも他の六天魔皇とは一線を画していた。
そんな彼女は、とあることで猛烈に頭を悩ませていた
生まれてはじめて友達というモノが出来た。
憧れはあったが、実際に友達と何をどうすればいいのか分からず悩みながら
クルルは、悩んだすえに
はじめて友達を自分の家に誘うことにした。
「うう…お姉様も来るのか…緊張するのだ…」
後日、私達にクルルからお誘いの手紙が届いた
内容はかなり簡素な物だ。
『我の親しき友、モルドレッドとルミナ
そして、お姉様
海が見える綺麗な海域の側にある
我が根城である冥獄城で遊戯をしようではないか
我は待っているぞっ!!』
という拙い文だ。
「ふーん?行ってくれば?」
「私もそういえばあの子の実家に行くのは初めてだ」
ルクシアは陽のあたる場所で日向ぼっこ。
体を丸めてまるで子猫のように眠っている。
「私はちょっと用事があるけどすぐに終わるから
皆は先に行っててくれない?」
「それじゃあ、先に行ってくるわね。」
「いってら~」
二人を見送った後
シャルロットは、
ホットミルクに板状のチョコレートを入れて
ドロドロに液状になるまで温められた
生クリームとココアパウダーをふりかけた
ホットなチョコレートに
チョコチップやホイップクリームやらを浮かべた
現代的な未来の飲み物を飲みながら
片手に新聞を持ち、内容を適当に流し読みしていた。
ホットチョコレートが冷えた体を温めていく。
世界は真夏だというのに
私の体は真冬の頃のように、吐いた息は白く染まり
今も寒さに凍えている。
どっかの誰かさんのお陰で世界は氷河期を迎えてしまいました。
絶命後に復活し、古戦場の何もかもを消し飛ばして更地にした
あの深紅の大爆発にもなんとか耐えていたが
お姉ちゃんが氷の魔王となり、世界を支配すると、この星が氷の惑星と化した。
異常な冷気が世界を包み込み、世界は白銀に染め上げられ
彼女から発せられた白銀の魔王の魔力は
シャルロットの神核にも影響を及ぼし
彼女は今、低体温症を引き起こしていた。
真夏の太陽が輝いているこの世界で
シャルロットだけが真冬の世界を過ごしている。
前日の騒動によって
新たな六天魔皇の誕生か!?だの書かれているが
何もかもが有耶無耶になったことで何も変化は起きず
最下位も優勝もないまま終わりを迎えた。
それらの内容にも
私にとって特に興味がない無意義な内容。
いま、シャルロット・レガリアの目を引いているのは
どうやら大陸全土を凍土に変えられた上に
スプーンでくり抜かれたような大きな穴を開けられた
可哀想な大陸の王が何やら不穏な動きをしてるとかどうだとか。
まあ、そんなことはどうでもいいか、と思いながら
シャルロットは未来の世界から買ってきていた
娯楽の為に作られた遊び道具を取り出す。
超高性能電脳型ゲーム機『クイッピー』
ピコピコとコントローラーを操作しているのは
未来の世界では人気タイトルらしい
『創世神シミュレーション』といった物だ。
宇宙創世を行い神様のように世界を自在に作ったり壊したり
人類の繁殖や人生、時代の変化を体験出来る
シミュレーションゲームだ。
今、シャルロットは自身の容姿を反映させた
可愛いらしいアバターを作りながら
ゲームの様子を眺めながらシャルロットは思う。
自分もこのゲームの中のキャラのように
世界や私を作った神様がいて
その創世神のような神様も誰かに作られた存在であり
この世のありとあらゆる事象、勝ち負け、思考
運命に屈するも跳ね除けるのも
その神様の匙加減一つで変わってしまう。
どんなに最強の力を持っていようと
ある時を境に負けてしまう。
凄く弱かったけどある時を境に強い力に目覚める。
そういう、奇跡やきっかけさえも
神様がそうなるように運命を動かしていると
シャルロットは幼い頃から自身や世界に対して
どこか、他の人と自分は根本的な何かが違っていて
浮世離れした価値観を持ち合わせて
少しでも、皆と仲良くなりたいと思ったから
シャルロットは、元気でテンションが高く
誰からも好かれるような、人間らしい自分という
偽りの自分を演じ始めていると
ふと、どちらが本来の自分なのか分からなくなった。
どれだけ親しくなった親友と言える存在と出会えても
決して無くなる事が無い強い疎外感や孤独を感じていた。
それは現在も同じであり
自分が人なのではなく、自分が何者なのか
自問自答を繰り返した末に
何者かによって作られた存在であり
自分はこの世界を作った神様なのだという結論に到達したのは
いつだったのか、何がきっかけだったのか
それは覚えていないが
漠然と、自身とは何なのか?私の個性とは何なのか?
己を己に足らしめるアイデンティティとは?
なぜ自分は、他と比べて存在が浮いているのか?
退屈そうに何も無いはずの虚空を見つめながら
幼い頃からどこか達観したような雰囲気を纏っていた。
シャルロットは、自身や周囲の存在に疑問を持ちながらも
漠然とした考えで世界を俯瞰しながらも
瞳に映る何もかも全てが虚構のように感じていた。
この世界を作り上げた神様によって
私達は決められたシナリオ通りに動かされているようで
この世の全ては何者かに作られたモノであり
その創作者である神様からしたら
世界とは、上位存在の娯楽の為に存在している箱庭でしかなく
我々は虚構の存在に過ぎないのでは?
私達の正体とは、この世界を創世した上位存在が
上位存在達を楽しませる為に生み出した幻想の産物
無数の情報や文字の羅列の集合体であり
視覚した情報や文字によって生み出されたイメージであり
漠然とした姿形を形作られた虚構。
シャルロットは姉のベットの下から見つけた
秘蔵の恋愛小説や思春期男子が好きそうな大人な本をパラパラと捲りながら言葉を紡ぐ。
「宇宙というのは、小さな箱庭のようなモノだけど
神様の匙加減でその大きさや形を自由に変えていく。
世界とか物語という無数のマルチバースの集合体であり
この世界を作り、今も私達に言葉を紡がせている。
そんな神様の正体は、なんてことのない人間で
この恋愛小説を作った創作者となんら変わらない存在なのではないかと
私は思っているわけなのだが、そこの所どう思うよ?」
シャルロットは虚空を見つめながら
次元の向こう側にいる『神様』と呼んでいる
とある少女に話しかけていた。
自分が仮に、ゲームや物語でいう
主人公、プレイヤーのような立ち位置の存在として作られたのなら
自身を操作させている上位存在の存在に気がつくのも
そう難しい話ではなかった。
そして、シャルロットは
そんな『神様』にコミュニケーションを取る。
そんな『神様』の姿はただの少女だ。
どこにでも居るような、普通の少女。
シャルロット・レガリアと瓜二つな姿をしている
病的に白く痩せ細っている白髪桃眼の少女は
下着姿でゴロゴロしながら、大好きなプリンを食し
雲のような、クマのような、もふもふとした
よく分からないマスコットキャラクターのぬいぐるみを抱きながら
暇潰しに、空を撫でるような動作をしながら
自身の外見の情報を虚空に書き込みながら
その文字の羅列を目撃した者の思考から
イメージされた姿を形取り、存在を確立させると
自身のアバター、第一の主人公として選んだ
シャルロット・レガリアの思考、言動を操作しながら
この世界の運命を紡いでいる。
「………………」
神様と呼ばれる少女はシャルロットの問いかけに応えない。
ありとあらゆる事象を司っている少女
神様は、匙加減一つで彼女に全盛期以上の力を与え
いかなる存在だろうと消しされる
まさしく神様のような存在であり
可能もまた、神様が自身をこの世界で
存在を認識、活動させる為のアバターにすぎない。
彼女はシャルロット・レガリアに、次に何を喋らせようか
クルル・ヘル・ルシファーの物語を構築させながら
大いなる意志に対して接触を測ってきた彼女に対して
この物語の創造主の神様、『シロ』は、悩んでいた。
「………何しに来たの?」
「今日は神様の誕生日だろ?
だから、ついでに祝いに来てやった。」
「…もうとっくに過ぎてるよ。」
「あれ…そうだったか?」
「……用事はもう終わり?」
「いいや、それだけなわけないだろ」
「ルインの封印が解かれたこともだけど
それに加えて冥界のお姫様に
この世界の運命を変える奇跡を宿した真祖の吸血鬼に
魔王の生まれ変わりで終末の魔眼の継承者の堕天使
こんな大物が同じ時代、同じ場所、同じ世界に集まっている。」
「これ、どう見てもお前の仕業だろ?」
「いいえ、私は何も運命を弄ってないわよ?」
「ルインと名付けられた狂気は
あなたの精神世界に幽閉されていても
ずっと外の世界を見ていた。
そして、あなたを通じて
友達とか友情、絆、仲間という物に興味を持ち
強い憧れを漠然と抱ぎはじめて
全てを壊し尽くす破壊という概念や意志
世界を壊すと決めた時に顕現する
創世の神の裁定者としての側面。
ただの意志でしかなかった『なにもない』はずの
それは、ルインという名を与えられ
人格を会得し新たな存在として存在を確立し受肉した。
その憧れという強い意志が現界という奇跡を起こした。
たったそれだけのこと。
ルインは絶大過ぎて何もかも己の意思とか無関係に
能力が制御出来ずに何もかも壊してしまっていた
世界を滅ぼす悪魔だの破壊者と罵られ
世界から存在を今より強く拒絶されていた
幼かった頃の貴女そのものなのだから。」
「それに、他の娘だって同じことよ。
運命という物はたとえ創造主や神であったとしても
観測は出来てもそう簡単に操作出来ないものなの」
「それで、知りたいことはそれだけかしら?」
「そうだね、皆を待たせてるからそろそろ行かなきゃ」
「そう、これからも大変でしょうけど頑張って…」
「おうよ。」
私達はクルルの実家は…悪魔が住んでいる館のような黒金の豪邸であった。
私達は重々しい扉を超えて、自称冥獄城に入っていく。
「ワーハッハッハ!!よく来たのだ!
親愛なるお姉様と我が親友となるルミナとモルドレッドとルクシアっ!
そして、お姉様の妹にして我が好敵手のルインよっ!
我は盛大に歓迎するぞっ!」
そういった瞬間、クルルの背後から大量の花火が打ち上がり
屋敷中の照明が点灯する。
豪邸らしい紅い絨毯と白銀色の悪魔の陶器や銅像が立ち並び
階段の最上段から飛び降りてくるクルル。
その様子を見た反応は様々で
「わあ~今の凄かったね~!花火がドーンって!」
花火に目をキラキラと輝かせながら
興奮しているルクシア。
「……相変わらず派手な登場ね。 」
そのド派手な登場にツッコミを入れようか悩んでいるモルドレッド
「あ、あはは…凄かったですね~」
無難な回答を選んだルミナ。
「ギャハハハハハッ!面白ーい!今のもう一回やってよ!」
アンコールを要求するルイン。
「……いくらかかったんだろうあの魔法道具…」
演出に使用された魔法道具の金額を気にするシャルロット
すると、右側の通路の奥から
一目で執事と分かる風貌の男性がやってくる。
「お嬢様のご友人達、ようこそいらっしゃいました。
私は、お嬢様の執事をさせていただいております。
どうぞ、セバスチャンとお呼びください。」
「よろしくな~セバス」
「セバスチャン…さん…
いえセバスさんって言った方がいいかしら?」
「どっちでも大丈夫だと思いますよ。モルドレッドさん」
「そ…そう、ならセバスさんって呼んでもいいわよね?」
「はい、貴女様のお好きなようにお呼びください。」
「さあ、セバスよっ!
彼女達に最高のもてなしをするのだっ!」
「かしこまりました。お嬢様」
中庭に移動した私達にセバスチャンさんが
ティーセット一式を持ってきて
最高級のアフタヌーンティーを振る舞ってくれた。
「お口に合いましたでしょうか?」
「すごく美味しいのは理解出来るのだけど、
私はこういう高級品の味ってよく分からないんだよね~」
「この味が分からないなんてシャルロットは子供ね~」
「ウムム…確かに私は子供舌だが…
お姉ちゃんも大して変わらないでしょ」
「そ…そんなことないわよー」
「」
「私は好きですよ、この味。」
「ルミナって大人なんだね~」
「いえいえ、そんなことないですよ?」
「…というか、アフタヌーンティーとか飲むんだね
クルルならいつものように格好つけて
苦いコーヒーを出すと思ってたわ。」
「そ…そんなことはしないのだっ!
あの暗黒の液体を摂取出来て無事でいられるのは
魔王である我だけなのだからなっ!」
「……何言ってるのか分からないや」
ルインは退屈そうにして中庭の園庭を眺めている。
「クルルっていつもブラックコーヒー飲んでるけど
飲んだ後の顔がいつも引き攣ってて面白いんだよね~
カッコイイからコーヒーを飲んでるけど
本当はケーキとか甘いのが好きなのに
必死に隠してるけど無理して飲んでるってのがバレバレでねえ」
「お、お姉様っ!?なんてことをサラッと暴露してるのだっ!」
「アハハ…実は皆さん既に気づいてましたよ?」
「そ…そんな~バレてないと思ってたのだ~!」
それから私達は屋敷内を案内され
クルルの部屋に入る流れになった。
クルルの部屋はそこら中に
髑髏やライフルや銃の模型
天蓋付きの大きなベットに
黒魔術の研究でもしているのかと思うような
摩訶不思議な内装をしており
古代遺産のレプリカや床には魔法陣のような模様がある。
セバスチャンが毎日掃除しているのか
長い間、帰ってきてなかったのにも関わらず
部屋に埃一つない綺麗な部屋だ。
「……こっちの部屋も相変わらず凄いわね…」
「わ~おっ!このライフル凄いカッコイイねっ!」
「ルインはうっかり触って壊さないように気をつけてね~」
「はーい。」
「あっ、こんなものも見つけましたよっ!」
私達は、クルルの部屋から見つけた
恐らく友達が出来た時の為に買っておいたのであろう
トランプ等の玩具や遊具で遊びながら
この部屋の主であるクルルを待っているが中々来ない。
「あれ?そういえばクルルはどこに行ったのかしら?」
「セバスチャンさんにこの部屋に案内される前に
さっき一言、海岸に行くと告げてから中々帰ってきませんね。」
「どこに行ったのかなー?」
「多分、海岸方面にある両親のお墓に行ってるんだろ?
確か、実家に帰ったら
いつも墓参りに行ってるって言ってたような?」
その会話を聞いたセバスチャンが
驚愕といった表情でこちらに駆け寄ってくる。
「お嬢様は…ご両親のことを話しておられるのですかっ!?」
「あっ、いいえ、あの子の両親の話を知っているのは
今の所、私だけです。」
「そうでしたか……なら…
シャルロット様以外の皆様にもお話しましょう。
クルルお嬢様のご両親のことを。
私達に起きた惨劇のお話を。」
ルミナの星命流転の能力で
セバスチャンの語る
クルル・ヘル・ルシファーの始まりの記憶を
映像として拝見させてもらうことにする。
「私は命を救ってくださった主人である
お嬢様の両親に仕えて、前の名は捨て
セバスチャンとして新しい人生を与えられ
天使族を娘として授かったお母様とお父様に
これから待ち受けるであろう受難を想像し
そして、お嬢様の三人を
この身を捧げる覚悟で皆様をお守りしたいと
これまで力を尽くしてきました。
お嬢様の優しさに幾度も救われたこともあります。
穏やかな日々を過ごしていましたが
ある日を境に、大きく変わってしまわれた。
ある日、私が主人の命令を受けて遠くに外出してとりました。
しかし、嫌な予感がした私は、急いで屋敷に帰ってきたら
そしたら屋敷が鮮血で真っ赤に染まっておりました。
鼻を劈く血生臭さが漂っており
私はお嬢様やご両親を探して必死に屋敷内を探し回りました。
屋敷の至る所に血や肉片が飛び散っております
私が見たのはお嬢様のご家族は身体をバラバラに引き裂かれ
お嬢様を守る様にお嬢様に覆い被さって倒れている
旦那様とお母様の死体、そして目の前で茫然としている
血にまみれたお嬢様の姿でした。
お嬢様の大切なものを何もかも奪っていった
その邪悪な存在はお嬢様に襲い掛かり
私がお嬢様を命懸けで庇い瀕死の重傷を負ってしまいました。」
「その時、お嬢様の心が完全に壊れてしまったのだと思います。
私が大量の血を吹き出し地に伏せた瞬間
お嬢様の右目が金色に輝きだし
禍々しい闇のような魔力を纏い
髪が黒と銀色に染まり、天使の羽が黒く染まった。
お嬢様に堕天という現象が起きました。
そしてお嬢様は
『神核覚醒:堕天した明けの明星』を発動させ
宇宙さえも破壊しかねないと思わせる
この世の理を超越したような奇跡を起こし
何もかも全てを消し去ってしまったのです。
そして、力を使い果たし、倒れたお嬢様に駆け寄った時
生き残った残党がお嬢様に向けて最後の抵抗をしてきました。
私は重傷を負った体を無理矢理動かし
必死にお嬢様を護る為に動こうとしましたが
間に合わず、凶刃がお嬢様に届くと思った瞬間
そこに、現れたのです。」
「私達にとっての救世主、白髪の少女が
白髪の少女はお嬢様に向かわれた凶刃を容易く跳ね除け
その生き残りは、魔王やら人体実験やらの成功例だと言っており
神核と呼ばれた超常を超えた力を持っていましたが
白髪の少女はそれさえもなんてことないように
純白の死神の大鎌を振るい切り裂いてしまったのです。
私は、あの白髪の少女に希望の光を見ました。」
「白髪の少女は、私達の惨状を見た後
私達を哀れんだのかは知りませんが
魔法陣を展開し一生遊んで暮らせる程の大金をポンッと
私に渡してきました。
そして、白髪の少女は私に言ったのです。
『その子を護りきれ、それが貴様の使命だ』と。」
「私は白髪の少女から贈られた
向こう百年は働かなくても一切尽きぬ程の
莫大な資産を元に屋敷を新たに新築し
私は、どうにかしてお嬢様を支えようとしました。
有り余る資産で私だけでなく
他の者を召使いとして雇おうとしましたが
その結果、お嬢様はそれを激しく嫌がってしまい
お嬢様は非常に他者に対して強い怯えを覚え
私以外とはお嬢様は会話さえも成り立たず
ある者はお嬢様の変色し呪いのように色が変わらない
銀色の髪を気味悪がる者もおりました。
そして、お嬢様に従える召使いやメイドは
私以外の者は最終的にいなくなりました。」
「両親の凄惨な死を目の前で目撃してしまい
心に深い傷を負ってしまったお嬢様は
堕天してしまい、お母様譲りの美しい金の髪も
漆黒に染まり銀色の髪に変わってしまいました。
もはやその髪は呪いのようで
どんなに色を染めようとすぐさま
元の銀色と漆黒の髪に戻ってしまい
私はなす術なくいつしか諦めてしまっていました。
あの頃のお嬢様は幼い心に耐えられない強いストレスと
両親の死を目の前で見たことがトラウマとなってしまい
心が壊れてしまい、自暴自棄になり
食事も満足に取らず、ほとんど言葉を発せられなくなり
まるで意志を持たない人形のようになってしまった。
お嬢様は抵抗せずに自身の命さえも諦めてしまっておりました。
そして、あの日、今も忘れられない事件が起きました。
お嬢様が誘拐されてしまったのです。
事件当時、私は不意を突かれて
後頭部を強打され、気絶させられてしまいました。
そして、一人になったお嬢様を誘拐するのは
さぞ、容易であったでしょう。
誘拐されたお嬢様は無抵抗のまま
赫神華の奴らに服を脱がされて
淫らな行為をさせられてしまいそうになったそうです。
しかし、その瞬間、現れたのは
あの時現れた白髪の少女でございました。
白髪の少女は悪党共を圧倒的な強さで捻じ伏せ
お嬢様を救ってくださいました。」
「そして、その白髪の少女は
二度もお嬢様を救ってくださったのです。
私は理由を尋ねたのですが
白髪の少女は何も言わずに消えてしまい
あの事件以降、姿を現すことはありませんでした。」
「そして、アレからお嬢様は大きく変わりました。
白髪の少女に憧れて、自身の銀色の髪を誇りに思うようになり
眼帯や包帯を巻き始め、カッコイイ自分を目指すようになり
お嬢様は徐々に以前のような、いえ
かつてのお嬢様より眩しい笑顔が戻ってきました。
以前のお嬢様より活発で前向きになり
まるで別人のように変わってしまわれました。
今のお嬢様は以前の自分を弱い偽りの自分と呼ばれておりますが
時折、以前のような幼さを見せてしまわれますから
私は無理はしていないか心配なのですが
お嬢様は問題ないの一点張りでして
……それからというもの
本物の軍服やゴシック系の衣装等や
演出用の魔法道具や魔術本に大金を注ぎ込むようになり
中二病という不治の病を拗らせてしまわれました。
これは最近の悩みの種ですが
お嬢様が元気であるのならば
それも仕方のない必要経費だと割り切ろうかと思っております。」
「………白髪に紅い瞳に純白の大鎌
そして、私達ぐらいの年齢の女の子
そして、服装は上半身は
腹部を大きく露出させたアサシンのような衣装。
下半身は黒と灰色のミニスカートに黒のニーソ。
純白のフードを被り、背中にはマントを羽織っている。
その特徴、確か聞いたことがあります。
それに、その時期は白夜の死神と言われている
正体不明の謎の存在が活動していたとされる
年と一致しています。
もしかして、クルルさん達を救ったのは
おそらく白夜の死神さんではないでしょうか?」
「白夜の死神……?知ってるの?ルミナ」
「はい、数年前、赫神華の五つの部隊を壊滅させて
当時、赫神華の幹部だった人の一人が
白夜の死神と呼ばれている方に実際に殺されていますから。
私も直接見たわけではありませんが
その存在は確かなものです。
一年程度で白夜の死神は活動を停止されたのか
一切白夜の死神に関連する噂も聞かなくなりましたし
情報も何も入らなくなりましたが
赫神華の幹部を殺せる程の実力者だと見受けられる
白夜の死神が殺られるはずないと思ってたんですけど
最後まで正体も目的も不明で
とにかく深夜の時間帯に世界士の悪を裁いて回っている
謎の存在としか…」
「白夜の死神……?」
なんだろう、凄まじく見に覚えがありすぎる
名称が聞こえてきたのだけど…
「ああああああああああああっ!!!」
「うわっ!びっくりした。急に叫ばないでよ」
「シャルロットさん…どうしたんですか?」
「……この際だ。 白状しようではないか。
白夜の死神の正体とは私のことです。はい。」
モルドレッドは理解が追いつかず
猫のような顔を浮かべている。
「………シャルロット…どうゆうこと?」
「いやぁ、実はちょっと私も中二病を拗らせて
闇に潜んで、深き夜の世界で悪をやっつけて
ダークヒーローのようなカッコイイ自分に酔いしれて
今より積極的に悪党非道を滅してた時期がありまして
その時期にそういえば……
女の子を助けて、酷い惨状と屋敷が焼けているのを見て
この執事だけでこの女の子を育てるのは
流石に大変で可哀想すぎるなあと思って
私の所有してる全財産の2割ぐらいの
かなりの大金を寄付したから覚えてたけど
まさか、セバスチャンとクルルちゃんが
あの時救った執事と女の子だったとはな。」
「特に、クルルの方はあの時から
性格やら髪色や雰囲気や魔力の質まで色々と
変わりすぎてて気づかなかったよ。」
「黒歴史にして完全に封印しようとしてたのに
まさか、白夜の私が作った縁がこんな所で結ばれるなんてなあ」
「貴女が、白夜の死神様でございましたか
重ねて心より感謝を申し上げます。
お嬢様は、中二病に、貴女に心を救われました。
いくら感謝をしてもしきれませんが
貴女に何かお礼をしたいと思っております。
なので、何なりと申し上げてくださいっ!」
「そうだな…何も望むことはないんだけど
強いて言うなら、ここにまた帰ってきた時に
クルルちゃんのことをよろしく頼む。としか言えないなあ。」
その時、屋敷の扉が勢いよく開き
クルルの甲高い高笑いが聞こえてくる。
「ワーハッハッハ!!待たせたな皆の者っ!」
「あっ帰ってきた。」
「フッフッフ皆のモノっ!刮目せよっ!
ここに最近ニューオープンした
大型室内プールの施設
料理、アトラクション、プール等
開店初日だけ全て無料で使用、注文が出来る
VIP用のチケットがここに人数分あるのだが…
我らと共にそこで遊ぼうではないかっ!」
「おお~!楽しそうかも!」
「ちょっと待って、急にプールに行くなんて
水着持ってきてないわよ!?」
「フッフッフ、その事ならご心配無用である!
何故なら、こうなる事を未来で見て
既に水着を用意してあるからなっ!」
「流石はお姉様なのだっ!準備が良いのだ!」
「さあ、行くぞー!」
「オープンしたてってだけあって凄い人だかりだな~」
「お姉様~お待たせしたのだ~!」
私は競争(誰も誘いに乗らなかった)して
一番乗りでプールにやってきたのだが
どうやら他の子も遅れてやってきたようだ。
クルルの水着はゴスロリ衣装のように
黒いヒラヒラした薄い布が
腕とスカートに付いている黒ビキニ。
そして、童顔に似つかわぬ
大きな乳をばるんばるんと揺らしながら
人懐っこい子犬のように走りながら
私に抱きついてくる。
「ゴロゴロニャーン♪えへへ~なのだ~♪」
「えっと、水着とっても似合ってて可愛いと思うよ」
「えへへ~ありがとうなのだ~♪
お姉様も水着とっても可愛いのだ~!」
「おお~皆の水着も可愛いね~」
「もう…シャルロットは何回も見てるでしょう」
モルちゃんは変わらず
私とお揃いで色違いの水着を着てくれていた。
褒められて照れているのか
ツインテールの先っちょを弄りながら
私の手を握ろうとしてくる。
その手を真っ先に取ったのは私、ではなくルミナだった。
ルミナの水着は露出が多めの白ビキニタイプの水着で
しかもなんかヒラヒラした飾りがついてて
滅茶苦茶気合いが入ってる感じのやつだ。
「モルドレッドさん一緒に行きましょうっ!」
ルミナはモルドレッドの腕をグイグイと引っ張っていく。
「わわわ…ちょっと待ってよルミナ~!」
幼女組の三人もやってきて
ルインとルクシアは黒のビキニタイプの水着で
ペルちゃんは黒のフレアビキニタイプの水着だ。
「わあ~プールって凄いね~」
「へー、ここがプールって所なんだ~」
「ウォータースライダーってやつで遊びたいな~」
ルクシアは初めて見るプールに目を輝かせながら
ルインは初めて触れるものだらけで
どう反応すればいいのか分からない表情をしている。
ペルちゃんはウォータースライダーに興味がある様子。
「ふにゃ~プールって気持ちいい……」
「……ゴフッ!?」
流れるプールを漂っていたペルちゃんだが
何かに頭をぶつけてしまい吐血、気を失ってしまい
流されてしまいプール内で遭難することに。
「あれ?そういえばペルちゃんどこ行った?」
「もしかして迷子になってるかもですから
皆さんで探しに行きましょう」
「ペルちゃ~ん!どこ~!」
ペルちゃんを探していると女の子の泣き声が聞こえてきた。
「うえーーーん、お母さ~ん!」
「おやおや、こっちにも迷子が?」
「お母さんと逸れちゃったの?」
「……うん。」
「よし!それじゃお姉さん達が探してあげるねっ!」
「二手に分かれてペルちゃんと、この子のお母さんを探そうか。」
「そうね」
その時、ビビーンと嫌な予感がした。
二つの可能性の未来が見えてしまった。
この後、三人は童貞を拗らせた三人組に
ナンパされてしまうが
ルミナだけが犠牲となり、三人組についていってしまうが
その後、童貞を拗らせてしまった三人組を
エロいことをすると勘違いするような誘い方をして
誰にも見られない空間に移動した後
ルミナはその三人組を殺して
記憶を操作して人格矯正をしてしまうという未来。
もう一つのパターンは
この後、ルミナ達をナンパしてしまった三人組が
ルインは遊ぶことに歓迎するが
ルインと遊ぶことは並大抵の人間にとっては
死に等しく、ルインより体格も大きい
ナンパ三人組が人形や小石のように振り回され
無邪気に遊ぶルインに水切りの石のように投げられ
流れるプールの水面を引き裂きながら
室内プールの壁に巨大な穴を開けて
岩盤に叩きつけられるような衝撃で室内プールが倒壊し
プールが血の池地獄のようになってしまう。
という未来を見てしまった。
私は最悪な未来を回避する為の
第三の選択肢が即座に頭に浮かびあがり
楽しい時間を継続させる為に駆け出す。
「ごめん二人共、その子を頼んだよっ!」
「ちょっとシャルロットどこ行くのよっ!?」
「いってらっしゃ~い!」
ルクシアとモルちゃんに子供を任せて
私はルミナ達の方へ向かうと
三人がナンパされてるではないか。
「ちょっとちょっとキミ達ー!
可愛いねー俺達と一緒に遊ばない?」
「すみませんが急いでるんですっ!」
「わ…我に話しかけるとは良い度胸ではないか
わ…我に触れるとその腕が腐り落ちてしまうのだぞ~」
ルミナはどうしようか悩み
クルルは涙目になってしまっている。
「待ってよー話くらい聞いてってー」
「お兄さん達、ルインと遊びたいの?
いいよ~あそぼあそぼ」
(うっひょーおっぱいすげーっ!)
(それに柔らかそうな生二の腕!
一説によれば女の子の二の腕は
おっぱいと同等の柔らかさを持つという)
(しかもいきなりおっぱいなんてリスクを犯さずとも
おっぱいを体験できるというグレーゾーン!)
(かつては手を出して受ける風圧で
おっぱいを感じるという説を実践したこともあったが…)
「あいつやってんな」
「やってんな」
「キッショ」
(周囲の冷ややかな目線にもめげずに
おっぱいへ挑戦し続けた)
(だが、所詮空気ッ!!そこに本物はなかったっ!)
「おにいちゃん…」
妹に涙目の俺をジト目で呆れられながらも
俺はおっぱいを諦めなかったッッ!
(今日、今までの冴えなかった
俺達はそ・つ・ぎょ・うっ!
この手でおっぱいを掴み取るるるるッッッ!!)
(陰キャでしかなかった俺達もイメチェンした
イケイケ陽キャオーラで美少女だってイチコロのはずっ!)
(この知的探求心への渇望が!
おっぱいへの渇きが!俺達のライフワーク!
さぁ教えておくれキミのおっぱいの感触フォー!)
……なんとも童貞を拗らせた可哀想なアホな三人組であった。
その青年の一人の手を掴む者がいた。
「お姉様っ!」
「シャルロットさんっ!」
「あっシャル姉」
「へいっへーい!ナンパのお兄さん達
そんなに遊びたいなら私と一緒に遊ばない?」
「うーん、そこの二人は男がちょい苦手…というか
しつこく迫られて嫌がってるし
それより私と遊んだ方が良くないですか?」
「た…たしかに」
(おっぱいはないが、触れるのなら
もはや大きさ等大した問題ではないッ!)
(触れぬ巨乳より触れる二つの真っ平らな乳ッッッ!)
(ちっぱいでも、俺たちは一向に構わんッッッ!)
「……おい、今、胸が平原マッタイラーとか思わなかったか?」
「「「いえいえいえいえいえそんなことは」」」
「……ルイン、こいつら爆破していいよ。」
「はーいっ!」
ルインが三人組の股間に狙いを定めて掌を握り潰す動作をすると
三人組の股間付近の空間が爆発を起こした。
「ぴいぅ!?」
「あびまゃっ!?」
「ふぐぅぅうっ!???」
三人は小さく悲鳴をあげると気を失い倒れた。
「……さあ、気を取り直してこの子のお母さん探そうか。」
そして、ウォータースライダー近くを歩いていると
「あっ!向こうにさっきお母さんがいたよ!」
「ほんと?よしっ!それじゃあお母さんに会いに行こうか」
「モルちゃんはペルちゃんを探して
この子はワタシちゃんに任せろバリバリ~!」
そう言って、シャルロットとルクシアは
迷子の少女の手を引いて向こうに行ってしまった。
「お母さ~ん!」
「チコっ!もうどこに行ってたの?お母さん探したのよ」
「ごめんなさい…でもね、優しいお姉さん達が
お母さんのことを探してくれたんだ~」
「娘を見つけてくださりありがとうございました!」
「いえいえ、気にしないでください。」
「またお母さんと逸れないように気をつけてね~」
「はーーい!」
「本当にありがとうございました!」
そして私達は元気に手を振ってお礼を言ってる親子と別れた。
一方その頃、流れるプールで遭難してしまった
ペルちゃんはというと
流れるプールの中心にある孤島のような場所で休んでいた。
「うう…みんなどこにいるの~?」
「ハッ…そうだ…いつもみたいに沢山出血して
騒ぎになれば気がつくんじゃないかな…」
「でもなあ…自分で体を傷つけるのあんまり好きじゃないんだよなあ」
「うーん、気がついたら足も折れちゃってたから
ここから動けないし、どうしよう。」
途方に暮れていると近くから
私の名前を叫んで探している皆の声が聞こえてくる。
「あっ…みんな…来てくれたんだ……」
「おーーーい!ここだよーー!おーい!」
「……っ!今ペルちゃんの声が聞こえた気がする!」
「ほんと!」
「うん!こっち!」
皆が私を見つけてくれた。
シャルロットちゃんが近づいてきてくれて
私の足に視線が一瞬向くと
何も言わずにお姫様抱っこのように私を抱き抱えてくれた。
どうしてだろう…なんか、凄く安心する。
「足…折れちゃってるんだね。」
「う…うん、でもすぐに治ると思うよ。」
「そっか…治ったらみんなと一緒に遊ぼうか。」
「うん!」
「ルインもルクシアもみんな
早くペルちゃんと遊びたいって言ってたよ。」
「そうなんだ。」
そして皆と合流して少し時間が経って
折れた足が完全に再生したから
早く行かないと、皆が待っていると思うから。
「あっペルちゃんやっと来たのだ」
「ペルちゃん一緒に遊ぼう!」
「はやく一緒にウォータースライダー滑ろうよ!」
そして私達はみんなで休日を楽しく過ごした。
休日後になにかあったような気がするが
それは今は忘れよう。
六天魔皇最強を名乗っている
ルミナの次に魔皇になった新米寄りの魔皇でありながら
その実力は未知数ながらも他の六天魔皇とは一線を画していた。
そんな彼女は、とあることで猛烈に頭を悩ませていた
生まれてはじめて友達というモノが出来た。
憧れはあったが、実際に友達と何をどうすればいいのか分からず悩みながら
クルルは、悩んだすえに
はじめて友達を自分の家に誘うことにした。
「うう…お姉様も来るのか…緊張するのだ…」
後日、私達にクルルからお誘いの手紙が届いた
内容はかなり簡素な物だ。
『我の親しき友、モルドレッドとルミナ
そして、お姉様
海が見える綺麗な海域の側にある
我が根城である冥獄城で遊戯をしようではないか
我は待っているぞっ!!』
という拙い文だ。
「ふーん?行ってくれば?」
「私もそういえばあの子の実家に行くのは初めてだ」
ルクシアは陽のあたる場所で日向ぼっこ。
体を丸めてまるで子猫のように眠っている。
「私はちょっと用事があるけどすぐに終わるから
皆は先に行っててくれない?」
「それじゃあ、先に行ってくるわね。」
「いってら~」
二人を見送った後
シャルロットは、
ホットミルクに板状のチョコレートを入れて
ドロドロに液状になるまで温められた
生クリームとココアパウダーをふりかけた
ホットなチョコレートに
チョコチップやホイップクリームやらを浮かべた
現代的な未来の飲み物を飲みながら
片手に新聞を持ち、内容を適当に流し読みしていた。
ホットチョコレートが冷えた体を温めていく。
世界は真夏だというのに
私の体は真冬の頃のように、吐いた息は白く染まり
今も寒さに凍えている。
どっかの誰かさんのお陰で世界は氷河期を迎えてしまいました。
絶命後に復活し、古戦場の何もかもを消し飛ばして更地にした
あの深紅の大爆発にもなんとか耐えていたが
お姉ちゃんが氷の魔王となり、世界を支配すると、この星が氷の惑星と化した。
異常な冷気が世界を包み込み、世界は白銀に染め上げられ
彼女から発せられた白銀の魔王の魔力は
シャルロットの神核にも影響を及ぼし
彼女は今、低体温症を引き起こしていた。
真夏の太陽が輝いているこの世界で
シャルロットだけが真冬の世界を過ごしている。
前日の騒動によって
新たな六天魔皇の誕生か!?だの書かれているが
何もかもが有耶無耶になったことで何も変化は起きず
最下位も優勝もないまま終わりを迎えた。
それらの内容にも
私にとって特に興味がない無意義な内容。
いま、シャルロット・レガリアの目を引いているのは
どうやら大陸全土を凍土に変えられた上に
スプーンでくり抜かれたような大きな穴を開けられた
可哀想な大陸の王が何やら不穏な動きをしてるとかどうだとか。
まあ、そんなことはどうでもいいか、と思いながら
シャルロットは未来の世界から買ってきていた
娯楽の為に作られた遊び道具を取り出す。
超高性能電脳型ゲーム機『クイッピー』
ピコピコとコントローラーを操作しているのは
未来の世界では人気タイトルらしい
『創世神シミュレーション』といった物だ。
宇宙創世を行い神様のように世界を自在に作ったり壊したり
人類の繁殖や人生、時代の変化を体験出来る
シミュレーションゲームだ。
今、シャルロットは自身の容姿を反映させた
可愛いらしいアバターを作りながら
ゲームの様子を眺めながらシャルロットは思う。
自分もこのゲームの中のキャラのように
世界や私を作った神様がいて
その創世神のような神様も誰かに作られた存在であり
この世のありとあらゆる事象、勝ち負け、思考
運命に屈するも跳ね除けるのも
その神様の匙加減一つで変わってしまう。
どんなに最強の力を持っていようと
ある時を境に負けてしまう。
凄く弱かったけどある時を境に強い力に目覚める。
そういう、奇跡やきっかけさえも
神様がそうなるように運命を動かしていると
シャルロットは幼い頃から自身や世界に対して
どこか、他の人と自分は根本的な何かが違っていて
浮世離れした価値観を持ち合わせて
少しでも、皆と仲良くなりたいと思ったから
シャルロットは、元気でテンションが高く
誰からも好かれるような、人間らしい自分という
偽りの自分を演じ始めていると
ふと、どちらが本来の自分なのか分からなくなった。
どれだけ親しくなった親友と言える存在と出会えても
決して無くなる事が無い強い疎外感や孤独を感じていた。
それは現在も同じであり
自分が人なのではなく、自分が何者なのか
自問自答を繰り返した末に
何者かによって作られた存在であり
自分はこの世界を作った神様なのだという結論に到達したのは
いつだったのか、何がきっかけだったのか
それは覚えていないが
漠然と、自身とは何なのか?私の個性とは何なのか?
己を己に足らしめるアイデンティティとは?
なぜ自分は、他と比べて存在が浮いているのか?
退屈そうに何も無いはずの虚空を見つめながら
幼い頃からどこか達観したような雰囲気を纏っていた。
シャルロットは、自身や周囲の存在に疑問を持ちながらも
漠然とした考えで世界を俯瞰しながらも
瞳に映る何もかも全てが虚構のように感じていた。
この世界を作り上げた神様によって
私達は決められたシナリオ通りに動かされているようで
この世の全ては何者かに作られたモノであり
その創作者である神様からしたら
世界とは、上位存在の娯楽の為に存在している箱庭でしかなく
我々は虚構の存在に過ぎないのでは?
私達の正体とは、この世界を創世した上位存在が
上位存在達を楽しませる為に生み出した幻想の産物
無数の情報や文字の羅列の集合体であり
視覚した情報や文字によって生み出されたイメージであり
漠然とした姿形を形作られた虚構。
シャルロットは姉のベットの下から見つけた
秘蔵の恋愛小説や思春期男子が好きそうな大人な本をパラパラと捲りながら言葉を紡ぐ。
「宇宙というのは、小さな箱庭のようなモノだけど
神様の匙加減でその大きさや形を自由に変えていく。
世界とか物語という無数のマルチバースの集合体であり
この世界を作り、今も私達に言葉を紡がせている。
そんな神様の正体は、なんてことのない人間で
この恋愛小説を作った創作者となんら変わらない存在なのではないかと
私は思っているわけなのだが、そこの所どう思うよ?」
シャルロットは虚空を見つめながら
次元の向こう側にいる『神様』と呼んでいる
とある少女に話しかけていた。
自分が仮に、ゲームや物語でいう
主人公、プレイヤーのような立ち位置の存在として作られたのなら
自身を操作させている上位存在の存在に気がつくのも
そう難しい話ではなかった。
そして、シャルロットは
そんな『神様』にコミュニケーションを取る。
そんな『神様』の姿はただの少女だ。
どこにでも居るような、普通の少女。
シャルロット・レガリアと瓜二つな姿をしている
病的に白く痩せ細っている白髪桃眼の少女は
下着姿でゴロゴロしながら、大好きなプリンを食し
雲のような、クマのような、もふもふとした
よく分からないマスコットキャラクターのぬいぐるみを抱きながら
暇潰しに、空を撫でるような動作をしながら
自身の外見の情報を虚空に書き込みながら
その文字の羅列を目撃した者の思考から
イメージされた姿を形取り、存在を確立させると
自身のアバター、第一の主人公として選んだ
シャルロット・レガリアの思考、言動を操作しながら
この世界の運命を紡いでいる。
「………………」
神様と呼ばれる少女はシャルロットの問いかけに応えない。
ありとあらゆる事象を司っている少女
神様は、匙加減一つで彼女に全盛期以上の力を与え
いかなる存在だろうと消しされる
まさしく神様のような存在であり
可能もまた、神様が自身をこの世界で
存在を認識、活動させる為のアバターにすぎない。
彼女はシャルロット・レガリアに、次に何を喋らせようか
クルル・ヘル・ルシファーの物語を構築させながら
大いなる意志に対して接触を測ってきた彼女に対して
この物語の創造主の神様、『シロ』は、悩んでいた。
「………何しに来たの?」
「今日は神様の誕生日だろ?
だから、ついでに祝いに来てやった。」
「…もうとっくに過ぎてるよ。」
「あれ…そうだったか?」
「……用事はもう終わり?」
「いいや、それだけなわけないだろ」
「ルインの封印が解かれたこともだけど
それに加えて冥界のお姫様に
この世界の運命を変える奇跡を宿した真祖の吸血鬼に
魔王の生まれ変わりで終末の魔眼の継承者の堕天使
こんな大物が同じ時代、同じ場所、同じ世界に集まっている。」
「これ、どう見てもお前の仕業だろ?」
「いいえ、私は何も運命を弄ってないわよ?」
「ルインと名付けられた狂気は
あなたの精神世界に幽閉されていても
ずっと外の世界を見ていた。
そして、あなたを通じて
友達とか友情、絆、仲間という物に興味を持ち
強い憧れを漠然と抱ぎはじめて
全てを壊し尽くす破壊という概念や意志
世界を壊すと決めた時に顕現する
創世の神の裁定者としての側面。
ただの意志でしかなかった『なにもない』はずの
それは、ルインという名を与えられ
人格を会得し新たな存在として存在を確立し受肉した。
その憧れという強い意志が現界という奇跡を起こした。
たったそれだけのこと。
ルインは絶大過ぎて何もかも己の意思とか無関係に
能力が制御出来ずに何もかも壊してしまっていた
世界を滅ぼす悪魔だの破壊者と罵られ
世界から存在を今より強く拒絶されていた
幼かった頃の貴女そのものなのだから。」
「それに、他の娘だって同じことよ。
運命という物はたとえ創造主や神であったとしても
観測は出来てもそう簡単に操作出来ないものなの」
「それで、知りたいことはそれだけかしら?」
「そうだね、皆を待たせてるからそろそろ行かなきゃ」
「そう、これからも大変でしょうけど頑張って…」
「おうよ。」
私達はクルルの実家は…悪魔が住んでいる館のような黒金の豪邸であった。
私達は重々しい扉を超えて、自称冥獄城に入っていく。
「ワーハッハッハ!!よく来たのだ!
親愛なるお姉様と我が親友となるルミナとモルドレッドとルクシアっ!
そして、お姉様の妹にして我が好敵手のルインよっ!
我は盛大に歓迎するぞっ!」
そういった瞬間、クルルの背後から大量の花火が打ち上がり
屋敷中の照明が点灯する。
豪邸らしい紅い絨毯と白銀色の悪魔の陶器や銅像が立ち並び
階段の最上段から飛び降りてくるクルル。
その様子を見た反応は様々で
「わあ~今の凄かったね~!花火がドーンって!」
花火に目をキラキラと輝かせながら
興奮しているルクシア。
「……相変わらず派手な登場ね。 」
そのド派手な登場にツッコミを入れようか悩んでいるモルドレッド
「あ、あはは…凄かったですね~」
無難な回答を選んだルミナ。
「ギャハハハハハッ!面白ーい!今のもう一回やってよ!」
アンコールを要求するルイン。
「……いくらかかったんだろうあの魔法道具…」
演出に使用された魔法道具の金額を気にするシャルロット
すると、右側の通路の奥から
一目で執事と分かる風貌の男性がやってくる。
「お嬢様のご友人達、ようこそいらっしゃいました。
私は、お嬢様の執事をさせていただいております。
どうぞ、セバスチャンとお呼びください。」
「よろしくな~セバス」
「セバスチャン…さん…
いえセバスさんって言った方がいいかしら?」
「どっちでも大丈夫だと思いますよ。モルドレッドさん」
「そ…そう、ならセバスさんって呼んでもいいわよね?」
「はい、貴女様のお好きなようにお呼びください。」
「さあ、セバスよっ!
彼女達に最高のもてなしをするのだっ!」
「かしこまりました。お嬢様」
中庭に移動した私達にセバスチャンさんが
ティーセット一式を持ってきて
最高級のアフタヌーンティーを振る舞ってくれた。
「お口に合いましたでしょうか?」
「すごく美味しいのは理解出来るのだけど、
私はこういう高級品の味ってよく分からないんだよね~」
「この味が分からないなんてシャルロットは子供ね~」
「ウムム…確かに私は子供舌だが…
お姉ちゃんも大して変わらないでしょ」
「そ…そんなことないわよー」
「」
「私は好きですよ、この味。」
「ルミナって大人なんだね~」
「いえいえ、そんなことないですよ?」
「…というか、アフタヌーンティーとか飲むんだね
クルルならいつものように格好つけて
苦いコーヒーを出すと思ってたわ。」
「そ…そんなことはしないのだっ!
あの暗黒の液体を摂取出来て無事でいられるのは
魔王である我だけなのだからなっ!」
「……何言ってるのか分からないや」
ルインは退屈そうにして中庭の園庭を眺めている。
「クルルっていつもブラックコーヒー飲んでるけど
飲んだ後の顔がいつも引き攣ってて面白いんだよね~
カッコイイからコーヒーを飲んでるけど
本当はケーキとか甘いのが好きなのに
必死に隠してるけど無理して飲んでるってのがバレバレでねえ」
「お、お姉様っ!?なんてことをサラッと暴露してるのだっ!」
「アハハ…実は皆さん既に気づいてましたよ?」
「そ…そんな~バレてないと思ってたのだ~!」
それから私達は屋敷内を案内され
クルルの部屋に入る流れになった。
クルルの部屋はそこら中に
髑髏やライフルや銃の模型
天蓋付きの大きなベットに
黒魔術の研究でもしているのかと思うような
摩訶不思議な内装をしており
古代遺産のレプリカや床には魔法陣のような模様がある。
セバスチャンが毎日掃除しているのか
長い間、帰ってきてなかったのにも関わらず
部屋に埃一つない綺麗な部屋だ。
「……こっちの部屋も相変わらず凄いわね…」
「わ~おっ!このライフル凄いカッコイイねっ!」
「ルインはうっかり触って壊さないように気をつけてね~」
「はーい。」
「あっ、こんなものも見つけましたよっ!」
私達は、クルルの部屋から見つけた
恐らく友達が出来た時の為に買っておいたのであろう
トランプ等の玩具や遊具で遊びながら
この部屋の主であるクルルを待っているが中々来ない。
「あれ?そういえばクルルはどこに行ったのかしら?」
「セバスチャンさんにこの部屋に案内される前に
さっき一言、海岸に行くと告げてから中々帰ってきませんね。」
「どこに行ったのかなー?」
「多分、海岸方面にある両親のお墓に行ってるんだろ?
確か、実家に帰ったら
いつも墓参りに行ってるって言ってたような?」
その会話を聞いたセバスチャンが
驚愕といった表情でこちらに駆け寄ってくる。
「お嬢様は…ご両親のことを話しておられるのですかっ!?」
「あっ、いいえ、あの子の両親の話を知っているのは
今の所、私だけです。」
「そうでしたか……なら…
シャルロット様以外の皆様にもお話しましょう。
クルルお嬢様のご両親のことを。
私達に起きた惨劇のお話を。」
ルミナの星命流転の能力で
セバスチャンの語る
クルル・ヘル・ルシファーの始まりの記憶を
映像として拝見させてもらうことにする。
「私は命を救ってくださった主人である
お嬢様の両親に仕えて、前の名は捨て
セバスチャンとして新しい人生を与えられ
天使族を娘として授かったお母様とお父様に
これから待ち受けるであろう受難を想像し
そして、お嬢様の三人を
この身を捧げる覚悟で皆様をお守りしたいと
これまで力を尽くしてきました。
お嬢様の優しさに幾度も救われたこともあります。
穏やかな日々を過ごしていましたが
ある日を境に、大きく変わってしまわれた。
ある日、私が主人の命令を受けて遠くに外出してとりました。
しかし、嫌な予感がした私は、急いで屋敷に帰ってきたら
そしたら屋敷が鮮血で真っ赤に染まっておりました。
鼻を劈く血生臭さが漂っており
私はお嬢様やご両親を探して必死に屋敷内を探し回りました。
屋敷の至る所に血や肉片が飛び散っております
私が見たのはお嬢様のご家族は身体をバラバラに引き裂かれ
お嬢様を守る様にお嬢様に覆い被さって倒れている
旦那様とお母様の死体、そして目の前で茫然としている
血にまみれたお嬢様の姿でした。
お嬢様の大切なものを何もかも奪っていった
その邪悪な存在はお嬢様に襲い掛かり
私がお嬢様を命懸けで庇い瀕死の重傷を負ってしまいました。」
「その時、お嬢様の心が完全に壊れてしまったのだと思います。
私が大量の血を吹き出し地に伏せた瞬間
お嬢様の右目が金色に輝きだし
禍々しい闇のような魔力を纏い
髪が黒と銀色に染まり、天使の羽が黒く染まった。
お嬢様に堕天という現象が起きました。
そしてお嬢様は
『神核覚醒:堕天した明けの明星』を発動させ
宇宙さえも破壊しかねないと思わせる
この世の理を超越したような奇跡を起こし
何もかも全てを消し去ってしまったのです。
そして、力を使い果たし、倒れたお嬢様に駆け寄った時
生き残った残党がお嬢様に向けて最後の抵抗をしてきました。
私は重傷を負った体を無理矢理動かし
必死にお嬢様を護る為に動こうとしましたが
間に合わず、凶刃がお嬢様に届くと思った瞬間
そこに、現れたのです。」
「私達にとっての救世主、白髪の少女が
白髪の少女はお嬢様に向かわれた凶刃を容易く跳ね除け
その生き残りは、魔王やら人体実験やらの成功例だと言っており
神核と呼ばれた超常を超えた力を持っていましたが
白髪の少女はそれさえもなんてことないように
純白の死神の大鎌を振るい切り裂いてしまったのです。
私は、あの白髪の少女に希望の光を見ました。」
「白髪の少女は、私達の惨状を見た後
私達を哀れんだのかは知りませんが
魔法陣を展開し一生遊んで暮らせる程の大金をポンッと
私に渡してきました。
そして、白髪の少女は私に言ったのです。
『その子を護りきれ、それが貴様の使命だ』と。」
「私は白髪の少女から贈られた
向こう百年は働かなくても一切尽きぬ程の
莫大な資産を元に屋敷を新たに新築し
私は、どうにかしてお嬢様を支えようとしました。
有り余る資産で私だけでなく
他の者を召使いとして雇おうとしましたが
その結果、お嬢様はそれを激しく嫌がってしまい
お嬢様は非常に他者に対して強い怯えを覚え
私以外とはお嬢様は会話さえも成り立たず
ある者はお嬢様の変色し呪いのように色が変わらない
銀色の髪を気味悪がる者もおりました。
そして、お嬢様に従える召使いやメイドは
私以外の者は最終的にいなくなりました。」
「両親の凄惨な死を目の前で目撃してしまい
心に深い傷を負ってしまったお嬢様は
堕天してしまい、お母様譲りの美しい金の髪も
漆黒に染まり銀色の髪に変わってしまいました。
もはやその髪は呪いのようで
どんなに色を染めようとすぐさま
元の銀色と漆黒の髪に戻ってしまい
私はなす術なくいつしか諦めてしまっていました。
あの頃のお嬢様は幼い心に耐えられない強いストレスと
両親の死を目の前で見たことがトラウマとなってしまい
心が壊れてしまい、自暴自棄になり
食事も満足に取らず、ほとんど言葉を発せられなくなり
まるで意志を持たない人形のようになってしまった。
お嬢様は抵抗せずに自身の命さえも諦めてしまっておりました。
そして、あの日、今も忘れられない事件が起きました。
お嬢様が誘拐されてしまったのです。
事件当時、私は不意を突かれて
後頭部を強打され、気絶させられてしまいました。
そして、一人になったお嬢様を誘拐するのは
さぞ、容易であったでしょう。
誘拐されたお嬢様は無抵抗のまま
赫神華の奴らに服を脱がされて
淫らな行為をさせられてしまいそうになったそうです。
しかし、その瞬間、現れたのは
あの時現れた白髪の少女でございました。
白髪の少女は悪党共を圧倒的な強さで捻じ伏せ
お嬢様を救ってくださいました。」
「そして、その白髪の少女は
二度もお嬢様を救ってくださったのです。
私は理由を尋ねたのですが
白髪の少女は何も言わずに消えてしまい
あの事件以降、姿を現すことはありませんでした。」
「そして、アレからお嬢様は大きく変わりました。
白髪の少女に憧れて、自身の銀色の髪を誇りに思うようになり
眼帯や包帯を巻き始め、カッコイイ自分を目指すようになり
お嬢様は徐々に以前のような、いえ
かつてのお嬢様より眩しい笑顔が戻ってきました。
以前のお嬢様より活発で前向きになり
まるで別人のように変わってしまわれました。
今のお嬢様は以前の自分を弱い偽りの自分と呼ばれておりますが
時折、以前のような幼さを見せてしまわれますから
私は無理はしていないか心配なのですが
お嬢様は問題ないの一点張りでして
……それからというもの
本物の軍服やゴシック系の衣装等や
演出用の魔法道具や魔術本に大金を注ぎ込むようになり
中二病という不治の病を拗らせてしまわれました。
これは最近の悩みの種ですが
お嬢様が元気であるのならば
それも仕方のない必要経費だと割り切ろうかと思っております。」
「………白髪に紅い瞳に純白の大鎌
そして、私達ぐらいの年齢の女の子
そして、服装は上半身は
腹部を大きく露出させたアサシンのような衣装。
下半身は黒と灰色のミニスカートに黒のニーソ。
純白のフードを被り、背中にはマントを羽織っている。
その特徴、確か聞いたことがあります。
それに、その時期は白夜の死神と言われている
正体不明の謎の存在が活動していたとされる
年と一致しています。
もしかして、クルルさん達を救ったのは
おそらく白夜の死神さんではないでしょうか?」
「白夜の死神……?知ってるの?ルミナ」
「はい、数年前、赫神華の五つの部隊を壊滅させて
当時、赫神華の幹部だった人の一人が
白夜の死神と呼ばれている方に実際に殺されていますから。
私も直接見たわけではありませんが
その存在は確かなものです。
一年程度で白夜の死神は活動を停止されたのか
一切白夜の死神に関連する噂も聞かなくなりましたし
情報も何も入らなくなりましたが
赫神華の幹部を殺せる程の実力者だと見受けられる
白夜の死神が殺られるはずないと思ってたんですけど
最後まで正体も目的も不明で
とにかく深夜の時間帯に世界士の悪を裁いて回っている
謎の存在としか…」
「白夜の死神……?」
なんだろう、凄まじく見に覚えがありすぎる
名称が聞こえてきたのだけど…
「ああああああああああああっ!!!」
「うわっ!びっくりした。急に叫ばないでよ」
「シャルロットさん…どうしたんですか?」
「……この際だ。 白状しようではないか。
白夜の死神の正体とは私のことです。はい。」
モルドレッドは理解が追いつかず
猫のような顔を浮かべている。
「………シャルロット…どうゆうこと?」
「いやぁ、実はちょっと私も中二病を拗らせて
闇に潜んで、深き夜の世界で悪をやっつけて
ダークヒーローのようなカッコイイ自分に酔いしれて
今より積極的に悪党非道を滅してた時期がありまして
その時期にそういえば……
女の子を助けて、酷い惨状と屋敷が焼けているのを見て
この執事だけでこの女の子を育てるのは
流石に大変で可哀想すぎるなあと思って
私の所有してる全財産の2割ぐらいの
かなりの大金を寄付したから覚えてたけど
まさか、セバスチャンとクルルちゃんが
あの時救った執事と女の子だったとはな。」
「特に、クルルの方はあの時から
性格やら髪色や雰囲気や魔力の質まで色々と
変わりすぎてて気づかなかったよ。」
「黒歴史にして完全に封印しようとしてたのに
まさか、白夜の私が作った縁がこんな所で結ばれるなんてなあ」
「貴女が、白夜の死神様でございましたか
重ねて心より感謝を申し上げます。
お嬢様は、中二病に、貴女に心を救われました。
いくら感謝をしてもしきれませんが
貴女に何かお礼をしたいと思っております。
なので、何なりと申し上げてくださいっ!」
「そうだな…何も望むことはないんだけど
強いて言うなら、ここにまた帰ってきた時に
クルルちゃんのことをよろしく頼む。としか言えないなあ。」
その時、屋敷の扉が勢いよく開き
クルルの甲高い高笑いが聞こえてくる。
「ワーハッハッハ!!待たせたな皆の者っ!」
「あっ帰ってきた。」
「フッフッフ皆のモノっ!刮目せよっ!
ここに最近ニューオープンした
大型室内プールの施設
料理、アトラクション、プール等
開店初日だけ全て無料で使用、注文が出来る
VIP用のチケットがここに人数分あるのだが…
我らと共にそこで遊ぼうではないかっ!」
「おお~!楽しそうかも!」
「ちょっと待って、急にプールに行くなんて
水着持ってきてないわよ!?」
「フッフッフ、その事ならご心配無用である!
何故なら、こうなる事を未来で見て
既に水着を用意してあるからなっ!」
「流石はお姉様なのだっ!準備が良いのだ!」
「さあ、行くぞー!」
「オープンしたてってだけあって凄い人だかりだな~」
「お姉様~お待たせしたのだ~!」
私は競争(誰も誘いに乗らなかった)して
一番乗りでプールにやってきたのだが
どうやら他の子も遅れてやってきたようだ。
クルルの水着はゴスロリ衣装のように
黒いヒラヒラした薄い布が
腕とスカートに付いている黒ビキニ。
そして、童顔に似つかわぬ
大きな乳をばるんばるんと揺らしながら
人懐っこい子犬のように走りながら
私に抱きついてくる。
「ゴロゴロニャーン♪えへへ~なのだ~♪」
「えっと、水着とっても似合ってて可愛いと思うよ」
「えへへ~ありがとうなのだ~♪
お姉様も水着とっても可愛いのだ~!」
「おお~皆の水着も可愛いね~」
「もう…シャルロットは何回も見てるでしょう」
モルちゃんは変わらず
私とお揃いで色違いの水着を着てくれていた。
褒められて照れているのか
ツインテールの先っちょを弄りながら
私の手を握ろうとしてくる。
その手を真っ先に取ったのは私、ではなくルミナだった。
ルミナの水着は露出が多めの白ビキニタイプの水着で
しかもなんかヒラヒラした飾りがついてて
滅茶苦茶気合いが入ってる感じのやつだ。
「モルドレッドさん一緒に行きましょうっ!」
ルミナはモルドレッドの腕をグイグイと引っ張っていく。
「わわわ…ちょっと待ってよルミナ~!」
幼女組の三人もやってきて
ルインとルクシアは黒のビキニタイプの水着で
ペルちゃんは黒のフレアビキニタイプの水着だ。
「わあ~プールって凄いね~」
「へー、ここがプールって所なんだ~」
「ウォータースライダーってやつで遊びたいな~」
ルクシアは初めて見るプールに目を輝かせながら
ルインは初めて触れるものだらけで
どう反応すればいいのか分からない表情をしている。
ペルちゃんはウォータースライダーに興味がある様子。
「ふにゃ~プールって気持ちいい……」
「……ゴフッ!?」
流れるプールを漂っていたペルちゃんだが
何かに頭をぶつけてしまい吐血、気を失ってしまい
流されてしまいプール内で遭難することに。
「あれ?そういえばペルちゃんどこ行った?」
「もしかして迷子になってるかもですから
皆さんで探しに行きましょう」
「ペルちゃ~ん!どこ~!」
ペルちゃんを探していると女の子の泣き声が聞こえてきた。
「うえーーーん、お母さ~ん!」
「おやおや、こっちにも迷子が?」
「お母さんと逸れちゃったの?」
「……うん。」
「よし!それじゃお姉さん達が探してあげるねっ!」
「二手に分かれてペルちゃんと、この子のお母さんを探そうか。」
「そうね」
その時、ビビーンと嫌な予感がした。
二つの可能性の未来が見えてしまった。
この後、三人は童貞を拗らせた三人組に
ナンパされてしまうが
ルミナだけが犠牲となり、三人組についていってしまうが
その後、童貞を拗らせてしまった三人組を
エロいことをすると勘違いするような誘い方をして
誰にも見られない空間に移動した後
ルミナはその三人組を殺して
記憶を操作して人格矯正をしてしまうという未来。
もう一つのパターンは
この後、ルミナ達をナンパしてしまった三人組が
ルインは遊ぶことに歓迎するが
ルインと遊ぶことは並大抵の人間にとっては
死に等しく、ルインより体格も大きい
ナンパ三人組が人形や小石のように振り回され
無邪気に遊ぶルインに水切りの石のように投げられ
流れるプールの水面を引き裂きながら
室内プールの壁に巨大な穴を開けて
岩盤に叩きつけられるような衝撃で室内プールが倒壊し
プールが血の池地獄のようになってしまう。
という未来を見てしまった。
私は最悪な未来を回避する為の
第三の選択肢が即座に頭に浮かびあがり
楽しい時間を継続させる為に駆け出す。
「ごめん二人共、その子を頼んだよっ!」
「ちょっとシャルロットどこ行くのよっ!?」
「いってらっしゃ~い!」
ルクシアとモルちゃんに子供を任せて
私はルミナ達の方へ向かうと
三人がナンパされてるではないか。
「ちょっとちょっとキミ達ー!
可愛いねー俺達と一緒に遊ばない?」
「すみませんが急いでるんですっ!」
「わ…我に話しかけるとは良い度胸ではないか
わ…我に触れるとその腕が腐り落ちてしまうのだぞ~」
ルミナはどうしようか悩み
クルルは涙目になってしまっている。
「待ってよー話くらい聞いてってー」
「お兄さん達、ルインと遊びたいの?
いいよ~あそぼあそぼ」
(うっひょーおっぱいすげーっ!)
(それに柔らかそうな生二の腕!
一説によれば女の子の二の腕は
おっぱいと同等の柔らかさを持つという)
(しかもいきなりおっぱいなんてリスクを犯さずとも
おっぱいを体験できるというグレーゾーン!)
(かつては手を出して受ける風圧で
おっぱいを感じるという説を実践したこともあったが…)
「あいつやってんな」
「やってんな」
「キッショ」
(周囲の冷ややかな目線にもめげずに
おっぱいへ挑戦し続けた)
(だが、所詮空気ッ!!そこに本物はなかったっ!)
「おにいちゃん…」
妹に涙目の俺をジト目で呆れられながらも
俺はおっぱいを諦めなかったッッ!
(今日、今までの冴えなかった
俺達はそ・つ・ぎょ・うっ!
この手でおっぱいを掴み取るるるるッッッ!!)
(陰キャでしかなかった俺達もイメチェンした
イケイケ陽キャオーラで美少女だってイチコロのはずっ!)
(この知的探求心への渇望が!
おっぱいへの渇きが!俺達のライフワーク!
さぁ教えておくれキミのおっぱいの感触フォー!)
……なんとも童貞を拗らせた可哀想なアホな三人組であった。
その青年の一人の手を掴む者がいた。
「お姉様っ!」
「シャルロットさんっ!」
「あっシャル姉」
「へいっへーい!ナンパのお兄さん達
そんなに遊びたいなら私と一緒に遊ばない?」
「うーん、そこの二人は男がちょい苦手…というか
しつこく迫られて嫌がってるし
それより私と遊んだ方が良くないですか?」
「た…たしかに」
(おっぱいはないが、触れるのなら
もはや大きさ等大した問題ではないッ!)
(触れぬ巨乳より触れる二つの真っ平らな乳ッッッ!)
(ちっぱいでも、俺たちは一向に構わんッッッ!)
「……おい、今、胸が平原マッタイラーとか思わなかったか?」
「「「いえいえいえいえいえそんなことは」」」
「……ルイン、こいつら爆破していいよ。」
「はーいっ!」
ルインが三人組の股間に狙いを定めて掌を握り潰す動作をすると
三人組の股間付近の空間が爆発を起こした。
「ぴいぅ!?」
「あびまゃっ!?」
「ふぐぅぅうっ!???」
三人は小さく悲鳴をあげると気を失い倒れた。
「……さあ、気を取り直してこの子のお母さん探そうか。」
そして、ウォータースライダー近くを歩いていると
「あっ!向こうにさっきお母さんがいたよ!」
「ほんと?よしっ!それじゃあお母さんに会いに行こうか」
「モルちゃんはペルちゃんを探して
この子はワタシちゃんに任せろバリバリ~!」
そう言って、シャルロットとルクシアは
迷子の少女の手を引いて向こうに行ってしまった。
「お母さ~ん!」
「チコっ!もうどこに行ってたの?お母さん探したのよ」
「ごめんなさい…でもね、優しいお姉さん達が
お母さんのことを探してくれたんだ~」
「娘を見つけてくださりありがとうございました!」
「いえいえ、気にしないでください。」
「またお母さんと逸れないように気をつけてね~」
「はーーい!」
「本当にありがとうございました!」
そして私達は元気に手を振ってお礼を言ってる親子と別れた。
一方その頃、流れるプールで遭難してしまった
ペルちゃんはというと
流れるプールの中心にある孤島のような場所で休んでいた。
「うう…みんなどこにいるの~?」
「ハッ…そうだ…いつもみたいに沢山出血して
騒ぎになれば気がつくんじゃないかな…」
「でもなあ…自分で体を傷つけるのあんまり好きじゃないんだよなあ」
「うーん、気がついたら足も折れちゃってたから
ここから動けないし、どうしよう。」
途方に暮れていると近くから
私の名前を叫んで探している皆の声が聞こえてくる。
「あっ…みんな…来てくれたんだ……」
「おーーーい!ここだよーー!おーい!」
「……っ!今ペルちゃんの声が聞こえた気がする!」
「ほんと!」
「うん!こっち!」
皆が私を見つけてくれた。
シャルロットちゃんが近づいてきてくれて
私の足に視線が一瞬向くと
何も言わずにお姫様抱っこのように私を抱き抱えてくれた。
どうしてだろう…なんか、凄く安心する。
「足…折れちゃってるんだね。」
「う…うん、でもすぐに治ると思うよ。」
「そっか…治ったらみんなと一緒に遊ぼうか。」
「うん!」
「ルインもルクシアもみんな
早くペルちゃんと遊びたいって言ってたよ。」
「そうなんだ。」
そして皆と合流して少し時間が経って
折れた足が完全に再生したから
早く行かないと、皆が待っていると思うから。
「あっペルちゃんやっと来たのだ」
「ペルちゃん一緒に遊ぼう!」
「はやく一緒にウォータースライダー滑ろうよ!」
そして私達はみんなで休日を楽しく過ごした。
休日後になにかあったような気がするが
それは今は忘れよう。
0
あなたにおすすめの小説
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【リクエスト作品】邪神のしもべ 異世界での守護神に邪神を選びました…だって俺には凄く気高く綺麗に見えたから!
石のやっさん
ファンタジー
主人公の黒木瞳(男)は小さい頃に事故に遭い精神障害をおこす。
その障害は『美醜逆転』ではなく『美恐逆転』という物。
一般人から見て恐怖するものや、悍ましいものが美しく見え、美しいものが醜く見えるという物だった。
幼い頃には通院をしていたが、結局それは治らず…今では周りに言わずに、1人で抱えて生活していた。
そんな辛い日々の中教室が光り輝き、クラス全員が異世界転移に巻き込まれた。
白い空間に声が流れる。
『我が名はティオス…別世界に置いて創造神と呼ばれる存在である。お前達は、異世界ブリエールの者の召喚呪文によって呼ばれた者である』
話を聞けば、異世界に召喚された俺達に神々が祝福をくれると言う。
幾つもの神を見ていくなか、黒木は、誰もが近寄りさえしない女神に目がいった。
金髪の美しくまるで誰も彼女の魅力には敵わない。
そう言い切れるほど美しい存在…
彼女こそが邪神エグソーダス。
災いと不幸をもたらす女神だった。
今回の作品は『邪神』『美醜逆転』その二つのリクエストから書き始めました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる