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第23話『新時代の始まり』①
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凄いを通り越して、酷い速さで開発が進んでゆくムイゼンを見ながら、私は日課となっている魔力弾による銅像の破壊を行っていた。
よく鏡で見慣れた姿とよく酷似しているアレは、壊しても、壊しても必ず次の日には復活して学園の中心にある噴水の前に置かれる事となるのだが、あんな所に、あんな物を置いてはいけない。
別にこれは私の個人的な感情から言っている事では無いのだ。
だってゲームで主人公が、学園に入ってから真っすぐに歩いて、正面にある噴水の前には小さくて可愛らしい天使様の像がおいてあるって言ってたもん!
天使が居たんだもん!
まかり間違っても、いつまでも成長しないエルフの像ではない。
絶対に。
「……あぁ、今日も来ましたか。無駄な事を」
噴水の近くでは、毎日毎日、懲りもせずに銅像を魔法で直し続けている人が周囲を見渡しながら怒り狂っていた。
しかし、残念。犯人はここに居る。
孤児院の三階からちょうど銅像が見える為、ここから狙撃しているのだ。
早く諦めないかなと思いながらも、明日またあったら壊そうと心に決めるのだった。
良いから早く天使様の銅像を作ってもらいたいものだ。
という訳で、ムイゼンの町を例の魔王が襲ってから五年の月日が流れた。
自分を見ていると、まるで成長が感じられないけれど、オリヴァー君に出会ってから約12年の月日が経った事になる。
オリヴァー君もすっかり大人になって、最近ではムイゼンの町で冒険者として活動を始めた様だった。
騎士団は辞めてしまったらしく、騎士姿のオリヴァー君をもう見る事が出来ないのは非常に残念だ。
まぁ、しかし。そんな個人的願望で人の人生を歪める事も出来ないので、素直に祝福をするべきだし、実際にそうした。
そのお陰か、ムイゼンは今、魔法の私。剣のオリヴァー君と鉄壁の町となりつつある。
出会った当初夢見ていた、最強の二人! が出来るという事になる。
おー! なんかいいじゃん。
ムイゼンの名物にしよう。そうしよう。
そうと決まれば早速ムイゼンの冒険者組合へ向かって、オリヴァー君とパーティーを組もうと言わなくては……!
私は転移魔法でパパっと冒険者組合へ向かい、扉を開きながら、オリヴァー君の姿を見つけ、勢いのまま叫ぶのだった。
「オリヴァー君! せっかく冒険者になったのですから、私とパーティーを組みませんか!?」
よく鏡で見慣れた姿とよく酷似しているアレは、壊しても、壊しても必ず次の日には復活して学園の中心にある噴水の前に置かれる事となるのだが、あんな所に、あんな物を置いてはいけない。
別にこれは私の個人的な感情から言っている事では無いのだ。
だってゲームで主人公が、学園に入ってから真っすぐに歩いて、正面にある噴水の前には小さくて可愛らしい天使様の像がおいてあるって言ってたもん!
天使が居たんだもん!
まかり間違っても、いつまでも成長しないエルフの像ではない。
絶対に。
「……あぁ、今日も来ましたか。無駄な事を」
噴水の近くでは、毎日毎日、懲りもせずに銅像を魔法で直し続けている人が周囲を見渡しながら怒り狂っていた。
しかし、残念。犯人はここに居る。
孤児院の三階からちょうど銅像が見える為、ここから狙撃しているのだ。
早く諦めないかなと思いながらも、明日またあったら壊そうと心に決めるのだった。
良いから早く天使様の銅像を作ってもらいたいものだ。
という訳で、ムイゼンの町を例の魔王が襲ってから五年の月日が流れた。
自分を見ていると、まるで成長が感じられないけれど、オリヴァー君に出会ってから約12年の月日が経った事になる。
オリヴァー君もすっかり大人になって、最近ではムイゼンの町で冒険者として活動を始めた様だった。
騎士団は辞めてしまったらしく、騎士姿のオリヴァー君をもう見る事が出来ないのは非常に残念だ。
まぁ、しかし。そんな個人的願望で人の人生を歪める事も出来ないので、素直に祝福をするべきだし、実際にそうした。
そのお陰か、ムイゼンは今、魔法の私。剣のオリヴァー君と鉄壁の町となりつつある。
出会った当初夢見ていた、最強の二人! が出来るという事になる。
おー! なんかいいじゃん。
ムイゼンの名物にしよう。そうしよう。
そうと決まれば早速ムイゼンの冒険者組合へ向かって、オリヴァー君とパーティーを組もうと言わなくては……!
私は転移魔法でパパっと冒険者組合へ向かい、扉を開きながら、オリヴァー君の姿を見つけ、勢いのまま叫ぶのだった。
「オリヴァー君! せっかく冒険者になったのですから、私とパーティーを組みませんか!?」
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