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第4話『魔法革命』③
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「おぉ! 既に使いこなしておられる!」
「これがエルフの実力か!」
「では、私が真の魔法闘争を教えてあげましょう! さぁ! シーラ様!」
「魔法闘争?」
「そうです! シーラ様! かつて魔法とはただ純粋に魔力保有量や、如何に相手の隙を突くかが重要でした! しかし、現代! 全てが変わりました! そう! 魔法を使った闘争は如何に相手の魔法を妨害しつつ己の魔法を通すかという形に変わったのです! そして、このゴーグルはそれを可視化したもの!」
私はオジサンの話を聞きながら、ゴーグルの向こうに見える景色に意識を向けた。
「シーラ様から見て、左目から見えるのが貴女の枠! そして右側が私の枠となります! この枠内に魔力を収め、発動する! ここまでは先ほど既にシーラ様が行った通りです! しかし、ここからが違う! さぁ、先ほどと同じ様に魔法を発動させて下さい!」
私はオジサンに言われるままに、左目から見える枠に魔力を積み重ね、四つの魔力を消して魔法を発動させようとした。
しかし、発動しない。
「……?」
「お気づきですね? そう。魔法闘争が始まった場合、相手が魔法を組み立てているのなら、自分だけが魔法を発動させる事は出来ないのです! 相手が魔法を発動し続けている限り、己の魔法は発動出来ません! つまり、魔法を発動する為には」
「相手が魔法を発動出来ない状態にする」
「その通りです! ではここからは実践だ!」
私が発動しようと貯めた魔力が、無色の魔力結合となって、オジサンの枠に落ちた。
「これは邪魔力! これが積もってしまえば、私の魔法は失敗します! さぁ、魔法闘争の始まりです!」
オジサンの言葉を合図として、互いの枠に魔力の結合体が降りてきた。
そして、その瞬間、私は既視感の正体を思い出すのだった。
これ! ぷ○ぷよじゃん!!
ま、魔法の正体はぷよ○よだったのか。
「ふむ、初心者のシーラ様がどこまでやれるか」
「見ものですな」
私は見物人であるオジサンたちの声を聞きながら、笑みを深めた。
初心者?
舐めないで貰いたい。
私は小学生時代、町内で最強と呼ばれた女!
積みの速さ! そして、連鎖の完璧さは誰にも負けた事がない!!
「こ、これは!?」
「何が起こっているんだ!? 何故、消さない! 増やしている? 何を狙っているんだ」
「魔法闘争が理解出来ていないのか?」
「いや、違う! これは!」
これが積みゲーである以上、連鎖に価値はある筈だ。
という訳で、私は最大まで積み、それを解き放った!!
「っ!? この魔力量は……!」
「いけない! シーラ様! 矛先は窓へ!」
私はオジサンの一人に言われ、咄嗟に魔法の放つ先をオジサンから、窓の外へと向けた。
次の瞬間、窓枠ごと窓が全て破壊されて、空で水の塊が破裂する。
それは大雨となって、地面に降り注ぐのだった。
「……こんな」
「驚きましたか? これが魔法闘争。勝った者は相手の魔力も上乗せし、さらに倍増させて爆発させるのです!」
私は狂喜乱舞している人たちを見ながら、人間って怖いなと心の底から思うのだった。
「これがエルフの実力か!」
「では、私が真の魔法闘争を教えてあげましょう! さぁ! シーラ様!」
「魔法闘争?」
「そうです! シーラ様! かつて魔法とはただ純粋に魔力保有量や、如何に相手の隙を突くかが重要でした! しかし、現代! 全てが変わりました! そう! 魔法を使った闘争は如何に相手の魔法を妨害しつつ己の魔法を通すかという形に変わったのです! そして、このゴーグルはそれを可視化したもの!」
私はオジサンの話を聞きながら、ゴーグルの向こうに見える景色に意識を向けた。
「シーラ様から見て、左目から見えるのが貴女の枠! そして右側が私の枠となります! この枠内に魔力を収め、発動する! ここまでは先ほど既にシーラ様が行った通りです! しかし、ここからが違う! さぁ、先ほどと同じ様に魔法を発動させて下さい!」
私はオジサンに言われるままに、左目から見える枠に魔力を積み重ね、四つの魔力を消して魔法を発動させようとした。
しかし、発動しない。
「……?」
「お気づきですね? そう。魔法闘争が始まった場合、相手が魔法を組み立てているのなら、自分だけが魔法を発動させる事は出来ないのです! 相手が魔法を発動し続けている限り、己の魔法は発動出来ません! つまり、魔法を発動する為には」
「相手が魔法を発動出来ない状態にする」
「その通りです! ではここからは実践だ!」
私が発動しようと貯めた魔力が、無色の魔力結合となって、オジサンの枠に落ちた。
「これは邪魔力! これが積もってしまえば、私の魔法は失敗します! さぁ、魔法闘争の始まりです!」
オジサンの言葉を合図として、互いの枠に魔力の結合体が降りてきた。
そして、その瞬間、私は既視感の正体を思い出すのだった。
これ! ぷ○ぷよじゃん!!
ま、魔法の正体はぷよ○よだったのか。
「ふむ、初心者のシーラ様がどこまでやれるか」
「見ものですな」
私は見物人であるオジサンたちの声を聞きながら、笑みを深めた。
初心者?
舐めないで貰いたい。
私は小学生時代、町内で最強と呼ばれた女!
積みの速さ! そして、連鎖の完璧さは誰にも負けた事がない!!
「こ、これは!?」
「何が起こっているんだ!? 何故、消さない! 増やしている? 何を狙っているんだ」
「魔法闘争が理解出来ていないのか?」
「いや、違う! これは!」
これが積みゲーである以上、連鎖に価値はある筈だ。
という訳で、私は最大まで積み、それを解き放った!!
「っ!? この魔力量は……!」
「いけない! シーラ様! 矛先は窓へ!」
私はオジサンの一人に言われ、咄嗟に魔法の放つ先をオジサンから、窓の外へと向けた。
次の瞬間、窓枠ごと窓が全て破壊されて、空で水の塊が破裂する。
それは大雨となって、地面に降り注ぐのだった。
「……こんな」
「驚きましたか? これが魔法闘争。勝った者は相手の魔力も上乗せし、さらに倍増させて爆発させるのです!」
私は狂喜乱舞している人たちを見ながら、人間って怖いなと心の底から思うのだった。
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