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第2話『黒の組織!』③
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「実は、昨日から何も食べてないんだ。それで、この辺りに、危険な魔物がいるって村人から聞いて、倒して食べようと思ったんだよ」
「そうですか。ではすぐに解決出来ますね!」
「え?」
私は簡単な問題で良かったと笑いながら、再び川へ向かい、一人分の食事に足りるくらいの魚を捕まえて、調理し、オリヴァー君にあげるのだった。
まぁ、調理って言っても焼いただけだけど。
バクバクと凄い勢いで食べるオリヴァー君を見ながら、私はふむ。と考えていた。
この世界での問題は、大きく二つある。
一つ目は戦争。
国家同士の争いが色々な場所で起こり、その度に国は荒れ、疲弊し、オリヴァー君達の様な親を亡くした子供が沢山出てくる。
更に言うのであれば、この戦争で使う為に、戦闘用に子供を捕まえて改造する。なんて話もあるくらいだ。
この辺りの酷い話は何が何でも止めて、ロリショタを救い出さねばなるまい。
そして、もう一つの問題。
それは魔王の存在である。
この世界、実は魔王なるものが実際に存在している。
とは言っても、他のファンタジー作品みたいに人間を滅ぼしてやるぞー! とかではないが。
それでも人間にとってあまり良い存在ではないというのは確かだ。
何故なら、魔王たちが国を広げる度に、魔物が大量発生して人間の国を襲うからだ。
存在しているだけで害悪だ。とは言わないが、非常に厄介な存在である事は確かだろう。
この辺りは聖女が誕生すれば、交渉とかで割と良い感じの流れになるが、そうなるまではどうにもならないという事でもある。
うーん。
悩みどころだ。
いや、今から出来る事が無い訳でも無いか。
しかし、それをどうするか。それが問題だ。
なんて、コロコロ思考を転がしていた私だったが、どうやら幸運な事に、今の問題を解決出来るかもしれない切っ掛けが向こうから飛んできているのだった。
「あの、シーラ様」
「ん? なんでしょうか。というか様は要らないですよ」
「いえ。そういう訳にも。命の恩人ですし」
「むー。そうですか。では、交換条件といきましょう!」
「交換条件、ですか? はい。俺に出来る事なら、何でも」
「ありがとうございます。では、オリヴァー君。私を冒険者組合に連れて行って下さい。それでチャラにしましょう!」
流石の転生者。こちとら24年分の知識が既にある状態なのだ。
名案オブ名案である。
これで、オリヴァー君との繋がりを作りながら、冒険者組合に行く事が出来るし。
冒険者組合に入れば、ランクを上げて、信用を作って、他国へ行く事も可能となるだろう。
魔王たちの国へ直接向かって交渉する事だって出来るはずだ。
うーん。天才。
「あの、冒険者組合。ですか?」
「はい。そうです。冒険者組合です!」
「申し訳ございません。シーラ様。冒険者組合って、何ですか?」
「え?」
えぇぇえええええええ!!?
冒険者組合の創設者である貴方が、何で冒険者組合を知らないの!!?
なんでっ!? これは、何かが起きているに違いない!
もしかして、私の救済計画を邪魔しようとする何者か、黒の組織が居るのか!?
この世界に……!
「そうですか。ではすぐに解決出来ますね!」
「え?」
私は簡単な問題で良かったと笑いながら、再び川へ向かい、一人分の食事に足りるくらいの魚を捕まえて、調理し、オリヴァー君にあげるのだった。
まぁ、調理って言っても焼いただけだけど。
バクバクと凄い勢いで食べるオリヴァー君を見ながら、私はふむ。と考えていた。
この世界での問題は、大きく二つある。
一つ目は戦争。
国家同士の争いが色々な場所で起こり、その度に国は荒れ、疲弊し、オリヴァー君達の様な親を亡くした子供が沢山出てくる。
更に言うのであれば、この戦争で使う為に、戦闘用に子供を捕まえて改造する。なんて話もあるくらいだ。
この辺りの酷い話は何が何でも止めて、ロリショタを救い出さねばなるまい。
そして、もう一つの問題。
それは魔王の存在である。
この世界、実は魔王なるものが実際に存在している。
とは言っても、他のファンタジー作品みたいに人間を滅ぼしてやるぞー! とかではないが。
それでも人間にとってあまり良い存在ではないというのは確かだ。
何故なら、魔王たちが国を広げる度に、魔物が大量発生して人間の国を襲うからだ。
存在しているだけで害悪だ。とは言わないが、非常に厄介な存在である事は確かだろう。
この辺りは聖女が誕生すれば、交渉とかで割と良い感じの流れになるが、そうなるまではどうにもならないという事でもある。
うーん。
悩みどころだ。
いや、今から出来る事が無い訳でも無いか。
しかし、それをどうするか。それが問題だ。
なんて、コロコロ思考を転がしていた私だったが、どうやら幸運な事に、今の問題を解決出来るかもしれない切っ掛けが向こうから飛んできているのだった。
「あの、シーラ様」
「ん? なんでしょうか。というか様は要らないですよ」
「いえ。そういう訳にも。命の恩人ですし」
「むー。そうですか。では、交換条件といきましょう!」
「交換条件、ですか? はい。俺に出来る事なら、何でも」
「ありがとうございます。では、オリヴァー君。私を冒険者組合に連れて行って下さい。それでチャラにしましょう!」
流石の転生者。こちとら24年分の知識が既にある状態なのだ。
名案オブ名案である。
これで、オリヴァー君との繋がりを作りながら、冒険者組合に行く事が出来るし。
冒険者組合に入れば、ランクを上げて、信用を作って、他国へ行く事も可能となるだろう。
魔王たちの国へ直接向かって交渉する事だって出来るはずだ。
うーん。天才。
「あの、冒険者組合。ですか?」
「はい。そうです。冒険者組合です!」
「申し訳ございません。シーラ様。冒険者組合って、何ですか?」
「え?」
えぇぇえええええええ!!?
冒険者組合の創設者である貴方が、何で冒険者組合を知らないの!!?
なんでっ!? これは、何かが起きているに違いない!
もしかして、私の救済計画を邪魔しようとする何者か、黒の組織が居るのか!?
この世界に……!
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