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第1話『私は私の夢を叶える為に、冒険者になります!!』 1/5
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歴史とは、人が歩んできた足跡であり、多くの叡智が積み重なって出来た記録である。
だというのに、世界のどこにもその歴史を記した書が無いのだ。
いや、無いというのはちょっと乱暴な言い方だったと思う。
一応あるにはある。それぞれの国に……それぞれの国が中心であったり、有利であったりする様な書き方をされている歴史書が。
それに何の意味があるのか!!
あ、いや、国に対する愛着を付けるとか帰属意識を付けるとか。そういう面では意味があるな……。
何の意味があるのかは言い過ぎだ。反省。
いや、それでも、それでも言いたい。
この世界に生きる一人の人間として、長い歴史を歩んできた人類の一員として!
世界の歴史を正しく記した歴史書が必要であると!
そう考え、私は行動する事にした。
しかし各国の歴史書を集め、それを照らし合わせていく内に、いくつかの謎に当たる事となった。
この世界に多く残された謎……!
例えば、多くの逸話を残した伝説の聖女セシルは本当に実在した人物だったのかとか!
意図的に隠されたとしか思えない勇者ルークの存在とか!!
世界の始まりとも言えるアルマ様の奇跡よりも前の時代の話だとか!
資料が紛失していたり、そもそも記載がほぼなかったりする謎を、私は知りたい。みんなだって知りたいはずなのだ。
……まぁ。そういう意味で言うと、始まりの聖女と呼ばれるアメリア様については資料が多すぎて、逆に謎になっているという稀有な人物なのだけれど。
この人も知りたいと言えば知りたい。
何せ『べべリア聖国』とか謎の多い聖女オリヴィア様辺りの書籍を参考にすると、歩くだけで世界に光が溢れたとか。
手を振りかざすだけで国中の人間から怪我や病気が消え去り、その後も百年以上生きたとか、意味不明な話ばかり載ってるから……。
まぁ、聖国さんの歴史書は基本的に話半分くらいで見てた方が良いのは確かだけど、でも……アメリア様の次の世代の聖女様が書いてる書籍にも書いてあるし……うぅむ。謎だ。
とにかく!
謎を全て解き明かし、世界の全てを記した歴史書を作る必要がある。
そう私は考えたのである。
という訳で、思い立ったが吉日。私は早速行動する事にした。
「冒険者になりたいのですが、受付はこちらでよろしいでしょうか」
夢の第一歩。それは冒険者になる事である。
だというのに、世界のどこにもその歴史を記した書が無いのだ。
いや、無いというのはちょっと乱暴な言い方だったと思う。
一応あるにはある。それぞれの国に……それぞれの国が中心であったり、有利であったりする様な書き方をされている歴史書が。
それに何の意味があるのか!!
あ、いや、国に対する愛着を付けるとか帰属意識を付けるとか。そういう面では意味があるな……。
何の意味があるのかは言い過ぎだ。反省。
いや、それでも、それでも言いたい。
この世界に生きる一人の人間として、長い歴史を歩んできた人類の一員として!
世界の歴史を正しく記した歴史書が必要であると!
そう考え、私は行動する事にした。
しかし各国の歴史書を集め、それを照らし合わせていく内に、いくつかの謎に当たる事となった。
この世界に多く残された謎……!
例えば、多くの逸話を残した伝説の聖女セシルは本当に実在した人物だったのかとか!
意図的に隠されたとしか思えない勇者ルークの存在とか!!
世界の始まりとも言えるアルマ様の奇跡よりも前の時代の話だとか!
資料が紛失していたり、そもそも記載がほぼなかったりする謎を、私は知りたい。みんなだって知りたいはずなのだ。
……まぁ。そういう意味で言うと、始まりの聖女と呼ばれるアメリア様については資料が多すぎて、逆に謎になっているという稀有な人物なのだけれど。
この人も知りたいと言えば知りたい。
何せ『べべリア聖国』とか謎の多い聖女オリヴィア様辺りの書籍を参考にすると、歩くだけで世界に光が溢れたとか。
手を振りかざすだけで国中の人間から怪我や病気が消え去り、その後も百年以上生きたとか、意味不明な話ばかり載ってるから……。
まぁ、聖国さんの歴史書は基本的に話半分くらいで見てた方が良いのは確かだけど、でも……アメリア様の次の世代の聖女様が書いてる書籍にも書いてあるし……うぅむ。謎だ。
とにかく!
謎を全て解き明かし、世界の全てを記した歴史書を作る必要がある。
そう私は考えたのである。
という訳で、思い立ったが吉日。私は早速行動する事にした。
「冒険者になりたいのですが、受付はこちらでよろしいでしょうか」
夢の第一歩。それは冒険者になる事である。
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