パンをくれると言うから、付いて行ったら騙された

ヒカリ

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前編

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その時、私はどうしようもなくお腹がすいていたの。


そして、目の前を通り過ぎようとしたその人は凄く美味しそうなパンを持っていて…。じっとパンを見ていたら、クスリと笑われて

「これ、欲しいの?」

と聞かれたから、素直に頷いた。そしたら、

「今はこれしかないんだ。でも、僕の家に来てくれたらお腹いっぱいパンを食べさせてあげるよ。」


って、凄く爽やかな笑顔で言われたから、着いて行く!って即答した。よく見ると、凄く格好よくて、お母さんに聞かせて貰うお話に出てくる王子様みたいだったの。その人は、空腹で歩けない私を抱き上げて自分の馬に乗せてくれた。その人も馬に乗って、馬が走り出したら遠くから声がした。振り向いたら、母さんが悲鳴を上げてたんだ。その人に伝えたら、気にしなくていいって。パンが食べたくないの?って言われたから、お母さんには笑顔で手を振って、ちょっとパンを貰いに行ってくる~って叫んだ。
馬は、ゆっくり進んでいく。
その人に名前を聞いたら、ジオラルドって言った。長いから、ジオでいいよって言われて、ジオって呼んだら凄く笑顔で、いい子だねって褒められた。
君の名前は?って聞かれたから、ラナって伝えたら、優しい笑顔で、ラナ…って呼ばれて胸がドキドキして苦しくなった。私、病気?って聞いたら笑われた。

長いこと馬に乗って、ようやく止まった時には外が真っ暗になってて太陽が隠れて、お月様が出てた。
ジオに連れて行かれた所は、すごくすごく大きなお家で、私はびっくりして思わずジオにしがみついた。ジオは、大丈夫って言って、抱っこしてお家に入っていったの。中に入ると、たくさんの人がいてジオを見るなり、驚いてるみたいだった。私は、ジオに抱かれたままどうすればいいのかわからなくて、下を向いていた。ジオは、たくさんの人に何かを言ってまた歩き出した。しばらく歩いて、部屋に入って私を下ろした。

「とりあえず、お風呂に入ろうか。ご飯は今用意させてるからね。」

お風呂?はよくわかんなかったけど、ご飯の事はわかったから、うん!って返事をした。そしたら、ジオになぜか着ていた服を脱がされて、裸にされた。

「なんで服を脱ぐの??」

って聞いたら、お風呂に入るからって言われて、また抱っこされて移動した。違う部屋に入ると、ジオも来ているものを脱いだ。

「ジオも脱ぐの?お風呂に入るの?」
「そうだよ。」

ジオはあっという間に、裸になって腰に布を巻いた。男の人の裸を見たのは、家族以外は初めてでちょっとだけ恥ずかしい。ジオは、また私を抱っこして中に入った。ジオの体は、すごく硬くて私を抱いてる腕もびくともしない。お父さんは、私を抱っこしたら腰が痛くなるからって言って、もう何年も抱っこしてくれないから、ジオは凄いと思った。お風呂の中は、大きい箱みたいなのがあって、中にはたくさんの水があったんだけど、煙が出てたから怖くなった。ジオの首にしがみついて、怖い!って言ったら、優しく背中を撫でてくれた。

「ラナはお湯は触った事ないの?暖かいよ、ほら」

ジオは、手で煙が出てる水を私の足に少しかけた。

「わっ、えっ?ジオ、これ何?すごく暖かい!」
「これは、水を火で温めたお湯というものだよ。これで、体を洗うんだよ。」

そう言って、今度は何かの容れ物の様なもので、お湯をすくって私の身体にかけた。

「ふわぁぁ、ジオ気持ちいい!」
私は、初めての体験に一生懸命ジオに伝える。ジオは、笑いながら、そうだねって頷いてくれた。

「ほら、洗ってあげるからおいで。」

ジオに手を引かれて、鏡の前に座らされた。水道からもお湯が出てきて感動していると、今度は頭からお湯をかけられてビックリした。

「ひゃあ!な、何??」
「埃だらけだから、綺麗にしてあげる。」

ジオの手には、白くてふわふわした物体が付いててそれを私の頭に乗せた。

「ヤダヤダ!怖い…!」

嫌がる私の頭を大きな手でぐしゃぐしゃに乱されて、またお湯をドバドバかけられた。

「はっ…思った通りだ…。ラナ」

目にお湯が入ったから手でこすっていると、布で顔を拭いてくれた。

「ジオ?どうしたの…?」

ジオを見上げると、なんか様子がおかしかった。

「…何でもないよ。ほら、大人しくして…。」

今度はヌルヌルしたのを身体につけられて、色んな所を触られてくすぐったい。
「ひゃっ、あっ、ジオっ。くすぐったいよ!」

クスクス笑ってジオを見たら、少し怖い笑い方をしてる。

「くすぐったいだけ?ほら、ここは…?」

そう言って、私の胸の突起をくるりと指で撫でた。

「きゃん!」

私は、思わず変な声が出てしまって腰が抜けた。

「ジオ…?今の何?」

わけがわからなくて、ジオを見つめると私を抱えて膝に乗せた。

「ラナ…僕のラナ、いい子にしてたらパンをたくさんあげる。だから、僕が何をしても我慢するんだよ。できる?」

パンをたくさん貰えたら、お父さんやお母さん達にも食べさせてあげれる…私は今からされる事の意味もわからず頷いた。
ジオは、いい子だね。いい子にしてたらパンもあげるし、痛い事はしないよって言って、また私の胸を触りだした。お母さんと比べて、私の胸はぺったんこなんだけどジオは楽しそうに触ってる。それに、さっきはくすぐったかったのに、何か変な感じがする。

「ん、んぅ…ふ、あぁ…やぁ、ジオぉ…何か変…。」

ジオは私の顔をじっと見るけど手は止めてくれない。
突起を指で撫でたり、摘んだり、爪先でかいたり…。

「ひゃう…ジオ…やだ、もう、ダメ…。」

頭がぼーっとして、力が入らなくなったからジオに寄りかかったまま、ぐったりしてしまった。
ジオは嬉しそうに、私のおでこにキスしてきた。

「可愛い、乳首でイっちゃったんだね。エッチな身体だ…」

ジオがニコニコしながら、私の身体を撫でてくる。くすぐったい様な、変な感じがするからやめて欲しいのに、ジオは聞いてくれないの。

「も、イヤ…ジオのバカ…。」
「ごめん、ラナが可愛いくて。機嫌を直して?僕のお姫様。」
「私、お姫様じゃないよ…平民だし、貧乏だよ。」
「いいや、ラナは僕の…僕だけのお姫様だよ。やっと…見つけたんだ。」

ジオの顔が少し悲しそうで、私は何も言えなかった。どうして、会ったばかりの私にそんなこと言うの?

「ジオ…?」
「ごめんね、悪戯が過ぎたよ。そろそろ上がろう。」

そう言ってジオは、また私を抱き抱えて立ち上がった。真っ白なフワフワした布で体を拭かれて、頭から被る綺麗な服を着せられた。そのまま、またジオは歩き出して別の部屋に入った。そこには、大きな机と椅子がいくつかあって、机の上にはたくさんのパンや果物、見たことのない料理が並べられていた。ジオは椅子に座ると、私を膝に乗せて料理を引き寄せた。

「ほら、これ美味しいよ。はい、あーん。」

パンを千切って、私の口元に運んでくる。つられて口を開けると、焼きたてのパンが口の中に香る。

「むぐむぐ…おいひい…。」
「よかった。ほら、これも食べて。」

次々と、私の口の大きさに合わせて色んな料理を小さく切って、食べさせてくれる。私ばかり食べてるのが、申し訳なく思ったから口を閉じた。

「ラナ?もう食べないの?」
「えっと、ジオは…食べないの?私はもういいから…ジオも食べて…。」
「そうだね、僕は…ラナが食べたい。」
「え、わ、私…?」

ニッコリと笑って、ジオは私を見つめた。ジオの目は、なんだか怖く感じる。うちの家畜を襲う、野生の動物みたいに見えた。
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