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第33話『自由への逃亡』
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俺はフェレットである。
誰が何といおうがフェレットである。
故に許してくれ。少女と共に風呂へ入った事実を。
いや、本当に。俺、ロリコンじゃねぇからさ。正直興味ないんだって。
と、ここには居ない誰かに向かって俺は必死に言い訳をしていた。
おそらくこの行為に意味はないが。きっとこれが希望に繋がると信じている。
願わくば。我が家に残してきた三匹の獣が俺の行動に気づかないか。寛大な心を見せてくれると信じるばかりだ。
神よ……。
さて。という訳で、第七異世界課の世界へと来た俺であるが。
恐ろしいほどに順調である。
前回ほどに激しい上昇はしていないが、適度に満足度も上がっているし。
批判意見も少ない。
まぁ、あくまで俺はゲストキャラクターだからな。
主役より目立たなければ、叩かれる事は無いっていう寸法よ。
とは言っても、この辺りは計算通りな訳だし。
適度に幼女と戯れながら、第七異世界課のお嬢さん方の異世界配信を見ていた訳だが……。
思っていたよりも、何もない世界だな。という感想。
異変チックな事も起こるのだけれど、そんなに頻発しないし。
たまに起こっても、現地の人が中心となって、第七異世界課のお嬢さんたちがサポートする事で全て解決してしまう。
眠くなってくるほどに、何もない平穏な世界だ。
確かにこれじゃあ、俺とアーサー達が行っていた世界とは大違いだな。
それほど多くの数をこなしていないが、少なくともアーサー達と駆け抜けた世界は、夜になれば奇襲されたし。
奇襲された日の次の日は暗殺者が狙ってくるし。
同時に複数の町を狙われたり、人質を取られたり、人質が実は敵だったりとイベント目白押しなのだ。
しかし、この世界では、異変が起こる前には予兆があるし。
予兆から実際に起こるまでには時間的な余裕がある。
まぁ、それでも第七異世界課のお嬢さんたちはこの世界に影響が無いようにと十全に準備を重ねているわけだが。
そのお陰か、解決までのスピードが非常に遅い。
いや、遅いというのは言い方が良くないな。
そう。丁寧なのだ。
まぁ、丁寧にやらないと、異変の欠片が残っているだけで大変な事になる訳だから、重要なのだけれど。
少なくとも俺たちが行っている世界に、第七異世界課のお嬢さんたちは無理だろうし。
俺たちもこの世界では無理だろうという事がよく分かった。
「あらあら。今日もフェレットちゃんはねむそうねー」
「むにゃ」
「よしよし」
早く向こうの世界に帰りたいものだ。
退屈で死にそう。
あー。
幼女の部屋で白く小さなカーペットになりそうな俺だが、今日も今日とて何もない。
「フェレットちゃん。今日は何してあそぶー?」
「きゅー」
「そう? やっぱりおままごとよね」
別に俺は何も答えてないが。
まぁ、貴女がそういうのなら、きっと俺はそう答えたのだろう。
という精神で、幼女ちゃんのおままごとに付き合う。
俺は非常に優秀なフェレット……じゃなかった。中身は人間なので、おままごとくらいはお茶の子さいさいだ。
「あらー。きょうのお茶は良くできましてよー?」
「きゅ」
「あなたも、そうおもいましてー?」
「きゅー」
小さなカップを両手で器用に持ちながら、飲むようなふりをして、頷く。
それだけで幼女ちゃんは非常に嬉しそうであった。
幸せとはこういう事だったのか。
この世界に来てから約一年が経った。
とは言っても、会社のある世界とは時間の流れが違うから、向こうで何年経ったかは分からない。
が、それほど経っていない様にも思う。
ちなみに俺はもう五百年近くはこの世界で過ごしている様な気分だ。
最近はペットとしての貫禄もなかなか出てきた様に思う。
まぁ、他にやる事が無いしな。
寝る、運動する、食う、第七異世界課のお嬢さんたちを手伝う。
幼女と戯れる、食う、風呂に入る、寝る。
無限に繰り返されてきた時間は容易く俺の精神を狂わせ、そして、今まさに破壊しようとしていた。
もう限界だっ!!
俺は会社に戻るぞ!!
「あっ、待って! どこにいくのー!」
「きゅ」
止めてくれるな幼女サン。
俺には行かねばならぬ所が……!
「もう。突然どこかに行ったら危ないでしょー!」
「きゅ、きゅ!」
「どうしたの? あ、分かった怖い思いをしたのね。じゃあ今日は一緒に寝てあげるから」
「きゅー!」
脱出失敗。
しかし、明日またチャンスがある。
「あっ! また危ないことしてる!」
「きゅ!?」
「だめだよー。一人で外に出たらー」
「きゅっ、きゅっ!」
「ねーママー。フェレットちゃんがねー。最近変なのー」
「あらそうなの? じゃあ、落ち着くまで籠に入れておきましょうね」
「きゅ!!?」
「うん。でもお外にも出してあげないと可哀想」
「じゃあ、フェレットちゃんが危なくない様に体に巻く紐を買ってきてあげるわね」
「きゅー!?」
い、いかん!!
このままでは大変な事になる!!
という訳で俺は夜、幼女ちゃんが俺を抱きしめながら寝ている状況の中、何とか抜け出し、昼間に隙を見て開けておいた窓から外へと脱出した。
自由への逃亡である。
そして、第七異世界課のお嬢さんたちが居るお店に駆け込むと、事情を話し、会社のある世界へと帰還した。
危うく人生が終わり、フェレット生が始まる所だった。
危うい。
だが、俺の人生における受難はまだ終わりを迎えてはいなかった!!
何故なら、会社へ戻ってきたというのに、元の体へは戻れず、フェレットのままだったからだ。
「きゅきゅ!?(どういう事だ!? これは!)」
「あぁ、戻ったかね。タツヤ君」
「きゅ!?(お前は!)」
「そう。僕こそが、天才! シリウス! 世界の星になる存在だ」
「きゅきゅきゅ!(んな事はどうでも良いから、俺を早く元の体に戻してくれ!)」
「あぁ、その事かい。悪いがそれは出来ない約束でね」
「きゅー!?(なにぃー!?)」
「産業医との約束なんだ。僕の今年の健康診断を少し甘めに見る代わりに、君をフェレットにしろってね」
もはや言葉もない。
そんな取引があるか!?
「どうやらあの世界でフェレットとして過ごしていた君は非常に安らいでいた様で、それが最も良いと産業医も判断したようだよ。良かったね。これで、君への罰は終わりだそうだ」
「きゅ!!(ふざけんな!)」
「別にふざけてはいない。産業医がそう言うんだ。僕ら不健康な人間にとっては彼らに媚びを売る機会は逃がしたくなくてね」
「きゅー!?(騙されるな! どうせ甘く見るとか言っても見る訳がないぞ!)」
「まぁ、そうかもしれないが、僕にはデメリットが何も無いからね。それに……」
馴染みの研究員は俺を見て、ニヤリと笑った。
非常に嫌な笑みだ。
今すぐ逃げ出さないと大変な目に遭う。
そう確信させるような笑みなのだ。
しかし、体が動かない。
「あぁ、無駄だよ。その体は僕の制御下にあるからね。どうやっても君じゃあ動かせない。まぁ、自由にしろって命じたら動けるけどさ」
「……!」
ならそうしろ! と願うが、俺の体が自由になる事は無かった。
「く、ふふ。映像で見ていたけどね。フェレットというのはこんなにも魅力的な生き物だったんだな。知らなかったよ。お風呂にも一緒に入れるんだね。なら、色々と、楽しめそうかな」
一歩一歩と近づいてくる研究員の眼鏡がキラリと光る。
その顔に浮かんでいるのは狂気の様な笑顔に見えるが……実際にはただ笑顔のヘタクソな私生活のだらしない女というだけである。
「本物の動物は汚いし、何考えてるか分からないから、苦手だけど、へへ。これに入ってるのは、タツヤだもんな」
「……!」
「僕ら、友達だもんな、友達なら良いよな。どんな事、したって……」
ゴクリと唾を飲み込んだ奴から逃れようと体を動かしたが、終ぞ俺の体はいう事を聞くことは無かった。
「きゅー!!」
そして残されたのは俺の叫び声だけだった。
誰が何といおうがフェレットである。
故に許してくれ。少女と共に風呂へ入った事実を。
いや、本当に。俺、ロリコンじゃねぇからさ。正直興味ないんだって。
と、ここには居ない誰かに向かって俺は必死に言い訳をしていた。
おそらくこの行為に意味はないが。きっとこれが希望に繋がると信じている。
願わくば。我が家に残してきた三匹の獣が俺の行動に気づかないか。寛大な心を見せてくれると信じるばかりだ。
神よ……。
さて。という訳で、第七異世界課の世界へと来た俺であるが。
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前回ほどに激しい上昇はしていないが、適度に満足度も上がっているし。
批判意見も少ない。
まぁ、あくまで俺はゲストキャラクターだからな。
主役より目立たなければ、叩かれる事は無いっていう寸法よ。
とは言っても、この辺りは計算通りな訳だし。
適度に幼女と戯れながら、第七異世界課のお嬢さん方の異世界配信を見ていた訳だが……。
思っていたよりも、何もない世界だな。という感想。
異変チックな事も起こるのだけれど、そんなに頻発しないし。
たまに起こっても、現地の人が中心となって、第七異世界課のお嬢さんたちがサポートする事で全て解決してしまう。
眠くなってくるほどに、何もない平穏な世界だ。
確かにこれじゃあ、俺とアーサー達が行っていた世界とは大違いだな。
それほど多くの数をこなしていないが、少なくともアーサー達と駆け抜けた世界は、夜になれば奇襲されたし。
奇襲された日の次の日は暗殺者が狙ってくるし。
同時に複数の町を狙われたり、人質を取られたり、人質が実は敵だったりとイベント目白押しなのだ。
しかし、この世界では、異変が起こる前には予兆があるし。
予兆から実際に起こるまでには時間的な余裕がある。
まぁ、それでも第七異世界課のお嬢さんたちはこの世界に影響が無いようにと十全に準備を重ねているわけだが。
そのお陰か、解決までのスピードが非常に遅い。
いや、遅いというのは言い方が良くないな。
そう。丁寧なのだ。
まぁ、丁寧にやらないと、異変の欠片が残っているだけで大変な事になる訳だから、重要なのだけれど。
少なくとも俺たちが行っている世界に、第七異世界課のお嬢さんたちは無理だろうし。
俺たちもこの世界では無理だろうという事がよく分かった。
「あらあら。今日もフェレットちゃんはねむそうねー」
「むにゃ」
「よしよし」
早く向こうの世界に帰りたいものだ。
退屈で死にそう。
あー。
幼女の部屋で白く小さなカーペットになりそうな俺だが、今日も今日とて何もない。
「フェレットちゃん。今日は何してあそぶー?」
「きゅー」
「そう? やっぱりおままごとよね」
別に俺は何も答えてないが。
まぁ、貴女がそういうのなら、きっと俺はそう答えたのだろう。
という精神で、幼女ちゃんのおままごとに付き合う。
俺は非常に優秀なフェレット……じゃなかった。中身は人間なので、おままごとくらいはお茶の子さいさいだ。
「あらー。きょうのお茶は良くできましてよー?」
「きゅ」
「あなたも、そうおもいましてー?」
「きゅー」
小さなカップを両手で器用に持ちながら、飲むようなふりをして、頷く。
それだけで幼女ちゃんは非常に嬉しそうであった。
幸せとはこういう事だったのか。
この世界に来てから約一年が経った。
とは言っても、会社のある世界とは時間の流れが違うから、向こうで何年経ったかは分からない。
が、それほど経っていない様にも思う。
ちなみに俺はもう五百年近くはこの世界で過ごしている様な気分だ。
最近はペットとしての貫禄もなかなか出てきた様に思う。
まぁ、他にやる事が無いしな。
寝る、運動する、食う、第七異世界課のお嬢さんたちを手伝う。
幼女と戯れる、食う、風呂に入る、寝る。
無限に繰り返されてきた時間は容易く俺の精神を狂わせ、そして、今まさに破壊しようとしていた。
もう限界だっ!!
俺は会社に戻るぞ!!
「あっ、待って! どこにいくのー!」
「きゅ」
止めてくれるな幼女サン。
俺には行かねばならぬ所が……!
「もう。突然どこかに行ったら危ないでしょー!」
「きゅ、きゅ!」
「どうしたの? あ、分かった怖い思いをしたのね。じゃあ今日は一緒に寝てあげるから」
「きゅー!」
脱出失敗。
しかし、明日またチャンスがある。
「あっ! また危ないことしてる!」
「きゅ!?」
「だめだよー。一人で外に出たらー」
「きゅっ、きゅっ!」
「ねーママー。フェレットちゃんがねー。最近変なのー」
「あらそうなの? じゃあ、落ち着くまで籠に入れておきましょうね」
「きゅ!!?」
「うん。でもお外にも出してあげないと可哀想」
「じゃあ、フェレットちゃんが危なくない様に体に巻く紐を買ってきてあげるわね」
「きゅー!?」
い、いかん!!
このままでは大変な事になる!!
という訳で俺は夜、幼女ちゃんが俺を抱きしめながら寝ている状況の中、何とか抜け出し、昼間に隙を見て開けておいた窓から外へと脱出した。
自由への逃亡である。
そして、第七異世界課のお嬢さんたちが居るお店に駆け込むと、事情を話し、会社のある世界へと帰還した。
危うく人生が終わり、フェレット生が始まる所だった。
危うい。
だが、俺の人生における受難はまだ終わりを迎えてはいなかった!!
何故なら、会社へ戻ってきたというのに、元の体へは戻れず、フェレットのままだったからだ。
「きゅきゅ!?(どういう事だ!? これは!)」
「あぁ、戻ったかね。タツヤ君」
「きゅ!?(お前は!)」
「そう。僕こそが、天才! シリウス! 世界の星になる存在だ」
「きゅきゅきゅ!(んな事はどうでも良いから、俺を早く元の体に戻してくれ!)」
「あぁ、その事かい。悪いがそれは出来ない約束でね」
「きゅー!?(なにぃー!?)」
「産業医との約束なんだ。僕の今年の健康診断を少し甘めに見る代わりに、君をフェレットにしろってね」
もはや言葉もない。
そんな取引があるか!?
「どうやらあの世界でフェレットとして過ごしていた君は非常に安らいでいた様で、それが最も良いと産業医も判断したようだよ。良かったね。これで、君への罰は終わりだそうだ」
「きゅ!!(ふざけんな!)」
「別にふざけてはいない。産業医がそう言うんだ。僕ら不健康な人間にとっては彼らに媚びを売る機会は逃がしたくなくてね」
「きゅー!?(騙されるな! どうせ甘く見るとか言っても見る訳がないぞ!)」
「まぁ、そうかもしれないが、僕にはデメリットが何も無いからね。それに……」
馴染みの研究員は俺を見て、ニヤリと笑った。
非常に嫌な笑みだ。
今すぐ逃げ出さないと大変な目に遭う。
そう確信させるような笑みなのだ。
しかし、体が動かない。
「あぁ、無駄だよ。その体は僕の制御下にあるからね。どうやっても君じゃあ動かせない。まぁ、自由にしろって命じたら動けるけどさ」
「……!」
ならそうしろ! と願うが、俺の体が自由になる事は無かった。
「く、ふふ。映像で見ていたけどね。フェレットというのはこんなにも魅力的な生き物だったんだな。知らなかったよ。お風呂にも一緒に入れるんだね。なら、色々と、楽しめそうかな」
一歩一歩と近づいてくる研究員の眼鏡がキラリと光る。
その顔に浮かんでいるのは狂気の様な笑顔に見えるが……実際にはただ笑顔のヘタクソな私生活のだらしない女というだけである。
「本物の動物は汚いし、何考えてるか分からないから、苦手だけど、へへ。これに入ってるのは、タツヤだもんな」
「……!」
「僕ら、友達だもんな、友達なら良いよな。どんな事、したって……」
ゴクリと唾を飲み込んだ奴から逃れようと体を動かしたが、終ぞ俺の体はいう事を聞くことは無かった。
「きゅー!!」
そして残されたのは俺の叫び声だけだった。
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