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第32話『地獄への道は善意で舗装されている』
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たまに考える事がある。
地獄と天国の差はどこにあるのだろうかと。
まぁ、地獄は苦しみが永遠に与えられる場所で、天国は幸せが永遠に与えられる場所だという。
ならば、天国とは素晴らしい場所で、地獄とはまさにこの世の終わりとでも言うような場所なのだろう。
しかしだ。
天国も、幸せも過分に与えられれば、幸せを通り越して苦痛になるのではないか。と俺は考える。
例えば、とても美しい少女と二人きりで喫茶店に入る事が出来ると聞いたら、多くの人は幸せだと考えるだろう。
ならば、そのお茶が二時間を超えたらどうだろうか?
三時間では?
四時間ではどうだ。
……十時間では、どうだろうか?
君は果たして幸せだと思えるかな?
「……あー。えっと」
「はい。どうかしましたか? タツヤさん」
「い、いえ。何もありませんよ。ウィスタリア様」
「そうですか」
きつい。
きっっっっっっつい!!
ウィスタリア様はいつもの笑顔を浮かべてはいるものの、どこか空気は重く、俺はプレッシャーを感じていた。
気のせいかもしれんが。
しかし、この十時間で弾んだ会話はゼロ。
ただ、淡々をお茶を飲み、ほぼ意味のない会話をしているだけだ。
まぁ、こうなった原因も分からなくはないが……。
「ウィスタリア様」
「なんでしょうか? タツヤさん」
「……女神メリア様の事について、私に何かお聞きしたい事があるのでは無いですか?」
「っ!」
ウィスタリア様が動揺からか、持っていたカップをソーサーの上に置く際に、初めて音を立てた。
まぁ、こんな事でもない限り、音がしないってのも凄いんだけど。
「軽蔑されましたか」
「え!? な、何故!?」
「え?」
何? どういう事?
ウチの女神に何してくれてんじゃ、あァ!? って話じゃないの?
「えと?」
「メリアちゃんと、タツヤさんが……その、ご結婚されると聞いて」
「……は? どこ情報です?」
「メリアちゃんです」
「いや、そんな事実はありませんが」
「えぇ!? そうなのですか!?」
「はい。まるで」
まぁ、アレな世界の事を教えたのは事実だが、結婚どうこうという話は無い。
というかそもそも女神と結婚ってのはどうなんだ。
「そ、そうなのですね。私ったら勘違いしてしまって」
「あのー。参考までに聞かせていただきたいのですが、女神メリア様はなんと」
「いえ。その、タツヤさんにいけない事を教えてもらったので、女神としての在り方を変えます。でも、そうなった責任を取って貰わなければいけないと。もしかしたら女神も引退しなくてはいけないかもしれない、と」
「……」
絶妙な言い回しである。
いや、間違いではない。
間違いではないが、間違いである。
「あー。女神メリア様はどちらに?」
「え? 確か、男性の方にも事情を知らせると、会社の広場へ向かうと言っていました」
「え?」
俺はウィスタリア様の言葉に、思わず身を乗り出して、近くの窓から外を見た。
そこには血走った眼をした男たちが武器を持ち、歩き回っている。
あー。なるほどー。そういう感じ。
「ウィスタリア様。実は折り入って相談がありまして」
「はい。私で良ければいくらでも」
「ありがとうございます! もう本当に今はウィスタリア様だけが頼りなのです!」
「っ! た、タツヤさん……手が」
「おっと、申し訳ございません。少し気持ちが先走ってしまいました」
「い、いえ……私は、構いません」
俺は思わず握ってしまったウィスタリア様の手を離しながら、必死にここから生き残る方法を考えていた。
女神メリア様がばら撒いているであろう話は、おそらくマザーがどうにかするだろう。
元々はあの人が俺に押し付けたのが悪いんだし。
「そ、それで……相談というのは」
「実はですね。もう一度フェレットとして、ウィスタリア様のいらっしゃる世界に行きたいのです」
「えぇ!? 良いのですか!?」
「はい。是非」
「そういうことでしたら、私からもお願いしたいくらいです。では早速第七異世界課へ行きましょう」
「そうですね。あっ! っと、ウィスタリア様! お待ちください!」
「きゃっ!」
俺は店の外へ出ようとしているウィスタリア様の腕を掴み、扉から引き離す為に引き寄せた。
そして、外からの攻撃に警戒しつつ、ウィスタリア様を抱きしめる。
……どうやら気づかれては居ないようだな。
「突然、この様な真似をしてしまい、申し訳ございません」
「い、いえ。私は、大丈夫です」
「本当に大丈夫ですか?」
「はい。ちょっとびっくりしてしまいましたが……男の人って、こんな感じなんですね」
「ウィスタリア様。店の奥にある転移扉から直接第七異世界課へ向かいましょう」
「……分かりました」
俺はとりあえずウィスタリア様と共に、第七異世界課へと移動し、転移扉を開ける際も、女神メリア様の言葉を聞いて暴走している野郎どもが居ないかを確認しながら、警戒しつつ部屋の中へ入る。
「タツヤさん? 先ほどから、何を」
「あぁ、見つかると大変ですからね」
「え? そうなのですか?」
「はい。なるべくなら誰にも見つかりたくないもので」
「そ、そうなのですね。秘密の関係という物ですね。タツヤさんの世界の書籍で見た事があります」
「ん?」
どういう事だ? と聞こうとしたが、ウィスタリア様は他のメンバーを呼んでくると部屋から出て行ってしまった。
俺はこの後どうするかを考えて、見たくはないが、震え続けている携帯を取り出して画面を見た。
そこにはチャーリーからのメッセージが湯水の様に来ているのだった。
『どこにいる』
『今すぐ連絡しろ』
『家に居ろ。外に出るな』
『返事をしろ』
もう完全にヤル気である。
恐ろしい話だ。
俺は見なかった事にしようと携帯を懐にしまい、どれだけフェレットで引っ張れるか考える必要が生まれてしまった。
そして、上手く第七異世界課の人たちの協力も得て、俺は男たちに見つからない様にこっそりと異世界へ向かうのだった。
途中産業医に見つかった時は、危うく死ぬかと思ったが、まぁ、全力で逃げ切ったので、俺の勝ちだな。
……もう一つ会社に戻れない理由が出来てしまった。
いや! いや! 前向きに考えよう!
要するに無茶をしないで、結果を出しつつ、男たちが落ち着くまで異世界に退避出来ればいいのだ。
という訳で今回のわっちは、前回とは違い、直接ウィスタリア様たちのいる場所へは向かわない。
そう。ウィスタリア様たちの店の近くで生活している幼女の家に向かうのだ。
そこで拾われ、たまに顔出しするマスコット枠になる。
これなら、前回マスコットばっかり映ってて嫌だという意見を送ったスポンサーも、そこまで嫌がらないだろうし。
マスコットが出てきて、ウィスタリア様たちが楽しそうで大変良いという意見をくれたスポンサーへのサービスにもなる。
完璧なてこ入れという訳だな。
という訳で、隣の幼女に全力で媚びていくぞ!!
「……きゅー」
「っ!! ママ! ママ! 可愛い子がいる!」
恐る恐る手を出してきた幼女の手をぺろぺろ。
「きゃー! 可愛い!! ママ! この子! ウチの子にしたい!」
へっ! 幼女の扱いは余裕だぜ! 何せウチに三人も居るからな……って、そういえば、あの三人は大丈夫だろうか。
一応こっちに来る前に、ラナ様にお願いしておいたが。
まぁ、大丈夫か。ラナ様は当分外のお仕事は無いって言ってたし。
帰ったらお礼にどこかへ行きましょうって言っておいたしな。
多分大丈夫だろう。
という訳で! 行くぜ! 幼女の家!
生き残りをかけたサバイバルバトルが……今、始まる!
地獄と天国の差はどこにあるのだろうかと。
まぁ、地獄は苦しみが永遠に与えられる場所で、天国は幸せが永遠に与えられる場所だという。
ならば、天国とは素晴らしい場所で、地獄とはまさにこの世の終わりとでも言うような場所なのだろう。
しかしだ。
天国も、幸せも過分に与えられれば、幸せを通り越して苦痛になるのではないか。と俺は考える。
例えば、とても美しい少女と二人きりで喫茶店に入る事が出来ると聞いたら、多くの人は幸せだと考えるだろう。
ならば、そのお茶が二時間を超えたらどうだろうか?
三時間では?
四時間ではどうだ。
……十時間では、どうだろうか?
君は果たして幸せだと思えるかな?
「……あー。えっと」
「はい。どうかしましたか? タツヤさん」
「い、いえ。何もありませんよ。ウィスタリア様」
「そうですか」
きつい。
きっっっっっっつい!!
ウィスタリア様はいつもの笑顔を浮かべてはいるものの、どこか空気は重く、俺はプレッシャーを感じていた。
気のせいかもしれんが。
しかし、この十時間で弾んだ会話はゼロ。
ただ、淡々をお茶を飲み、ほぼ意味のない会話をしているだけだ。
まぁ、こうなった原因も分からなくはないが……。
「ウィスタリア様」
「なんでしょうか? タツヤさん」
「……女神メリア様の事について、私に何かお聞きしたい事があるのでは無いですか?」
「っ!」
ウィスタリア様が動揺からか、持っていたカップをソーサーの上に置く際に、初めて音を立てた。
まぁ、こんな事でもない限り、音がしないってのも凄いんだけど。
「軽蔑されましたか」
「え!? な、何故!?」
「え?」
何? どういう事?
ウチの女神に何してくれてんじゃ、あァ!? って話じゃないの?
「えと?」
「メリアちゃんと、タツヤさんが……その、ご結婚されると聞いて」
「……は? どこ情報です?」
「メリアちゃんです」
「いや、そんな事実はありませんが」
「えぇ!? そうなのですか!?」
「はい。まるで」
まぁ、アレな世界の事を教えたのは事実だが、結婚どうこうという話は無い。
というかそもそも女神と結婚ってのはどうなんだ。
「そ、そうなのですね。私ったら勘違いしてしまって」
「あのー。参考までに聞かせていただきたいのですが、女神メリア様はなんと」
「いえ。その、タツヤさんにいけない事を教えてもらったので、女神としての在り方を変えます。でも、そうなった責任を取って貰わなければいけないと。もしかしたら女神も引退しなくてはいけないかもしれない、と」
「……」
絶妙な言い回しである。
いや、間違いではない。
間違いではないが、間違いである。
「あー。女神メリア様はどちらに?」
「え? 確か、男性の方にも事情を知らせると、会社の広場へ向かうと言っていました」
「え?」
俺はウィスタリア様の言葉に、思わず身を乗り出して、近くの窓から外を見た。
そこには血走った眼をした男たちが武器を持ち、歩き回っている。
あー。なるほどー。そういう感じ。
「ウィスタリア様。実は折り入って相談がありまして」
「はい。私で良ければいくらでも」
「ありがとうございます! もう本当に今はウィスタリア様だけが頼りなのです!」
「っ! た、タツヤさん……手が」
「おっと、申し訳ございません。少し気持ちが先走ってしまいました」
「い、いえ……私は、構いません」
俺は思わず握ってしまったウィスタリア様の手を離しながら、必死にここから生き残る方法を考えていた。
女神メリア様がばら撒いているであろう話は、おそらくマザーがどうにかするだろう。
元々はあの人が俺に押し付けたのが悪いんだし。
「そ、それで……相談というのは」
「実はですね。もう一度フェレットとして、ウィスタリア様のいらっしゃる世界に行きたいのです」
「えぇ!? 良いのですか!?」
「はい。是非」
「そういうことでしたら、私からもお願いしたいくらいです。では早速第七異世界課へ行きましょう」
「そうですね。あっ! っと、ウィスタリア様! お待ちください!」
「きゃっ!」
俺は店の外へ出ようとしているウィスタリア様の腕を掴み、扉から引き離す為に引き寄せた。
そして、外からの攻撃に警戒しつつ、ウィスタリア様を抱きしめる。
……どうやら気づかれては居ないようだな。
「突然、この様な真似をしてしまい、申し訳ございません」
「い、いえ。私は、大丈夫です」
「本当に大丈夫ですか?」
「はい。ちょっとびっくりしてしまいましたが……男の人って、こんな感じなんですね」
「ウィスタリア様。店の奥にある転移扉から直接第七異世界課へ向かいましょう」
「……分かりました」
俺はとりあえずウィスタリア様と共に、第七異世界課へと移動し、転移扉を開ける際も、女神メリア様の言葉を聞いて暴走している野郎どもが居ないかを確認しながら、警戒しつつ部屋の中へ入る。
「タツヤさん? 先ほどから、何を」
「あぁ、見つかると大変ですからね」
「え? そうなのですか?」
「はい。なるべくなら誰にも見つかりたくないもので」
「そ、そうなのですね。秘密の関係という物ですね。タツヤさんの世界の書籍で見た事があります」
「ん?」
どういう事だ? と聞こうとしたが、ウィスタリア様は他のメンバーを呼んでくると部屋から出て行ってしまった。
俺はこの後どうするかを考えて、見たくはないが、震え続けている携帯を取り出して画面を見た。
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『どこにいる』
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そして、上手く第七異世界課の人たちの協力も得て、俺は男たちに見つからない様にこっそりと異世界へ向かうのだった。
途中産業医に見つかった時は、危うく死ぬかと思ったが、まぁ、全力で逃げ切ったので、俺の勝ちだな。
……もう一つ会社に戻れない理由が出来てしまった。
いや! いや! 前向きに考えよう!
要するに無茶をしないで、結果を出しつつ、男たちが落ち着くまで異世界に退避出来ればいいのだ。
という訳で今回のわっちは、前回とは違い、直接ウィスタリア様たちのいる場所へは向かわない。
そう。ウィスタリア様たちの店の近くで生活している幼女の家に向かうのだ。
そこで拾われ、たまに顔出しするマスコット枠になる。
これなら、前回マスコットばっかり映ってて嫌だという意見を送ったスポンサーも、そこまで嫌がらないだろうし。
マスコットが出てきて、ウィスタリア様たちが楽しそうで大変良いという意見をくれたスポンサーへのサービスにもなる。
完璧なてこ入れという訳だな。
という訳で、隣の幼女に全力で媚びていくぞ!!
「……きゅー」
「っ!! ママ! ママ! 可愛い子がいる!」
恐る恐る手を出してきた幼女の手をぺろぺろ。
「きゃー! 可愛い!! ママ! この子! ウチの子にしたい!」
へっ! 幼女の扱いは余裕だぜ! 何せウチに三人も居るからな……って、そういえば、あの三人は大丈夫だろうか。
一応こっちに来る前に、ラナ様にお願いしておいたが。
まぁ、大丈夫か。ラナ様は当分外のお仕事は無いって言ってたし。
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